戦姫絶唱シンフォギアRevice   作:ボルメテウスさん

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新たな敵

ノイズの脅威も去り、護衛任務も無事に目的地である米国基地へと辿り着く。

 

そのまま一輝達はソロモンの杖の引き渡しを行う手続きを行っていた。

 

「これで搬送任務は完了となりました。

 

ご苦労さまでした」

 

それと共に任務を完了したのを頷きながら、米国基地の代表だと思われる人物が頷く。

 

「ありがとうございます」

 

それに対して、友里もまた同じように謝辞を述べた後、握手を行う。

 

そして、その横でウェルはそのまま一輝達へと近づく。

 

「確かめさせて頂きましたよ。皆さんがルナアタックの英雄と呼ばれるのにも納得ですよ」

 

「いやぁ、なんだか、照れますなぁ」

 

そう言いながら、響は照れるように笑みを浮かべる。

 

しかし

 

『んっ?』

 

何かに気づいたのか、バイスは首を傾げた。

 

「どうしたんだ、バイス」

 

その様子の変化に気づいたのか、一輝は話しかける。

 

『いやね、なんだか、あのウェルとか言う奴の懐からなんだか変な気配を感じるんだよ』

 

「……?」

 

その言葉の意味が分からず、首を傾げる一輝だが、バイスはそのままウェルに近づく。

 

「おい、バイス、何をやって『たっ大変だぁ、一輝!?』うわっと?!」

 

バイスの突然の大声で、驚きを隠せずに、一輝はそのまま尻餅をつく。

 

「おい、どうしたんだよ、一輝」

 

その様子にクリスはすぐに近づく。

 

周りからはバイスの声も姿も聞こえない為、ある意味必然的な結果である。

 

「いや、バイスがいきなり大きな声で叫ぶから。

 

つい、それでどうしたんだよ、バイス」

 

『こいつっ、ソロモンの杖を懐に隠している!

 

しかも、バイスタンプみたいなのも隠していやがる!!』

 

「えぇッ!?」

 

バイスの言葉に驚く一輝だったが、すぐに気を取り直して、バイスの方に視線を向ける。

 

「本当なのか」

 

『間違いない!』

 

その言葉と共に一輝はウェルを睨み付ける。

 

「いっ、一輝さん?」

 

突然の事で驚きを隠せない響。

 

それとは反して、ウェルは笑顔を絶やさない。

 

「どうかしましたか、一輝君」

 

「ウェル博士。

 

懐に隠している物、出してくれませんか」

 

「……」

 

その言葉を聞いて、ウェルは一瞬だけ黙りこむ。

 

「何の事ですかねぇ、私は何も持っていませんよ」

 

『こいつ、今は右の懐に隠しているぜ!

 

なんだか、見えにくいようにしているぞ!』

 

バイスの言葉に従うように、一輝はそのまま白衣を捲りあげる。

 

すると、そこにあったのは、護送任務でトランクに入っていたはずのソロモンの杖だった。

 

「これは、どういう事ですか」

 

一輝は怒りを隠すことなく、ウェルに対して詰め寄る。

 

しかし、それでもなおウェルは表情を変えずに答えた。

 

「おや、バレてしまいましたか。

 

ですがぁ」

 

同時にソロモンの杖を操作し、ノイズを出現させる。

 

「なっ、なんでノイズが!?」

 

その姿を見た響が驚愕する。

 

その反応を見て、ウェルは笑みを浮かべて、ソロモンの杖を操作する。

 

「このソロモンの杖があれば、こんな事もできるんですよ」

 

「あの野郎、まさか自作自演でっ!」

 

「そして、これも!!」

 

それと共にウェルが取り出したのはバイスタンプだった。

 

しかし、そのバイスタンプは一輝達が使うバイスタンプとは違い、まるで人の顔を思わせるスタンプだった。

 

「それはっ」

 

「これは英雄の遺伝子を組み込んだ、クリスパースタンプ。

 

そしてぇ!!」

 

その言葉と共に近くにいるノイズにクリスパースタンプを押し込む。

 

それによって、ノイズの姿は徐々に変わっていき、そこにはこれまでとは違い存在に変わっていた。

 

「なっ」

 

「これこそ!レオニダス・クリスパー!!

 

スパルタ王レオニダスの力を宿った存在!!

