白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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今回は重要回です!
とうとう、あのファミリアの…。
続きは下へどうぞ!


第8話 白兎、開封。

聞こえる。間違いない。

おじいちゃんが好きだった、雷の音が。

これは、僕を呼んでいる?

神様、ヴェルフはともかく、レベル5で五感が鋭い椿さんでも?

行かなければならない、そんな気がする。

 

「これは…。」

「開かずの箱じゃな。15年前から置かれていたものじゃ。」

「椿、これは何が入っているんだ?」「開かずだから、手前も知らぬに決まっておろう。」

「ヘファイストス、君は知っているのかい?」

「ええ…【ゼウス・ファミリア】が遺したものよ。」

「「「!」」」

【ゼウス・ファミリア】の!?

 

「15年前、黒竜に破れたことは知っているわね。そして【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】によってオラリオを追放される前に遺したものよ。」

「しかし、【ゼウス・ファミリア】は黒竜によって全滅されたんですよね?なら何故それがここにあるんですか?」

「…ゼウスの身の回りのお世話をしていた人があるものをここに封印するようにお願いされたのよ。再び【ゼウス・ファミリア】が復活するその時までに…。」

「主神様よ。それ、初耳じゃが。」

「【ゼウス・ファミリア】と懇意にしていた、椿の前の先代団長が預かっていたのよ。その先代も当時の闇派閥によって殺されたから、貴方に伝えられていないのは当然だわ。今は私が預かっている形だけどね。」

そうだったんだ…。

 

「ベルくん…例の音はこの箱から聞こえてくるんだよね?」

「はい…だんだん強くなっています。この箱から聞こえます。」

ゴロゴロと…いつ雷が鳴ってもおかしくないくらいに…。

「手前は全く聞こえぬが…。」「俺もだ…。」

「ヘスティア、愚問だけどベル・クラネルは他派閥からの改宗ではないよね?」

「当然だけど?それがどうかしたのかい?」

「……いえ、何でもないわ…。すぐにわかることだから…。」

「「?」」

ヘファイストス様?どうしたんだろう…?

 

「しかしな、この箱がね…」

ヴェルフが確認のため、触ろうとしていた。

「やめなさい!」「触るな!ヴェル吉!」

バチッ!!

「あばばばばばば!」

「ヴェルフぅぅぅ!?」

箱から電撃!?いや雷?魔剣いや…魔箱?

 

ヴェルフは、電撃にやられて丸焦げ寸前になっていた。

生きているよね…?あ、よかった。生きてる。

「これは【ゼウス・ファミリア】の眷属のみが、開くことができるようになっているのよ。」

「手前も幾度か触ったり壊そうとしたが、ご覧の有様よ。びくともせんわい。」

「あばばばば……」

「手前もやられたからのう。数分後にしびれはとれるから安心せよ。」

そんな危険な箱なの!?うう…、怖い。

けど、何故だろう…。触らなければならない気がする。

 

よし、触ろう。音がだんだん大きくなっている。

このまま去ると、マジでヤバいことになりそうな気がする…。

「あ!ベルくん、だめだよ!」

「待ちなさい、ヘスティア。」「ヘファイストス?」

僕は箱にそっと手のひらを当ててみた。

 

ゴゴゴゴゴ…。

 

「「なっ!?」」「…やはりね。」

箱が開いた!?15年間に開かなかった箱が!?

中には…え?

 

「メイド?」「あばば…ヴェビド?」「メイドじゃな」「え?メイド?」

僕、まだしびれているヴェルフ、椿さん、神様が

中にいるのは、きれいな黒髪で、むねがおおきいお姉さんのメイドさんがいた。

 

「【ゼウス・ファミリア】の鍛冶・魔導・神秘持ちの高レベルが作った、魔導人形よ。…まあ、ゼウスの趣味が少し…いえガッツリと入っているけどね。」

メイド…黒髪…むねがおっきい…。

お祖父ちゃんの好みにどストライクだ。

 

「…ヘファイストス。どうしてベルくんがこの箱を開けるんだい?」

「わかっているはずよ、ヘスティア。ベル・クラネルは【ゼウス・ファミリア】の眷属、いいえ系譜を持っているわ。その箱が開けるのが何よりの証拠よ。」

僕が…【ゼウス・ファミリア】の系譜を!?

じゃ、じゃあ、お父さんとお母さんは【ゼウス・ファミリア】?

お祖父ちゃん…何で教えてくれなかったの?

 

「ベル・クラネル、貴方の両親は【ゼウス・ファミリア】にいたの?」

「いえ、両親について全く教えてくれませんでしたので…お祖父ちゃんが。」

「お祖父ちゃん…?そう、そういうことなのね…。」

「……………(やはりそうか…。)」

神様とヘファイストス様は何かに気づいたような感じだった。

 

「椿、これは主神命令よ。ここであったことは一切漏らさないこと。いいわね?」

「ああ、わかっとるよ。主神様よ。」

「あ、何か目覚めるみたいだよ。」「「「!」」」

しばらくすると、黒髪のメイドさんがゆっくり目を覚ました。

 

 

「お久しぶりです。……私を目覚めさせたのは、貴方ですか?神ヘファイストス。」

「残念ながら、私じゃないわ。この子よ、メイ。久しぶりね」

このきれいなメイドのお姉さんの名前がメイ?

メイド…メイ。安直すぎない?

 

「初めまして、少年。私は【ゼウス・ファミリア】専属メイドのメイと申します。少年、貴方のお名前を教えてくれませんか?」

「ベル…ベル・クラネルです。」

「ベル・クラネル…名前も知らない上、【ゼウス・ファミリア】の恩恵(ファルナ)を感じられないのですが…、その真紅の瞳は覚えがあります。」

「…僕はヘファイストス様の言うように、【ゼウス・ファミリア】の系譜を持っているとのことですが、そうなのですか?」

「この箱が開けるということはそうなのでしょうね。…ベル・クラネル、大変厚かましいのですが貴方の記憶を見させてくれませんか?そうすればわかるかもしれません。貴方のルーツが。」

僕のルーツ…、お父さんやお母さんのことがわかる?

知りたい…うん、知りたい!

 

「はい、お願いします。お父さんもお母さんも知らないので、それは僕も知りたいです。」

「…ご両親を知らない?……わかりました。失礼します。」

顔が間近に!?うわわっ!な、何を!?

「ベルくんっ!?こらっ、君っ!離れるんだー!」

「あ、あのっ!」

「ご心配なく、おでこですので。」

「「あ、そうですか。」」

うう…僕は何を勘違いしているんだ!

あ…おでこが…、冷たいけど気持ちいい。

 




やっと、タイトルどおりの展開になってきました。
当初は武器などを想定していましたが、原作の「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」に合わせてキャラクターにしてみました。

メイのイメージとしては「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の雪ノ下雪乃の巨乳&メイドバージョンです。

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