世界樹にぶつかった彼は一時的にブラックロッドを失くします。
ツスクルの村につく、巫女はポップの正体を見抜く。
神童と会う。
ダイが生きている……! ダイは
そりゃあ、ダイが生きていたのとその
確かに、ダイがそこにいて おまけにダイの剣が光の柱の中に消えたのは
俺とマァムとヒュンケルとレオナ姫とクロコダインを筆頭に、
メルルとラーハルトとヒムとチウたち四人も行くことになった。
アバン先生たちは「破邪の洞窟」に行って鍛え上げるついでに「魔界」へ調査しに行くことになった。
俺たちが
そう思った矢先に、大変な目に遭ったんだ!!!
突然目の前に沢山の
俺たち全員、その手と戦うも数が多すぎてバラバラになっちまった!!
俺はと言うと
もう驚くことがいっぱいいっぱいだよ!!!
…………だけどそれは
ここは、エルフ達学び舎である。
この村の付近……と言うか「世界樹」に直撃したポップが今住んでいる(正確にはアストルティアについて知るために住んでいる)学び舎の村である。
今年は数多くのエルフ達の登竜門「若葉の試み」が行われる日である。
ポップは巫女長や教授達によってその試練の「
一人の従者が、そわそわとしていた…………。
まるで
「ノマ…………すこし、落ち着いたらどうです?」
「そっ、そうおっしゃられましても、ヒメア様!
今日は、この学問の村ツスクルが誇る
若き天才「リョウソウ」が……!
長年、待ち望まれた古代呪文を復活させるかもしれないのですよ?
かつて遥か昔に滅びた呪文の復活は、
今まで誰も成功させることができなかった
とてもむずかしいこと!
ですが、あの子と彼なら…………リョウソウとポップならできるような気がするのです……!」
「…………そうですね。
では、すこしだけ風に聞いてみましょう。
あの子と彼の行く末を…………」
「はいっ!」
そう言って、ヒメアの手から一つの木の葉と緑色に舞う風が表れた。
二人が見た木の葉と緑風は…………
「こっこれは!?」
ヒメアとノマは、
「ふぃ〜あらかたアストルティアについてだいぶわかってきたな……」
ポップは、この世界の歴史と文化について学んでいた。
この世界には今いるエルフのことをはじめ、オーガ・ウェディ・プクリポ・ドワーフについて学んでいた。
「案外、この世界は俺たちが住んでる世界とはなんら変わりはないように見えるけど、本当は違うんだな…………」
彼は、一通りの勉強を済ましてリョウソウの元に行く……。
一方、リョウソウは「古代呪文の陣」を書いていた……。
わずかな油断は命を落とすと言われた古代呪文の復活は、神童リュウソウが成すと思われていた……この日までは……。
「あとすこしだ……!
この古代呪文が復活すれば、エルトナの大地が滅ぶ心配はなくなる…………!!」
彼は汗を吐きつつ、術式の完成を間近に行なっていたその時…………!
「しまった!!」
たった一滴の汗が術式の紙にこぼれ落ちてしまった……!
「よお? そっちの方は…………っ!?」
紙から出た禍々しい気が溢れ出てるのを見たポップ、そして印を結ぶリョウソウ……!
そして…………!!
ポップはリュウソウを庇った!!
そして紙から出た黒い気はポップの右腕を貫通し、リョウソウの胸を貫いた!
ポップはリョウソウを庇うも、死んでしまった……!!
そして、古代呪文の陣を描いていた紙は青い炎に包まれ、灰も残さずに燃えてしまった…………!
「なっなに!? 今の悲鳴!?」
入ってきたのは人形を片手に持っていたエルフの少女「フウラ」。
リョウソウの元に行って勉学の教えに行くとき、ポップの悲鳴を聞いて駆けつけてきたのだ。
「……リョウソウさまっ!? ポップさま!?」
「うっ……ぐっ……!!
だっ誰かいるのか……!?」
「ぽっポップさま!? 一体どうしたの!?」
「俺はいいっ……!
リョウソウは……!
リョウソウは無事なのかっ!?」
右腕に激痛を走り、悶え苦しむポップは腕をどかす……。
「リョウソウさまっ!?
…………ええっと、こういうときは……!
心臓……停止……?
呼吸停止…………??」
「まっまさか……!?」
ポップとフウラは、リョウソウの死を知った……!
驚きのあまり、後ろずさったフウラは腰を抜かした!
「ひいいいいっ!!!!
しっ死んでるっ!?」
「うっ嘘だろ……!?」
リョウソウの亡骸に、一つの魂が入り込んだ!
私は処刑台に立って、そのあと公開処刑の形で絞首刑を……!
「っ!! そうだ!
みんなはっ!?」
突然、リョウソウ(リュウ)が起き上がった瞬間を見た二人は驚いて声を上げた!
生きてるっ!?」
「うるさいぞ、フウラ」
「なっなんだ!?」
「だってだって! リョウソウさまが死んでたのに生きてるんだもん!」
「はあ?」
「だから! リョウソウさまが死んでたのに生き返ったの!
なんだかまるで、
あれを直撃を受けて即死したお前がなんで普通に生き返ったんだ!?」
「なっなんだ君は!?
あとそれと顔近すぎ!?」
「はいはいわかったわかった……」
「なあ、この指が何本に見える!?」
「はあっ? なにって残像が起きてるが一本……
いやそんなことはいいんだよ!?
それに君は一体誰なんだ!?」
「おい君たち?」
「えっ?」「むっ?」
「戯れ合うのもそこまでだ、そろそろ若葉の試みが始まるぞ!」
「何……? 若葉の試み……?」
「えっ!? もうやるのか!?」
「えええっ!? もうそんな時間なの!?
ど、どうしよう…………!
リョウソウさま〜〜〜!」
「なっなんだ急に?」
「フウラ! リョウソウさま リョウソウさまって
ちょっとは頼りすぎだぞ!」
「ふんっ!
アサナギのイジワル!
リョウソウさま優しいからいいの!