 

それでは、あとは頼みましたよ」

 

「待てっ!」

 

そう、一輝達がすぐに向かおうとしたが、その道中はレオニダス・クリスパーとノイズ達によって阻まれた。

 

目の前に現れたレオニダス・クリスパーはその手に持った棍棒で五十嵐一輝に攻撃を仕掛ける。

 

『一輝、こいつなんだか今までの奴らとは何か違うっ」

 

「あぁ、なんだか、嫌な予感がする。

 

行くぞ、バイス!」

 

その言葉と共に一輝は懐から取り出したレックスバイスタンプを取り出し、起動させる。

 

【レックス】

 

レックスバイスタンプの起動を確認すると共に、そのまま腰にあるリバイスドライバーにあるスタンプ台にレックスバイスタンプを押印し、装填する。

 

「変身!」

 

【バディアップ!オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!】

 

レックスバイスタンプを挿入した事により、ドライバーから音声が流れ、同時に一輝は仮面ライダーリバイに、バイスは仮面ライダーバイスへと変身する。

 

「ここは別れて戦わないといけない。

 

被害が大きくなる」

 

それと共に米国基地を襲撃しようとするノイズ達を見て、一輝も頷く。

 

「こいつは俺とバイスでなんとかする。

 

行くぞ、バイス!」

 

「おうよ!」

 

そう言って二人は駆け出し、レオニダス。クリスパーに向かって拳を振り上げる。

 

そしてレオニダスが振り下ろした棍棒に対して、リバイはアッパーカットで受け止め、バイスが棍棒の側面に蹴りを入れる。

 

それにより棍棒は大きく上に弾かれ、体勢が崩れる。

 

しかし、すぐに体制を立て直すと、今度は逆に二人が弾き飛ばされてしまう。

 

「なんつぅ、パワーだよ!」

 

驚きを隠せないバイスだが、その場で尾を鞭の様に振るい、レオニダス・クリスパーを攻撃する。

 

それに対してレオニダス・クリスパーも腕を振るうが、それは虚しく空を切るだけで攻撃は当たらない。

 

それどころか、レオニダス・クリスパーの腕に当たった尻尾の先端からは火花が上がり、ダメージを与えていた。

 

「ふんっ、この程度」

 

「えっ、ちょっうわぁあ!?」

 

だが、次の攻撃の時、レオニダス・クリスパーはその尾を掴むと、それを思いっきり引っ張ったのだ。

 

それにより、バイスはその場から離れる事が出来なくなる。

 

そんなバイスの姿を見て好機だと思ったのか、レオニダス・クリスパーはそのまま勢いよく棍棒を降り下ろす。

 

だが、その時だった。

 

「させるかよ!」

 

一輝が肥大化させたティラノサウルスを思わせる巨脚でレオニダス・クリスパーを蹴り飛ばす。

 

それによって、レオニダス・クリスパーの手から離れたバイスは解放され、地面に着地すると、その隙にリバイがレオニダス・クリスパーに殴りかかる。

 

しかし、レオニダス・クリスパーは両腕をクロスさせてガードを行うが、その威力によって吹き飛ぶ。

 

「ぐあっ!?」

 

「おい、大丈夫か?」

 

「なんとかな……でもあいつ、めちゃくちゃ強いぞ……」

 

「あぁ、けどやるしかないだろ」

 

その言葉と共に一輝はすぐにリバイスドライバーを2連続操作し、必殺技を発動する。

 

【レックス!スタンピングフィニッシュ!】

 

音声と共に、一輝は右足に、バイスは左足にエネルギーが集まり、強化される。

 

「行くぞ、バイス!」

 

「おぉ!!」

 

そう言い放つと同時に、一輝は飛び上がり、バイスも同時にジャンプする。

 

空中で回転しながら、レオニダス・クリスパーに狙いを定め、そのまま跳び蹴りを放つ。

 

「ハァアアッ!!!」

 

「オラァッ!!!」

 

二つの必殺技が直撃する。

 

しかし、レオニダス・クリスパーはその手に持った盾で防ぎ、二人を吹き飛ばした。

 

「ぐぁああ!?」

 

「ウゲェエエッ!?」

 

地面に倒れ込む二人。

 

「この程度か、脆いな」そう言ってレオニダス・クリスパーは再び棍棒を構える。

 

「くそっ……どうしたらいいんだ……このままじゃ……!」

 

「諦めんなって!何か方法があるはずだ!」

 

そう言いながら、諦めずに立ち上がる一輝。

 

そんな一輝に対して、レオニダス・クリスパーはその棍棒を振り下ろそうとする。

 

「これで、終わりだ」

 

だが、その攻撃を横入りしたのは、銃弾。

 

「なっ」

 

