戦姫絶唱シンフォギアRevice   作:ボルメテウスさん

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裏切りの落涙

「よくやってくれた!

これで盗まれたバイスタンプは残り3個!」

 

そう言いながら、ジョージ・狩崎は取り戻したバイスタンプを見ながら、笑みを浮かべる。

 

「しかし、結局ノイズとバイスタンプって、どうやって合体させているんだろ」

 

それと共に一輝はこれまで戦ったバイスタンプの力を使っているノイズに対しての疑問を言う。

 

「確かに、ノイズは災害と呼ばれている事もあり、呼び出す事など通常では不可能だ。

しかし、ノイズを操れる事など」

 

続けて、ヒロミは言うが

 

「いや、方法ならばある」

 

それと共にジョージ・狩崎は画面に映し出されたのは、何か杖のような物だった。

 

「これは?」

 

「完全聖遺物、ソロモンの杖。

ノイズを任意に発生させるとともに、72種類のコマンドを組み合わせることによりノイズの行動を自在に制御することができるとされているね」

 

「ノイズを操るだって!?」

 

「そんなのが、本当に!」

 

それは一輝とヒロミは驚きを隠せずに詰め寄る。

 

「まぁね。

私が以前、ちょっとした縁で米国の資料を見た時に確認できた物だ。

だからこそ、黒幕はおそらく、これを手に入れているだろ」

 

「それじゃ、この街でこれまで起きた災害は全部」

 

「that's right。全て黒幕の仕業で間違いね」

 

その言葉を聞き、一輝とヒロミは再び絶句する。

 

だが、同時に納得もしていた。

 

「とにかく、当面の目的はエビルを捕らえ、その黒幕の情報を見つける事だ」

 

それと共に警報が鳴り響く。

 

「これは」

 

『こちら二課!

フェニックス本部、救援を頼めるか』

 

「おいおい、そんなの「分かりました!」おい」

 

ジョージ・狩崎が断ろうとした時、一輝はすぐに答え、走り出す。

 

「まったく、何を考えているのやら」

 

「俺はあいつのあぁいう所、好きですよ。

俺もすぐに別の現場に向かいます!」

 

ヒロミもまた、すぐに走り出した。

 

「まったく、まぁ良いか」

 

ジョージ・狩崎はそれだけ言うと、自分もまた、現場の様子を見始める。

 

そうして、一輝達は現場に辿り着くと同時にノイズとの戦いを行い始めた。

 

「ねぇねぇ見てよ、一輝!

カリちゃんが新しいアイテムだって、渡してくれたンだよぉ!!」

 

そう言いながら、バイスは手に持つアイテムを見せながら言う。

 

それは、ライトブルーとイエローというお菓子のようなポップなカラーのハンマーであり、先程からノイズを叩いていく。

 

「バイス、良いから、さっさとこいつらを倒すぞ」

 

「了解!」

 

バイスはその返事と共に思いっきり振りかぶると、そのまま地面に叩きつける。

 

【ネイチャー!イタダキ!

エレメント印!オストデルクラッシュ!】

 

空中に複数の岩を実体化させ、ノイズにぶつける。それによってノイズは消滅していった。

 

「よし、これであとは、向こうだな」

 

そう言って、一輝とバイスはそのまま残りの現場へと向かった。

 

その先に広がっていたのは

 

「これは一体っ!?」

 

そこでは翼と白い謎の鎧を身に纏った少女による戦いが行われていた。

 

そして、その後ろにはノイズが出した糸によって、捕らわれている響の姿があった。

 

「えぇ、これって、どういう事どういう事?」

 

「分からない!

だが、とりあえず響ちゃんを助けるぞ、バイス!」

 

それと共に一輝とバイスは向かおうとした時だった。

 

一輝とバイスの存在を確認した響は大きく目を見開く。

 

「一輝さんっ、後ろ!!」

 

「えっ」

 

その声と共に振り向くと、そこにはエビルがおり、襲い掛かってきた。

 

「お前っこの状況で」

 

「・・・」

 

【ジャッカル】

 

そうしている間にも、エビルはその手に持つジャッカルバイスタンプを起動させ、自身の武器であるエビルブレードに装填する。

 

【Feel! a thrill! Spiral!仮面ライダーエビル! ジャッカル!】

 

「っ」

 

鳴り響く音と共にエビルの姿が変わった。

 

先程までとは違い、紫色の瞳が特徴的な仮面へと変わっており、その手に持つエビルブレードをゆっくりと一輝達に向けていた。

 

そして、瞬きをしている間に一輝達の目の前に迫り、エビルブレードを振り上げる。

 

振り上げたエビルブレードはそのまま一輝達の装甲に火花を散らしながら宙を舞い、さらに追撃するように蹴り上げてくる。

 

「向こうがスピードだったらっこっちも!」

 

【プテラ】

 

エビルがさらに追撃を行うとした瞬間、一輝はすぐにその手に持つプテラバイスタンプを起動させ、同時にリバイスドライバーに装填する。

 

【バディアップ!上昇気流!一流!翼竜!プテラ!Flying by! Complete!】

 

襲い掛かるエビルに対して、一輝の姿は大きく変わると同時に蹴り上げる。

 

その姿は複眼が黄色く、複眼の間のVの字に開いた部分からはプテラノドンの嘴を模したパーツが伸びている。

 

さらに、身体の各部が赤く発光させながら、先程まで目にも止まらない動きで行動していたエビルに対応していた。

 

「ちっ」

 

その姿に変わった事でエビルは舌打ちをしながらも、すぐに追撃しようとするが

 

