何十人という人々が集まる中で、白い制服を身に纏った者達が次々と会場の中へと入っていく。
その会場の中心へと、白い制服の人々が集まり、ついに式典が始まり出す。
「ノイズに立ち向かう為の精鋭中の精鋭が集まりました。
彼らが未来を作るのです。ノイズの脅威から人々を「長い」っ」
式典を行っている白いローブを身に纏った人物が演説を行っている中で、奇抜な格好をした白衣を着た人物が、その演説を無理矢理止める。
それに対して、白いローブの人物は少し不満げな表情をするが、すぐにどき、白衣の人物に演説台を譲る。
「人類共通の脅威とされる認定特異災害。本編13年前の国連総会で、特異災害として認定された未知の存在ノイズ。
奴らは何時現れるか、現在も未知な部分が多く、その対抗手段も限られている。
今回、この式典ではそのノイズに対抗する手段の一つを発表したいと思います」
その言葉と共に既に式典で用意していた白い布を取り除くと、そこには機械の箱があり、その中には二つの物があった。
「50年前に中南米の遺跡で発見された呪いの印章を解析し、30年前、私の父がが開発したシステムです」
呪いという単語を聞くと、会場の中がざわつき始めた。
「えぇ、皆様が不思議に思うのは無理はありません。
ですが、実際に存在し、どのような目的で開発されたのか、未だに分かりません。
しかし、皮肉にもこの呪いにはなんとノイズを倒す事ができるシステムが組み込まれているが分かりました」
そう言うと同時に、機械の箱が開かれ、中に入っていた物が姿を現す。
そこには白亜紀を生きた恐竜の王者「T-レックス」が描かれているスタンプと、それを納めるように50という数字が刻み込まれているベルトがそこにはあった。
「この呪いは、人の中にあるもう一つの人格というべき存在、悪魔を具現化させる事ができます。
勿論、具現化した後は暴走する可能性はあります。
しかし、このベルト、リバイスドライバーはリバイスシステムは適合率が高い者に戦闘用の装甲として纏った戦士・「仮面ライダー」へ変身させることができます。
さらに、体内に潜む悪魔は、リバイスドライバーのコマンド入力よって実行される「バディアップ」により分離。もう一人の「仮面ライダー」として実体化する事ができます」
そう言いながら、白衣の人物はその機械の箱からリバイスドライバーを取り出す。
同時に、会場の中からはどよめきが起こる。
それはそうだろ。今までノイズに対して有効的な手段が無かったのに、いきなり現れたベルトによってそれができると言われたのだ。
「現在、このリバイスシステムの量産化を検討していますが、問題なのは適合率。
しかし、ここにいる者達は僅かながら適合率があります」
その言葉を終えると共に白いローブの男は白衣の人物からマイクを取る。
「このリバイスシステムを使い、皆様の安全を保障します! どうかご安心ください!」
そう言うと共に、白いローブの男は再び壇上に上がり、再びスピーチを始める。
だが、先ほどまでとは違い、会場の中は拍手喝采に包まれていた。
そんな中、白衣の男は会場からは見えないように笑みを浮かべる。
「そんなに簡単に適合率が高い者が現れれば、苦労しないけどね」
そう呟いていると同時だった。
会場の中で突然の警報が鳴り始めた。
会場に集まった人々は何が起きたか混乱している間にも、会場の天井を貫いた何かが現れた。
身体に液晶ディスプレイのように輝く部位があり、様々な動物の形をした存在が入り込んでくる。
「ノイズっ!」
ノイズの侵入と共に隊員達はすぐに手持ちにある銃を構え、ノイズに向けて攻撃を始める。
だが、ノイズの身体は、全ての攻撃をすり抜けており、そのまま隊員の一人に飛びつく。
悲鳴をあげる事なく、その隊員とノイズは瞬く間に灰に変わっていき、そのまま散っていった。
「ぐっ、こうなったら」
現状の武器で対応する事ができない事に苛立ちを覚えた白いローブの男はそのまま機械の箱にあるリバイスシステムであるリバイスドライバーとそれを発動する為のレックスバイスタンプを取り出す。
「止めたまえ!