「おい、何をもたもたしているんだ!一輝!!」

 

「クリスちゃん!」

 

クリスの放った一撃により、レオニダス・クリスパーは攻撃を中断し、後ろへ下がる。

 

クリスはそのままガトリングガンで牽制しながら

 

「あれをやって、さっさと決めるぞ!」

 

「あぁ、分かった!」

 

クリスの一言と共に、一輝は懐からプテラバイスタンプを取り出し、そのままリバイスドライバーに装填する。

 

【バディアップ!上昇気流!一流!翼竜!プテラ!Flying by! Complete!】

 

同時にバイスの身体は人型からプテラバイスタンプの力で変化したエアバイクへと姿を変える。

 

それと共に一輝とクリスはそのままバイスに乗り込む。

 

「それじゃ、しっかりと掴まっていろよ!!」

 

「あぁ、分かってる!!」

 

それと共に、クリスはそのまま一輝に片腕で抱きつくと、一輝はアクセルを踏む。

 

そしてバイスは空中へ飛び上がると同時に、背中にあるプテラノドン型の翼を展開し、加速していく。

 

「ぶわははははぁ、悪魔式航空戦!!しっかり付いてこい!!」

 

その加速と共に、レオニダス・クリスパーの周りを旋回しながら、バイスがそう叫ぶ。

 

だが、そんなバイスの挑発に乗る事も無く、レオニダス・クリスパーは棍棒を巨大化させ、薙ぎ払う。

 

しかし、バイスはそれをプテラバイスタンプの力を得たバイクで回避する。

 

「クリスちゃん、しっかりと当てろよ!」

 

「誰に言っている、悪魔!」

 

その言葉と共にクリスもまた、ガトリングガンによる銃撃を行う。

 

それによりレオニダス・クリスパーの動きを止めると、バイスはそのまま体当たりを行い、レオニダス・クリスパーを吹き飛ばす。

 

レオニダス・クリスパーが吹き飛んだ先に待っていたのは、クリスを乗せたバイス。

 

「なっ、奴は」

 

バイスを乗せていた一輝の姿はなく、驚くレオニダス・クリスパー。

 

だが、そんなレオニダス・クリスパーに一輝の一撃が入る。

 

バイスバスターで殴りつけたのだ。

 

「クリスちゃん!バイス!一気に決めるぜ!」

 

その言葉と共にリバイスドライバーを二回操作する。

 

【プテラ!スタンピングフィニッシュ!】

 

その音声と共に、リバイスドライバーにあるプテラバイスタンプがクリスのアームドギアであるクロスボウに流れ込み、クリムゾンの色をしたプテラノドン型に変形する。

 

「これで終わりだ!!」

 

同時にバイスが展開したフォトンの翼から円錐状のポインティングマーカーを2発敵に撃ち込んで拘束する。

 

それと共に一輝は目にも止まらない動きで片方のポインティングマーカーに、もう片方のポインティングマーカーにクリスも狙いを絞る。

 

そしてそのままクリスは引き金を引き、一輝はそのまま跳び蹴りを放った。

 

クリスが放った光線と一輝が跳んだ事で加速したキックが命中し、レオニダス・クリスパーは確かな致命傷を喰らう。

 

「それではみなさん!行きますよ!」

 

それと共にバイスはそのまま一輝の元へと行く。

 

「スリー!!」

 

そのバイスの言葉に合わせるようにバイスから降りるクリス。

 

「ツー!」

 

それに合わせるようにクリスを受け止める一輝。

 

「ワン!」

 

そして、そのままバイスが2人の背後に立つと同時にレオニダス・クリスパーは爆発した。

 

「決まったぜぇ!!」

 

そのままバイスは決めポーズを取る。

 

「いやぁ、決まった決まった!

 

あれ、クリスちゃん、なんか顔が赤くない?」

 

そうしていると、バイスがクリスの顔が赤くなっているのを見て、話しかける。

 

それは丁度、勢いよく、そのまま一輝が丁度クリスをお姫様抱っこをしていた。

 

「なっなっなっなっなっ…………」

 

「ん?どうしたの?」

 

「なんでもねぇーわ!!」

 

「え、ちょ、まっ!?」

 

それと共に、クリスはそのまま降り、背中を見せる。

 

「なんだか、機嫌が悪いねぇ。

 

なんかしたか、一輝?」

 

「いや、それは俺にも分からない?」

 

そんな事を話している間に、クリスは走り去って行った。

 

「あらら……行っちゃった……」

 

「まあ、仕方ないか。

 

とりあえず、今は」

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