戦姫絶唱シンフォギアRevice   作:ボルメテウスさん

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流れ星、墜ちて燃えて尽きて、そして

フィーネによって、召喚された幾億と超えるだろうノイズの大軍。

 

それに立ち向かうのは人間と悪魔を含めてもたったの6人。

 

しかし、そのノイズとの戦いにおいて、6人はまさに一騎当千の戦いをくり広げていた。

「白黒付けようぜ!」

 

大二はその一言と共に大地を蹴ると共に、背中から生えたのは白い光を放つ蝙蝠の翼。

蝙蝠の翼を広げながら、すぐ目の前に迫り来る鳥型ノイズに向けて、その手に持ったライブガンで次々と撃ち落としていく。

 

その攻撃を受けてか、他の鳥形ノイズはすぐに大二に攻撃を仕掛けるように身体を捻って槍状に変形し、襲い掛かってくる。

 

しかし、大二はまるでノイズの動きが手に取るように理解し、それらの攻撃を全て避け、カウンターとして拳や蹴りを放っていく。

 

それは、大二が変身する仮面ライダーライブに使われているバットバイスタンプに大きく関係している。

 

バットバイスタンプは蝙蝠の能力を宿す事ができ、それにより、大二は敵の動きを把握して戦う事ができるのだ。

 

仮面ライダーエビルは、この能力を近接戦闘に使い、敵を倒す戦いを得意としている。

そして、仮面ライダーライブはエビルとは正反対の遠距離攻撃を得意としており、その相性もエビル以上に高くなっていた。

 

だが……そんな状況の中、ノイズ達は大二に対して一切怯むことなく突撃していく。

 

【必殺承認!バット!ジャスティスフィニッシュ!】

 

同時に大二はライブガンに装填されたバットバイスタンプのスイッチを押し、トリガーを引くことで発動する。

 

それと共に大二の背中にある白い蝙蝠の翼はそのまま大二を包み込むと共に、白い錐のようになると共に、激しくドリル回転しながらノイズの大軍に向けて、突撃する。

 

それによって、大二に纏わり付いていたノイズ達は一瞬にして炭素へと変わり、消滅する。

 

「兄ちゃんは、大丈夫か」

 

大二はそのまま地上を見ると、そこには溢れかえるノイズに対して、黄緑色の光の線によって、次々と倒される光景だった。

 

そこにいる二つの影は、ネオバッタゲノムへとゲノムチェンジした一輝とバイスの2人の姿が見えた。

 

通常のバッタバイスタンプでも高い飛躍力持つが、一輝達が使用しているネオバッタゲノムには圧倒的なエネルギーを無尽に生み出すデュランダルのエネルギーを浴びた事によって、その出力は現状2人の持つどのバイスタンプよりも高い能力を持っていた。

 

そして、一輝とバイスが互いに力を合わせる事によって、まさに無限の飛躍を可能にしていた。

 

それにより、街に溢れかえる程のノイズは瞬く間に殲滅されていく。

 

「しかし、フィーネはどこに」

 

その様子を見ていた大二はすぐに今回の現況であるフィーネを索敵するように耳を澄ませる。

 

ノイズの数が減り、聞き分ける音が減った事によって、姿を消したフィーネを探し始める。

すると

 

「なっ、ノイズ達が集まっているだと!?」

 

異常な事態に困惑しながら、ノイズ達が集まる先を見た大二。

 

そこには既に数える事もできない程の多くのノイズが一体化した事によって生まれた存在がおり、それはまさしく赤い竜ともいうべき存在がそこに立っていた。

 

同時に赤い竜はそのまま狙いを街に向けていた。

 

「やらせるか!!」

 

いち早く気づいた大二は即座に駆け出し、そのまま赤い竜に向かって飛びかかる。

 

それに対して、赤い竜は大二の存在に気付いたのか、視線を向けると同時にその一撃を大二に目掛けて光線を放つ。

 