ね〜っケキちゃん♡」
「とにかくだ、これがボクたちの卒業試験だ。
最後の試験で、ボクはキミに勝つ!!」
そう言い、部屋をあとにするアサナギであった……。
「アサナギってば、若葉の試みに受かる気満々だ…………。
そうだよね、アサナギもアタマいいもんね……
はあ…………私もいっぱい勉強したんだけどな…………」
部屋から出ようとしたとき、一人の少女が入ってきた。
「ふう…………。
いいなあ、アカシちゃんは。
まだ、若葉の試みまで3年もあって…………」
「なんだ……あの娘は?」
「えっ? リョウソウ……お前フウラのことを忘れたのか?」
「フウラ? あの娘のことなのか?」
「へっ!? いやいやいや!!
おまえあの娘は「風の町アズラン」ってところの領主さまの一人娘だよ!? 忘れちまったのか!?」
「なんだって!? あの娘が…………!?」
「いや、そんなことよりも試験の時間に遅れちまうぞ!
早く行こうぜっ!!」
「むっ? …………ああっ!
そういえばそう言われてたな!
急ごうか!!」
二人は部屋を出て、試験会場に向かってその途中のことだった。
「いや〜いやいや!
モズさんじゃあないですか!」
「むっ?」「んっ?」
二人の背後から小柄なエルフの男性が現れた。
「ところで モズさん。
若葉の試みを受けるのも、3回目でしたよねえ?
そろそろ、合格したいですよねえ?
そんなあなたに、ここ強い味方!
辞書の中身を、丸ごと覚えられる
キュウスケ様の魔法のクスリはいかがかな?
一万ゴールド! と言いたいとこだけど、今なら試験直前大サービス!!
たったの4000ゴールドだ! しかも!!
今ならなんともう1本!
同じ物を、もう1本つけちゃおう!」
「これは……」「ああ……こいつは流石にあれだな……」
「買うかい? 買うだろ?
買うに決まってるよなあ?」
「そいつはいいものだな?
俺が試してやろうか?」
「ポップさん! リョウソウさん!」
キュウスケは後ろのふたりを見て驚きのリアクションをとる。
「これはこれは! 学びの庭創設以来の大天才!
知性の泉 知性の宝庫とうたわれる
神童リュウソウさんっ!
そして流星の如くに現れた
翠風の大魔道士ポップさまではございませんかっ!」
「なあ? そいつは結構役に立つものだよな?
一つ俺にくれないか?」
「いえいえいえ!!
こんなモン、リョウソウさんとポップさんには
全く必要のない物ですよ。
へっへっへっ…………
では、私は先を急ぎますので!
アディオース!!!」
キュウスケはそそくさに試験会場へと走った……。
「なんだあいつは……?」
「気にすんなよ? キュウスケって奴だが、
腕も頭も良いか悪いかわからないやつさ?
クスリの一つや二つを作れるなら試験に使ってほしいもんだぜ……」
リョウソウとポップは、ロクショウと話して若葉の試みを受ける準備をできたと伝えた。
「よしっ、いい返事だ!
健闘を祈る!」
ふたりは若葉の試みを受けに集合場所に向かう時だった。
「あっリョウソウさま!」
「むっ?」「んっ?」
「どうしよう…………。
あんなに勉強したのに、
ドキドキして、全然思い出せないの。
「東の空から 火の矢が落ちた。
燃え落ちるは、青い屋根 赤い屋根」…………
って、なんの引用だっけ?」
(ん? それって確か……?)
「リョウソウ!」
「うっ イズヤノイ先生…………!」
フウラはささっと離れた……。
「いよいよ、この日が来たな!
今年の若葉の試みには
天才リョウソウと、秀才アサナギが挑む。
この学びの庭の創設以来
初の複数合格者が出るのではないかと、皆 楽しみにしているぞ!」
「はあ……?」
(…………?)
ポップは、リョウソウから
「さて…………全員、そろったようだな?
よし! 集まれ!!」
集合場所に、リョウソウ・フウラ・アサナギ・キュウスケ、そしてポップが集まっていた。(俺だけなんか浮いてる気がするなぁ……)
「我が庭の学び徒たちの。
よくぞこれまで修練にはげみ、がんばってきた!
ここに集いし、お前たちはこれよれり
若葉の試みを受けることとなる!
若葉の試みとは、古くより
この学びの庭伝わる、最終試験。
おのれの知識とチカラを示す試練だ。
知を試す一次試験と、チカラを試す二次試験…………。
この双方に合格した者には、一人前の証が授けられ
学びの道を、卒業となる!
特に、人間にして大魔道士であるポップどのは特例として
この試験を体験させ、己が智勇を示させていただきたい!」
「はっはあ…………(なんか俺、持ち上げられてるなぁ……(汗))」
「だが、残念ながら
若葉の試みに不合格だった者は
また1年、修練のやり直しだ!」
(なんと……!?
これは気を引き締めなければ!)
「…………さて。前置きはこれくらいにして
これより、一次試験を始めよう!」
「お前たちには、このツスクルの村を出て
知恵の社へ行ってもらう。
そこが、知の試験の会場である!
知恵の社への道は、この村の西にある出口から外へ出て
道なりに行けば、たどり着けるであろう。
村の外には、魔物がいるからな。
知恵の社へ向かうこともまた、お前たちに与えられた
ひとつの試練である!
さあ、学びの徒よ!
この庭で、学んできた全てを
見せてもらおう!!
行け! 試験は今! 始まったのだ!!」
そう言い、各エルフたちは社へと走って行った……!
「よし……行くぞっ!」
「おうっ!」
リョウソウ(リュウ)とポップは「知恵の社」へと走って行った
(思い出すなぁ……デルムリン島での修行特訓の日々をよ……!)
ふたりは全力で走り、道中のモンスターと戦いながらも社へと辿りついた……。
知恵の社にたどり着いたふたりは、疲れていた。
「ふぅ……ここに来る途中の魔物たちに多少手こずってしまった……」
「はぁ…………はぁ…………」
「ポップどの? 大丈夫か?」
「いや…………全然…………」
(嘘だろっ……!?
ここまで来るのに、こんなにバテるとかありえねぇだろ!?
モンスターを戦うのに、こんなに疲れるとか……っ!?)
