大雨によって、視界を遮る夜の闇の中、その輸送列車は走っていた。
最新の技術によって、作られたその輸送列車は暗闇の中から襲い掛かる存在に気づけたのは、つい数秒前の事だった。
自然発生するはずのノイズはまるで統制された動きと共に、空を覆いながら輸送列車に次々と襲い掛かる。
輸送列車は迎撃の為に次々と銃による撃破を行うとしたが、ノイズはそれらの銃弾の嵐をすり抜けると共に、自身の形をまるで槍のように変え、汽車へと降り注ぐ。
「っがあぁぁ!!」
降り注がれたノイズによって、輸送列車を操縦する人々は一瞬で灰に変わり、同時に制御を失ったコントロールルームは爆破される。
それでも、輸送列車は未だに安全に走り続けており、ノイズ達は汽車へと狙いを定めながら、ノイズは再び攻撃を仕掛けようとした。
しかし
「はぁ!」
輸送列車から放たれた光の弾丸。
それは一体のノイズを貫くと共に、瞬く間に崩壊させる。
「行くぞ、バイス!」
「おうよ!!」
それとは別の方向から声が響き渡り、ノイズに向けて、青い刃が襲い掛かる。
その声の主こそ、仮面ライダーリバイに変身している五十嵐一輝。
そして、彼が乗り込んでいるバイクこそ、一輝の中にいる悪魔であるバイスが変身した姿、仮面ライダーバイス。
2人はそのまま空を飛びながら、輸送列車に飛び移ると共に、先程まで変身していたプテ
ラゲノムからレックスゲノムへと変身し、そのまま輸送列車の天井へと張り付く。
「やっぱり、空中戦は無茶があるよ、兄ちゃん」
そんな彼に一輝に近づいたのは、先程の光の弾丸を放った張本人であり、一輝の弟、五十嵐大二。
そして、一輝と同じ仮面ライダーに変身しており、その姿はライブ。
「あぁ、プテラゲノムでも制御が難しかった。
けど、やっぱり」
「あぁ、あのノイズ達、制御されている」
そう言いながら、空を飛びながら、未だに汽車を狙ってくるノイズ達の動きを見ながら、確かな核心を持って言う。
「そっちは無事ですか、一輝さん!」
「響ちゃんにクリスちゃんも」
それと共に一輝達に合流するように、同じ護衛任務を行っている響とクリスが合流する。
「それにしても、こう飛ばれると厄介だな。
さっきのはもう一回できないのか」
「おれっちとしてもぉ、この雨の中じゃ、とてもバランスが悪いんだよぉ」
そうクリスは文句言いながら、バイスに言うが、首を振りながら断る。
「だとしても、この数が空から襲い続けたら、私達はともかく、輸送列車に乗る奴ら全員が無事だとは思えない」
ノイズとの戦いに関して、一輝達4人だけならば無事に生き残る可能性は高い。
しかし、彼らの任務は護衛。
つまり、この輸送列車を守らなければ、何の意味はない。
「何か、考えは」
「だったら、ここはあれしかないですよ!」
そう悩んでいると共に、響は核心を持って、頷く。
「あれって、まさか、あれなのか?」
「えぇ! 私が考えた作戦です!」
自信満々に答える響の言葉に、クリスやバイスは苦笑を浮かべるが、確かにこの状況を打開するにはそれしか方法がないかもしれない。
そう思いながらも、一輝はバイスと顔を見合わせ、お互いに覚悟を決める。
「よっし、だったら、響ちゃんを信じるぜ!
大二にクリスちゃん、そっちは」
「あぁ、任せてくれ」「しゃあないな」
一輝の考えに対して、大二は呆れながら、クリスも仕方なさそうな表情を浮かべながら、それぞれ同意する。
「よし、行くぞ!」
それと共に一輝はそのまま懐から取り出したのは、ライオンバイスタンプ。
それをそのまま、リバイスドライバーに装填すると同時に、そのまま護衛列車から飛び降りる。
【バディアップ!ガオーン!ゲットオン!野獣の王!ラーイーオーン!見ててください!俺の雄叫び!】
リバイスドライバーから響き渡る音と共に、一輝達はそのままライオンゲノムへと姿を変え、そのまま地面に着地する。
それは丁度トンネルの中であり、空を飛ぶノイズ達はそのままトンネルの中に入り、追ってくる。
それに合わせるように、リバイスドライバーに装填されるライオンバイスタンプを操作する。
【リミックス!必殺!チャンピオン!爆音!ライオン!】
鳴り響く音と共に、2人はそのまま組み体操を思わせる動きと共に、2人はリバイスライオンへと姿を変える。
リバイスライオンに変身した事で、雄叫びを叫ぶと共に、その背中に響は乗る。
同時に響の右腕の腕部ユニットは今まで見たことが無い形の形状に変化していた。
それは、リバイスライオンに合わせた形状であり、まるで腕そのものが巨大な拳へと変わる。
「「「はあああぁぁぁ!!!」」」
同時に彼らの前方に出現した炎のリングを潜っていき、リバイスライオンはノイズ達の群れに向かっていく。
炎のリングを潜る度、響の巨大な拳は炎を纏い、ノイズ達を次々と灰に変えていく。
「おおぉりゃあぁぁぁ!!!」
その一撃で最後の一体となったノイズを貫き、そのまま粉砕させる。
それが、戦いの終わりと共に、リバイスライオンは咆哮と共に響は拳を突き上げる。
その様子を画面から見ていたジョージ・狩崎は拍手する。
「BRAVO!!やはり、素晴らしい!!」
それと共にジョージ・狩崎は、空中に浮かぶディスプレイに手を触れる。
「シンフォギアシステムは身に纏う者の戦意に共振・共鳴し、旋律を奏でる機構が内蔵されているのが最大の特徴。
そして、リバイスがリミックスした姿と合わさる事によって、その共鳴は高まり、より強力な技を放つ事ができる。
まさに、新たなシステム、ユニゾン・リミックスは素晴らしいねぇ、そうだろ、Mr.弦十郎」
そう言いながら、隣でその光景を共に見ていた風鳴弦十郎に話しかける。
ルナアタックから一ヶ月後。
ノイズから人々を守るという共通の目的の為、二課とフェニックスは統合される事になり、今現在は二課とフェニックスは共に行動している。
その中でフェニックス本部とも言えるスカイキャリアから派遣されたフェニックスの隊員として、本格的に所属する事になった五十嵐一輝と弟の五十嵐大二、そしてシンフォギアとライダーシステムをメンテナンスを行う為にジョージ・狩崎が派遣された。
そんな、ジョージ・狩崎を横に、弦十郎は口を開く。
「先程のノイズの動き、明らかに可笑しかった。
俺が言うのもあれだが、映画ではこういう場合は、大抵何か嫌な事が起きる。
あなたの意見を聞きたい、ジョージ・狩崎」
その言葉を聞くと、先程までの喜びを隠せない表情から一変、真剣な表情に変わる。
「あぁ、仮面ライダーでの戦いにおいても、おそらくはこれは序章。
脅威は確かにあったが、静かな平穏は保たれたが、このノイズ襲撃は始まりに過ぎない」
「やはり、そう思うか」
そう言いながら、弦十郎は考え込む。
ソロモンの杖は、バビロニアの宝物庫を開ける鍵となる聖遺物。
しかし、それは護衛任務の対象がソロモンの杖な以上、それはあり得ない。
「ならば、それが、何を意味するのか」