冒険の始まりでもあり、アルスの立ち上がりの回
各王家の上層部を初め、協会の一部は衝撃を走った……。
それらの騒動の渦中に「ダイ」と「マリーン」は行方不明となった……。
敗れて死した、囚われたのか
あるいは相討ちになったのか
根の葉もない噂話が広がっていた……。
だが、当の彼らは知る由もなかった
その渦中に生き延びた
しかし…………。
今の竜の騎士の心は……。
「どうじゃ? アルス様の気分は……?」
水晶玉を通じて、仲間と連絡していたエイドス。
エイドスは今仲間の一人である「賢者ホーロー」と話し合っていた。
「うむ、体調は……大分良くなったほうじゃ。
……また魔瘴の中に篭っているがな?」
「……なんと!?」
アルスは現在「賢者エイドスの隠れ家」の奥の「魔瘴地帯」の中に匿っていた。
「……それで? アルス様は?」
「ワシらがどれだけ声をかけても聞く気配も止まる気配もない。
今の彼奴の瞳は殺意と憎悪に堕ちている……。
やはり、エテーネ村と金剛山脈の惨劇が原因じゃろうな……?」
現在、アルスは魔瘴の空閑で実戦経験を積んでいた
一見すれば自殺行為の所業、しかし竜の騎士であるアルスはそれらをものともせずに魔物たち相手に技磨きをしていた……。
賢者エイドスはそんな彼を心配し、今の彼の容態を診るために医師を連れて来た、結果アルスは今「PTSD」に陥っていた。
「……無理もない、相手が悪すぎた。
アルス様とて、心傷の深さと抉り具合は相当なもののはずじゃ。
冥王に故郷を滅ぼされ、思い出の集落に竜の騎士に襲われ
その挙げ句に恩師……ダイ様とマリーン様が行方不明……。
辛いじゃろうて、これは誰にでもある心の傷じゃ……」
「そうじゃ……心に相当な負い目を抱いてる身……。
……気分転換に温泉……ハチミツ風呂に連れて行かせたいものじゃ……」
「気持ちはわかるぞ、エイドスよ!
気分転換にさせるには確かに面白いことや気持ちの良いことをさせれば良いのじゃ!
なんじゃったらこのホーローが見つけた秘密の遊びの店「ぱふぱふ倶楽部」や「兎屋」を紹介してやっても良いぞ!!」
「ホーロー、おまえ何処でそれを……!
竜の騎士様に淫らなことをさせる気か!?」
「仕方がなかろう! 今アルス様に足りないのは「遊び」じゃっ!
老若男女問わず、遊びのない日々は人生に薔薇も華のない人生じゃ!
特に最近では「ぱふぱふ倶楽部」が新しく立ち上げの話があってな、なんでも「踊り子」が一番需要が高いという話じゃ!
兎屋も新しい衣装が決まったそうじゃ、昔は「スーツ」と「ヘソだし」に「Tバック」が主流じゃった! その三つを併せて新しく「ミニスカ」を加えたのじゃぞっ!!」
「全く、見ないうちにスケベ具合が良くも悪くも磨きがかりおって…………!!」
「…………店の話はさておき。
少しは休ませるようにはできないか?」
「そうしたいのは山々じゃが、あそこまで頑なになってしまったら……。
手のつけようがないわい…………」
「そうか……。
それならば、チケット代を建て替えるから待っておれ!」
「ホーロー?」
「冗談じゃ? チケット一枚「10万G」するからのう……。
余裕ができたら用意するわ?」
「……いらん!」
水晶玉のやり取りを済ませ、エイドスは自身の荷物整理をしていた……。
「エイドス様……」
「ホフマン、アルス様は?」
「まだ、奥に……」
「そうか……」
そんな時、アルスが帰って来た。
「…………アルス様!」
「……よお、どうかしたのか?」
「っ!! アルス様!」
「……アルス様、今日のところはこの辺というところですかな?」
「まあな、そんなところだ……。
やっぱり、アバンストラッシュは教わるべきだったな?
良くて魔神剣や闘気剣がせいぜいだ……」
アルスの目は生気を失くしており、今冒険に出れるか疑うほどの状態だった……。
「そう……ですか……。
やっぱり、ここのモンスターは弱いのでしょうか?
