「…………っ!」
「ポップ殿!」
「ポップさま!」
ポップは目を覚ます、そこは領主の館だった……。
(ここは……?)
……そうか、俺の腕の痛みがきてぶっ倒れたんだ…………。
ポップは起き上がった、しかし鈍みが身体を押しつぶすかのような感覚に見舞われていた…………。
「……フウラ? リュウ?」
「ポップさま!!」
「ポップ殿!」
ポップは目が覚めた。
「……って、あれ?
ここは……?」
「タケトラさんの館だ、フウラがカムシカを呼んでお前を……」
「……そう……なのか?」
「ポップ殿……」
「領主……さま?」
「ポップ殿、あなたのことはお二人から聞きました……」
「……!」
ポップが眠っている間に、リュウとフウラは
自身の魔力が封印されているのと、
「お二人がこの地へ訪れた目的のことも、リョウソウ……もといリュウ殿から聞いている」
「……キーエンブレムのことですか?」
「さよう、お二人はそれを求めてこの町へ訪れたのですな?
フウラからあらかたの事情を聞いておる」
「あ、まあ……そうだ……」
ポップは起き、自身の身体の状態を確認した。
「……っ!」
ポップの左腕に刺青の下地が描かれており、右腕と肩にはすでに仕上がったかのように刺青が出来上がっていた……!!
「……それはっ!?」
「っ!?」
「これは……なんと……!?」
一目見ればその禍々しさと悍ましさ、そして恐怖と共に神々しさにリュウたちは絶句した……!
「これが……ポップ殿にかけられた呪い……!」
「まさか……こんな!?」
リュウとタケトラは呪いの刺青に絶句していた……。
「……ポップ殿、あなたのことはリュウ殿から聞いていたが……まさか、これは…………!?」
「呪いのことについてはヒメア様から聞いていはいたが、こうして見ると…………!!」
「…………」
「……お二人がこの町へ訪れたのは「キーエンブレム」の為でしたな?」
「ああ…………」
「……そのことなのだが、頼みたいことがある」
「なんだ?」
「風乗りの儀をとり行う!?」
「そうだ」
ポップは突然のことに驚いていた。
「何でそんな……?」
「ポップ殿が寝ておられている間に、話をしてな?
だから、起きたら話そうとな?」
「それに、我らはキーエンブレムが必要なのだからな? 風乗りの儀を行い、成功したらキーエンブレムを報酬にすることになったのだ」
「そうだったのか……」
タケトラはこれから行う風乗りの儀に必要なことを全てを話した……。
「よろしいですな?」
「うむ」「はい」「わかった」
「まずは「イナミノ街道」にある関所に「風のたづな」、「スイの塔」の最上階に「風のころも」があるのだ」
「その二つは、風乗りの神具と呼ばれる品。
風乗りの儀に欠かせない物なのだな?」
「そうだ、しかしこれは
「えっ? つまりそれって……」
「そういうことだ、すまぬがフウラの護衛を頼む。
それだけでもキーエンブレムの務めに値するであろう?」
「……わかりました」「はぁ〜これまた大変な務めになりそうだなぁ?」
「……さて、まずは皆にひとつめの神具「風のたづな」を取りに行くことだ。
風のたづなは、ここアズランの南に「イナミノ街道」という道がある、その南に「山間の関所」という場所に「風のたづな」がある。
リュウ殿、ポップ殿! 娘を、フウラをよろしく頼んだぞ!!」
「はい!」「わかりましたよっ!」
「うむっ! フウラよ、気をつけて行くのだぞ!」
「はいっ! お父さま!」
リュウたちはアズランの町を出て、南の関所へと向かうその時……。
「……でよ、
「それは……」
「うむ……」
アズランの町で旅支度を備えて出ようとしたら、入り口付近周辺に
「ええっと、フウラ?
どうしたらいい?」
「どうしたらって……」
その後、関所まで道中のモンスターと戦いつつ行くも
どういうわけか、カムシカたちはやくそうをどこか拾ってポップたちに渡しては与えての珍道中となりましたとさ?
(こりゃあ、やくそうを買わなくてもよかったのかぁ?)
次回
スイの塔