白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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はい、今回もロキ回です。

三首領…どうなるのでしょうか?
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第88話 道化神、驚愕。

「なるほどな…。だが、見損なったぞ。フィン、ガレス。」

「何だって?」「何だと?」

「フィン、お前はベル・クラネルに劣等感を抱いているんだろう?【勇者】というのはお前ではなく、彼が一番相応しいことにな。だから、お前はロイマンのような愚物の話に乗った振りをしながら、【ヘスティア・ファミリア】を降し彼の功績を自分が指示したことにしたいのだろう?それが一族復興の早道だからな。」

「リヴェリアッ…!」「リヴェリア!言い過ぎじゃ!」

「ガレス、お前もだ。「熱き戦いを」といいながら「ぬるき戦い」しか求めてこなかっただろう?ファミリアの安全というのを建前にしながら、ドワーフのように引きこもりぬくぬくと安全をとったのだろう?何が【重傑】だ?笑わせてくれるな。」

「貴様!」「それは、まあ同意するね。」

「ちょ、ママ、言い過ぎや…。」

「ロキ、貴様もだ。」「ファッ!?ウチも!?」

「主神でありながら、酒をくらい我々にセクハラをし、揉め事しか持ってこないし、しかもアイズに教育の悪いことばかり!少しは主神らしく堂々としろ!」

「それは同意するね。」「儂も同感じゃ。」

「ファッ!?誰も味方してくれん!?」

ひどい!ウチはファミリアのことを考えて…。

あー、反論できんわー。

 

「それをいうならリヴェリア、君もだ。「まだ見ぬ世界を」といいながら未だにここにいる。アイズのこともあるかもしれないが、結局君も見ぬ世界を怖がり、ここにいる。エルフらしく傲慢で矛盾しているのは、君じゃないのかい?」

「何だと!フィン、貴様!」

「同感じゃな、高慢ちきなエルフらしいわ!」

あーあーあー…。

これ、止まらんわー。

 

「【ヘスティア・ファミリア】に戦争遊戯だと?貴様らは恥を知らないのか!?フィン、ガレス、貴様らが忘れたというのなら、思い出させてやる!邪神ディオニュソスの野望を、同胞であったフィルヴィス・シャリアを怪人に落とし『27階層の悪夢』を間接的に起こしたのは我々だと!」

「やめろ!リヴェリア!」

「いいや、止めないさ!それだけではない!5年前の【アストレア・ファミリア】を壊滅させた、間接的な原因も我々にもある!」

「「………っ。」」

「ロキ、あの時お前は安心しただろう?」

「何やて?」

「お前は、神アストレアが気に食わなかっただろう?エセ正義をかざしている彼女たちを。」

「…それは認めるわ。だが、あの子たちが死んでよかったと思ったことはないわ!」

「リヴェリア…彼女達が死んで残念に思ったのは君だけじゃない。」

「嘘をつくなよ、【勇者】。お前は彼女達の功績を、【静寂】を倒した彼女達を疎ましく思っていただろう?特に【狡鼠】のライラをな。」

「いい加減にっ…!」

「7年前の大抗争で、功労者であったのは【アストレア・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の【猛者】だけだ。我々はただ、指揮をして動いただけに過ぎない。」

「「………っ!」」

確かにウチは、アストレアが気に食わんかった。

純粋面だけでなく、偽善ぶりもや。

だが…アストレアのおかげで、大抗争はあの被害が最小限で済んだんや…。

特にアストレアの眷属たちはなぁ…。

本当に惜しいことをした、だから今のリヴェリアの発言だけはあかん!

 

「リヴェリア、それは…」

「それだけではない。5年前の【疾風】もだ!彼女が復讐にかられたといっても、たった1人の彼女のおかげで『暗黒期』が終わったんだぞ!最強派閥の我々でもなく!」

「「……っ!」」

「確かに行き過ぎはあったかもしれない。だが、お前達は知っているか?学区の教科書には7年前の大抗争、彼女の暴走による『暗黒期』の終焉が、ギルドの手柄になっているそうだ。」

「「「なっ…!?」」」

「レフィーヤから聞いた。恐らくロイマンがすり替えたんだろうよ。あの同胞にふさわしくない、薄汚い豚がな!」

それはあかんわー、それだけはやっちゃあかんでー。

よし、ロイマンに抗議やー。

 

「わかった…、ロイマンに抗議するよ。」

「フン、抗議か。今度はロイマンから何を受け取り、何を取引する気だ?少しはベル・クラネルを見習え。」

あ、ヤバ…。

 

「ちょ、リヴェリア、それは…。」

「あの少年の今までの経緯は知っているだろう?あの少年は何も見返りもなく、立ち止まることもなく、ただ前を向いて走っていっている。私は、あの少年に顔向けができん。」

「……。」

「あの少年を見てきてわかると思うが、【ヘスティア・ファミリア】はいつ全滅してもおかしくはない状況にあった、なのに、誰も死んでいない!」

「「……っ!」」

「それに引き換え、こちらはどうだ?最強派閥と謳いながら、リーネ達を失った。クノッソスの件でも『27階層の悪夢』による引き金がなければ、彼女達が死ぬことはなかった!」

「リヴェリア、それはしゃーない。あの邪神共を送還しなけりゃ、多くの子たちが死んだんや。」

あの事件が引き金になったのはわかっとる。

けど、邪神を捕らえなきゃあかんやったんや。

それはアストレアも認めとる…渋々やけどな。

 

「わかっている!わかっているんだ!だが、あの少年を見てそう思わずにいられないんだ!『異端児』の件もだ。一時期オラリオの敵となっても、あの少年はそれを押し通した!私たちにできるか!いいや、できない!絶対に切り捨てた!それはフィン!お前が一番分かっているだろう!あの少年が救ったからこそ、第一次クノッソス侵攻戦でセイレーンのレイがいなければ、お前は死んでいた!」

そやな……あの少年が『異端児』を救うというアホなことをしてなきゃ、ウチらは死んでいた。

それは認めざるを得ないんや。

あのクソ神を追い詰めたのは、ドチビとドチビの子たちのおかげや。

 

「………それは認めるよ。だからこそ、ベル・クラネルを保護しなければならない。」

「そして、彼を利用して自分の一族の再興を成すつもりか?成した後はその件を蒸し返して、世界を混乱させた大罪人として処刑するのか?」

「いい加減にしろっ!リヴェリア!」

「二人とも落ち着けぃ!」

「あの少年の戦いも見てないドワーフごときに、何が分かる!」

「貴様らだけ見て、儂が見てないのはずるいではないか!」

ちょ、ガレス…。

それは運が悪いというしかないわー。

 

「もう、我慢できない!表へでろ!リヴェリア!」

「ああ、私もだ!貴様の欲深さはロイマンに匹敵するよ!」

「二人とも腹立つわ!儂も相手になってやる!」

あーあーあー。

ヤバい。5年前よりキレとるー。

 

アイズたーん!助けに来てやー!

 

「リヴェリア、お帰り。…何やっているの?」

キターーーー!

アイズたー・・・・ん!?

 

ホワット!?!?!?

 

「む、アイズか。ちょっと待て。こいつ…ら…と!?」

「ア、アイズ……!?それは……?」

「な、何があったんじゃ…!?」

 

ホントに、何が、あったんやぁぁぁぁ!?




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