もっと強いモンスターがいる場所に行きましょう!
確かにここは魔瘴があって自信を極限に追い詰めて鍛えるのにはうってつけです!
ここいらで気分を変えては……」
「ありがと、そうしようかな……?」
アルスは一通りシャワーを済ませ、晩食を済ませ
寝支度済ませて就寝した……。
「…………」
「……大分良くはなってるが、我らに気を遣っているのだろうな?
このままでは、かえって冥王を打ち倒しに行くどころか自身の心が壊れるやもしれん……!」
「そんな……!」
「……もし、彼の……アルス様の心を救う方法があるというのならばそれを使いたいものじゃ。
最も、それがあったらの話じゃがな……」
「…………」
僕は神様に願いたい……!
「アルス様に希望をもたらしてください」と……!
ダイ様……マリーン様……!
あの人を……アルス様の心をお救いしてください……!!!!
「…………ん?」
目が覚めると、辺りを見渡す限りの草原一帯の地平線
花が咲き鳥が飛び、そこには一本の大きな木があった。
「ここは……?」
アルスは歩いた……草原の辺りを歩き、果てに向かって走ってみるもたどり着くことなく一周していた……。
「なんなんだ、ここ?」
走っても同じ場所に辿り着く……。
アルスは大きな木の元に向かった……。
その時…………。
「おーい! アルス!!」
「っ!!?」
木のふもとに、ダイとマリーンがいた!!
「……ダイ?
……マリーン?
なんで……?」
アルスは呆然としていた、バシルーラによって飛ばされ
生死不明となってしまったふたりがそこにいた……!
「なんだい? 鳩が豆鉄砲を食ったような顔して?
あたしらが死んだとでも思ったのかい??」
「アルス! こっち来てよー!」
「ダイ……!!!! マリーン…………!!!!」
うわああぁぁぁぁあああぁぁァァァァァっ!!!!
アルスは押し殺していた感情が一気に溢れ出て泣き出した!
「なんだい、そんなに泣いて?
あたしたちと会えてそんなに嬉しいのかい?」
「ゔれじい……も……なにも……!!
おれ……おれっ……!!!」
アルスはこれまで見に起きたことを全て話した。
アレスと戦い始めたダイとマリーンが行方不明になったことや、それ以降の報せがないことを話した。
「……そうかい、今こうして話してるのはそういうことかい」
「ごめんね、アルス……。僕たち、ああするしかなかったんだ。
君を守るためとはいえ、君自身がそんな負い目を感じていたなんて……」
「ダイ……俺……どうしたらいいんだ!
エテーネ村や……集落が……滅んで……!
アリス……シンイ……、それに……ダイとマリーンが俺の前にいなくなって……!!」
「……泣き言を言ってんじゃないよ!!!!」
「!?」
「あんた、エテーネが滅んだからって! 集落が襲われたからって、なに怖気ついて洞窟ん中に引きこもったんだい!!
そんなんじゃあいつまで経っても強くなれないよっ!」
「……!」
「辛いのはね、あんただけじゃないんだよ!
ダイだって辛いこともあったさ、でもあの子は
「一人じゃ……ない……?」
『なあ、ダイ師匠? その紋章、なんなんだ?』
「……! これは……!?」
その時、振り返った方向には幻影のダイとアルスがいた!
かつて秘境の村の温泉に浸かり、修行を終えた時に癒していた時の光景だった。
「これ……確か修行の終えた後の温泉の……?」
『その「双竜紋」ってやつ、なんなんだ?
普通竜の騎士の紋章って、額にあるじゃん?
ダイ師匠のように手の甲に現すことなんてできんのか?』
『双竜紋は本来、竜の騎士にはないんだ。
知ってるかもしれないけど、僕は元々竜の騎士と人間の間に産まれた子供だってことをね?』
『ああ、マリーンさん……先生と一緒の時に聞いていたな?
……その紋章は確か
『うん、この左手の紋章はバラン……お父さんの紋章なんだ。
僕を守るために身を挺して……』
『……そうか、死んじまったんだよな?
