リヴェリアとの口喧嘩で、頭が冷えて反省している最中です。
下記へどうぞ!
ここんとこ数日は疲れたよ……。
昨日は、ティオネたちが2日前気絶させられ、【ガネーシャ・ファミリア】の牢獄に入れられたり…。
【ガネーシャ・ファミリア】団長【象神の杖】シャクティと険悪な仲になったり…。
そして、今日はレフィーヤがベル・クラネルとメインストリートで喧嘩しそうになったり…。
リヴェリアと久々に口論し、殺し合いになりかけたり…。
アイズがベル・クラネルのグッズにハマったり…。
うちの女性陣もそのグッズに興味を持ったり…。
何て日々だ…。
やはり、【ヘスティア・ファミリア】へ戦争遊戯を仕掛けたのは間違っていたのだろうか?
だが、もう引けない。
今日のリヴェリアの言葉は堪えたよ…。
僕の古傷、いや痛いところを抉ってくれる。
おかげで冷静になれたよ。
7年前の大抗争…。
確かに【アストレア・ファミリア】に思うところがないわけではない。
あの…最恐の眷属【ヘラ・ファミリア】でも異端であった【静寂】を倒したのだから…。
例え病で弱体化したとしても、『才禍の怪物』は伊達じゃない。
そして彼女らは、【静寂】を下し…邪神エレボスが産んだ【神獣の触手】を倒した。
オッタルは【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】に挑み続けて負け続けてきた。
それは僕らがよく知っている。
そして【ゼウス・ファミリア】の【暴食】ザルドに挑み、負け、勝った…。
超えろ!と言った僕が言うのもなんだが、羨ましかったよ。
彼に挑み、彼の心を知り、彼を超えた。
真意がどうであれ、オッタルはレベル7となった。
僕は…あの時冒険者の指揮をするのに精一杯だった。
【暴食】はオッタルに任せたが、闇派閥の猛攻は激しかった。
特に、ノワールたちの…老練な戦士たちの特攻を止められなかった。
彼らの切り開いた道は、多くの人々を救ったんだ。
僕の指揮じゃない。それが悔しい。
だからオッタルが【暴食】を倒した後、我慢ができず振り切れた。
あの時、ヴァレッタに止めをさすべきだったんだ。
そうすれば、クノッソスでリーネ達が死ぬことはなかったんだ。
リヴェリアたちは僕らのせいというが、実際は違う。
7年前の大抗争でヴァレッタを追い詰め、命を刈り取ることができなかった僕のミスだ。
『27階層の悪夢』…。
クノッソスのきっかけは【27階層の悪夢】だ。
あのタイミングは間に合わなかった。だから邪神の捕縛に専念したんだ。
彼らには気の毒だった。だが、それが今のクノッソスでの悲劇を生むとは思わなかった。
もし行ってたら、『穢れた精霊』の触手を撲滅しフィルヴィス・シャリアのような怪人を産むことはなかったのだろうか?
いや邪神達が、ヴァレッタたちが暗躍して大抗争よりさらなる悲劇を産んだだろう。
だが、数年の時を経て邪神ディオニュソスの野望を、クノッソスの悲劇が起きてしまった。
数年間も、クノッソスの存在を見抜けなかった僕らのミスだ。
今思えば、【静寂】と【暴食】はそのヒントをかざしていたのではないか?
そう思うと、不甲斐ない自分を殴りたくなるよ。
リーネたちや、【ディオニュソス・ファミリア】いや【ペニア・ファミリア】の眷属たち、そしてフィルヴィス・シャリアに申し訳が立たないよ。
【アストレア・ファミリア】…。
5年前に彼女たちが、下層へ行く時に警告を…いや、ガレス一人でも向かわせるべきだったんだ。
そうすれば…、彼女たちは【疾風】を除いて全滅することはなかったんだ。
何が起こったかはわからない、ただ闇派閥の罠ごときで彼女たちが死ぬわけがない。
特にライラがいる限りはね。
なら、考えられるのはダンジョンのイレギュラーのみだ。
僕でも予想できない、いや神時代でも起こらなかったイレギュラーが発生し、それが【アストレア・ファミリア】を襲ったのではないか?