ポップは、満身創痍に近い状態だった。
メラやヒャドを使うのに魔法力の異常な消費に驚いていた。
「大丈夫なのか? いくら大魔道士と呼ばれているあなたがこうも倒れかけるのはおかしい……無理はなさらない方が……!」
「ありがとよ…………、でもここまで来たんだから……
試験を受けようぜ…………?
これくらい……っ! 、どうってことないよ?」
「うむ…………それなら良いのだが…………」
ポップの容態の異常に心配するも、二階の会場へと上がるふたりであった……。
「おっ? やってるな?」
知の試験を仕切る師「トヨホロ」
彼は今、アサナギとの問いかけをしていた…………。
「ふむ。けっこうけっこう。
アサナギよ、カンペキな答えじゃったぞい。
学びの庭で、しっかりと学んできたようじゃな
これでお前さんの知の試練は終わりじゃ。
学びの庭へ、戻りなさい」
「はい、ありがとうございました」
「それでは、次…………
誰が、知の試練を受けるのじゃ?」
他のエルフたちが立つ中、フウラは会場から出た……。
「ふむ…………」
「もし? 先生?」
「むっ?
おお、リョウソウではなないか?
それにポップどのも……!
そんな所に突っ立っておらんと
こっちへ来い」
「はい!」「あっああ! わかりました!」
「さて、ポップどのはここへ訪れたとき
リョウソウとわしとそなた三人は、よくここで語り明かしたのう……特にポップどのは参加者だから、初めてだから
「えっ? 何か話でもありますか?」
「いやいや、おふたりの知識のほど
知の試練で試すでもないことは
わしがよう知っておる」
「はい…………?」
「さて、リョウソウ。
お前さんたちのチカラなら、卒業は確実。
ポップどのはこの問いは初めて語る話じゃ、
この機会に、わしの問いに答えておくれ」
「はい……(無闇にテキトーに言っては失礼だ、言質及び重く深いものとして答えよう……!)!」
「えっと? どんな問いなんでしょうか?」
「うむ、まずはわしの問いをしよう。
そこで
「わかりました(私の答えか……)」
「へえ? つまり先生の質問を答えるだけってことですか?」
「さよう……
ではいくぞ…………」
これは、真実であろうか?」
「っ!?」「はあっ!?」
それは、衝撃的な問いであった……。
エルフは世界樹と共に在るかのような問いであった。
その質問はリョウソウ(リュウ)とポップは……。
「それは、
「ふむふむ…………なるほど。
では、次……
遠い昔…………
空には
これは、真実であろうか?」
「何……?」「えっ?」
この問いはふたりの頭を「?」が出た……
ふたりはここに来る途中と社の本を読んでいた……
それと同時に、その答えは
「はい、真実です(ポップどのの話をよれば
「ああ、それは本当だぜ? (仮にも歴史文化等を一通りやり遂げてるからな……)」
「ふむふむ…………なるほど。
では、最後じゃ。
この知恵の社から見える、「光の河」…………
ふたりは、聖なるものと思うかの?」
「…………」「えっ?」
ふたりがここに来る道中から、光り輝く「光の河」……。
これを聖なるものと悪きものと言われてる……
この問いに答えたふたりは……
「そりゃあ、聖なるものじゃないかな?」
「ほお……?
それが大魔道士どのの答えか?」
「まあな……そこはあまり深く考えないから……」
「そうか……
では、リョウソウはどう思う?」
その問いに、リョウソウ(リュウ)は答える
「…………それは、
「なに……?」「へっ?」
「光の河は聖なるものと悪きものとも言われると言いますが、それは
「ほう……それは如何な理由で?」
「そっそうだよ? 俺にも教えてくれよ?」
「それは、我々が
「ほお……?」「はあ? なんだそれ?」
「光の河は、私たちがこうして聖なる者に見えて
そうで無いものと
リョウソウ(リュウ)の問いにポップは、驚きを隠せなかった……。
(どんなにそれが正しくても、違う立場や文化の視点に立てば、そいつは善と呼んでも「それ」は悪と答える……か)
そして同時に、感心していたのであった……。
「そうか…………。
いやあ、よかった!
こんなにめでたいことはない!
リョウソウとは、長い間 ずっと議論を戦わせてきたが
最後の最後まで、わし以上の答えを出すとはのう!
これで、胸のつかえも下りた!
さすが知恵の宝庫と呼ばれたことだけはある!!
これほど心強いことはない!
リョウソウよ。
一人前となった あかつきには
ともに飲み明かそうぞ!
…………おっと。
今は知の試練の最中じゃったな
ではリョウソウよ、お前さんの知の試練は終わりじゃ。
ツスクルの村の学びの庭に戻るがよい。
そして、知の試練を終えたことを
イズヤノイ先生に、報告するのじゃ」
知の試練を終えて、下に降りて出ようとしたそのとき……。
「リョウソウ!」
「むっ?」「ん? あんたは……?」
突然、アサナギに呼び止められた。
「さっきのトヨホロ先生への答え…………
あれはなんだ?」
(こいつ……
「トヨホロ先生は喜んでいたが…………
ボクにはわかる。
あんなの、
「…………何?」
「どういうつもりか知らないが、
力の試練はマジメにやってくれよ?」
そう言って、アサナギは社を出た……。
ふたりは村へ戻り、イズヤノイ先生に試練を終えたことを報告した…………。
「さて、みんなが戻ってくるまでに一休みしますか……」
「うむ、そうしようか……」
ふたりは寄宿舎の一室で一休みを入れた、そのとき。
「…………っ!?」
「どうしたっ!?」
突如、ポップは自身の右腕に激痛が走った!
「だっ大丈夫だ……!」
「しっしかし顔色が……!?」
「平気さ……すぐに収まる……!」
ポップの容態に異変を察するも、リョウソウ(リュウ)はただ見守ることしかできなかった……。
それから数分経った……。
「よくお休みになられましたか?