「黒の核晶」の爆発から守るために……』
『うん……』
『その後に
『あの時の俺は「勇者」としての重圧に潰れかけたんだ、勝てない……無理だってなって逃げたんだ……』
『師匠……』
『そんな時、励ましてくれたのは「ポップ」だったんだ』
『ポップ……? それって、「大魔導士」の?』
『うん、あの時逃げた俺を見つけて
励ましてくれたんだ。
怖気ついて、折れていた俺を励ましてくれたんだ……』
だけどおれは違う
強えぇ奴が怖くて
逃げ回ってばかりいた
そんなおれが
今こうして魔界の神と
ケンカしてんだから
まったくオドロキだぜ……
戦いがおれを
ここまでにしてくれた!
おまえやマァムや
ヒュンケルたちと
ここまでやってこれた事は
おれのたったひとつの
誇りなんだ!!
今ここでやめちまったら
ちっぽけな勇気を
ふりしぼって
ここまでがんばってきた
おれの戦いの日々が
すべてムダになってしまう!!!
ダイ!!!
おれたちは今まで
ずっと誰かのために
がんばってきたよなっ!!
アバン先生の
仇を討つために……!
おれたちの家族の平和を
とり戻すためにっ……!!
でも 今ではもう
それだけが戦う理由じゃ
ねえはずだ!!
みんなのためだけじゃない!
自分自身のために
ここで戦いを投げちゃ
いけねえんだっ!!!
これはもう
おれたち自身の
戦いなんだっ!!!
……自分の事は
自分で決めな
おれは……
戦う……!!
そして……おれは
おまえを信じてる……!!
おまえが本物の勇者か
どうかなんて関係ねえっ!!
おまえがダイだから
信じてるんだっ!!!
勇者がなんだ!!?
竜の騎士がどうした!!?
おれにとって……
ダイはダイだっ!!!!
『ポップがいなかったら、本当に逃げていたかもしれない。
ポップだけじゃない
マァムもヒュンケルもレオナ姫にクロコダイン。
そして……父さんも一緒だった』
『…………』
『俺一人じゃあどうしようもない時だってあった。
アバン先生たちと出逢ってなかったら、今の俺はここにいない。
みんなと一緒にいたから大魔王に勝ったんだ』
『師匠……』
幻影は湯気と共に消え、姿形もなくなった……。
「……そうだったな、俺は失くしたもんに泣いていた。
強くなろうと必死で、冥王を倒そうって躍起になって無理して……。
そうだよな、こんなことやっても強くなんねぇな?」
「アルス? あんたは真面目なんだよ?
いつまでもあたしたちのことを気にかけてるんだい?
そんなんじゃ、村と集落の人たちが死んでも死に切れないじゃないか?」
「……!」
「……アルス、君は一人じゃない。
思い出して? どうやって
「…………っ!!
仲間が……シンイとアリス。二人がいたからだ……!」
「そう、その仲間さ?
これから大冒険に出るとなると、仲間がいるだろ?」
その時、アルスは三人で洞窟に向かった時のことを思い出した……!!
テンスの花を探しに行くとき、俺とシンイとアリスの三人で行ったときに
狙いはテンスの花を焼き尽くすのが狙いで三人と戦ったんだ……!
「ああ……あの時アリスがいなかったらテンスの花は見つけられなかった……。
それに、シンイが花を届けに行く役をしていた……。
全うできたかな、あいつ……?」
「そうさ、仲間がいるといないじゃあ戦局が違って見えるだろ?」
「ああ……言われてみりゃあそうだな……!」
「そう、これからの大冒険に出るとなると仲間がいるね?」
「そうだな……! ダイ! マリーンさん!
ありがとうございました!!」
アルスはダイとマリーンに感謝の礼をした。
結果。心の詰まりと積もりが解消して正気を取り戻した。
「いいって? アルス、辛いことがあっても忘れないで?」
「アルス、あんたは一人じゃないんだよ!」
次の朝……
賢者の隠れ家の朝。
アルスはシャワーを済まし、準備運動をしていた
その後朝食を済ませた……。
「アルス様……お加減は……?」
「……? どした?」
「アルス……いるか?」
「ん? エイドスさん?」
「…………??」
この時、エイドスはアルスの瞳に生気が宿っていたことに気づいた。
「……アルス、身体はいいのか?」
「……ん? 何が?」
アルスは荷物整理をしていた、自身の武器の手入れと衣服の整理をしていた……。
「……さてと、行くか?」
「行く……? 何処へ?」
「冥王打倒、何か?」
「…………え?」
「……何?」
「だから、冥王打倒。
それ以外に何か?」
「……なんと!?」
「……アルス様! それでは!!!」
「……他に何か聞きたい?」
「何を言いますっ!! 全身全霊お支えします!!」
「アルス……! お主どうしたのじゃ!?
