さて、どうやってミアを説得できるのでしょうか?
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フレイヤ様が元に戻らない…。
どうしたものか。
ヘルンは峠を越したが、未だに目覚めない。
ヘイズもフレイヤ様を宥めようとしたが、駄目だった。
【フレイヤ・ファミリア】が一丸となって、宥めようとした。
………このような状況で、一丸となるとは思わなかったがな。
だが、どんなに言ってもフレイヤ様は聞こうともされない。
ワインを要求されてるが、心を鬼にして拒否した。
その分、泣き、怒りが激しくなった。
……疲れた。
そしてまた、幹部会議を開いた。
「…いい加減にしろ、オッタル。」
「いつまでもこの不毛な会議を続けるんだ。」
「フレイヤ様を何とか以前のように戻さければならない。」
「さらなる炎上を覚悟で、ベルを無理やりでも攫うしかない。」
「【ヘスティア・ファミリア】を壊滅してもいい。」
「…ククク…、余りに無駄なことを…。」
「………………。」
やはり、そうなるか。
この際【暴食】と【静寂】の真似をしてオラリオを敵に回し、【ヘスティア・ファミリア】を壊滅させるか。
どうせオラリオの嫌われ者になっている。
止むを得ないか。
…?
ヘディンがずっと無言のようだが…、何か考えでもあるのか?
「…ヘディン、何か考えでもあるのか?」
「……ある。だが、それはフレイヤ様の許可がいるが…しかし、それしかない。」
「あるなら言ってみろ、羽虫。もう他に打つ手がないんだぞ!」
「静かにしろ、発情猫。やっとフレイヤ様が寝付いたんだぞ。」
「また起きて癇癪を起こしたらどうする、糞猫。」
「お前が宥めるのか?にゃおーんと?馬鹿猫が。」
「やれよ、年中発情の糞馬鹿猫。」
「てめえら…。」
はぁ…こいつらは。
とにかく今は案でもいいから、フレイヤ様を元に戻さなければならん。
「ヘディン、案があるなら言ってくれ。」
「……わかった。フレイヤ様を元に戻すのは、彼女しかない。」
「ヘイズでも無理だったのだぞ?」
「違う。フレイヤ様に対して強くいえる女性だ。」
……何だと?
「あの裏切り者のヘルンが目を覚ましたとしても、逆効果だろうが。」
「それに、そんな女はうちにはいない。」
「全員がフレイヤ様に、絶対の忠誠を誓っている。」
「そんな女がいるとしても、俺たちが許すわけがないだろう。」
「それはわかっているはずだ、ヘディン。」
………まさかヘディン、お前は。
「貴様らの目は節穴か。いるだろう、フレイヤ様に対して不遜な態度を取れる女が。」
「………おい、羽虫。てめえ、正気か?」
「ここまで私達が手を尽くしたのだぞ?他に手があるとしたら彼女しかない。私達より長くフレイヤ様に仕え、フレイヤ様に強く物言いができ、そしてフレイヤ様をずっと見てきた女だ。」
「………確かに。」
「あの女に頼るのは癪だ。」
「だが、もう他に手がない。」
「時間もない、それしかないだろう。」
ミアか……‥、確かにミアしかいない。
「だが、2日前にお願いしたんだぞ。どうするのだ?」
「………ミアの要求を全て飲む、どんな要求でもだ。」
やむを得ん…。
「わかった。俺が行こ「いや我々、幹部全員で行くべきだ」…何だと?」
「羽虫、ふざけるな。ここはオッタルが行くべきだろうが。」
「いいかげんにしろ、糞猫。前回はオッタルが行っても、なかなか聞いてくれなかったのだぞ。なら、今回は我々が誠意を見せて、ミアにお願いするしかない。それが一番可能性が高い。」
「「「「くっ……。」」」」
………確かに。
あの時、ミアは俺一人で来ているのが非常に不満そうだったな。
「仕方がない…。ヘディンの案を採用する。全員でミアのところへ行くぞ。」
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そして、俺たちは全員、『豊穣の女主人』にいる。
ずっとミアの前で頭を下げ続けている、全員がだ。
「こンのっ!大馬鹿ったれ共がっ!情けないねっ!この役立たずどもがっ!」
やはり…こうなった。
「オッタルっ!アタシは言ったねっ、次は承知しないとっ!アンタらは何もできないカカシかっ!」
「「「「…………。」」」」
「ミア…、頼む。」
「ふざけんなっ!商売の邪魔だっ!帰りなっ!」
くっ……やはり駄目か。
『あんなに怒った母ちゃんは、久々ニャ…。』
『ここ、潰れないよね…?』
『兄様……。』