いよいよ結果が出ると思うと、なんだかキンチョーしちゃいますね?」
「ふむ…………それは私にもわからないよ?」
「よく言うぜ……あんたなら確実に合格しても良いくらいの答えを出してるからな?」
「さあ? それはわからないぞ?」
話している中、フウラが現れた……。
「フウラ……?」
「リョウソウさま……」
「むっ? どうしたのだ?」
「私…………
全然、答えられなかったの…………
あんなに…………勉強したのに
アタマが、真っ白になっちゃって…………」
(アガったのだろな……
緊張のあまりに口が出されなかったか……)
「ねて、リョウソウさま
もし、私が知の試練に受からなくても…………
ずっとずっと友達でいてくれるよね?」
(うっはぁ…………!
こいつはスゲェ質問をしやがったぜ……!)
ポップは内心冷や汗をかいていた……。
その質問をリョウソウ(リュウ)は……。
「うむ、そのつもりだ」
(うおっ!? 答えやがったぁ!!)
「ほっ…………本当!?
ありがとう、リョウソウさま!
もうクヨクヨしないよ!
リョウソウさまがいてくれるもん!」
(これは…………あとが怖いぞぉ……!)
「リョウソウ、ここにいたのか。
これから、知の試練の合格者発表をするらしいぞ
全員、広場に集まれってさ」
「そうか、わかった」
アサナギはリョウソウを見て違和感を感じていた……。
「それにしても、なんか変だな…………?
まあ、いいけど……」
「はあ…………
帰ってきて、すぐ発表かあ……」
「よし、俺たちも行くか」
「ああ、そうだな」
リョウソウ(リュウ)達は、すぐさまに広場へと向かった。
広場には、エルフ達がたくさんいた。
その中には、アサナギとフウラとキュウスケがいた…………。
「リョウソウ 来たか」
「はい!」
「うむ、ではポップどのはこちらへ……」
「はいよっと……」
「よし、全員整列しろ!」
イズヤノイの呼びかけに応じ、エルフ達は集った。
ポップはイズヤノイの右後ろに立っていた。
「皆、よくがんばったな!
お前達の答え、確かに受け取った!
では、さっそく!
一次試験の合格者を発表しよう!
まずは…………
アサナギ!
そして……
キュウスケ!
以上!!」
知の試練の合格者はリョウソウ(リュウ)とアサナギとキュウスケの三人だけだった……。
「はじめて知の試練に合格したリョウソウとアサナギは前へ。
知の試練に合格した証として、ふたりに「ルーラストーン」を授与する。
使い方は、寄宿舎の前にいるジアンに聞くといい」
「合格者の3名は、巫女の館へ向かえ。
そこで、みそぎを受けた者から
世界樹の丘へ、出発するように。
残りの者は、部屋に戻りなさい。
もう1年の修練のやり直しだ!
では、解散っ!!」
不合格者のエルフ達は部屋に戻った……。
一方、合格者は巫女の館へと向かった
特にキュウスケは一番槍かのように走っていった……。
「ううっ…………
やっぱり、ダメだったよ…………
ケキちゃん………………
私…………どうしたらいいの…………?」
すすり泣きながら部屋に戻るフウラ、その後ろ姿を見たポップとアサナギのふたりだった…………。
「ポップどの」
「んっ? なんだ…………?」
「そなたの考えてることは心中察せよう……
しかし、先に行く者がいれば残される者がいる。
試験とは、こういうものだ…………。
お前達が悩む必要はない」
「……!」
「傷心にひたっていては、世界樹の丘へたどり着けぬぞ。
大魔道士ポップならば、それを解ろう……」
「イズヤノイ先生……」
「さて、ポップどのも世界樹の丘へ行くならば
巫女の館へ向かいなさい。
神聖なる世界樹の丘に行くにはみそぎを受けねばならん」
「力の試練のためにですか?」
「そうだ……
そしてそなたの無くした武器もそこにあるはずだ」
「!!」
(そうだ! 俺は
「おーい! ポップ?
巫女の館はこの道の奥にあるから、早く来いよー!」
「ああっ! わかった!」
ポップはリョウソウ(リュウ)の後を追いかけ、巫女の館へと向かった。
リョウソウ(リュウ)とポップは、巫女の館についた。
門番の人と話をして、力の試練を受けるためにみそぎを受けにきたのだ。
そこへ、案内役の方が現れた。
「よくいらっしゃいました。
若き世界樹の葉リョウソウ、
そして、翠風の大魔道士ポップさま。
わたくしの名はアザユミ…………
(むおっ!?)(なんだっ!?)
ふう…………。
キュウスケさんは、まだ中にいらっしゃるのか」
ふたりは、アザユミの後をついた……。
「キュウスケさん!
みそぎは終われたのでしょう?
すみやかに世界樹の丘へご出発ください!」
「ん? キュウスケ……?」
「あいつ、何やってんだ?」
「くうっ! オレはこうして、みそぎの間で
ユーチャーリンに会うだだけに、
毎年、若葉の試みに落第してるんだぞ!
年に一度の貴重な時間なんだから!
ゆっくり合わせてくれてもいいじゃねえか!」
「…………はぁ」
「えぇっ……」
「キュウスケさん…………!」
「ああっ、ごめんよ。
大きな声を出したりして…………。
そうだね、キミの立場を悪くしちゃいけない。
残念だけど、おとなしく帰るよ…………。
愛してるよ、ユーチャーリン」
「うれしい………… キュウスケさん」
「それじゃ、また来年なっ!
アディオース!!」
「へぇ……なんともまあ……」
「なるほど、それなりの実力を持ってるが
彼女に会うために……」
「まったく、なげかわしい…………
あのような者が、知の試練の合格者とは……
……お待たせしましたね。
では、巫女ヒメア様のもとへ
お言葉をたまわりにいきましょう」
ふたりは、館の奥に住まわれるヒメア様の元へ向かった。
「失礼いたします。
最後の者と参加者の魔道士さまを連れて参りました」
ふたりは、巫女の間へと入った……。
「まあ、リョウソウ……!
それにポップさま……!
よかった…………! ヒメア様の祈りが
届いたようですね……!
リョウソウ…………
あなたのことは、ヒメア様も私も
ずっと、きにかけていたのですよ。
学びの庭で、いつもがんばっていますね」
「ノマ…………、下がりなさい」
「はっ……!
