戦姫絶唱シンフォギアRevice   作:ボルメテウスさん

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あくまでも始まったばかりの二人

特異災害起動二課からの誘いを受けてから数日後。

 

一輝は街中のベンチに座りながら、リバイスドライバーを見つめながら考えていた。

 

『なぁなぁ、一輝!

仮面ライダーになって、一緒に戦おうぜ』

 

「五月蠅い」

 

そのリバイスドライバーを見つめる一輝に対して、バイスは誘ってくる。

 

しかし

 

「俺は、もう仮面ライダーにはならない」

 

『もぅなんでだよぉ』

 

一輝は、はっきりと断った。

 

「そんなの簡単だ。

お前が、響ちゃんを襲ったからだ」

 

『……はぁ?』

 

その言葉に、バイスは不機嫌そうな声を上げる。

 

『いやいや、ちょっと待ってくれよ。

俺っちはただ、自分やりたいように』

 

「ふざけんな」

 

『えぇ!?』

 

その一輝の言葉に、バイスは再び驚きの声を上げた。

 

「響ちゃんはなぁ、辛い事や悲しい事を一杯抱えながらも頑張っていたんだよ」

 

『……』

 

「それを、あんな風に襲うなんて、最低過ぎる。

そんな奴と一緒に戦うなんて、絶対に嫌だ」

 

『……あーはいはい、分かったよ! 好きにしろい!』

 

その言葉と共に、バイスは言っている時だった。

 

「きゃあぁぁ!!」

 

「っ!」

 

聞こえてきた悲鳴と共に一輝が見つめた先にいたのはノイズだった。

 

「またっノイズっ」

 

『へへっ、ノイズが出た以上は変身が必要だよな、それじゃあっておい!!』

 

その出現に笑みを浮かべていたバイスだったが、一輝はそのまま走り出し、大声をあげる。

 

「おい、こっちだ!!」

 

その叫び声が聞こえたようにノイズは一輝の方へと向ける。

 

すると、先程まで逃げ惑う人々を襲っていたノイズは一斉に一輝に向かって来る。

 

『おいおい、これはとんでもないなぁ!

 

ほらぁ、変身しろよぉ』

 

「変身は絶対にしない!」

 

『えぇ、なんでっ!!』

 

そんなバイスの言葉を無視し、一輝は近くの壁に走る。

 

ノイズの速さは尋常ではなかったが、元々身体能力が高かった事もあり、なんとか避ける事ができた。

 

『おい、一輝!このままじゃ、死んじゃうぞ』

 

壁を蹴り上げ、屋根の上に飛び上がると、一輝は周囲を確認する。

 

どうやらこの辺りは住宅街のようで、一輝がいる場所は二階建ての家が多い。

 

だが、一輝はすぐに移動を開始する。

 

何故なら、一輝を追いかけるようにして、次々とノイズが現れる。

 

「くそ、数が多すぎる!」

 

『そうだぜ、早くしないと死ぬぜぇ。

おれっちを使ってくれよ!一緒に戦おうぜ!!』

 

「お前を外に出したから、響ちゃんは傷つきそうになった!

他にも罪のない人々が傷つくんだったら、俺は2度と変身しない!」

 

『っ』

 

そう言いながら、懐にあるリバイスドライバーを握りながら、必死に走る。

 

それを見ていたバイスは不安そうな表情を浮かべ続けた。

 

「この力は、家族を守る為に使う力だからだ」

 

走りながらも、ノイズは地面に激突し、欠片が一輝の身体を傷つく。

 

それを見ていたバイスは身体を震わせながら

 

『あぁ分かったよ!もう人を襲わない!人を守る為に戦う!!』

 

「どうせ、嘘なんだろ」

 

『悪魔、嘘つかない!!』

 

一輝の返事に、バイスは叫ぶ。

 

しかし、一輝は振り返る事なく、そのまま走り続ける。

 

やがて、視界の先に大きな橋が見える。

 

「俺と契約しろ!俺の言うことを守れ!」

 

『聞かなければ』

 

「死ぬまで、このまま逃げ続けるよ。

お前を道連れにしてなぁ」

 

そう言うと、バイスは黙り込む。

 

そして、再び一輝に話しかけてくる。

 

『分かったよ!

契約すればいいんだろう!するから!』

 

その言葉を聞くと同時に、一輝は足を止める。

 

「契約完了だ!」

 

同時にリバイスドライバーを腰に回すと共に懐からレックスバイスタンプを取り出す。

 

「変身!!」

 

【バディアップ!

オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!

仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!】

 

その音声が流れると共に一輝達はそのまま仮面ライダーへと変身する。

 

「さぁ、湧いてきたぜ!!」

 

その叫びと共に先程まで逃げるばかりだった一輝は、すぐにノイズに向かって殴りかかる。

 

その一撃でノイズは簡単に粉砕され、さらに追撃するようにして、もう一体のノイズを蹴飛ばす。

 

「さぁって!ここまで鬱憤が溜まったからな!