豊穣の女主人の店員そして多くの客は、俺たちを遠巻きに見ていた。
仕事を続けながら…。
『オッタル、口下手なお前では駄目だ。私がやる。』
『…すまん。頼む、ヘディン。』
「ミア…貴女の要求を全て聞こう。我々がフレイヤ様にお願いする。どんなことでもだ。」
「ほう……、少しはまともな言葉が出てきたじゃないか。どんなことでもだね?」
「ああ…偉大なるエルフの女王陛下に誓って。」
「あたいはドワーフだよ?…まあいい。絶対に飲んでもらうよ。いいね?」
「わかった。」
そしてミアはしばらく考え込んでいた。
どんなことを言うのだろうか…。
ミアのことだ、生易しいことではないだろうな。
「まず1つ。この戦争遊戯が終わった後に、結果がどんなになってもアタシを完全脱退させること。」
「それは…「わかった。フレイヤ様へ我々がお願いする。」。ヘディン!?」
『オッタル…もうここまで来たら全て飲むしかない。責任は私が取る。』
『くっ…。』
申し訳ありません…フレイヤ様。
「どんなことでも、と言ったのはアンタらだよ?文句あんのかい?」
「いや、ない。それだけか?」
「2つ。オッタル、お前の団長権限をアタシによこしな。」
「…わかった。」
止むを得ないだろうな。
いや、元の鞘に戻ったということだけだな。
「3つ。全ての団員に告げな。アタシがルールだ、アタシが法だ、逆らうことは許さないってな。もちろん、アンタらもだよ。」
「「「「…………。」」」」
「返事はっ!」
「「「くっ…「あ?」……はい。」」」
……昔と同じだな。
俺にとっては違和感ないが、こいつらにとっては屈辱だろうな。
「4つ。ここの店は空けるにはいかない。どんなことがあってもだ。でだ、アタシがそっちへ行くとなると、ここの店は誰がやる?」
「それは…そこの店員が…。」
「無理だね。この馬鹿娘どもがやれるわけがないだろがっ!「「ニャッ!?」」店長代理として…、アレン。アンタがやりな。」
「「「は?」」」
いや…、それはさすがに無理があるだろう…。
「なっ、何だと!?俺がやれるわけがないだろうがっ!」
「ニャ!?か、母ちゃん!?」
「黙りなっ!3つ目の話聞いてたかい?全ての団員はアタシの言うことに従え、ってな。」
「ニャ!?で、でもニャーは!」
「アーニャ!アンタはどこの団員だ!言ってみなっ!」
「…っ。【フレイヤ・ファミリア】ニャ…。」
「なら、言うことを聞きなっ!アレン、いいねっ!」
「だ、だから、俺ができるわけがないだろうが!」
「黙りなっ!アタシが知らないとでも思っているのかい?ずっとウチを日中覗いていただろうがっ!」
「「「え?」」」
……フレイヤ様の、いやシル様の護衛のためではなかったのか?
「そ、それはシル様の護衛のためだ!」
「おい、そこの糞神。「は、はいっ!」本当のことを言ってるか?その馬鹿猫は。」
「いいえっ!嘘を言ってますっ!」「な、なっ!」
「というわけだ。これ以上、この場でアタシに言わせるのかい?」
「…くっ。「あ?」…わかった。」
「やり方はアンタに任せる。「な、何だと!」わかっているはずだよ?」
「……俺に任せるということでいいんだな?」
「アタシに二言はないよ。」
「わかった…。」
…いいのか?それは。
いや、ミアの言うことだ。
『え?どうなってんの?』
『つまりニャ…、【女神の戦車】が母ちゃんの代理をやる、ということになったニャ。』
『え?兄様が…?やりづらいニャ…。』
「じゃ、今からやりな。」
「「「「え?」」」」
それは無茶があるだろう…。
「さっさとやりな、と言ってんだよっ!」
「くっ…!おい、そこの三馬鹿ども!さぼってんじゃねえ!厨房の料理が冷めるだろうがっ!」
「「「え?え?」」」
「轢き殺されてえのか?」
「「「わかりました!やります(ニャ)!」」」
「やればできるじゃないか。そのまま続けな!さて、最後の5つ目だね。」
驚いた、意外とやれているな…。
「5つ。アタシがあのバカ女神に何をしようが、一切口を出すな。いいなっ!」
「「「な!」」」「分かった。」
「約束は守りな。あんたらの命を賭けてもらうよ。」
…ミアなら、フレイヤ様に害をなそうとはしないだろう。
我らより長い付き合いで、フレイヤ様をよく知っているのはミアなのだから。
ミア母さん→団長代理
オッタル→副団長代理
アレン→豊穣の女主人店長代理
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