DRAGON QUEST 竜の騎士と神々の世界   作:梟帥

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キーエンブレム回。


黄のキーエンブレム

ウルベア魔神兵と戦ったゲンゴロウ達は、テスラの協力を経て倒す事ができた。

 

 チリはその後疾風の如く塵も残さずに去った。

 

 テスラはガラクタの魔神兵と引き換えにガラクタ城の余ったガラクタを回収した。

 

「このガラクタを私の作業所で価値あるか分解修理(オーバーホール)しますので、それでは」

 

 そう言い、ガタラを去った……。

 

 ウルベア魔神兵を城に入れるために一日かかり、ゲンゴロウたちは宿を取って戦いと作業の疲れを取った……。

 

 

 

 

 

ガタラ・ガラクタ城

 

 

 

「あっ! ポツコン2号さんっ! 

 

 それに、3号さんと4号さんも!」

 

「おおっ! よく来てくれましたね、ポツコン2号3号4号! 

 

 …………っで、一体なんの用ですか?」

 

 

 

「なんの用って、昨日の件だよ!」

 

 

 

「昨日……? ああ、ウルベア魔神兵のことですか? 

 

 ったく! 昨日は良い迷惑でしたよッ! 

 

 ここにあったガラクタのせいで入れないからって綺麗にしちゃって大迷惑したんですよッ!!!」

 

 

 

「むしろ置き場に困るから片付けたのをテスラが持っていったんだ。

 

 魔神兵のバッテリーと回路を取り外してガラクタにしたんだ、たかがガラクタに何を揉めているんだ?」

 

「まあ、その話よりも()()があるんだろ?」

 

 

 

「「アレ」? アレってどれのことなんです?」

 

「ダストンさま、忘れたのですか!? 

 

 昨日、魔神兵の回収の見返りに「キーエンブレム」を貰うって約束をしたじゃないですか!」

 

「キーエンブレムっ!? 

 

 …………って、なんですか?」

 

「ダ……ダストンさま…………。

 

 ほら、以前大事にしていらっしゃったカギの形をした勲章ですよ。

 

 ウルベア魔神兵を運び終えたらポツコン2号たちにゆずるって…………」

 

「むむむ…………? 

 

 なんのことだか、サーッパリですよ? 

 

 知ってるなら、ポツコンが探してあげるですよッ!」

 

「はいっダストンさま!」

 

 

 

「……なあ、一つ聞いて良いか?」

 

「はい?」

 

「ダストンさん、物事を覚えてるのか?」

 

「はは……実はダストンさまは、ガラクタじゃない物のことはすぐ忘れてしまうんですよ。

 

 ……でも、今回は忘れるの早かったな。

 

 チリさんのことはなんだかんだ言ってらずーっと覚えていらっしゃるのに」

 

「ポツコン! 

 

 そんな余計なことを言ってしまうヤツは!! 

 

 …………ちょっと好きですよッ!」

 

「ありがとうございますっ!」

 

 

 

 ポツコンは不揃いな棚から小さな箱を出した、そして箱を開けてその中身を取り出した。

 

 

 

「さあ、これが「黄のキーエンブレム」です。

 

 城主ダストンに代わって、どうぞ!」

 

 

 

ゲンゴロウたちは

 

 黄のキーエンブレムを受け取った! 

 

 

 

「おおっ!! これがキーエンブレムかぁ!!」

 

「なるほど……これが!」

 

「これがあるだけで、多くの人々から信頼を得られるというわけか!」

 

 

 

「ポツコン2号! 3号! 4号! 

 

 アンタたちはただのデキのいいお人ですから

 

 もう、わしの助手じゃねえです。

 

 さあ、もう用がすんだら帰ってくだせぇ! 

 

 だけど、いつでもガラクタ城に遊びにきていいですからねッ!」

 

「おうっ! もしなんか変なものが出てきたら真っ先に駈けつけっからな!」

 

 

 

 ゲンゴロウは豪快に語り、城を出た……。

 

 

 

「ふぃ〜! これで一躍有名になったわけじゃな! 