ストレス発散するぜぇ!!」

 

同時に襲い掛かるノイズ達に向かって、バイスは飛び込んでいく。

 

その拳はノイズを砕き、蹴りはノイズを貫いて、まるで踊っているかのようにバイスの動きは華麗に動く。

 

「兄ちゃん!」

 

「大二っ!」

 

その戦いの中で見えたのは大二の姿だった。

 

「これを使ってくれ!」

 

それと共に渡したのは新たなバイスタンプだった。

 

「使ってみるか!」

 

【クラゲ】

 

その音声と共に、一輝はリバイスドライバーに装填し、そのままクラゲバイスタンプを倒す。

 

【バディアップ!ふわふわ浮かぶ!刺さるぜショック!ク・ラ・ゲー!覚悟して、ゴーゴー!!】

 

その音声と共に一輝が変身するリバイの姿は変わる。

 

クラゲを思わせる白いパーカーを身に纏い、肩からは足下まで届く長い4本の触手、リバイの仮面は丸い大きな目へと変わっていた。

 

「おれっち、燃えてきたぜぇ!!」

 

同時にバイスの姿も変わっており、肩には数え切れない程の触手が生えていた。

その姿はまさに、クラゲを思わせる姿だった。

 

「さぁ、行くぜ!」

 

それと共に一輝は肩に生えている触手を2本を両手で握る。

 

「はぁ!!」

 

すると、一輝はそのまま2本の触手をまるで鞭のように操り、ノイズを叩く。叩きつけられたノイズはあっという間に塵となり、消滅していく。

 

「おぉ、良いなぁ!!

おれっちもやってみるぜぇ!!」

 

その言葉と共にバイスは、その場を回転する。

 

すると、バイスの肩から伸びている触手はまるで巨大な槍のような形となって振り回される。

 

それは瞬く間に周囲のノイズを貫き、殲滅させる。

 

「よし、このままって!?」

 

そうして、倒している間に、残っていたノイズが次々と集まっていく。

 

すると、そこには巨大な蛸を思わせるノイズへと変わっていた。

 

「これは……」

 

「うへぇ、気持ち悪ぃなぁ。

でも、やるしかないぜぇ!!」

 

そう言いながら、バイスは一気に巨大蛸の所へ向かって駆け抜ける。

 

「はっ!!」

 

それと同時に、バイスはタコ足を掴むが、簡単に吹き飛ばされる。

 

「どうしよう、あいつ、とんでもなく強いよぉ」

 

「だったら、こっちも巨大化するぞ」

 

「おぉ、やっちゃう!」

 

その言葉と共に一輝はリバイスドライバーにあるクラゲバイスタンプを押す。

 

【リミックス!

必殺!ふわふわ!するっと!?ク・ラ・ゲ!】

 

その音声がすると共にバイスはその場で正座になると、一輝はその上に乗る。

 

そして、バイスは一輝の膝を持つと共に、一輝のパーカーが巨大化し、一輝達を覆う。

 

それによって、誕生した一輝とバイスの二人がクラゲバイスタンプによって合体し、誕生した存在。

 

その名はリバイスクラゲ。

 

「行くぜぇ!!」

 

リバイスクラゲはそれと共に蛸型ノイズに向かって、跳んでいく。

 

蛸型ノイズは、その太い触手をリバイスクラゲに襲い掛かるが、それをリバイスクラゲは簡単に受け止め、そのまま投げ飛ばす。

 

それを見た蛸型ノイズは、今度は口から墨のような黒い液体を吹き出す。

 

その攻撃に対してリバイスクラゲは自身の何百という触手を絡ませ、作り上げた盾で防ぐ。

だが、それでも完全には防ぎきれず、多少のダメージを負ってしまう。

 

その隙を逃さず、蛸型ノイズは再び攻撃を仕掛けてくる。

 

それに対して、リバイスクラゲは触手を振り回し、蛸型ノイズを弾き返す。

 

「一気に決めるぜ!」

 

【クラゲ!スタンピングフィニッシュ!】

 

その音声と共にリバイスクラゲは蛸型ノイズに向かって跳び上がると、その勢いのまま触手で蛸型ノイズを叩きつける。

 

それにより、蛸型ノイズは全身が痺れてしまい、動きを止める。

 

その間に、リバイスクラゲはその触手で纏まる事で、巨大なドリルを作り出す。

 

その大きさは今までの比ではなく、大きく、太く、長く、完成された巨大な螺旋状の一撃は、蛸型ノイズに向かって放たれていく。

 

それは一瞬にして蛸型ノイズを飲み込み、その身体は貫かれ、塵となる。

 

「ふぅ」

 

それによって、分離した二人。

 

「やったな、一輝」

 

「まったく、調子の良い奴だな」

 

バイスの調子の良い言葉に対して、一輝は呆れたように呟く。

 

「イェーイって、あれ?」

 

「なんだ、バイス?」

 

「あれ?

あれって、やばくない?」

 

「何を言ってって!!」

 

バイスの言葉を聞いて、見ると、そこには橋の上にいた響と翼の姿があった。

 

しかし、そこには翼がその手に持った刀を響へと構えていた状態だった。

 

「えっ、ちょっ、まっ、何やってんの!?」

 

「あぁー、もう!! 」

 

その光景を見て、すぐに一輝とバイスはすぐにその場へと向かう。




クラゲゲノム
クラゲバイスタンプを使って、変身した姿。
ゴーストをクラゲに選んだ理由としては、クラゲがパーカーゴーストに見える事で選びました。

仮面ライダーリバイ
容姿の元ネタは仮面ライダーゴースト。
パーカーの部分がクラゲを思わせる形になっている。
クラゲを思わせる触手を4本背負っており、それを使い遠近両方に対応した戦いが可能になっている。
クラゲゲノムに変身した事によって、体重が恐ろしい程に無くなり、自在に宙を浮く事もでき、敵から放たれる攻撃は、そこから放たれた空気で攻撃を避ける事ができる。
背中にある触手を地面に貼り付ける事によって、地上でも活動できる。
その姿はまさに幽霊を思わせる戦い方ができる。

仮面ライダーバイス
身体全体がクラゲの触手を思わせる線で覆われている姿である。
身体が全て水分になっている事によって、地面を滑るように移動する事ができる他、水中で液体化になる事も可能。

リバイスクラゲ
クラゲバイスタンプによるリミックス変身。
リバイのパーカーが巨大な頭になり、そこから無数の触手を生やす。
何百という触手を絡め、様々な武器を作り出す事ができる。
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