白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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リヴェリア様のマジモードが終わりました。
今までの振り返りとしてはいいかな、と思いました。

今回はレフィーヤさんです!



第82話 千妖精、暴走。

ラウルさんとアキさんが急いで、こっちへやってきました。

デート中じゃなかったんですね!

「私達を探していたようだが…、何かあったのか?」

「団長から伝言ありです。緊急事態が発生したため、至急戻ってきてほしいとのことです。」

「な、何があったんですか?」

「待てレフィーヤ、私が聞く。お前はアリシア達を起こして帰る準備をしろ。」

「は、はい!わかりました!」

そして、私は急いで戻ってアリシアさんたちを起こしてテントを片付けました。

 

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テントを片付けて帰る準備を終えて、リヴェリア様のところへ戻りました。

「……それは本当なのか…?フィンたちは一体何を考えているのだ!?」

「残念ながら事実よ…。」

「団長たちが決めたことだけど、ウチも納得してないっす…。」

リヴェリア様がすごく怒っていた…。怖い…。

 

「レフィーヤたちか?今から帰る。急ぐぞ!」

「は、はい!あの…何があったのでしょうか?」

「行きながら話す!さっさとしろ!」

「「「は、はいっ!」」」

リヴェリア様がここまでお怒りになるとは…。

一体何があったのでしょうか?

 

そして行きながら、リヴェリア様とアキさんとラウルさんから事の次第を聞きました。

 

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神フレイヤがベル・クラネルを手に入れるために、オラリオを魅了したこと…。

ベル・クラネルが【フレイヤ・ファミリア】団員であることを、オラリオ全員へ刷り込ませたこと…。

しかし、ベル・クラネルは決して魅了に屈しなかったこと…。

そしてベル・クラネルの主神ヘスティアが、司る権能を使ってオラリオを魅了から解除したこと…。

ベル・クラネルを巡って、【ヘスティア・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】が戦争遊戯に合意したこと…。

【ロキ・ファミリア】がギルド長ロイマンから【ヘスティア・ファミリア】に味方するな、との通知を受諾したこと…。

さらに【ロキ・ファミリア】も【ヘスティア・ファミリア】に戦争遊戯を仕掛けて合意したこと…。

以上のことから私の脳が導いたことは、ただ一つ。

 

ベル・クラネルが全て悪い!

 

「何ですか!あのヒューマンは!何を考えているのですか!」

「いや…レフィーヤ。今の話をよく聞いてた?」

「どう聞いても【白兎の脚】は、全然悪くないじゃないですか。むしろ被害者じゃないですか。」

「アリシアさんは、あのヒューマンのことを知らないから、そう言えるんですよ!ほんっとにっ!あのヒューマンは!許せません!」

そうです!あのヒューマンはいけません!

 

「どう聞いても、神フレイヤが悪いじゃない…。」

「ベル・クラネルが、神フレイヤをたらしこんだに決まっているんじゃないですか!」

「いくら何でも、無理があるだろう…。美の女神なんだぞ?でなければ、オラリオに魅了をかけるわけがないだろう。」

「リヴェリア様は、ベル・クラネルと話したことはあるんですか!」

「い、いや、まだないぞ。だがな…。」

「あのヒューマンが、何か卑怯な手を使ったに決まってます!卑怯な手を絶対に使わない人ということは、知っています!だけど、何かやったに違いありません!」

そうです!あの無詠唱の魔法といい、魔法を強くさせたあのスキルといい、絶対何かあるに違いありません!

 

「無茶苦茶なことを言っているっす…。」

「ラウルさんは男だからわからないんですよ!あのヒューマンはそういう人なんです!」

「「「駄目だ…。こいつ。」」」

皆さんはあのヒューマンの見かけに騙されているんです!

私は絶対に騙されませんからね!

ベル・クラネルぅぅぅぅ!待ってなさいぃぃぃぃ!

 

その時、白兎はすごい悪寒に襲われ周囲をキョロキョロしていたが、その隙をついたメイによってぶっ飛ばされ、正座・説教されていた。

 

「……レフィーヤは無視しろ。アリシア、全てのエルフへ呼びかけろ。王族妖精としての命令だ。」

「え?は、はいっ!御用は何でしょうか?」

「ベル・クラネルを捕らえて折檻するんですね!」

「「「折檻!?」」」

「違う!いい加減に正気へ戻れ!レフィーヤ!でないと、座学を倍にするぞ!」

「ひぃっ!はっ…私は一体何を…?」

(((そんなに座学が嫌なのか…。気持ちはわかるが…。)))

 

「…とにかく急ぐぞ。アリシア、先程の件だがギルドへ集結するように、とな。」

「ギ、ギルドにですか…?」

「あ、あの…ホームへ先に戻ってからでは…。」

「戻ってどうする?どうせ、フィンやロキらに言いくるめられるのがオチだ。」

「し、しかし…。」

「戻るならお前たちだけで戻れ。私は行く。」

ああ…完全に怒ってらっしゃる…。

 

「ど、どうするっす?アキ。」

「こんなに怒ってるリヴェリア、久しぶりだわ…。団長もガレスさんもアイズもいないし…。」

ど、どうしましょう…。

 

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ああ、バベル前の大広場へ着いてしまった…。

「ギルドへ向かう。」

「「「は、はい。」」」

「ラウル…私はそのままリヴェリアについていくから、ホームへ戻って団長たちをすぐに呼んできて。」

「わ、わかったっす。」

わ、私はどうしたら…。

あれ…何だろう、この感じ…。

 

むっ!

 

あの少年だ!

いる!この近くにいる!

何故かわからないが、いる!

 

急にキョロキョロした私を、ラウルさんとアキさんは訝しげに見ていた。

「ア、アキ…。レフィーヤの様子が…。」

「ちょ…ちょっとレフィーヤ、何しているのよ…。」

「むむっ!こっちですね!」

「お、おい…レフィーヤ。そっちはギルドの方角じゃないぞ!おい!待て!どこへ行く!」

「ベル・クラネルを見つけました!」

「「「は?」」」

逃しませんよ!ベル・クラネル!

今回について全部吐いてもらいますからね!

 

そして…大通りで、胸がでかく黒い髮の女性に肩を預けて歩いている白兎を見つけました!

豆粒となるくらいの距離で。

 

「ベル・クラネル!貴方にお話があります!」

 

私の声にビクっとしたベル・クラネルと、それに怯えた隣にいた女性が振り返りました。

さあ!話してもらいますよ!

 




はい。前回までのマジモードは終わりました。

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