すっすみません…………。
リョウソウ……ポップさま……
おふたりが本当に無事でよかった……。
今度は気をつけるんですよ?」
「……………………
そなた…………
いや、今はよいでしょう。
リョウソウ、そしてポップ。
あふれる知恵を示した若葉と翠風よ、
この世界における、そなたの役目は
まだ、わかりません……
しかし、次なる試練…………
力の試練に打ち勝てば、世界をめぐる手段を得られるでしょう
外界への扉を開きたければ、心して試練にのぞみなさい。
リョウソウに、ポップに風の祝福があらんことを……」
「ははっ!」「はいっ!」
「ヒメア様のお言葉
しかと、胸に刻んでおくのですよ。
では、みそぎの間へと参りましょう」
ふたりは、案内役の後をつき
みそぎの間に訪れた……。
「こちらが、みそぎの間です。
お入りください。
ユーチャーリン。
さあ、この方々にみそぎを」
「はい。
あなた方がこれから行く、世界樹の丘は
この村の巫女たちが、長きに渡って
代々、守り継いできた聖地です。
その地で、力の試練はを受ける前に
世界樹の朝つゆにて
身のけがれを、はらいましょう」
ユーチャーリンはみそぎを行った!
ふたりの身体に世界樹の朝つゆが染み渡った!
「おおっ……これは!」
「はぁ……! スッゲェ気持ち良いじゃねえか!」
「ふふっ……世界樹の朝つゆはどうやらあなた方をお気に召したようですね?
それでは、世界樹と風の祝福が
あなたたちと共に、ありますように…………」
「うむ……!」
「ああっ! なんだかいける気が感じるぜ!」
「これで、そなたたちの身は清められ
力の試練へ望む準備が終わりました。
さあ、参りましょう」
ふたりは館を出た……。
「世界樹の丘は、この村の東「久遠の森」の奥です。
そこで、世界樹の精霊が
あなたに、力の試練を与えるでしょう。
どうぞ、お気をつけて……」
みそぎを済ませたふたりは、装備道具等の支度を済ませ
久遠の森へと走ったのであった!!
「ここが久遠の森か……」
「うっはぁ……! これまたすげぇ森だなぁ……!」
久遠の森にきたふたりは、奥地へと走った。
道中の魔物たちと戦いながら、その「出入口」を見つける。
「これって……「旅の門」?」
「むっ? 知ってるのか?」
「ああ、以前俺たちが住んでいた世界にもあってな?
昔の話だからそういうのが見かけなかったから、つい珍しかったから……」
「そうか……だがこの先はおそらく……!」
「ああっ……! 力の試練の舞台「世界樹の丘」!!」
「うむっ!
……腕がなるな!」
「ああっ!」
ふたりは、旅の門へと足を踏み
光に包まれた……!
しかし、この力の試練にて
ポップは
そよ風が舞う中、一人の師が立っていた……!
「おお…………!
やはりおふたりが一番乗りか!」
「ここで力の試練を行うのですか?」
「良い場所だな?
冒険の始まりにはうってつけの舞台じゃないか!」
「なかなかの気合をしてるな……!
大魔道士さまは初めましてと言うべきだな、
私はコウ、師コウである。
力の試練を見届ける者だ」
世界樹の上から、大きな大男が降り立った!!
「よく来た、友よ!
そして大魔道士よ!!
オリは、若葉の精霊ダワ。
この世界樹と、ともに生まれ
はるか昔より、学びの徒たちのチカラを
試し続けてきたのダワ。
…………あっ! そうだ!
大魔道士さんよ!
お前の無くしたもの、これだろ?」
若葉の精霊は「ブラックロッド」を差し出した!
「ああっ!! 俺のブラックロッド!!
どこで見つけたんだ!?」
「オメェが世界樹に直撃したとき、ポーンとこの杖が落っこちたのを見てよ? 拾うのにけっこう大変だったんダワ。
これを持つのにスッゲェ重くてな?
こうやって持つの結構疲れるんダワ
ちょうどよ、オメェがずり落ちたところの近くにあったんダワ」
若葉の精霊はそう言い、ポップが落ちた場所に指した。
「なっ!? そんなところにあったのかよ!?」
「そりゃあ、オメェが意識無くしかけてたから
オメェの命優先で助けたんダワ
それでこの杖のことは眼前になかったんダワね?」
「なっ!? そうだったのか!?」
「その話は私も後で知ったのだ、大変な騒ぎになっていたそうだ……。
ヒメア様のおかげであなたは無事助かったのだ」
「そうだったのか……!」
「まっ、オメェの話は力の試練を終えてからだな?
このブラックロッドってやつ?
こいつはスゲェ武器だな?」
「まあな? でもすげぇのはそれだけじゃないさ!」
「さあて、友よ! 大魔道士よ! 準備はいいな?
オリに打ち勝ち、チカラを示せ!
それこそが力の試練!!
この試練を乗り越えれば、お前たちは
真の一人前と認められるんダワ!」
「なるほど……っ!
これが、力の試練……っ!」
「よっしゃあ!!
ブラックロッドを持った俺は強えぞ?
大魔道士の名は伊達じゃないぞ!!」
「その気概や良し!
リョウソウよ! ポップよ! よいな!」
「いいぜ! 準備万端だ!!」
「うむっ!!
これより、リョウソウの力の試練を始めるっ!
大魔道士ポップどのよ! この力の試練にて、己が力を示すのだ!
始め!!
「さあ! 全力を持って
オリをやっつけるのダワ!!!!」
「はいっ!
リョウソウ! 参る!!!」
リョウソウは槍を持って若葉の精霊と戦う!!
ポップはそれに乗じ、魔力を溜めていた!
「よっしゃあ!!
見せてやるぜ! ブラックロッドの凄さと!
俺の魔法をっ!!」
ポップは左手を突き出したっ!!
「…………あれ?」
ポップはメラゾーマを唱えた!
しかし、発動しなかった……!
「……ポップどの?」
ポップの魔法の発動ミスに、リョウソウ(リュウ)とコウも若葉の精霊は「何ごと?」と表情を出し、固まっていた……。
(なっなんで!?
なんでメラゾーマが使えないんだ!?
だったら……!!)
ポップはマヒャドを唱えた!!
…………しかし、発動しなかった……!
(そんなっ……!?