一体なにがあった!?」
「…………夢ん中だけどよ、ダイとマリーンさんと会ったんだ」
「っ!?」
「なんと……!?」
「……すまねぇな?
お前らに迷惑かけてよ?」
「結構です! あなたのお言葉ひとつを聞いて、それだけで結構です!!」
「……どうする? 仲間を集めるのか?」
「仲間か……それなんだけど…………」
「…………え?」
「…………は?」
「あのさ、俺は「竜の騎士」だけど。
普通の人と知らない人たちからした俺は
そんな俺が「冥王倒しに行きたいので手伝って下さい」なんて言ったら気狂い人間になるぞ?」
普通無名の冒険者や勇者が「大魔王を倒すために仲間募集中」と掲げて仲間集めは普通はできません。
そもそも普通に考えると、大魔王倒して有名になろうとすること事態が阿呆だ、大抵の人たちは己が命を選んで保身と安全を選ぶ。
だが
例えるなら大魔王の軍が市町都市等と故郷が滅ぼされた人、大魔王の軍と戦っている軍の関係者なら協力を惜しまないだろう……。だが物事は現実はそうはいかない、何故なら……。
「現に俺は
変に「自分は竜の騎士だっ!」ってアピールをしたらイタいし? そんなことしたら敵にバレるし?
周囲から妙な視線をされたらかえって迷惑だし負担になるからな!!」
「……ふうむ、確かにお主の言い分はわかる……。
よし、ならわしから協会の者たちに言っておく、それでいいな?」
「……頼む、変に支援されるとなるとかえって迷惑だ。
最低限のことは自分たちでどうにかしておきたいからな?」
「わかった、ならこれさえあればいいじゃろう?」
賢者エイドスは「ふしぎな鍛治台」と「錬金釜」を出した。
「これは……?」
「協会からの差し入れの道具じゃ。
これさえあれば持っている武具の修繕と強化ができる。
錬金釜は、一目瞭然じゃが見せよう……」
エイドスは錬金釜にやくそうとやくそうを入れた
すると錬金釜は光だした!
蓋を開けると「上やくそう」ができた。
「おおっ!?」
「これって、かつて「エテーネ」の!?」
「左様、この二つさえあれば冒険の役には立つじゃろう?」
「はいっ! ありがとうございます!!」
「それともう一つ……」
エイドスは「キャンプセット」を用意した。
「これさえあれば冒険の役には立つじゃろう?
焚き火道具やテント、それに簡易の食器と便器等あるが……」
「おっおう……!? いたせり尽せりのセットだな……!?」
「まあ、このセットは多くの冒険者に人気あるものじゃ?
持っておいても損はないじゃろ?」
「……ありがとう、受け取っておくよ?」
アルスは「キャンプセット」を貰った!
「……さて、アルスよ。お主にとっておきの話をしようか?」
「?? なんだ?」
「仲間がどうこうの話をしたな、お主?」
「……え?」
「お主が仲間どうこうの話、思い出したのじゃ。
もしかしたら
「……? 誰なんだ?」
「誰も何も……お主は
「……は?」
「え?」
「……アルス、思い出すのじゃ。
「師匠……? ダイ様の」
「ダイの……仲間……あぁっ!!?」
アルスは夢の中の思い出話を思い出した!!
「そうかっ! ダイの仲間なら確かに話は通せる!
…………でも会えるかどうかわからないじゃないか!?」
「そうじゃろうな……?
でも
「……え?」
「実はな…………」
「そうじゃ……あと声が大きい……!
