DRAGON QUEST 竜の騎士と神々の世界   作:梟帥

44 / 80
銀の丘・ナブレット回


銀の丘と不思議な扉

オルフェアの町で起きた誘拐事件。

 

 主犯のナブレットはプディンを連れて姿を消した

 

 動機も分からず、なぜこのような事件を起こしたのか? 

 

 その謎と真意は「銀の丘」にあった……。

 

 

 

 フッキー達はオルフェア西地方からリンクル地方の道中で魔物達と戦うのと手懐けながらも歩き、銀の丘へと辿り着いた……。

 

 

 

銀の丘

 

 

 

「ここが、銀の丘……!」

 

 

 

 辺り一面見渡す限りの銀景色。

 

 白く輝く銀色の光に、心を奪われて魅入られていた。

 

 

 

「綺麗……!」

 

「ここに、何かがあるってことよね?」

 

「そうね……。

 

 ……??」

 

 

 

 その時、丘の上にポツンと()()()()()があった。

 

 

 

「何あれ……???」

 

「扉……だよね……?」

 

「……っ!? 

 

 レオナさん! フッキーさん! 

 

 あれ!!」

 

 

 

 扉の付近にはナブレット団長と子供たちがいた……!! 

 

 

 

「ナブレット団長!」

 

「それに、プディン君たちもいるわ!」

 

 

 

 一同は丘の上にある扉を目指して走った! 

 

 

 

 一同が走っている間、ナブレット団長たちはというと……。

 

 

 

「やだよう! うちに帰して!」

 

「そうだ! ナブレット団長!! 

 

 ぼくたちをどうするつもりだ!!」

 

 

 

 子供たちは猛抗議をして、ナブレット団長を問い詰めていた。

 

 

 

「…………悪いなあ、ボウズども。

 

 おめえらを()()()()は家に帰すわけにはいかねえんだよ!」

 

 

 

 ナブレットは不思議な扉のドアノブを握り、扉を開けた。

 

 

 

「ほれっ! ここに入ってな!」

 

 

 

 ナブレットはステッキの魔法で強引気味に子供たちを不思議な扉の中の部屋に押し入れた! 

 

 

 

「なっ、なんだよ!? ここ! 

 

 どうなってるんだ!?」

 

「やだあ! 帰してー!!」

 

 

 

 多くの子どもたちは真っ白な光の部屋の中に放り込まれてしまった……。

 

 

 

「…………さあ、おめえも来るんだ。プディン! 

 

 おめえも、もう()()()()()()()()だ! 

 

 さっさとこの扉の中へ入るんだよっ! 

 

 さあっ!」

 

「どっどうして? 団長さん! 

 

 団長さん、あんなに優しかったのに……。

 

 いつもおいしいケーキを焼いてくれたのに……。

 

 どうしてこんなひどいことをするの!?」

 

「………………。

 

 ……悪いな、プディン。

 

 もう、時間がねえんだよ……!」

 

「団長さんっ!?」

 

 

 

 ナブレットはステッキの魔法でプディンを浮かせ、扉の中に放り込んだ!! 

 

 

 

「開けて! 開けてよーっ!!」

 

「うぇーん!! 帰して! おうち帰して!!」

 

 

 

「…………アルウェ、これでいいんだよな? 

 

()()()()()()()ためとはいえど、堪えるなあ……!」

 

 

 

 ナブレットの目に、涙が溢れかける……。

 

 その時、ナブレットの後ろにフッキーとレオナ達が立っていた……。

 

 

 

「んっ? 誰だ、おめえたちは……。

 

 ……まさかっ!!」

 

「……ナブレット団長さん」

 

「いや、なにも言うな……皆まで言わなくて良い。

 

 お前の種族、そしてそこの二人のお嬢さん方の素性……俺が当ててやろう。

 

 一人はプクリポ、それも演芸チャンピオンだな?」

 

「!!」

 

「そして、そこの二人組のお嬢さん方……。

 

 一人は、占い師……。

 

 もひとりは()()()()()()だな?」

 

「っ!?」「ええっ!?」

 

 

 

 ナブレット団長は後ろを振り返ると、そこにはプクリポのフッキーと占い師メルルと賢者姫レオナがいた……!! 

 

 

 

「…………やっぱりな?」

 

「なっなんで……!?」

 

「ちょっとまって! 

 

 メルルが占い師だってことはともかく、どうして私ことをっ!?」

 

「なに、俺の種族当ては百発百中だが…………。

 

 今日ほど、当たってうれしかったことはねえ」

 

「そう……なんだ……」

 

「ついでに、お前達がここに来た理由は……。

 

 俺を追いかけてきたんだろ? 

 

 わざわざオルフェアの町から……そうだろ?」

 

「……そうよ、それに……子どもたちは?」

 

「安心しろよ、ガキどもはあの扉の中に閉じ込めた。

 

 今は絶対に開かないぜ……」

 

「今は……?」

 

「なにしろ、あの扉は()()()()()()()()()()()()()()()()()()だってな? 

 

 これは()()()()が言ってたからな」

 

「……死んだ妹?」

 

「そうだ、じゃあな演芸チャンピオンに賢者姫とその仲間さま。

 

 アンタたちが俺の思ったとおりの人たちなら、次はオルフェアで会うことになるだろう……」

 

「えっ!? それってどういう……!?」

 

「……オルフェアで()()()()()()()()()

 

 その時にわかる……」

 

 

 

 ナブレット団長はそう言い、銀の丘を降った……。

 

 

 

「行っちゃった……」

 

「でも、どうして私たちのことを知っていたのかしら? 

 

 私が占い師であることより、フッキー……もといアベリアさんが演芸チャンピオンだったってことや。

 

 レオナさんが賢者姫であることを……まるで……」

 

「まるで()()()()()()()()()()()()()()()()ってこと?」

 

「〜っ! 〜っ!」

 

「……レオナさん? なにしてるの?」

 

「はぁ……ダメ、本当に開かないわ……」

 

「レオナさん? 話聞いてた?」

 

「聞いていたわ! でも嘘か本当か分からないじゃない!」

 

「……本当に開かないみたいだっていうのは本当みたいだね?」

 

「…………」

 

「扉の中にいる子どもたちも気がかりだけど……」

 

「ナブレット団長はなんだってこんなことを……?」

 

「分からないわ、でも町に戻ればわかるって言ってたわ?」

 

「そうだね……? 

 

 オルフェアの町に戻ろう?」

 

 

 

 フッキーは「ルーラストーン」を掲げ、オルフェアの町へと戻った……。

 

 

 

 




次回
悪魔登場
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。