戦姫絶唱シンフォギアRevice   作:ボルメテウスさん

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着々とG編が終わりに近づく中で、オリジナルの仮面ライダーを募集しております。
下記で募集しており、皆様の応募お待ちしています。

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その炎を胸に

先日のタワーの事件から数日後。

 

二課とフェニックスのメンバーは同じ作戦室に集まると共にとある映像が映し出されていた。

 

「これは」

 

「大二君が姿を消す前、ライブからの映像だ。

 

当時は電波の乱れもあり、分からない事が多かったが、ようやく解析が終わったからね」

 

その言葉と共に映し出された映像はフィーネのメンバーであるマリアと戦っている映像だった。

 

奮闘している大二だったが、一瞬の隙を突かれ、逆転される。

 

その一連の流れと共に聞こえる笑みは、一輝達にはとても聞き覚えのある声だった。

 

「カゲロウっ」

 

かつての事件で敵対した大二の中にいた悪魔であり、その存在が再び蘇った事。

 

それは彼らにとっては残酷な事実だった。

 

「立花響の聖遺物との融合に続いて、まさか大二君が再びエビルになるなんてね」

 

そう言いながら、ジョージ・狩崎は先日の事件を振り返りながら、弦十郎と話している。

 

「エビルは以前の事件で大二君の中に封じ込められたと考えていたが、一体なぜ」

 

「ツーサイドライバーはリバイスシステムやリベラシステムのように悪魔の力を借りて行うのではなく、「ツーサイドエンジン」という内蔵プログラムにより『悪魔の悪意を極端に増幅させる変身』であるエビルと、その反作用を利用して『宿主の良心を倍増する特殊な変身』であるライブの2通りの変身を可能としている」

 

その言葉と共に映し出されたのは、大二がマリアと対峙していた時の映像だった。

 

未来が後ろにいた事に気を取られた瞬間に攻撃された事が分かる映像でもあった。

 

「おそらく敵側も知らなかっただろうが、変身を解除する程の攻撃を受ければ、人間である大二君と悪魔であるカゲロウが入れ替わる。

 

それが重なってしまい、この事になってしまったんだろう」

 

「だが、それと同時に朗報もあった訳だ」

 

それは、最後にマリアとカゲロウがその場を逃げる時、未来を連れていった事実だった。

 

「けど、無事なのか。

 

もしかしたら」

 

「多分、大丈夫だと思う。

 

あの子達は敵かもしれないけど、信用しても」

 

それは、共闘した一輝の言葉であった。

 

お人好しである一輝の言葉に対して、少し疑問に思う彼らだったが、誰よりもお人好しである彼だからこそ皆は信用できた。

 

「だが、どうする。

 

おそらくはカゲロウはこちら側の戦力を完全に向こうに伝えてある。

 

おそらく響君が戦闘に参加できない事も含めると」

 

「確かに情報戦では向こうの方が完全に有利だ。

 

こちらは戦力こそなんとか勝てている。

 

だからこそ、こちらも少し危険な賭に出る」

 

そう言い、狩崎が取り出したのはこれまで見たことのないバイスタンプだった。

 

「これは」

 

そこにはこれまで描かれた動物や最強生物のレリーフはなく、代わりに炎が描かれていた。

 

「君が響君を助ける時に得たデータを元に開発した新たなバイスタンプ。

 

ボルケーノバイスタンプ。

 

これを使う事によって、響君に起きた暴走状態を純粋な力に変える事ができる」

 

「ちょっと待て、それって、本当に大丈夫なのかよ」

 

未だに解決していない響の暴走状態を力にする。

 

それは一輝を危険な状態にする事に変わりなく、クリスは思わず叫ぶ。

 

「はっきりと言って、危険だね。

 

この姿は個別でリミックス状態にする事ができるバイスタンプだ。

 

一輝とバイス、2人が互いの息を合わさないと、その反動が襲い掛かる」

 

「そんなの、幾ら何でも危険過ぎるだろ。

 

そんな事になったら「ありがとう、クリス」一輝」

 

そのバイスタンプの危険性を聞いて落ち着かないクリス。

 

それはこの場にいる全員にも言える事だったが、一輝はまるで覚悟を決めるように前に出る。

 

「あの時、共闘したからこそ、俺は彼女達を救いたい。

 

何よりも、このままじゃ、たぶん、Dr.ウェルには勝てないと思う」

 

「Dr.ウェルに?

 

フィーネではなく」

 

一輝の言葉に次に反応したのは翼だった。

 

「これまで戦ってきたクリスパー。

 

もしも、まだ残っていたら」

 

「おそらくあのタイプの奴だからね。

 

そう考えても問題ないだろ」

 

「だからこそ、もっと力が必要なんだ」

 

そう言い、一輝は覚悟を決めたように言う。

 

「確かにな。

 

だが、これはお前だけじゃない。

 

俺達全員が解決するべき問題でもある。

 

あまり、気を張りすぎるな」

 

「弦十郎さん」

 

「いいか、一輝。

 

今はただ、目の前の事に集中しろ。

 

そして、全てが終わった時には、一緒に酒でも飲もうぜ」

 

「ああ」

 

弦十郎の励ましを受け、一輝は決意を固めた。

 

「よし、ならすぐに始めるぞ。

 

まずは、バイスからだな」

 

「おう!」

 

バイスと一輝が向かい合う中、ジョージ・狩崎はこれまでの戦闘データを見ていた。

 

「それにしても、彼らの言う事は最もだ。

 

バイスタンプは私が開発したからこそ分かるが、生物の遺伝子ではなく、偉人の遺伝子を組み込んだバイスタンプ。

 

クリスパー・バイスタンプを開発するのは、普通は不可能だ」

 

バイスタンプについては、仮面ライダーの事が公表されると共に、その存在も有名になった。

 

しかし、それ以前に関しては外部に漏れないようにフェニックスが管理している。

 

その為、仮面ライダーの存在が表になってからの半年程度での開発は通常では不可能である。

 

「Dr.ウェルが天才なのは確かだが、それでも不可解な点が多すぎる。そもそも、どうやって彼はあれだけの数のバイスタンプを開発したのか?」

 

そこでジョージ・狩崎はある仮説を立てた。

 

「まさか、裏切り者がいる?」

 

その可能性を考えてみるものの、答えは出なかった。

 

しかし、狩崎の仮説が当たるのは、それ程遠くなかった。

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