「通りますよぉ!!」

 

聞こえてきた声と共にエビルは上を見ると、そこには人型では無く所謂エアバイク。

 

ハンドル部分が翼を広げたプテラノドンを模しており、バイスの顔はそのハンドルの下に付いている。

 

そんなバイスがエビルを横切ると共に、一輝の元へと飛ぶ。

 

一輝はすぐにその場を跳び上がると共にバイスへと乗り込み。

 

「行くぞ、バイス!」

 

「了解!!」

 

そう言うと共に、バイスは一気に加速し、そのまま空中から攻撃を行おうとしているエビルの元へと向かう。

 

それを見たエビルはすぐさま迎撃しようと剣を構えるのだが、それよりも早く、バイスが展開した青く輝くフォトンの翼がエビルに襲い掛かる。

 

まるでエビルの動きを阻害するように広がる。

 

その攻撃に対して、エビルはすぐに手に持ったエビルブレードで切り裂いていく。

 

「まさかっ」

 

それらの攻撃を切り裂きながら、エビルは一輝達の狙いに気づき、すぐに振り返る。

 

そこにはノイズによって拘束されている響だった。

 

「一気に決めるぜ!!」

 

【プテラ!スタンピングフィニッシュ!】

 

その音声と共にバイスのホイール部分から出力されたフォトンの翼を刃とし、高速回転しながら体当たりする。

 

それによって、ノイズ達は爆散すると共に、一輝はそのまま捕らわれていた響を助け、そのままバイスに再び乗り込む。

 

「バイス、響ちゃんを頼むぞ」

 

「えっちょっ、一輝!?」「一輝さん!?」

 

バイスの上に響を乗せると同時に、一輝はその手には、オーインバスターとオストデルハンマーを合体させた剣型武器、リバイスラッシャーへと変形させると、そのままエビルに向かって行く。

 

「ちっ」

 

それと共に行われたのは目には決して追う事ができない戦いだった。

 

赤い光となった一輝と紫色に煙のように消えるエビル。

 

お互いの攻撃がぶつかり合う度に火花が飛び散り、衝撃波が辺りに飛び交っていく。

だが、次第にエビルのスピードが落ちていき、やがて膝を付く。

 

「ぐっ!!」

 

「一気に決める!!!」

 

それと同時にリバイスラッシャーにバイスタンプを押印する。

 

【スタンプバイ!

Here We Go!Let's Go!Here We Go!Let's Go!リバイバイスラッシュ!】

 

 

「っ」

 

【必殺承認!ジャッカル! ダークネスフィニッシュ!】

 

一輝の手に持つリバイスラッシャーの刃にエネルギーが、エビルのエビルブレードには紫色の光が纏う。

 

互いの必殺技を放つ為のエネルギーが、地面に大きな亀裂を生んでいく。

 

そして

 

「はぁあああ!!」

 

互いの武器が振り下ろし、エネルギー波がぶつかり合う。そして、爆発が起きる。

 

爆発が起きた事により、互いに吹き飛ばされる。

 

そして、一輝は翼の元に、エビルは白い鎧の少女の元に。

 

「一輝さん、無事か」

 

「なんとかな」

 

そう言いながら、ゆっくりと立ち上がる。

 

「ならば、頼みがあります。

あの子と一緒に、ここから離れて」

 

「えっ何を」

 

「頼みました」

 

その一言と共に翼はゆっくりと白い鎧の少女の元へと向かう。

 

「まさかっ奴はっ」

 

白い鎧の少女が何を行おうとしたのか察したか、その場から離れようとした。

 

だが、白い鎧の少女の影には剣が突き刺さっており、それが少女を止めていた。

 

「どうやら、厄介そうだな」

 

「てめぇっ」

 

エビルはそれを見たのか、その場から姿を消した。

 

「翼さん、一体何をっ」

 

そう一輝は動こうとしたが、身体を動かす事ができなかった。

 

それは、プテラゲノムの弱点とも言うべきエネルギー不足が起因していた。

 

一瞬、動く事ができなかった。

 

しかし、その一瞬によって、翼は白い鎧の少女と共に大きな光に包み込まれる。

 

それは、瞬く間に辺りを更地に変わり、残ったのはその場を立っていた翼と大きく吹き飛ばされた白い鎧の少女だけだった。

 

「ぐっ」

 

なんとか立ち上がると共に、既に白い鎧の少女はその場から去っていた。

 

「翼さん!」

 

響の声が響く。

 

それと共に一輝達が目にしたのは

 

「この程度では、折れないわ」

 

彼女の目と口からは血が流れており、身体もボロボロになっていた。

 

「翼さん!!」

 

それと共に、響の悲鳴が響き渡る。

 

=とある屋敷=

「てめぇ、あの時はよくも逃げたな」

 

そう言いながら、白い鎧の少女、雪音クリスは目の前にいるエビルに向けて掴み掛かっていた。

 

「逃げるか。

お前程度がいなくなっても、別に問題ないからな」

 

そう言いながらエビルは挑発するように言いながら、その変身を解く。

 

そこには全身が黒く染められた衣服を身に纏っている男がいた。

 

「俺は五十嵐一輝を殺す事ができれば、それで良い」

 

「また、五十嵐一輝かよ。

そこまで恨まれるなんて、何をしたんだがな」

 

そう言いながらも、クリスは呆れたように言う。

 

「どうしようもないお人好しだよ。

本当に、嫌いぐらいにな」

 

そう答えた、エビルの変身者、五十嵐大二は答える。

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