……まあそれだけの気概があればいいことじゃな?」
「あっあの、レオナって?」
「……レオナという賢者の姫君じゃ。
彼女もダイ様と同じ「アバンの使徒」の一人じゃ」
「「アバンの使徒っ!?」」
「そうじゃ、実を言えばレオナ同様この世界に来ている。
ポップ・マァム・ヒュンケル。
わしと出会ったレオナとアルスの師匠のダイ様もその使徒なのじゃ」
「……っ! それって、もしかして……!?」
「うむ、そして使徒以外にももう一人仲間も来ている。
名を「クロコダイン」、‘獣王’の異名を持つワニの魔族の大男じゃ。
今オーグリード大陸で有名になっているぞ?」
「……マジかよ!?」
「四人の使徒と獣王。
その者たちがアストルティアに来た動機は
じゃがどうやってこの世界に来たのかはわからないが…………。
……待てよ? もしや…………いや、確証できんな?」
「……?」
「エイドス様?」
「おお、すまんな? 少し考えごとをしていた……。
とにかく、ダイ様の仲間たちはダイを探しに来たのじゃ。
その仲間たちはお主と出会えば仲間になるじゃろう? 難しいことではなかろう?」
「……!!」
「それに、行くのならば「メギストリス」に向かうがいい。
大方レオナ姫はそこにいる、「キーエンブレム」を手に入れる為にな?」
「!」
「……さて、熱くなって忘れていたが「冒険者の書」じゃ。
お主とホフマンの分、証は済ませてるからな?」
「え? …………あっ!?」
「言わられてみれば……!?」
「一応、
代理でわしがしたのでな?」
「ありがとうございました!
忘れてました!!」
「同じくっ!!」
「ふむ…………まあいい、とにかく金も一応用意してるから無駄遣いはするなよ?」
「はいっ!!」
「ありがとうございますっ!!」
賢者の隠れ家を出て、アルスは準備体操がてらに気合を入れていた。
「さてと……やってみるか?」
アルスは剣を抜いた。
「?」
「アルス様?」
アルスは構え、闘気を剣に込めた……。
「魔神剣…………」
アルスは闘気を込めた剣を振ると、竜の頭を表した闘気が大空舞って雲を噛み割るかのように放った……!
その結果、アルスの前の空は雲ひとつもなくなっていた……。
「これは…………!!?」
「アルス様……!? 今のはっ!?」
「魔神剣・竜牙。
魔神剣・竜穿とは別ジャンルの奥義さ、
前言ってただろ? 見せたいものがあるって?
……こいつはな、アバンストラッシュの代わりとして使う。
悪くないだろ?」
(……あの中であれだけのチカラを……!?
いや、基礎基本を極めた身であるが故に成せた奥義か……!
じゃが、あの奥義を思いついてできたものにしても不可能のはずじゃ…………?
……ダイ様とマリーン様のお言葉で目が覚めたのとその場で思いついたものなのじゃろうな……?)
「……アルス、今のわしにかける言葉はない。
今の其方ならばこの先の冒険、お主たちだけでも大丈夫じゃろう?」
「はいっ!」
「ああっ!」
「それなら、ここの左の道を辿って行けば「オルフェアの町」に行ける。
そして町を出てさらに左に行けばメギストリスの道のりだけじゃ、お主たちのことは仲間たちに伝えておくぞ?」
「わかりました!」
「あいよ! じゃあ行こうか!」
アルスはそう言い、ホフマンと共にオルフェアの町に向かった……。
「……あっ!!」
「どうかしましたか!?」
アルスは荷物の中を出した!
「……あった!!」
するとその中から美しく輝く「ペンダント」があった!
「アルス様……それは?」
「これか? 俺が
あの時忘れててうっかりしていたんだ、……これで良し!」
アルスはペンダントを装飾した。
「よし! 仕切り直していくぞ!!!」
「はっはい!!」
(……これで、わしのすべき事は済んだ。
後のことは頼むぞ? ホーロー?)
賢者エイドスは「ルーラストーン」を掲げ、旅立った。
冥王打倒・竜の騎士打倒を胸に誓った
ダイとマリーンから教わった「心・技・体」を思い出し、初心を忘れずに走った!!
そしてこれが、アルスとダイを探しに来た「アバンの使徒」とその仲間たちが後に
次回
メギストリス編
話が複雑で端折り気味ですみません
次から練ってみせます。