 

 さて、これからどうしますか?」

 

「…………」

 

「……ラーハルト?」

 

「ゲンゴロウ、ヒュンケル。

 

 少しいいか?」

 

「?」

 

「なんじゃ?」

 

「寄りたいところと知りたい事があるんだ。

 

 付き合ってくれるか?」

 

「おっおう……?」

 

「……?」

 

 

 

 ラーハルトは付近の武器工房露天に赴いた。

 

 

 

「ん? なんだい若いの?」

 

「すまないが、これを診て貰えるか?」

 

 

 

 ラーハルトは「鎧の魔槍」を職人に見せた……。

 

 

 

「ん……? これ、ただの槍じゃあ……。

 

 …………っ!? 

 

 あっあんた! これどこで!?」

 

「……やはり、存じているのだな?」

 

「存じてるって言うも何も!! 

 

 コイツは「ロン・ベルク」の「鎧の魔具」の一つじゃないかっ!!!?」

 

「っ!?」「はぁっ!?」

 

 

 

 ゲンゴロウとヒュンケルは、ラーハルトの武器を職人の一人に見せた瞬間。

 

 それをロン・ベルクが作った武具の一つであることを見抜いたことに驚いた! 

 

 

 

「なっなあ、あんた! これ本物なんだよな!? 

 

 これが本物だったら……!!!」

 

「して見せようか?」

 

 

 

 ラーハルトは槍を構えた。

 

 

 

鎧化(アムド)っ!!」

 

 

 

 槍は輝き、鞘のパーツは軽装鎧となって変形した!! 

 

 

 

「おおおおおおおおおっ!?!!?!!? 

 

 ほっ本物じゃあっ!!!!!!!」

 

 

 

 ラーハルトの「鎧の魔槍」の変身シーンに、職人と付近にいた人たちを驚かせた。

 

 

 

「スッゲェっ!! 本物だぁ!!!」

 

「そっそれを待てば攻撃呪文やブレスの半減無効化とか身体能力向上をもたらすって言うあのっ!?」

 

 

 

「……そうだ、ヒュンケル。

 

 お前のも見せてやれ」

 

「っ!」

 

 

 

 ヒュンケルは場の空気を察したか、自身も鎧化(アムド)をした。

 

 結果ラーハルトの反応同様のリアクションだった。

 

 職人も住民達も、変身ヒーローを目の当たりにしたかのように拍手の声が上がった。

 

 

 

「スゴい盛況じゃったのう……まるで特撮ヒーローのショーみたいじゃったなあ……」

 

「…………」

 

「……まあ、おつかれさまとしか言いようがないな?」

 

「……だが、これではっきりした事がある」

 

「??」

 

「この世界の住民たちのことだ」

 

「この世界……アストルティアの人たちか?」

 

「彼らは……もといこの世界は()()()()()()()()ことだ」

 

「はっ?」

 

「そもそも、チリや町の人たちは何故()()()()()()()()()()()()?」

 

「!!」

 

「ああっ! そういわれてみれば!?」

 

「そうだ、それにテスラからもらい受けた書物も()()()()()だ。

 

 それをあたかも()()()()()()()()使()()()ことじたい、おかしいではないか?」

 

 

 

 ラーハルトの推測に確信があった。

 

 魔神剣や駿迅槍なんて()()()()()()()()()()()、あれは()()()()()()()()()だ。

 

 それが何故自分たちが使えるのか……? 

 

 

 

「つまり、この世界自体が()()()()()()()()()ということか?」

 

「そうとしか考えられない……だがそれを裏付ける証拠と事実がない……」

 

「……ということは、ワシらの知るこの世界とヒュンケル達の世界が入り混じっていて()()()()()()()()知られている事がおかしいということか?」

 

「そうだ……それが我々がこの世界に来たこととお前と同じような人間が転生者として訪れたのか、わからずじまいだ…………」

 

「……考えても仕方がない、今の俺たちではな……?」

 

「ヒュンケルさん……」

 

「……そうだな? 次のキーエンブレムは「ドルワーム王国」にある。

 

 そこへ行ってからだな?」

 

「……だな?」

 

「そうだな……」

 

 

 

 

 

 

 

 こうして、ゲンゴロウたちはガタラを出て

 

 次なる冒険へと歩いた……。

 

 ラーハルトの推測

 

「別世界の術技」と「ロン・ベルクの知名度」

 

 何故これらがアストルティアの当たり前になっているのか? 

 

 謎を胸に収め、ゲンゴロウたちは冒険に行った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DRAGON QUEST

 

 ヒュンケルの章 

 

「ヒュンケルと怪盗とガラクタ」

 

 THE END

 

 




次回
レオナ姫回
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