メラゾーマもマヒャドも使えないってことは
一か八か……!!)
ポップはブラックロッドを突き出した!
「伸びろ!! ブラックロッド!!」
「にゅ〜ん」とゆっくりと伸びたブラックロッドは、武器で言う「棍」の長さになった…………。
「………………えっ!?」
ポップはブラックロッド異常に驚く、
それは、その場にいるリョウソウ(リュウ)達も同じだった……。
(なっなんだよこれっ!?
いつもなら「ギュイーン」っと伸びるのに!?)
その時、若葉の精霊はポップに攻撃を仕掛けた!!
「どんなスゲェ魔道士だったかは知らねぇが、
今のオメェは弱っちい魔法使いダワ!!」
若葉の精霊の攻撃を防ぐポップ、その表情は驚きと焦りが出ていた。
「うっうおっ!?」
互いの武器の鍔迫り合い、ポップは押されていた……!
「そのブラックロッドっていう武器、そいつは
そして、その杖は
つまり、今のお前は
「ぐっおおおっ……!?」
(なんて力してやがる!?
こいつで防ぐのに手一杯だって!?
まっまさか、
ポップの脳裏には、リョウソウ(リュウ)が死んだ瞬間を思い出した。
ポップは彼を守らんとするために庇うも、古代呪文の陣式から出た
間違いない!!
あの時、リョウソウを庇って
まさかっ!?
ポップは自身に置かれた状況と状態に気づいたとき、手遅れだった。
若葉の精霊は大ジャンプしてポップに体当たりを仕掛けた!!
「あっぶねぇ!!」
運良く体当たりから逃げ切るも、状況は変わらなかった。
(どうする……!?
今の俺じゃあ、あいつに勝てるかわかんなくなっちまった……!
どうする!? 俺!?
…………いや、ここで焦ったら負けだ……!)
ポップは冷静さを取り戻し、分析を開始した。
(確かに、今の俺は弱くなってる!
でもそれがどうしたんだ!?
メラ系ヒャド系ギラ系は使える!
ブラックロッドの伸縮性は健在……!)
ならば? これらをどうする?
いかに活かすか?
どのように工夫を?
…………簡単なことだ。
ポップはこれまでの戦いを振り返って、
(そうだ……!
一か八か、やってみるか!!)
ポップは弱くなった魔力を集中して溜めた……!
「ポップどの!? 何をなさってるのだ!?」
「すまねぇけど、少し時間が掛っちまう!
その間に精霊様と相手をしてくれっ!」
「むっ……!?
わかった!!」
リョウソウ(リュウ)は若葉の精霊と戦い始める。
「何か策があるようダワな?
何を考えてるのかは、その時まで友と戦うダワ!」
リョウソウ(リュウ)の槍術は目を見張るものがあった。
従来のエルフにはオーガやウェディのような身体能力はない。
しかし、
槍を用いて相手の攻撃を流し、力強い一撃をすり上げたり打ち落としたりの
(スゲェ……!
天才とは聞いていたけど、槍の扱いまで天才かよ!?
まるでヒュンケルとラーハルトみたいだ……!
…………おっといけねぇ!
今は魔力を溜めないと!!)
ポップはリョウソウ(リュウ)の槍捌きを見惚れつつも、魔力を溜めていた。
(…………っ!
あと少し……!)
若葉の精霊とリョウソウ(リュウ)はお互い息を上っていた。
「流石だな……!
文学だけじゃなく、武芸も天才的だダワ
でも流石に、ここまで持ち堪えるのに限界がきてるダワ!」
「くっ…………
流石にうまくいかないか……
(やはり、
「さて、そろそろオメェの出番ダワ!」
「……!」
「随分と時間かけて魔力を溜め込んでいるようダワね?
さて、そろそろオメェのチカラを見せてくれっ!」
「ああ……っ!
そろそろ頃合いだからな……!
……いくぜっ!!」
ポップのブラックロッドは輝き始めた!
「ちょうど魔力が溜まったところだ!
こっからが本番だぜ!!」
ポップはブラックロッドを左斜め角度で構えた。
「…………?
なんのつもりだが知らねぇが、何か策を立ててるな?
どんな策か、オリに見せるんダワ!!」
若葉の精霊は、力いっぱいで棍棒をふりかかった!!
その時、ブラックロッドの両先端が輝きを増した!!
「っ!?」
ふりかかった攻撃は、ブラックロッドが出るオーロラ状の魔力の壁に防がれた!
「よっしゃあ!!
ここで攻撃を加える!!」
振りかぶったブラックロッドの先端に風が纏い、そのまま若葉の精霊に叩き切った!!
「うわあっ!?」
若葉の精霊はその攻撃を受け、体勢が崩れた!
「スキありっ!!
イオっ!!」
ポップはブラックロッドに僅かに溜めた
「ぐはぁっ!!」
若葉の精霊はイオの球に直撃した!!
「なっなんと!?」
「っ〜!!!
やっぱ
ポップは全身中痛みが走った……!
頭から足の先まで、痛みが回り回って駆け巡ったのである…………!
そう、ポップが今行った技は
(さすが
今ある魔力を溜めてやってみたが、こいつはスゲェ効果だぜ……っ!)
しかし同時に、
(こいつは無闇に使って良い技じゃねぇな……!
反動がでかい・全身が痛み・その上固まるようじゃあ、
「すごい……っ!?
若葉の精霊をああも打ち倒すとは……!
(僅かな力を強大な力を打ち返すには流れをつかなければできない……!
さっきの魔力の壁のようなものはその力を
そうなった相手は体勢を崩れた瞬間を
そしてその瞬間に
防御は素晴らしい、そして何より先の技と魔法の球は
リョウソウ(リュウ)はポップの技を見て感嘆したのだ……!
ポップの機転によってなった技は、ブラックロッドの特性を活かしたもので成り立ち、ポップにしか成しえない技であった……!!
「っ……!
大した技ダワ!
でもその技には
「その技は、
その間に
若葉の精霊にこの技を見抜かれた時、二人は驚きを隠せなかった……!
(なんと……!?
ポップどのの技を一目見ただけで……!?)
(嘘だろ……っ!?
