S.O.N.G.。
Squad of Nexus Guardiansの略称。
特異災害対策機動部二課とフェニックスが制御不能となったシャトル救助の一件の後、
正式に国連直轄下にて、統合し超常災害対策機動部タスクフォースとして再編成される事となる。
これにより、安保理が定めた規約に従って、日本国外での活動が認められるようになった。
ルナ・アタックとフロンティア事変、聖遺物に関連した二度に渡る大規模な超常脅威に対し、広範囲で即応するためというのが表向きの理由とされているが、その裏では同時に、日本政府が保有する異端技術を出来る限り目の届くところに置きたいという、各国政府の思惑も絡んだ末の結果でもある。
作戦指揮を執る風鳴弦十郎以下、その職員の多くは旧二課からのメンバーが揃えられており、さらにはジョージ・狩崎を初めとしたフェニックスのメンバーも加わり、S.O.N.G.の基地である潜水艦とフェニックスの基地であるスカイキャリアが合わさった事により、この事からも、特殊性の高い機関であることがうかがえる。
そして、その二つの基地の一つであるラボに、弦十郎はジョージ・狩崎が画面を見ていた。
「フロンティア事変から既に時が経ち、色々と分かった事があるよ」
「それが、これなのか」
そう言いながら、弦十郎は目の前にある画面を見て、戦慄していた。
「君も知っている通り、若林司令官の裏切り行為。
その背後に何かあると思っていたが、どうやらその者はウェル博士にクリスパーバイスタンプを渡した組織でもあると判明していた」
「その組織に関しては」
「それは謎だよ。
けど、バイスタンプの研究を行っていた事も考えて、25年前、悪魔を軍事利用するべく研究に躍起になっていたNOAHが関係していると考える」
「NOAH」
「あぁ、この時に遺跡から発掘されたギフと呼ばれる悪魔の細胞を利用して、バイスタンプ、そして」
それと共に見せたのは、全体的に将校の軍服にも見えるようなミリタリー風のデザインが特徴的であり、加えてカブトムシが右肩から抱き着いているかのような意匠が特徴であり、カブトムシの翅にあたる部分が肩から伸びる半透明の外套、カブトムシの角がマスクに装着されていた。
「この仮面ライダーは?」
「バイスタンプを使った最初の仮面ライダーベイル。
その変身者などは不明だ。
しかし、このベイルが暴走した結果、NOAHは壊滅した」
「まさか、そのベイルの変身者か」
「分からないね、それは。
けど、NOAHの研究者が関係している可能性はある。
そして」
その言葉と共に出てきたのは、何かの文章だった。
「そのギフとは別にもう一体の悪魔の存在が確認された。
バイスタンプにある細胞からギフとは違う物だと判明し、調査を行った結果、古代の遺跡に封印されていたらしい」
「古代の遺跡、まさか!」
「あぁ、フロンティア。
あれはその存在を封印する為の棺だった」
「それは、まさか」
「若林司令官はおそらくはバイスタンプの悪魔に身体を乗っ取られたんだろう。
まぁ、今はもう確かめる術はないけど」
そう言ってジョージ・狩崎はため息をつく。
すると、弦十郎は拳を握る。
そして、ジョージ・狩崎を見据えて言う。
「そして、もしも考えが正しければ、おそらくはあの時の若林よりも、強力な悪魔が復活する。
その時にこのままでは勝てない。
だからこそ、新たな力が必要なんだ」
それと共に炎のクリアパーツが特徴的なバイスタンプだった。
「彼らが希望だから」