そうだとしたら、ガレスだけでは対応できなかったかもしれない。
【疾風】が生きて帰ってきたことが、奇跡だったといわざるを得ない。
リヴェリアの言うように、彼女たちに嫉妬していたのは確かにあった。
【アストレア・ファミリア】は【静寂】を倒し、オッタルは【暴食】を倒した。
僕らは闇派閥の残り滓を払ったにすぎない。
だが、死んだことにより安堵してしまった自分がいたのは事実だ。
ライラは…うん、まあ、同族であり惜しいことは思ったが、これ以上付きまとわなくても済むと思ったのは事実だ。すまない…ライラ。
落胆したのは彼女たちの死ではない、安堵してしまった自分に対してだ。
…ガレスが、彼女たちの命日に酒樽を下層へ持っていってるのは、知っている。
同行させてもらおう。彼女たちの冥福と謝罪、そして自分の戒めのためにだ。
【疾風】…。
【アストレア・ファミリア】の唯一生き残った彼女は、まさに【疾風】だった。
いや、悲しみと怒りの黒き【疾風】だった。
神アストレアがオラリオ外に出たことにより、タガが外れたのだろう。
…仲間を失った時から考えていたかもしれない、神アストレアに見られたくないために。
アイズの未来を垣間見てしまった。
彼女は、まさにアイズそのものだった。
家族を失い、悲しみと怒りに任せ剣を奮った。
一般人でも、闇派閥に関わりがあるなら容赦なく殺った。
そして【27階層の悪夢】以来の残り闇派閥をほぼ壊滅し、邪神を突き出した。
彼女が荒れ狂わなかったら、『暗黒期』は今も続いていただろう。
それは感謝している。
だが、リヴェリアの参戦意欲は予想外だった。
あの時のリヴェリアは今日と同じだった。
いや…今日のリヴェリアは、ベル・クラネルと比べた自分たちが不甲斐ないがための自責だった。
あの時は、今までの鬱憤と同胞を見捨てられない気持ちもあったのだろう。
気持ちはわかるが、オラリオ最強派閥の1つ【ロキ・ファミリア】団長としてどうしても許すわけにはいかなかった。
まさか、拠点を吹き飛ばそうとは思わなかったよ…。
アイズのおかげで本当に助かったよ…。
そしてベル・クラネル…。
あの少年は本当に規格外だ…。
僕の計算を全て狂わせてくれるよ、困ったことに何故かそれが嬉しい自分がいる。
彼は…間違いなく本物の『英雄』だ。
ミノタウロスの戦いでは、僕ら【ロキ・ファミリア】の首脳陣が、
異端児の黒いミノタウロスの戦いでは、一部のオラリオの神、冒険者、一般人が、
クノッソスの戦いでの大鐘楼は、クノッソスにいた全ての冒険者たちが、
彼を『英雄』と認めている。
僕ら…いや【ゼウス・ファミリア】や【ヘラ・ファミリア】のような【神工の英雄】と違い、天然であり【異端の英雄】だ。
だからこそ、彼が欲しい。
リヴェリアの言葉を肯定するわけではないが、彼が僕の指揮下に入れば強く生きるはずだ。
小人族の復興の鍵は、間違いなく彼が握っている。
だが…同時に劇毒でもある。
リヴェリアの言うように、大罪人として処刑する気は全くない。
だが、彼はそれをすんなりと受け入れてしまう気がする。
それに甘えてしまう自分が、つくづく嫌になる。
長い付き合いであるリヴェリアやガレスは、それを見通しているんだろうな。
だから今夜はそこを突かれ、ついカッとなってしまった。
それにアイズ…。
今夜のアイズの変貌には驚いた。嬉しい意味でだ。
だが、ベル・クラネルのことになると豹変するのは、心臓に悪いからやめてほしい。
ロキに向かって、あのスキルを発動させるのは駄目だろう。
ただ、その後の白い風には驚いた。
あれが怪人を破った風か…。
アイズが昨日大量買いしたのは、ベル・クラネルのグッズだと聞いた時は呆れたよ。
あの子は武器しか興味なかったというのに…。
リヴェリアが上機嫌で戻ってきた時は、ホッとしたけどね。
しかし、それも数分だけだった。
リヴェリアから聞き、あの後に部屋を見た途端、さすがに唖然としてしまったよ。
ガレスも開いた口がしばらくは塞がらなかったようだ。
リヴェリアは、別の意味でアイズの成長に喜んでたようだ。
まあ、気持ちはわからなくもないけどね。
複雑だよ…。
僕らではなく、ベル・クラネルがこの短期間でアイズを変えたことに。
本人が気づいていないのが、非常に癪だけどね。
ベル・クラネルのことが知りたい。
リヴェリアが言ってたが、ぐっず?専門店で彼の自伝があるそうだ。
【ヘルメス・ファミリア】が管理しているなら【ヘルメス・ファミリア】へ聞いたほうが早そうだ。
…勘だが、【ヘルメス・ファミリア】ではなく神ヘルメスが握っているような気がする。
レフィーヤを通して、ルルネ・ルーイに依頼するなり脅すなりベル・クラネルの秘密を探ってもらおうか。
彼の秘密を知るこそが、この戦争遊戯の鍵のような気がするんだ。
これはガレスにもリヴェリアにも言えないな、絶対に反対するだろうから。
さて…明日は、ギルドへ行ってロイマンへ抗議しないといけないな。
彼女たちの功績を横取りさせるわけには、いかない。
それは絶対に許さない。
この平和は…、彼女たちが築いたものだ。
守るのは僕たちの義務だ。
ロイマンめ…。
はぁ…、彼を越えようと思い、やっぱり戦争遊戯を仕掛けるんじゃなかった…。
次から次へと災難がくるし、やることが多くなったよ。
ほら、親指もそういっている。
『今更なんだ?もう手遅れだ。』
ロキ・ファミリア視点の連続回はここまでです。
ロキ・ファミリアのファンの皆さん、すみません!
(完全になくなったのではなく、これからもちょくちょく出ます。)
次回からはまた別人物の視点となります。
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