君では悪魔をコントロールする事はできない」
白衣の男はリバイスドライバーを使用しようとする男を止める。
だが
「でも、やるしかないんだ!
俺が!」
その言葉と共にリバイスドライバーをそのまま腰に巻く。
「我が命にかけて、世界を守る!」
その言葉と共にレックスバイスタンプにあるスイッチを押す。
【レックス】
起動したのを示すようにピンク色の光がレックスバイスタンプから光り始めると、男はそのままレックスバイスタンプをそのままリバイスドライバーに装填しようとする。
だが、まるで拒絶するようにレックスバイスタンプとリバイスドライバーの間に電流が迸る。
同時に磁石が反発するように離れると同時に男の後ろには紙が出てくる。
まるで契約書を思わせるその紙は、まるで折り紙のように折りたたまれると共に現れたのは、ティラノサウルスを思わせる衣服を身に纏い、巨大な骨のティラノサウルスを思わせる身体が特徴的な存在が出てくる。
「悪魔を実体化し、暴走させてしまったか」
それを見ていた白衣の男は呆れたように言う。
同時に悪魔はそのまま自身を誕生させた男を睨むと、そのまま殴り飛ばし、同時に人々を襲い始める。
「さて、どうしたものか」
白衣の男はそのまま次の行動を考えていると、そこに眼を向けたのは一人の青年だった。
手には先程まで男が使っていたレックスバイスタンプがあり、何かを迷うように見つめていた。
すぐに止めようとしたが、青年はそのまま自身の胸になんとレックスバイスタンプを押しつけた。
「なに!?」
その次に起きたのは悪魔の実体化だった。
だが、白衣の男にとって予想外だったのは、その悪魔だった。
黒いボディに尖った耳、地面まで届く長い尻尾、白いオールバックの髪、青い複眼が特徴的な悪魔。
そして
「うっひょー!やっと出れたぜ!!」
それは言葉を話した事だった。
「あり得ない。
悪魔は通常人間の本能とも言える存在。
だからこそ、悪魔は言葉を話さないはずだ。
それが言葉を話せるという事は!」
白衣の人物は次第に笑みを浮かべながら、すぐに青年の方を見る。
「止めろ!!」
見れば、悪魔はまさに本能のままに暴走しており、ノイズが暴れている中でも怪我をしている人物にゆっくりと歩き出していた。
「君!」
白衣の男はすぐに青年に向けて、叫ぶ。
「そこのドライバーを使って、あの悪魔をコントロールするんだ。
上手く行けば、君自身の力でこの会場の人々を守れるはずだ!」
根拠のない言葉だった。
それでも青年は白衣の男の言葉を信じて、リバイスドライバーの元へと走る。
同時に迷いなくリバイスドライバーを自身の腰に回す。
「えっうっうわぁぁ!!!」
それを合図に、先程まで人を襲おうとした悪魔はそのまま霊体化し、青年の元へと吸い寄せられ、消えていた。
「湧いてきたぜ!」
青年はそのままレックスバイスタンプを起動させ、ゆっくりと構える。
「HEY!HEY!HEY!」
その光景を見て、これまで不機嫌そうな表情しかしていなかった白衣の男は期待するように青年を見つめる。
「俺が家族を守る!」
【レックス!】
レックスバイスタンプから音が流れると共に、青年はそのままリバイスドライバーに押し込む。
今度はまるで拒絶する事なく、リバイスドライバーからも光を放つ。
【Come on!レ・レ・レ・レックス!】
リバイスドライバーから流れ出る軽快な音楽と共に青年の身体から悪魔は半透明な状態で現れ、その腕にはなんと人が一人は収まるだろうバイスタンプを手に持って、現れた。
「バイスタンプをセットして、変身だ!」
白衣の男はそのまま青年に向けて言う。
それに合わせるように青年もまたレックスバイスタンプをそのままリバイスドライバーに装填し、そのまま横に倒した。
【バディアップ!
オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!
仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!】
流れ出る音と共に悪魔はそのまま青年に向けてバイスタンプを投げる。
同時に半透明なバイスタンプに覆われた青年は徐々に変化していく。
バイスタンプの中にあるピンク色の液体は青年の周りをまるで鎧のように覆っていき、その姿を大きく変えていく。
全身はピンクと青の二色で構成されており、ティラノサウルスの顔を模した一見すると奇抜な見た目だが、赤い複眼とそれに一体化したアンテナ、腹筋のような腹部の造形。
その姿はまさに先程までの青年とは別の存在へと変身していた。
「マジかよ、決まったぜ!」
同時に青年の横には先程までの悪魔がティラノサウルスに噛まれているような独特のマスクに腰まで伸びているピンク色のマフラーを身に纏っていた。
「GREAT!!!
まさに誕生だ!仮面ライダーリバイ&仮面ライダーバイス!!」
白衣の男は絶叫しながらも、その二人の仮面ライダーの誕生に満面の笑みを浮かべていた。
「えぇ、おれっち、バイスか!
それでそっちはリバイなんだねぇ!
なぁ、リバイちゃん、さっきのは冗談でっ」
そう言いながら、バイスはゆっくりとリバイに近づく。
だが、そのバイスの態度が気にくわないのか、そのまま掴む。
「っお前を殴るのは後だ!
今は!!」
バイスが先程まで人を襲おうとしていた事に苛立ちを隠せないリバイだったが、その怒りを別の方向へと向けた。
それは未だに人々を追いかけているノイズへと眼を向けており、同時に跳びはねる。
人間離れしたその身体能力で、今、まさに襲い掛かろうとしていたノイズの一体を蹴り飛ばし、そのまま他のノイズ達を巻き込ませるように叩き蹴る。
「ここは俺がなんとかするから、避難を!!」
リバイの言葉を聞いて、先程まで怯えていた人々だったが、すぐに避難を始める。
先程まで絶対に敵うはずのなかったノイズが、目の前にいるリバイが止めてくれる。
「っ、すまないっ」
白いローブの男は自身の不甲斐なさを痛感しながらも、いち早く人々を非難させる為に動き出す。
同時に未だに残っているノイズ達は逃げる人々よりも脅威になると判断したのか、リバイに向けて、次々と襲い掛かる。
「しゃらくせぇ!」
だが、そんなノイズ達に怯む事無く、リバイは右手にを振り回し、ノイズを叩き潰していく。
「俺が家族を守る!」
その言葉が力になるように、リバイは襲い来るノイズを殴り、さらには身軽な動きでノイズを払いのけていく。
その様子を見て、白衣の男は思わず見惚れてしまう。
これほどまでに力強く、そして気高い戦士は見た事がないと。
だが、そんなリバイの背後には先程召喚された悪魔が襲い掛かろうとしていた。
「待ってろ!とぅ!!」
その悪魔の脅威から救ったのは、なんとバイスだった。
「悪魔の癖に良い所があるじゃないか!」
バイスの行動に驚きつつも、すぐに別のノイズを踏み潰しながら言う。
「えへへぇ、だって、お前が死んだら、おれっちも死んじゃうんだからよぉ!」
だが、バイスはそう言いながら、すぐに別のノイズを蹴り飛ばす。
「おいっどういう事だってっ!」
バイスの言葉に疑問に思いながらも、リバイは目の前に襲い掛かるノイズを蹴り飛ばす。
未だに、その数は減る事なく、むしろ増えるばかりだった。
「君、ちょっと使ってみて」
「んっ!?」
そう戦っている間に、白衣の男はリバイに向けて何かを投げた。
疑問に思いながらも、リバイはすぐにそれを受け止めると、白衣の男はそのままそれをまるでスタンプを押すような動作を見せる。
疑問に思いながら、リバイはそのまま自身の手にスタンプを押す。
すると、そのスタンプは瞬く間に一つ武器へと変わり、機械的な片手斧へと変わった。
「おーわ!スッゲェーー!!判子押して敵倒すから~『オーインバスター』って名前どう?