一瞬、聞こえた音によって、ぎりぎり避ける事ができた大二だったが、その先にあった街は一瞬にして炎の海へと変えた。。

 

さらにそれだけでは終わらず、赤き竜は再び光弾を放ち、その威力は街全体を破壊し尽くす程だ。

 

その破壊力を目の当たりにしながらも、大二はすぐに体勢を立て直す。

 

幸いにも、それに気づいた響達も合流する。

 

「あれは一体」

 

「おそらくフィーネがソロモンの杖、デュランダル、ネフシュタンの鎧を使い作り出した存在だろ」

 

大二の言葉に、全員が驚きの表情を浮かべる中、すぐに大二は目の前にいる赤い竜を見つめながら呟く。

 

「このままじゃ」

 

「だけど、まだ終わった訳じゃない。

行くぞ、バイス」

 

「おぉ、やるぜ!」

 

同時に一輝はすぐにリバイスドライバーに装填されているネオバッタバイスタンプを動かす。

 

【バディアップ!必殺!変わった!また!ネオバッタ!】

 

その音声に合わせるように、2人は互いに背中合わせに大の字に立つ。

 

すると、一バイスの両腕のゼロワンを模した顔が頭部、バイスマフラーが羽に変化し、その大きさは徐々に巨大化する。

 

それは目の前にいる赤き竜に対峙するような巨大な黄緑色の飛蝗、リバイスネオバッタだった。

 

リバイスネオバッタはそのまま地面を踏みしめ、勢いよく跳躍する。

 

その姿を見たフィーネはすぐに反撃するように、赤き竜から光線を出す。

 

しかし、リバイスネオバッタは無数の小さなリバイスネオバッタに分裂し、その攻撃を避け、そのまま再び一体化し、攻撃を仕掛ける。

 

その攻撃は赤き竜に直撃するが、それでもなおその威圧感は一切衰えない。

 

それどころか、赤き竜はまるで虫でも払うかのように、腕を振り回し、周囲を破壊する。

 

しかし、リバイスネオバッタにはその攻撃を当てる事ができず、ただフィーネは苛立ちを隠せない様子だった。

 

それ故に、彼らの真の狙いに気づけなかった。

 

「そこだぁ!!」

 

同時に翼はその手に持つ巨大な剣で赤い竜を切り裂き、その奥に隠れているフィーネに向けて、大二がライブガン攻撃を仕掛ける。

 

その一撃は、フィーネに大きなダメージを与える事はできなかったが

 

「デュランダルがっ!」

 

彼女の持つデュランダルを手離す事に成功する。

 

すぐに取りに行こうとするが、リバイスネオバッタがその行く手を遮る。

 

そして、デュランダルはそのまま響の手に収まる。

 

その手に掴んだデュランダルから溢れ出るエネルギーは、瞬く間に響を覆い、その身を黒く染まっていく。

 

だが、そんな響は1人ではなかった。

 

「強く自分を意識してください!」

 

「昨日までの自分を!」

 

「これからなりたい自分を!」

 

彼女の戦いをここまで支えてくれた大人達が。

 

「屈するな立花。お前が見せた覚悟、私に見せてくれ」

 

「お前を信じ、お前に全部賭けてんだ! お前が自分を信じなくてどうすんだよ!!」

共に戦ってくれた仲間が

 

「あなたのお節介を!」

 

「あんたの人助けを!」

 

「今日は、私達が!」

 

共に過ごしてくれたクラスメイト達が、力をくれる。

 

「姦しい! 黙らせてやる!!」

 

それを見て不愉快に思ったフィーネは、赤い竜から無数の触手を生やし、響達に向けて襲い掛かる。

 

しかし

 

【ネオバッタ!スタンピングフィニッシュ!】【必殺承認!バット!ジャスティスフィニッシュ!】

 

「一気に「大事に決めるぜ!!」」

 

そんなフィーネに対して、上空に飛び上がっていた一輝、バイス、大二の3人がそれらの攻撃を響から守るようにトリプルライダーキックを放つ。

 

そして、放たれた蹴りによって発生した衝撃波により、全ての触手は塵となって消える。

 

そして、そのまま3人の合体必殺技によって生み出された光の奔流が、赤い竜へと一直線に向かっていく。

 

「響!!」

 

そして、最後に響の親友である未来の言葉によって、彼女は完全に元に戻る。

 

「皆がくれたこの力が、シンフォギアだああぁぁ!!

