魔法剣の一つ
外観はバネの螺旋状の剣で、扱いが難しい剣
眠らせることができるが、その派手な外観に驚く人の声が多くあった。
とある技師と職人が実用性と実戦向けに改造し
フランベルジュの刀身を参考にして改造したところ
「死神の笛」ほど及ばないが催眠能力の向上を成功した。
「この扉の奥だろ? 魔物たちがいるのは?」
「腕がなるぜ!」
冒険者たちは臨戦態勢の状態で、いつでも戦闘に入れる態勢だった。
「皆! 準備はいいな!
突入するぞ!」
「「応っ!!」」
勢いよく扉を開けて、討伐隊を先行に突撃した!
その後を冒険者たちもなだれこんで突撃した!!
ところが…………。
「…………ここ……なのか……?」
儀式の間に入った討伐隊と冒険者たちの眼前には影も形もない、ただただがらんとしていた儀式の間だった……。
「…………あれ? なんだ???」
「おい、どうなってるんだ?」
「どういうことだ? 誰もいないじゃないか?」
「変だなぁ……?」
討伐隊も冒険者たちは首を傾げていた……。
「なんなんだ? 魔物なんていないじゃないか?」
「確かにそうですね……?
でも……塔の構造からでは考えれば、この部屋が儀式の間に間違いありませんが……」
「なんなんだ? それじゃあ入れ違いで来たことになるのか?」
「実は出かけていたりして……」
討伐隊や冒険者たちは様々な意見が飛び交い、考察していた……。
(……なんなんだ? この感じ……?
仮にいないのならばいなかったで済む……。
でも本当にいないのなら、勘違いによるものじゃあ……?)
「アルスさん、この部屋では
いき違いなのか、出かけているのか……」
「……だろうな?
……どうします? 隊長さん?」
「…………。
仕方ない、一度城へ戻って
「儀式の間に魔物なんていなかった」とプーポッパン王にご報告しよう!」
「それは困るなあ……?」
「??」
「魔物はいるんですよ、この儀式の間に……なあ? ヒプノス?」
「そうとも、この儀式の間には
何故なら、その報告は
ヒプノスは剣を振り回していた……。
「ヒプノス? タナト?
それはどういうことだ……?」
「おやおや? まだわからない……いえ、気づかないのですか? ねえ? ヒプノス?」
「そうさ……魔物ってのはな、外にいる下等な奴らなんかじゃないのさ?
こうしてる間に、お前たちは魔物にやられて……」
タナトは自身の手斧を討伐隊と冒険者たちの首を切り掛かった!
切り掛かって大量の血が流れ出て絶命した!
「なっ!?」
「おっお前たちはイッド様の直属の……!?
いったい、なんのつもりだ!?」
「なっなんなんだ!? 何をした!?」
「なっなにをしてるんですか!?」
「嘘……!?」
「なっなにしてるの!? あんたたち!?」
「なっなんなんだ!? なにを!?」
「なんのつもり……?
わかってんだろ? なあ、タナト?」
「そうだよ? ヒプノスの言う通りさ?」
「ひっ……! うわああぁぁっ!!?」
タナトの手斧は討伐隊の頭をかち割った!
「くっくっく、愚か者どもめ。
この儀式の間には、もとより魔物などおらぬのよ!
塔に魔物が出るというウワサを流し、討伐隊と冒険者たちをおびきやせたのも……。
全てはこの儀式の間にいけにえを捧げるため、それが我らの計画なのさ!」
タナトは呪文のようなものを唱え、死体となった討伐隊と冒険者たちを消滅するかのように瘴気に包まれて血の跡と共に消滅した……。
「おい、タナト……
「……っ!」
「ああ、わかってるよ? ヒプノス?
次はあなたたちの番だ。
ヒプノス、いいよな?」
「……ふっ。いいだろう?
冥土のみやげに見せてもいいだろう……!」
タナトとヒプノスの身体に澱んだ光が発した!
すると光は包まれ、二人の真の姿を曝け出した!!
