白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

74 / 439
はい、つづけて双子のティオナさんです!


第73話 大切断、収拾。

「けっ!てめえとはそんくらいにしてやる。」

「それはこっちの台詞だー!バカ狼ー!」

先程までベートと模擬戦していた。

ほとんど八つ当たりだけどね。

ベートも同じ気持ちだろうなー。

 

あー!むかつくー!

ベートじゃないけど、何かむかつくー!

 

どうして、どうしてアルゴノゥトくんに味方しちゃダメなんだよー!

まだひどいことを言ったことを、謝ってないのに…。

 

嫌われたくないよぉ…。

謝りたいよぉ…。

 

今からホームへ行って謝りに行こうか…?

あーだめだー。

ロキとフィンが戦争遊戯を【ヘスティア・ファミリア】へ仕掛けに行ったんだった…。

 

……でも、どうして?

いつものフィンなら、ロイマンとかいうやつ一蹴しているのに?

何か…フィンらしくない。

 

戦争遊戯で、どうしてアルゴノゥトくんと戦わなきゃならないんだよ…。

【フレイヤ・ファミリア】と戦うためと言っているけど、どっちみち【ヘスティア・ファミリア】と戦わなきゃならないんじゃん…。

 

そりゃあ、レベルも戦力もこっちが上だけどさ…。

なーんか釈然としないなー。

 

ん?みんな集まって何してんの?

聞いてみよっと。

 

「ねー、どうしたのー?」

「あ…ティオナさん。」

ラクタ…クルス…スターク?

 

「こんな夜更けにみんな集まって、何してるのー?あれ?ナルヴィとシャロンは?」

「ティオネさんと…【ヘスティア・ファミリア】の監視に行きました…。」

ええっ!?そこまでする!?

ますます、フィンらしくない……。

 

「監視って、まだ戦争遊戯始まっていないのに…。」

「ティオナさんは…今回の…戦争遊戯をどう思います…?」

どう思うって…?

 

「俺の場合は、【デメテル・ファミリア】の眷属を救うためにナルヴィと回ったんだけど、あの【白兎の脚】がいなきゃかなりヤバいことになっていたんだ。【白兎の脚】がいたおかげで全員救うことができ、無事に離脱できたんだ…。」

ああ、そうか…クルスはナルヴィと【デメテル・ファミリア】の眷属を救出しに行ったんだ。その時にいたんだ…。

 

「クノッソスの戦いで、あの『汚れた精霊』が強化された時自分はもうダメだと思いました…。けど、あの鐘の…大鐘楼の音が聞こえて立ち上がらなきゃと思ったんです…。」

うんうん、あの大鐘楼の音は綺麗だったなー。

やる気が出てきたというか…みなぎってくる感じだったなー!

 

「私…あの子、【白兎の脚】の戦いぶりを間近で見ました…あの…『汚れた精霊』が寄生した竜を倒すところを…。」

おおー!いいなー!私もその場にいたかったなー!

かっこよかっただろうなぁ…。

 

「私は…、【白兎の脚】がほんの…ほんの数分で貯めた一撃であの恐ろしい竜を消し飛ばしたんですよ!跡形も残さずに!団長たち…アイズさんたちには悪いけど…、私は…あの子が『英雄』…『本物の英雄』を見たんです…!」

「お、おい!ラクタ、ティオナさんに失礼だろ!」

「あ、す、すみません!生意気な口を…」

「うんうん、わかるよ。ラクタの言うことも。私…ううん私たちは半年前から知っているからねー!」

「「「え?」」」

そして私は、アルゴノゥトくんがレベル1の時に、目の前でミノタウロス強化種を撃破したことを細かく話した。

 

「ミノタウロスを倒したと聞いたのですが…、何ですか!それは…。」

「規格外にも程あるだろ…。」

「すごいなぁ…。」

えっへん!

アルゴノゥトくんはすごいんだぞー!

 

「今回の戦争遊戯は…何で【フレイヤ・ファミリア】じゃなく、【ヘスティア・ファミリア】なんですか!」

「俺…【白兎の脚】にまだ何もお礼も言ってないんだぞ…。何も仇で返さなくてもいいんじゃないか…!?」

「私…嫌だよ。あの子に剣向けるなんて…。」

…みんな、アルゴノゥトくんに随分と影響受けているなあ。

まあ、私はもっとだけどね!

 

「私も納得してないよ…。戦いたくないよ…。けど、これがアルゴノゥトくんを守る唯一の手段だとフィンが言ってたし…。」

「私と一緒にいたラウルさんも納得してませんでした…。けど、「団長のいうことだから」と言ってました。けどそれは私にでなく、無理矢理に自分を納得させていたように見えました…。」

「あれ?そういえば…ラウルとアキはどうしたのー?」

「団長より、リヴェリア様へ至急帰るように、とダンジョンへ向かいました。」

え?リヴェリアへ?

至急にって…フィンは何を焦ってるんだろ…?

 

 

「団長は何を考えているんだ…。」

「今からでも【フレイヤ・ファミリア】へ殴りこむ気はあるぜ、俺は。」

「私もですよ!」

あー…やばいなー。

これ、簡単に収まりそうもないなあ。

 

リヴェリアが来ても…ダメかも…。

よしっ!ここはあたしらしく…。

「みんなっ!模擬戦しよう!」

「「「え?」」」

「うーんうーんと考えるより、体動かして発散しよう!あたしもさっきまでベートと模擬戦してたし(真剣で、だけど)。」

「そうだな…うん、そうしよう!」

「あたしもレベル3になったばかりだけど…あの時の光景をもっと間近で見たいために強くなりたい!」

「お前ら…脳筋すぎるだろ…。だが、そうした方がウチらしいな。」

ふー…何とかなったかな?

けど…この調子じゃ戦争遊戯まで収まりがつきそうもないよ…。

フィン、どうするの…?

 

あっ…まだアイズの問題があった…。

リヴェリアが戻ってくるならレフィーヤも戻るよね…?

もっと揉めるような気が…戦争遊戯だけでなくアルゴノゥトくん絡みで絶対に揉めるよね?

うーん…困ったなー…。

 

ああ!もう!

あの時【フレイヤ・ファミリア】へ殴り込んだままで、やっちゃえばよかったのにー!




ティオナさんもイライラしていますねー。
フィンがいつもらしくない、と気づいています。

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。