 

同時にデュランダルの力によって強化された響は、その力を解き放つように、叫び、振り下ろす。

 

光の剣はそのまま一直線に向かって行く3人の力を高め、一体化しながら向かって行く。

 

そして、その一撃を受けた赤い竜は、徐々にその形を失っていき、やがて消滅した。

 

戦いは決着がついた。

 

それは、既にフィーネも既に分かっていた。

 

その身に纏っていたネフシュタンの鎧は完全に力が消えかけていた。

 

しかし

 

「月の欠片を落とす!」

 

ようやく合流する事ができた一輝達がフィーネの呟く言葉に驚きを隠せなかった。

 

空に浮かび上がる月は欠けており、その欠片が真っ直ぐとこちらに迫っていた。

 

「私の悲願を邪魔する禍根は、ここで纏めて叩いて砕く! この身はここで果てようと、魂までは絶えやしないのだからなっ!

聖遺物の発するアウフヴァッヘン波形がある限り、私は何度だって世界に蘇る! 何処かの場所! 何時かの時代! 今度こそ世界を束ねる為にぃ! ハハハッ! 私は永遠の刹那に存在し続ける巫女、フィーネなのだぁぁぁ!」

 

狂ったように笑い続けるフィーネに対し、クリス達は怒りの表情を浮かべるが、それでも響だけは違かった。

 

フィーネの言葉を聞きながらも、響はそっとフィーネの胸元に拳を当てる。

 

「うん、そうですね。何処かの場所、何時かの時代、蘇る度に何度でも、私の代わりに何度も伝えて下さい」

 

それはとても優しい声だった。

 

「世界を一つにするのに、力なんて必要ない事を。

言葉はなくても、私達は一つになれるって事を。

私達には何時か手を取り合えるから。了子さんにしかできない事だから」

 

その言葉を聞いたフィーネは、目を見開く。

 

だが、すぐにその顔は、まるで憑き物が落ちたかのように穏やかになっていた。

 

「本当にもう、放ってけない子なんだから」

 

そうフィーネは、了子はゆっくりと語る。

 

「胸の歌を信じなさい」

 

その言葉を最後に限界を迎えた彼女の身体は灰へと変わっていく。

 

最後の瞬間、確かに響は了子の心を変える事ができた。

 

「大きくなったな、響」

 

それは、ずっと見守っていた一輝だからこそ、大きくなった彼女の心に気づく事が出来た。

 

「それじゃ、少し行ってくるから。

生きるのを、諦めないでね」

 

響はそう、皆に伝えると共に、月の欠片を砕く為に空を飛ぶ。

 

「まったく、1人だけに行かせる訳にはいかないよな」

 

「兄ちゃん」

 

その光景を見ていた一輝もまた頷くと共に

 

「大二。

父さん、母さん、さくらを、皆を頼む」

 

「なっまさかっ」

 

その言葉を聞いた大二は目を見開くが、同時に一輝とバイスは再びリバイスネオバッタへと変わる。

 

宇宙へと飛ぶ響に続くように、クリスと翼もまた同時に飛ぶ。

 

「待ってくれ、兄ちゃん!」

 

すぐに大二も追いかけようとする。

 

しかし、その場で身体の力が抜け、倒れてしまう。

 

「大二さんっ」「大二」

 

立ち上がる事ができない大二を心配し、駆け寄る未来とヒロミ。

 

そのまま空を見ると巨大な光が4つ、真っ直ぐと月の欠片へと迫っていた。

 

やがて、その4つの光は月の欠片とぶつかると同時に巨大な爆発と共に、消え去った。

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