こいつを見抜くのに結構苦労したのに、
あいつはたった一回の攻撃でもう見抜いたのかよ!?)
「ポップのチカラは中々のものだったダワ、
さあ、こっからは友ふたりのチカラを見せるのダワ!!!」
「なるほど……ここからは総力戦ということだな!」
「面白え、だったら全力でいかせてもらうぜ!!」
リョウソウ(リュウ)とポップは、若葉の精霊に挑んだ!
ふたりの力を合わせ、力の試練を合格するために!!
「いくぜ! メラ!!」
ポップはメラを唱えた!!
「ふんっ!!」
若葉の精霊はメラをかき消した!!
「おおっ!? そんなのありかよ!?」
「伊達に力の試練の番人だけはあるな!
気を引き締めていこう!!」
「ああっ!」
(そうだ……!
今の俺が弱くなったからってどうした!
そんなことに怖じけてたら「アバンの使徒」失格だ!!)
ポップの目には闘志と勇気が宿っていた!
「……リョウソウ!
頼みたいことがある!」
「なんだ? 頼みたいこととは?」
「ああっ、ここらで
「なっ……こっコンビ……?
連携のことか?」
「ああ、そうだ。
俺たちの力を若葉の精霊に見せつけてやるためにな!
いいか、俺は
そしてあんたの
「バギと私の槍を?
どうやって?」
「へっ、簡単だよ
俺のバギは
そしてリョウソウは
あとは…………」
「…………まさかっ!?
精霊もバギを使うのだぞ!?」
「大丈夫だよ、
「なんだって……?」
「いいか?
………………!」
「…………なっ!?
リョウソウ(リュウ)はポップの賭けに不安を抱くが、
ポップの眼を見た時、そこには
(この呪文……
「おお! 友の目が輝きを感じるダワ!
なかなかの自信で、勝てる確信が出てると見たダワ!」
若葉の精霊はポップの目に期待を抱いていた。
「……よしっ!
ポップはすぐさまに自分自身に呪文をかけた!
「ポップどの?
その呪文は……?」
「ああ、とっておきの魔法呪文さ」
(この呪文が使えたのが幸いだったぜ……!
この時、ポップは
この先の戦いはこれまで通りにうまく行かれないこともあるから
読んでおけよ?
相手が仮に卑怯な手を使うような連中ばかりなら、倍に返すんだ。
目には目を、歯には歯をってやつだ。
とまぁ、まずはこの大全の呪文を
マトリフの修行を経て、ギリギリ間に合えたポップはなんとか覚えられた……。
そして、行く前の時のことだった……、
アバン先生からの言葉だった……。
あなた達は「アバンの使徒」という
この発言をしたのはアバン本人。
恩師アバンの言葉に「使徒」の肩書きを捨てるという発言に、ポップ達使徒たちと、その仲間と王族達は驚いたのであった……!!
それは
私たちの常識は違うのと同時に
仮に自分たちは「アバンの使徒」と名乗っても、
そして、私たちの
アバンの言葉は最もな言葉だった……。
これから向かう
これまで通りの旅にはならないのと、
何が起こるかわからない未知の世界に行くことになるのだ。
これまで通りのことや、これからの戦いには通用はしないことは想定した方が良いでしょう……。
アバンの言葉を思い出し、そしてそれらを胸に刻み……。
ポップ達は今、ここアストルティアの大地に立っている……!
「精霊さんよ!
いつでもかかってきな!!」
ポップは通常時の構えをとり、リョウソウ(リュウ)は呼吸を整える……。
「ああっ!
いくダワさ!!」
若葉の精霊は棍棒を振り回し、ふたりに攻撃を仕掛けた!
リョウソウは巧みながらも避けて見事な槍捌きで精霊にダメージを与える!
ポップは身体能力は乏しくも、魔法の球を出しながらブラックロッドを振るい、魔法の壁を使いながら精霊にダメージを与えていた!
(くぅ〜っ!
やっぱりマァムやヒュンケルみたいに上手く戦えねえか……!)
「なかなかやるダワ!
これなら試練の合格も可能さダワ!」
「っ!
ならもう一押しすればっ!」
「合格ってわけか!!」
あと一歩……! そう確信したふたりは、武器の構えをやめた……!
「んっ? なんのつもりダワ?」
「ポップどの、よいな?」
「ああっ! ドンとこい!!」
「御意! バギ!!」
リョウソウ(リュウ)は、バギを唱えた!
そしてバギは
「なにっ!?」
「こっこれは!?」
師コウと若葉の精霊は、突然のことに驚いていた……!!
「……よしっ!
このくらいの魔力があればじゅうぶんだ!!」
「おおっ!?
まさか本当に……!?」
今のポップには魔力が失くし、強力な魔法が使えない……!
だが、ポップには
魔力を溜めてせいぜいメラの魔力をメラミ辺りの威力しか出せない……!
なら、どうするのか?
簡単なことだ……!
魔力を
魔力を
ポップはリョウソウ(リュウ)にあることを頼んでいた……!
俺にバギをかけて欲しいんだ!!
その言葉を聞いて驚き、その理由を問い出すと……!
大丈夫だよ、俺には
マホプラウス……?
こいつはな、昔ある妖魔士が使っていた呪文の一つなんだ、こいつは
なっ!? そのような呪文が!?
(まさか……!
そんな呪文が使えるなんて……!)
リョウソウ(リュウ)はマホプラウスの効力に脱帽していた。
自身の放ったバギをポップに向けて唱え、そしてポップ自身にバギの魔力を纏ったのである!!
「よしっ!
リョウソウ! 準備はいいなっ!!」
「ああっ! 準備万端だ!」
「よっしゃあ!!
いくぜっ!!!」
ポップは自身の魔力をブラックロッドに込める!!!!
ポップはブラックロッドに込められた魔力を一点集中して大きな竜巻を放った!!!!!
竜巻は真っ直ぐに若葉の精霊を直撃した!!
「うおおおおおおっ!?」
若葉の精霊は竜巻に直撃してわずかにダメージを受ける!
「なっなんて魔法だダワ!?
こんな魔法はバギクロス並みの魔法力ダワ!?」
竜巻の煽りを受け、身動きが取れない状態の中……、
その竜巻に飛び込んで突っ込んで入ったリョウソウ(リュウ)は、槍を構えていた!!
