DRAGON QUEST 竜の騎士と神々の世界   作:梟帥

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ガタラ回
天知る地知る人ぞ知ると言えば・・・?


岳都ガタラ

「岳都ガタラ」

 

 ドワチャッカ大陸の町

 

 活気溢るる町で、多くの人たちが賑わう町。

 

 多くの冒険者や工業関係者の人たちが通う町にしてグレンと並ぶ職人たちの憩いの場として有名。

 

 

 

「ここが、ガタラか…………」

 

「アグラニの町とは違って、活気がいいな」

 

「冒険者や職人たちの姿がみかけるから、この町でキーエンブレムを手に入れようとする人たちが多くいると見たな……」

 

 

 

 酒場は賑わい、ドワーフやオーガが競い

 

 多くの職人たちがこの町に集っていた。

 

 

 

「さてと、冒険者はいるか?」

 

「ふむ…………」

 

「……?」

 

 

 

 その時、ラーハルトは町に見合わぬ()()()()を発見した。

 

 

 

「なんだあれは……?」

 

 

 

 ヒュンケル一行はゴミ屋敷を見て驚いた。

 

 

 

「なんじゃあ……ありゃあ……!?」

 

「ゴミ屋敷……にしては()()()()()()()()()()()ようだが……?」

 

「なんなんだ……?」

 

 

 

「おい、そこのお三方?」

 

 

 

「むっ?」

 

「ん?」

 

「なんじゃ?」

 

 

 

 突然、冒険者の人たちに声をかけられた。

 

 

 

「「「ガラクタ城???」」」

 

 

 

「そうだ、あそこの城主「ダストン」はガタラいちのガラクタ好きが住んでいるのだ」

 

 

 

「ほお? この町の町長みたいなものなのか?」

 

 

 

「いや、むしろ名物男だ」

 

 

 

「めいぶつ……?」「おとこ……?」

 

 

 

「そうだ、それに奴は()()()()()()()()()()()()()()そうなんだ」

 

 

 

「はぁっ!?」「なんだって!?」

 

「それはどういうことだ!?」

 

 

 

「どういうことも何も、あいつはゆずってくれるひとじゃないんだ。

 

 お前たちもキーエンブレムを求めにこの町に来たのなら諦めた方がいい……」

 

「ほかの大陸に行くなり王都へいってキーエンブレムを手に入れることを勧めるぞ」

 

 

 

たったったっった…………

 

 

 

「…………」

 

 

 

 そう言って、二人の冒険者は駅に向けて歩いた……。

 

 

 

「……どうしやす? 

 

 ヒュンケルの旦那?」

 

「どうするも……弱ったな……」

 

「…………」

 

「……? 

 

 どうした? ラーハルトの旦那?」

 

「さっきあの城に()()()()()を見かけたのだ」

 

「……はぁっ!?」

 

「……いつからだ?」

 

「二人の冒険者と話してる時だ」

 

「なるほど、その瞬間か……」

 

 

 

(ええっ!? あの一瞬に気づいた!? 

 

 わからん……!!!! わしにはわからん!!!)

 

 

 

 ヒュンケルとラーハルトの達人トークに呆然とするゲンゴロウだった……。

 

 

 

「どうする? 行ってみるか?」

 

「あの城に入りこむとはな……、なにが目的なのだ?」

 

 

 

 不思議そうに感じた二人は城の方へと足を運んだ……。

 

 

 

「おおっ!? ちょちょお二人さん!! 

 

 待ってくれって!!」

 

 

 

 ゲンゴロウは足早でヒュンケル達の元へ駆けった。

 

 

 

「……しかし、こうして近くで見ると壮観だな……?」

 

「塵も積もれば山となるという言葉を聞くが、まさにそれを体現しているな?」

 

「ああ……、しっかしよくこんなに集められたもんじゃのう……!?」

 

 

 

 ガラクタ城前に立ち、その風格と威厳に脱帽していた……。

 

 

 

「これは何が起きるかわからんが、わしが1番に前に立つから、後から頼む」

 

「俺のために気を遣わなくても良いのだが……、まあ今は甘えておこう」

 

 

 

 ガラクタ城の扉の前に立ち、開けようとしたその時!! 

