ノイズの出現に身構えているとフェニックスから通信が入る。
内容は超大型の飛行型のノイズ6体が一度に出現、市民を襲わず真っ直ぐスカイタワーを目指して市街地の上を飛んでいるとの事を告げられる。
『俺はこのまま市民の避難経路の確保の為に、リディアンで護衛を行う。
すまないが、一輝、そちらは』
「任せて下さい。
なんとか、俺達でやってみます」
『頼んだぞ』
その言葉と共に通信を切ると共にリバイスドライバーを取り出し、そのまま腰に巻く。
「変身!」
【バディアップ!上昇気流!一流!翼竜!プテラ!Flying by! Complete!】
一輝はすぐにプテラゲノムへと変身すると共にエアバイクになったバイスに乗り込み、アクセルを踏む。
「行くぞ、バイス!」
「OK!しっかりと掴まっていろよ!!」
それと共に一輝達はそのままスカイタワーへと向かって、真っ直ぐと飛ぶ。
そこには通信で知らされた超大型以外にも、数多くのノイズがスカイタワーの周辺に飛んでおり、今もなお人々は逃げ惑っていた。
そんな光景を見た一輝は、すぐさまバイスに乗りながら叫ぶ。
「バイス、すぐにあのノイズを倒すぞ!」
「了解了解!
それじゃ、行くぜぇ!」
それと共に一輝達は超高速で空中を飛翔し、すれ違い様にバイスが展開した青く輝くフォトンの翼で敵を斬り裂く攻撃をノイズ達に行っていく。
それによって次々と炭化していくノイズを見つめながらも、一輝はその速度を一切緩める事無く飛び続ける。
(この数、厄介すぎるっ)
そう思いつつも、一輝は次々と現れるノイズを切り裂き続けていく。
しかしそれでも尚、超大型ノイズに近づく事ができない。
するとその時…… ピキィッ!! 突如として、何かが割れる音が周囲に響き渡ると同時に、目の前にいた巨大な鳥型ノイズが突然爆発した。
それと同時に周囲では次々と他のノイズ達が爆散していき、その中心には二人の女性が立っていた。
「一輝さん!」「来てくれたか!」
そこには響と翼の二人がおり、地上で戦っているのを見ると共に、そのままレックスゲノムへと変身すると共に、そのまま地上にいるノイズと戦っている。
「先程の姿のままで上のノイズは倒せないんですか?」
「そうしたいが、ノイズの数があまりにも多すぎて、正直、近づく事も難しい」
翼の言葉を聞きながらも、二人は目の前に現れた大量のノイズを相手にしながら会話を続ける。
「ならば、どうすれば」
突如横から放たれた無数の銃弾が飛行型ノイズを撃ち落とした。
それを見た三人は驚きを隠せずまさかと思い銃弾が放たれた方を向くとそこにいたのは、イチイバルを身に纏ったクリスが片手にガトリングを手に持っていた。
「雪音ちゃん、来てくれたのか!」
「別に。
ただ、居候先が襲われてるのを見て、あたしも手を貸すだけだよ」
それだけを言うと、彼女は再び空に向かってガトリングを構える。
「居候先?」
その言葉に疑問に思ったのか、響は首を傾げる。
「あぁ、俺の家で今は居候しているんだ」
「えぇ!!」
それを聞いた途端に響の顔が驚愕に染まり、慌てて彼女の方へと振り向く。
「別に、ただ、このお節介野郎が、無理矢理押しかけてきただけだからな」
そう言うと、少し照れ臭そうな表情を浮かべるクリスに対し、一輝もどこか嬉しそうな笑みを浮かべていた。
それを見ていた響は少しだけ羨ましそうな顔をしていた。
「だったら、ここは5人で一気に決めるぜ!」
「決めるって、何か案はあるのか?」
それに翼は疑問を投げかけると、一輝は自信満々な様子で答える。
「あぁ、クリスのイチイバルの火力があれば、あの大軍を突破する事ができる筈だ。
だから、まずはあの大群を突破して、それから超大型ノイズを叩く!」
それを聞くと
「そんな事はできるの?