「なっ何ぃ!?」
「この
リョウソウ!!」
(この勢いなら……!
空破絶衝撃以上の威力が出せる!!)
わたしとポップどのの連携奥義!
絶破滅焼撃だぁっ!!!!
竜巻の勢いを乗じて、槍全体に闘気を纏う!
纏った闘気は槍に形作り、若葉の精霊に向かって放つ!!
「うおおおおおおおおおおおおっ!!?」
リョウソウ(リュウ)とポップの連携奥義を受けた若葉の精霊は、勢いよく吹き飛ばされて転がっていった!!
「やったぁ!! 大成功だっ!!」
「っ〜!
だが、これほどの一撃を見舞わせれば
流石の精霊も……」
その時、若葉の精霊は起き上がってきた。
「おおっ!?」
「なっ!?
あれだけの一撃なのに、無事なのか!?」
驚くふたり、そして……。
「見事っ!
まいったダワ!」
「……えっ?」
「はい……??」
「ふたりとも、よくがんばった!!
なかなかのものダワ!!」
若葉の精霊は、自身の身体の葉っぱをふたりにかけた。
その時、リョウソウ(リュウ)とポップの身体のいたる小さな傷が治っていったのだ!!
「ふたりとも、なかなかの戦いぶりであった!!
リョウソウの槍と呪文は素晴らしく、そしてしなやかにして優雅なものであった!!!
ポップどのはトラブルに遭いながらも、持ち前の機転や魔法のセンス
初戦の遅れを巻き返したその実力は正に大魔道士の名に相応しいものであった!!
よって、リョウソウの力の試練
そして参加者のポップどのは、
今、この場にて合格を言い渡す!!!!」
力の試練に合格した!!!!!
「おおっそうなのか!!」
「やったぁ!!」
棍棒を下ろし、若葉の精霊は世界樹を向けて語った……。
「この世界樹は、3本目の世界樹。
悪しき者たちは、何度も地上から世界樹を消そうとしたのダワ。
だが、そのたびに勇気ある
ツスクルの巫女が立ち上がり、
世界樹が絶えないように、はばんできたダワ。
オリにチカラを示したふたりよ。
お前たちに中にあるその勇気を忘れないかぎり、
未来への道が、途絶えることはないダワ!」
「はいっ!」「あったりまえよ!!」
「リョウソウ、そしてポップどの
実に見事だったぞ!
これで、巫女ヒメア様から「一人前の証」を受け取れば
学びの庭は卒業だな!」
「先生……!」
「では、次…………。キュウスケとアサナギよ。
力の試練は、どちらから受けるかね?」
「アサナギからでいいでーす!
オレは、後からテキトーで……」
「キュウスケよ?
お前も、そろそろ本気で
力の試練に、取り組むべきではないか?
お前自身このままでは、ずっと半人前。
守りたい女性がいても守れぬぞ!」
「うっ……………………」
コウの言葉に響いたか、キュウスケの目は輝きを増していた……。
「では、アサナギ。
そなたから始めよう……。
準備ができたら、こちらへ」
ふたりは移動する時、アサナギにすれ違い様に言葉をかけられる……。
「遠くから見せてもらったぞ、リョウソウとポップ。
なんだ、あの必死な戦い方は?」
「むっ?」「んっなんだよ?」
「ずいぶんなお涙ものな勝ち方だったが、
ボクはもっと、あざやかに勝ってみせる!」
アサナギの力の試練が始まるその時……。
体当たりをした若葉の精霊に吹き飛ばされるアサナギ達であった……!
「いってぇ……」
「っ!」
「なっ何すんだよ……っ!?」
リョウソウ(リュウ)とポップの目の先にある世界樹の亀裂から
「こっこの聖なる地に魔瘴だと…………!?」
「なっなんだあれはっ!?」
「みんな逃げろ!!
この魔瘴に触れたら死ぬダワ!!!」
「っ!!!」
「げぇっ!!?」
キュウスケはそそくさと駆け足で逃げる。
「ぐああぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「先生っ!!」
「アサナギ! ポップどの!!
早く逃げるぞ!! このままだと我々も巻き込まれるぞ!!」
「そうだ!! 早く……!
早く逃げろダワ!!!」
魔瘴は津波の如くに溢れ出て、リョウソウ(リュウ)とポップたちに飲み込まん勢いで襲いかかってきた!!!!!
「リョウソウ! ポップ! 来い!!」
「くっ!!」
「うおおおっ!!!」
(ちくしょう!!! こんな時に
我武者羅に走り、命懸けで魔瘴から逃げるそのとき……っ!!!
「っ!
があぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
突然、ポップの右腕は荊にきつく巻き付かれたかのように
そしてそれを引っ張って巻き付かれた荊に擦られていくかのような激痛が起こる!!
そしてその痛みのショックで倒れこんでしまった!!!
「っ!!!
ポップどのっ──────!!!!!」
絶対絶命の中、リョウソウ(リュウ)はポップを助けにいった!
魔瘴を目前にもかかわらず……!!!!
何やってんだよ!?
なんで俺を助けに来るんだよ!?
ちきしょう……!!
世界樹にぶつかるわ
リョウソウの死目に遭うわ
呪文が使えなくなるとか
その上ここに来て魔瘴に蝕まられて死ぬなんて!?
助けてくれよ……みんなを……!
マァム……!
ヒュンケル……!
レオナ姫……!
クロコダイン……!
先生……!!
助けてくれ……
助けて……
ダイ────────────っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「リョウソウっ!! ポップっ!!」
「だめだっ!! 間に合わない!!」
ポップは死を悟った……
リョウソウ(リュウ)はポップを助けに……
アサナギとキュウスケは死を覚悟した……
不思議なことがおこった……!!!
ポップ回完了。
弱体化させて、ある程度縛りをつけました。
現段階のポップだと強いのでって理由なので。
次回
ヒュンケル編
復活デビューなるか!?
追伸
ブラックロッドはロン・ベルクの指導を受けたノヴァが急ぎ直した。
尚、幸い損傷は軽く完全修復ができた模様。