 

 

 

 

 

バンっ!!! 

 

 

 

 突然、城の中から()()()()()()()()()()()()が現れた! 

 

 

 

「うおっ!?」

 

「っ!?」「なんだっ!?」

 

 

 

 その怪盗は身軽に艶やかに建物の屋根上に立った! 

 

 

 

 

 

天知る! 地知る! 人ぞ知る! 

 

 美少女怪盗ポイックリン! 

 

 華麗に任務完了ですわっ!! 

 

 

 

 

 

「なっなんじゃあ!?」

 

「美少女……?」「怪盗…………??」

 

 

 

「…………あれは?」

 

 

 

 ポイックリンはヒュンケルたちに気づいた。

 

 その時、ガラクタ城の中から一人の男のドワーフが転がり現れた。

 

 

 

「まっ待って下さーい!」

 

 

 

「成長したわね、ポツコン。

 

 今日はいつもより47秒も速いわ! 

 

 それではみなさん、ごきげんよう。

 

 チリも残さず、キレイに退散ですわっ!」

 

 

 

 そう言い、ポイックリンは言葉通りにチリも残さず埃も立たずに颯爽とガタラから去っていった……! 

 

 

 

「待ってぇー! ポイックリン!! 

 

 ゼェゼェ…………ダストンさまの宝物を返してええ──!!」

 

 

 

「なんじゃあ、ありゃあ……??」

 

「わからん……だが、ただ事ではないと言うことは確かなようだ」

 

「ううむ…………」

 

 

 

「いやあ、またやってくれただなあ?」

 

 

 

「……ん? 

 

 おっちゃん、さっきの知ってんのか?」

 

 

 

「ああ? なんだあ、冒険者か? 

 

 あれはガタラのアイドルで有名な「怪盗ポイックリン」だっ! 

 

 ガラクタ城のダストンがかき集めたガラクタを専門にかっぱらう美少女盗賊だ!」

 

 

 

(……美少女?)(ドワーフの観点からすると美少女なのだろう?)

 

 

 

「おめぇさんがた、今ならダストンの野郎がすげえ顔して怒ってんぞ? 

 

 おもしれえから見てくるどいいだよ! ひっひっひっ!」

 

 

 

(……なんかめんどくさそうな事になりそうだな?)

 

(仕方がないだろう? キーエンブレムの件が手に入るのならばな?)

 

(背に腹は変えられない、行くだけ行こう……)

 

 

 

 ゲンゴロウ達は恐る恐るガラクタ城の扉を開けた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぷぎー!! 

 

 むきゃきゃ──!! 

 

 もき──ー!! もきぃ──ー!!」

 

 

 

(うわぁ……!! 

 

 こりゃあマジギレしてらぁ……!?)

 

 

 

! 

 

 

 

 奇声を上げながら、マチェット状の剣をゲンゴロウ達に向けて振り回して襲ってきた!! 

 

 

 

「うげっ!?」

 

 

 

「おっ落ち着いてください!! ダストンさま!!」

 

「……ん?」

 

「この方々は違いますよ! 

 

 それに、この人は怪盗ポイックリンではありませんよ!!!」

 

「ぜぇ……ぜぇ……」

 

 

 

 ダストンは落ち着きを取り戻したか、剣を鞘に収めた……。

 

 

 

「あぎゃぎゃぎゃ…………なんですよッ!!」

 

「そうですね、ダストンさま。

 

 ポイックリンが盗んでいった()()()()は、ダストンさまが三日三晩掘って見つけたたいへんめずらしいガラクタでした!」

 

 

 

(今のやりとりで……!?)(なにが分かったんだ!?)

 

 

 

「ぐもも……もきー! …………するなんてッ!!!」

 

「おっしゃる通りです、ダストンさま。

 

 このガラクタ城ばかり、3度も狙い

 

 ダストンさまのとっておきの宝物ばかりを盗むなんてひどすぎます! 

 

 ポイックリンめ! 

 

 いったいなんの恨みがあって、この城ばかり…………」

 

 

 

(何を言ってるんじゃ、こいつら!?)

 

 

 

「…………ああっ、こんなとき()()()()がいてくれれば、あっという間に解決してくださるのに……」

 

「チリ!? 