ねぇ、おれっちにも頂戴!頂戴!!」
それを見たバイスはすぐに盛り上がりながら、オーインバスターを見つめると共に白衣の男に迫るが
「悪いが、今はそれ一個だけだ」
「えぇ、そんなぁ」
白衣の男からの言葉に残念そうに呟くバイスだが、リバイはそれよりも早く目の前にいるノイズに向けて、オーインバスターを振り下ろす。
だが、その一撃を受けたノイズはまるで溶けるように消えていき、さらにリバイはそのまま横に振るうと、ノイズの身体は簡単に真っ二つとなる。
「んっ、これって、もしかして?」
そうしてノイズと戦っていると、オーインバスターにはリバイスドライバーと同じくスタンプを押す為の部分があるのに気づく。
すぐにオーインバスターにあるスタンプを抜き、そのままリバイスドライバーと同じように押す。
【スタンプバイ!オーイングスラッシュ!】
「伏せろ!!」
「えっちょっ待ってよ!!」
リバイの叫びに対して、バイスは戸惑いを隠せなかったが、すぐに倒れるように伏せる。
同時にリバイがオーインバスターを薙ぎ払うと同時に、オーインバスターの刃から次々と半透明なエネルギー刃が放たれ、ノイズに向かって行く。それはノイズに触れるだけで消滅していき、次々とノイズが塵と化していく。
そうしている間にも、リバイはオーインバスターを振るいながら、ノイズを倒していった。
「おいおい、危ないじゃないかよぉ。
でも俺達って、良いコンビになるんじゃないのぉ?」
そのままリバイは、近づいてきたバイスに向けて怪訝そうに言うと共にそのままオーインバスターのスタンプを腰にあるホルダーにセットする。
同時にオーインバスターはそのまま消える。
「あとは、あいつだけだ」
それと共に次にリバイとバイスが眼を向けたのは、この会場で召喚された悪魔だった。
すでに悪魔は一体だけとなり、その悪魔はそのまま逃げだそうとしていた。
「ベルトを倒して、必殺のライダーキックを決めてやれ!!」
白衣の男の言葉を聞くと共にリバイは頷くように、リバイスドライバーにあるバイスタンプを再び倒す。
【レックス!スタンピングフィニッシュ!】
合わせるように、リバイとバイスの二人の足下は光初める。
同時にリバイが走り出すとともに、バイスもまたその後を追うかのように走る。
リバイはバイスが自分を追ってきている事に少し驚きつつも、リバイは一気に加速し、跳び上がる。
それと同時にバイスも同時に跳び上がり、二人は悪魔の真上まで跳び上がった。
「「はああああっ!」」
二人が声を上げるのと同時に、悪魔は背後から迫る脅威に気づき、口から次々と火炎弾を放っていく。
だが、二人の脚に溜まっているエネルギーはその火炎弾を次々と消し飛ばし、ついには悪魔を追い越した。
「「はああああああ!!!」」
そしてリバイとバイスはそのまま空中で悪魔を蹴り飛ばす。
悪魔は抵抗する事無く、ただ地面に叩きつけられる。
そうして、悪魔はそのまま動かなくなり、そして爆散する。
「ブラボー!!」
その様子を見届けた白衣の男は拍手をしながら、二人に近づく。
「素晴らしいよ、まさか一般人の中にこれ程高い適合率を持つ者がいるとは!」
「えっへへへぇ~」
興奮気味に話しかける白衣の男に、バイスは嬉しさのあまり笑みを浮かべる。
「さぁ、君の名前はなんていうんだい?是非とも教えて欲しいな」
白衣の男はそう言いながら、リバイに話しかけるが、そのまま変身を解除する。
「ありがとうございました」
「Watts?これはもう君の物で良いけど?」
白衣の男は突然帰されたリバイスドライバーとレックスバイスタンプに対して疑問に思いながら言う。
「俺には、銭湯を守る使命がありますから」
その言葉と共に青年はすぐにその場から離れていった。
青年が去って行く背中を見ながら、白衣の男はため息を吐く。
「どうやら、スカウトには失敗か。
まぁ、別に今ではなくても構わないからね」
それと共に白衣の男の足下には一つのチラシが落ちていた。
拾ってみると、そこにはこの地域では珍しい銭湯のチラシであった。
「試しに行ってみるか」
白衣の男はそのまま、そのチラシを手にしながら、別行動していた白いローブの男の元へと向かって行く。