ジュレット町を出て、道中の魔物たちを戦いながら目的地に行っていた……。
「ふぅ……なんで道中の魔物はネコが多いのよ!?」
「わからないわよ、でもこれまでの倒してきた数を考えるとおかしいわよね?」
「この前と今と比べるとキリがなくない!?」
「そうは言っても、どうにかできないわよ!」
ユミは文句吐きつつ倒し、経験値を稼いでいた……。
「さて、これぐらい倒しておいたら後が楽になるわね?」
マァムは山になっていたネコの魔物たちを見つめていた……。
「流石ね、こんだけ倒したら十分でしょ?」
「そうね、行きましょう!」
そうして、二人は魔物たちを倒しつつ山にしてカヌー乗り場に辿り着いた。
「すみません、ラーディス王島行きのカヌーはここで合っていますか?」
「へいっ! 確かにここがラーディス王島行きのカヌー乗り場ですぜ、お客さん方!
いやぁ遠くから見ましたが、無茶苦茶お強いですねぇ!
オイラは渡し守のバルークってモンです!
このカヌーに乗っていきますかい?」
「はいはーい! 乗りまーす!」
「ええっ!? キンナーさんはいいの!?」
「いいのいいの!
どうせ後から来るんだから、先に行きましょう!」
「へっへっへっ! 待ち人より先に行くんですかい?
ささっ! 乗った乗った!
待ち人のことはオイラから伝えておきますから!」
そう言って、二人は先にカヌーを乗ってラーディス王島に向かった……。
ところが……。
「……! 待って!」
「どうしたの、マァム?」
「お客さん、どうし……。
……ややっ!
なんですかい、あの娘っ子は!?」
カヌー乗り場付近の荷物置き場にソーミャの姿を目撃したのだ!
「あれって、ソーミャ!?」
「なんでここにいんの、あの子!?」
「全くですぜ!?
小さな娘っ子がこんなとこにひとりで来ちゃあ危ないってのに…………」
「うわわっ!?」
「きゃあっ!?」
「しまった、やっちまいました……! オールのヤツがポキリとイッちまった!」
「ちょっと大丈夫!?」
「すんませんねえ、お客さん方
いったん戻って直しますんで、待っておくんなさい」
幸い付近で折れたため、戻ってこれたユイたちは港へ戻った……。
「お客さん方、すいやせんがこいつはちいっと時間がかかりそうなんで!
よかったら、さっきの娘っ子の様子でも
見てきちゃあくれませんかい?
何をしに来たんだか知んねえが、あの娘っ子に町へ帰るようにそれとなく言ってきておくんなさい。
ここの近場の荷物置き場に行ったみたいだから、すぐに行けれやすぜ?」
「そうね、行きましょう!」
「あの子、なんでここに来たのかしら?」
そう言って、二人は荷物置き場に行った……。
荷物置き場に着いた二人は、ソーミャの元へ近づいた……。
「ほら、ミルクを持ってきたよ…………」
「ソーミャ?」
「そこで何してるの?」
「あ…………!
なっ、なんにもないよ!
ここにはなんにもないんだからっ!」
「……???」
「ねぇ、今のって……?」
「いっ今のはなんでもないよっ!
そうだよ! 気のせいだよ!!」
「……えっ!?」
「もしかして、ネコ!?」
二人は小さな木箱に近づき中を見たら、そこにはネコの赤ん坊がいたのだ!!
「ソーミャ、その子は!?」
「あんたっ、ネコを拾ってたの!?」
「っ! お願い! この子のことは、誰にも言わないでっ!」
「言う言わない以前の話よ!?」
「教えて、その子はなんなの!?」
「…………町の人たちは、
もし知られたら、この子はきっとひどいことをされちゃう!」
「ソーミャ……」
「そゆこと? 町の人たち確かにネコどうこう言ってたわね?」
「みゃああ!」
「ごめんね、おなかすいてるんだよね」
ソーミャはカバンの中から哺乳瓶を出して子ネコに飲ませた。
「あわてないで、ゆっくり…………だよ」
「みゃうみゃう…………」
数分後…………。
「………………。
この子は、町の港に流れ着いてて…………。
誰にも気づかれずにいたのを、私が最初に見つけたの。
きっと、この子も
「ソーミャ……」
「…………」
「だから、私が育てることに決めたの!!
だから、お願いだよぅ。
この子のことは、ナイショにして…………」
「…………」
「いつまでもここに置いとくわけにいかないのはわかっているけど…………。
でも…………。
ひっくひっく。お願い…………」
「…………」
「……行こう?」
「そうね……」
そうして、私たちはソーミャと別れた……。
「やあ、お客さん方
やっとオールが直ったところなんでさあ。
あの娘っ子はどんな様子でしたか?
町へ帰るって言ってましたかい?」
「ええっ、そんな感じになったわ」
「そうですかい、そんならいいんです
いやぁ、お手間をとらせました。
今度こそ、ラーディス王島へ行きましょうや」
「!?」
「おやっ? おたくらは何ですかい?」
「キンナー調査員の関係者です」
「みなさん、お待たせしました!」
キンナー調査員と、不思議な男性がいた。
洋服の上にベストを着て
少し汚れたズボンを着込み
そしてベルトに小道具を取り付け
背中にはメイスとライフル銃を背負っていたのだ。
「あの……」
「あなたは……?」
「おや? あなた方はこの方を知らないのですか?
アストルティア広しと言えど、技術者「テスラ・マクスゥエル」さんです!」
「初めまして、テスラと呼んでください」
「はあ……?」
こうして、一同はテスラという技術者と一緒に
ラーディス王島に向かった…………。
オリジナルキャラクター「テスラ・マクスゥエル」の登場です。
武器の組み合わせと「技術者」だけで何なのかはわかっちゃいますよね?