「可能だが、チャージ中は身動きが取れない危険過ぎる」
「だが、他に方法は無い。
では、行くぞ!」
「バイス、俺達も行くぞ!」
「おうよ!リミックスだなぁ!」
それと共に一輝はそのままリバイスドライバーに手を伸ばす。
【リミックス!バディアップ!必殺!繰り出す!マックス!レックス!】
その音声と共に一輝とバイスはそのまま合わさり、リバイスレックスへと姿を変えて、迫り来るノイズ達に向かって走り出す。
ティラノサウルスを思わせるリバイスレックスに対して、次々と空からノイズ達が槍のような姿になって、襲い掛かる。
しかし、その大柄な外見に反して猛スピードで走りながら、反撃を行っていく。
そして、襲いかかってきたノイズを殴り飛ばすと共に、そのまま地上へと落下させ、一輝はその隙を狙って地面を走り抜ける。
その速度はまるで弾丸のように早く、ノイズ達はその速度について行けず、次々と地面に叩きつけられていく。
「準備はできたぜぇ!」
同時に聞こえたクリスの声が聞こえると共に、そのまま宙へと飛ぶ一輝達。
【バディアップ!必殺!撃ってな!見てな!プテラ!】
そして、再びプテラゲノムへと姿を変えた一輝達は宙にいるノイズ達に向かって行く。
一輝達の後ろからはクリスが放ったミサイルが次々と彼らを通過していき、目の前にいるノイズの大軍を蹴散らしていく。
それによって道が開かれ、一輝達は再び上空へ飛び上がる。
やがて、上空へと飛び、超大型ノイズよりも遙か空に舞い上がると同時に一輝は懐から別のバイスタンプを取り出す。
【キャンサー】
その音声が鳴り響きながら、そのまま一体の超大型ノイズに向かって、真っ直ぐと落ちる一輝は冷静にバイスタンプをリバイスドライバーに押印する。
【バディアップ!切りすぎ百万陀羅!叩きつけるはど真ん中!キャンサー!朝っぱらの輝!】
その音声と共に、一輝の姿は巨大な蟹型のアーマーに包まれ、顔は目や口に当たる部分が無く、頭部の赤い紋様がどことなく鬼面を彷彿とさせる。
そして、バイスもそれに合わせるように姿を変えており、蟹を思わせるゴツい装甲が全身を覆うように装着されていた。
しかし、そのまま一輝はバイスの背中に乗ると、再びリバイスドライバーに手を伸ばす。
【リミックス!バディアップ!必殺!宮曼荼羅!仏駄跋陀羅!キャンサー!】
「難しい単語、多過ぎだぜ!!」
思わずリミックスの変身音を聞きながらも、そのままバイスは四つん這いになり、一輝はその上で手を大きく広げる。
同時に一輝の背中にある鋏はそのまま巨大化し、巨大な蟹、リバイスキャンサーへと姿を変える。
リバイスキャンサーはそのまま着地した超大型ノイズに向けて、鋏で思いっきり叩きつける。
それによって、まるで太鼓で叩いたような音が鳴り響くと共に超大型ノイズの体勢は崩れる。
それは近くに通っていた超大型ノイズに向かっていき、その身体を貫いた。
更にもう一体の超大型ノイズがこちらに向かってくるが、それを見計らったかのようにリバイスキャンサーは空中に飛び上がり、その巨体を回転させながら鋏を大きく開き、近づく。
鋏はそのまま超大型ノイズを切り裂きながら、真っ二つに切断すると、その勢いのまま、残りの二体に激突して爆散させた。
「よしっ!」
その光景を見ていた響は思わず声を上げる。
「これで、なんとかなった!」
そう嬉しそうに笑みを浮かべていた一輝。
だが、彼らはこの時知らなかった。
この程度では、まだ戦いは終わっていなかった事を。
=リディアン音楽学校ー
そこは本来ならば、今も授業で行われている平和な学園だった。
しかし、今はノイズの群れに襲撃され、生徒の避難を中心に行われている。
「まさか、これ程のノイズが現れるとはっ」
その光景を見ながらも、門田ヒロミは現場を指揮しながら、自身も戦いを行っていた。
目の前には怪獣とも芋虫とも取れる独特のフォルムを持つ大型ノイズが口から小型ノイズ達を吐き出そうとするが、ヒロミは瞬時に蜘蛛の糸を出し、その口を塞ぐ。
【Charge!デモンズフィニッシュ!】
同時にデモンズドライバーにスパイダーバイスタンプを押印すると共に、右足から生えた8つの蜘蛛の足でノイズを蹴り飛ばす。
それによって、ノイズは消滅するが、すぐにヒロミは周りを見渡す。