 

 あーんなヤツの話しはしないでほしいですねッ!! 

 

 もう()()()()()()()()()んですから!!」

 

 

 

(……娘?)

 

 

 

「すっすみません、失言でした…………。

 

 ええと…………」

 

 

 

「……気は済んだか?」

 

 

 

「え? 

 

 …………あっ! もしかして冒険者の方々ですか?」

 

 

 

「おうよ! 実はな……」

 

 

 

 ゲンゴロウ達はガタラのキーエンブレムを求めに訪れたことを話した。

 

 

 

「えっ? 

 

 キーエンブレムが欲しい…………!?」

 

「なんですってッ!? 

 

 …………ふがっ!」

 

 

 

 いきりたっているせいか、不機嫌気味のダストンだが

 

 ポツコンに抑えられていた……。

 

 

 

「キ……キーふぇんブレムなんて

 

 ひゃくに立たないもの…………

 

 あげるわふぇ、ないじゃないふぇすかッ!!」

 

「ダストンさまっ!! 

 

 この方たちは一人前の証を持っていらっしゃいますよ!!」

 

「一人前の証!?」

 

「きっと、ダストンはさまのように

 

()()()()()()()()()()な同志の方ではないでしょうかっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同志……!! 

 

 

 

 

 

 

 

 ダストンはそそくさにゲンゴロウ達を物見始めた!! 

 

 

 

「……??」

 

「なんだ……?」

 

「なにを……?」

 

 

 

「お前達のそのボンヤリとしたたたずまい…………。

 

 まぎれもなく本物の三級品ッ!!」

 

 

 

「……は?」

 

「さっ……?」

 

「三級……?」

 

 

 

「友よ…………! 

 

 今日からアンタたちはわしの助手

 

 ポツコン2号3号4号ですッ!!」

 

 

 

「……はぁっ!?」

 

「3号…………? 俺が!?」

 

「4号というのは俺のことなのか?」

 

 

 

「そうです! 

 

 さあ出動ですッ、2号3号4号!! 

 

 なんとしてでもポイックリンから「緑の石板」を奪い返すんですよッ!!」

 

 

 

 ダストンは猪突猛進の如くに走り始めた! 

 

 

 

「ダストンさまー! 

 

 ポイックリンが消えたのは北東の方角ですー!」

 

「がってんですッ!! 北東といえば()()()()ということですねッ!!」

 

 

 

 ものすごく足早にダストンはポイックリンの後を追って走った……!! 

 

 

 

「なんなんじゃあ、あれは?」

 

「アストルティアの人々は個性的なのはわかっていたが……」

 

「俺たちが出会った中でも飛び抜けて個性が出ているな……」

 

 

 

「やっぱすごいなぁ、ダストンさまは。

 

 ガラクタへのあふれる情熱、尽きることのない情熱…………。

 

 ボクも見習わなくちゃ……。

 

 …………ええっと、ポツコン2号さんと3号さんと4号さんでしたっけ? 

 

 これからはダストンさまの助手として、お互いがんばりましょうね!」

 

 

 

「おっおう……」

 

「……まあいいか、キーエンブレムの為だ」

 

「やれやれ、厄介事になってしまったな?」

 

 

 

「あははは…………。

 

 ……ダストンさまは、ガラクタ集めが大! 大!! だ〜い好きでたまらないお方! 

 

 それを手伝うのが、ボクらの仕事です!! 

 

 …………って、ダストンさまのキーエンブレムと同じくらい役に立たない一人前の証を持っていらっしゃるなら、おわかりですね!」

 

 

 

「う……うむ……」

 

「まあ……な……」

 

「そうだな…………」

 

 

 

「おーいッ!! 2号3号4号!! 

 

 なかなかのいい役立たずっぷりですね! 

 

 さあ、町を飛び出し北東へ出発ですよ! 

 

 ポイックリンを追うんですッ!!」

 

 

 

 そう言い、ダストンは町を出て北東へと向かった! 

 

 

 

「なんか大変なことになってきたのう……?」

 

「仕方がない、キーエンブレムの為だと思えばいい……」

 

「北東だったな? 行こう……」

 

 

 

 

 

 

 

 




次回
北東の洞窟
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