「一体、どうなっているんだっ!」
周りには、未だにノイズが攻め込んできており、大型ノイズは既にヒロミによって倒されたが、その数は未だに学園に侵入しようとしていた。
しかし
「我が命に賭けて、この学園の命は俺が守る!!」
その一言と共にヒロミは懐から取り出したコンドルバイスタンプをそのままデモンズドライバーに押印する。
【Add…!コンドル!Dominate up!コンドル! ゲノミクス!】
その音声が鳴り響くと同時にヒロミの背中には紫色の翼が生え、空へと飛び立つ。
未だに学園を襲撃をしているノイズの姿が見え、ヒロミが目にしたのは、校舎内に侵入しようとしていたノイズの姿があった。
しかも、それは人間サイズの大きさではなく、明らかに建物を破壊する大きさだ。
その姿を見た瞬間、ヒロミは一気に急降下し、そのまま勢いよく足を突き出した。
【More!コンドル!デモンズレクイエム!】
それと同時にヒロミの両足からはコンドルを思わせる鉤爪が出現し、そのままノイズを貫いた。
同時に学園内に入り込むと共に、偶然だが自衛隊の隊員とリディアンの生徒だと思われる三人の姿が見えた。
「ヒロミさん」
「校舎内でもノイズはいる。
奴らは俺が引き寄せる。
その間に避難を早く進めろ」
「わ、分かりました……」
そう言いながら自衛官達はその場から離れていく中、ヒロミは再び上空に飛び上がろうとした時だった。
「やはり、邪魔になるか、仮面ライダー」
「なにっ、ぐっ!」
聞こえてきた声と共にヒロミの足には何かが絡まれ、そのまま吹き飛ばされる。
「ぐっ」
そのまま吹き飛ばされた先はエレベーターの中であり、その中には避難していた思われる小日向と緒川の二人がいた。
「ヒロミさん、どうしてここに!」
「伏せろ、敵が来る!」
それと同時にヒロミは瞬時に襲い掛かる攻撃に対応するように戦闘態勢を取る。
同時に禍々しく黄金に輝いている鎧を纏った女性が、光輝く鞭でヒロミに襲い掛かる。
それをヒロミは咄ういことで回避するが、女性は素早く次の攻撃を繰り出してくる。
それを見た緒川は急いで銃を構えようとするが、それよりも先に女性の手から放たれた光線が緒川の持つ銃を吹き飛ばした。
同時にエレベーターの到着と共に、ヒロミはそのまま襲い掛かった鞭を掴み、そのままエレベーターの外へと吹き飛ばす。
「貴様は、一体何者だっ」
「フィーネ。
まぁ黒幕という所だな」
女性の言葉を聞きながらもヒロミはベルトに手を当てて、バッタバイスタンプを押印する。
しかし
「がっがああぁぁ!!」
全身を襲い掛かる痛み。
それと共にバッタバイスタンプはそのまま拒絶されるように、吹き飛ばされる。
同時にヒロミの変身は強制的に解除され、デモンズドライバーもそのまま宙へと吹き飛ばされ、そのまま倒れる。
「デモンズドライバーの副作用か。
色々と気になる所だが、まぁ良い。
始末しておけ、カゲロウ」
「っ」
同時に彼らの前に現れたのはカゲロウだった。
「大二さんっ」
それを見た未来は思わず目を見開くが
」
「俺はカゲロウだ。
悪いが、甘ちゃんの大二は既にここにはいないのでな。
お前達には一輝の悲鳴の糧になってもらうぞ」
その言葉と共にエビルブレードをゆっくりと構えながら、小日向達に近づく。
「悪いが、そうはさせない」
聞こえてくる声と共に、見ると、そこには風鳴弦十郎が立っていた。
「司令」
「すまないが、ヒロミ君。
君の力、俺に少しの間、借りる」
それと共に弦十郎の手には先程吹き飛ばされたデモンズドライバーが、その手に持っていた。
「っ、頼みますっ」
それを見ながらも、ヒロミは何の迷いもなく頷く。
「デモンズで対抗できると思うのか?」
「守れるさ。
この力は、彼が命懸けでこれまで戦い続けた証。
その証と共ならば、負ける気がしない」
【スパイダー】
起動させたスパイダーバイスタンプをそのまま、腰にあるデモンズドライバーに押印する。
【スパイダー!Deal…!】
「変身!」
【Decide up!
Deep.Drop.Danger.Rider Demons!】
響き渡るデモンズドライバーの音声と共に弦十郎の姿は仮面ライダーデモンズへと姿を変わる。
そのデモンズから溢れ出る圧倒的な闘気は一瞬で、その場の空気を支配した。