「我らが真の姿、その目に焼きつけ
息絶えるがよいわっ!」
「息絶えるがよい! 我が魔剣の鯖にしてくれる!」
「葬ってくれるわ!!」
魔兵ヒプノスは剣を振るった!
「うわあっ!!」
「フッキー!」
「おや、どうやら調子が悪いようだな?」
魔兵ヒプノスは剣を振り回した。
「なんだよ、ヒプノス?
それはお前が弱いからじゃないか?」
魔兵タナトは攻撃を仕掛けた!
「させるか!」
アルスはタナトの攻撃を防いだ!
「……っ! ヒプノス! 奴の剣!」
「!! まさか……!」
タナトとヒプノスはアルスの剣に驚いていた。
「……っ!? あの剣!?」
「あれは……オリハルコン!?」
レオナとメルルも、アルスの剣に驚いていた……!
「……おまえ、ただの冒険者……そんじょそこらの剣士でもないな?」
「ヒプノス! 剣を振れ! その間お前はそこの三人と戯れろ!
俺はこいつを牽制する!」
タナトは「テンションバーン」をしてアルスに襲いかかった!
「わかった……タナト!」
ヒプノスはフッキーたちを襲った!
「うわわわっ!?」
「フッキー!」「フッキー君!」
「……っ!」
「よそ見する暇はないぞ!!」
「くっ!」
タナトの猛攻を防ぎつつ躱していた。
「この野郎!!」
アルスはタナトの手斧を巻き上げた!
「ぐおっ!?」
「よっしゃあ!」
アルスの剣に魔力が宿った!
剣に炎が纏い始めた!
「屠龍閃!」
「ぐあっ!?」
タナトはアルスの剣に吹き飛ばされた!
「大丈夫か!!」
アルスはフッキーの元に駆けつけた!
「やれやれ……君はやっぱり強いんだな?」
ヒプノスはアルスの攻撃を躱した!
「さて……そろそろ
「……?」
アルスは剣に闘気を纏わせた!
「なにをごちゃごちゃと……!」
アルスは魔神剣を放った!
「どうした? こっちだよ?」
「……っ!?」
アルスの横からヒプノスの剣が襲いかかった!
「っ!!」
アルスは避けた……だが。
「いっ!?」
どういうことか、ヒプノスの剣が当たっていた……!
「アルスさん!?」
(どういうことだ……!? 間合いは読み誤っていない!
なのになんで切られた!?)
「ふふ……流石の君でも、この剣は効いてるようだな?」
「……剣だと?」
「ふふふ、真実を語ったとしてももう手遅れさ?」
ヒプノスは剣を振り回した。
「くっ! この!!」
アルスは蒼破刃を放った! しかし……!
「ハズレだよ?」
「っ!?」
アルスは明後日の方向に蒼破刃を放っていた!
「アルスさん! くっ! メラ!」
フッキーはメラを唱えた!
「どこ向けてる?」
「えっ!?」
フッキーも明後日の方向に放っていた!
(嘘……!? どうして!?)
その場にいたレオナとメルル、そしてホフマンは驚きを隠せなかった。
何故攻撃が当たらないのかを……。
「……さすがは「まどろみの剣」。範囲は狭いが、継続ができるのが強みだな?」
「「まどろみの剣」?」
「そうさ、かつて「
どうせ君たちは死ぬんだからな!!」
ヒプノスは剣を大きく振った!
「っ!?」「えっ?」
するとその時、アルスとフッキーだけではなく
ホフマンとレオナとメルルもまどろみの剣の風切り音を聞き、突然身体が動かなくなった!!
(なっなんだ……!? 身体が……動かねぇ!?)
(なに……!? 何がおこったの!?)
「流石だな? 死神の笛ほど強力ではないが、効果は確かなようだな?」
「ああ、これを振るだけで
これを振り回すだけで風切り音が鳴ってそれが催眠術の効果をもたらす……。
最も、死神の笛は大きいから響いていたが、剣だと小さくて聞こえづらいからね?」
ヒプノスはアルスの側に近づいた。
「タナト、お前は他のいけにえを捧げろ。
おれはこいつをやる、いいな?」
「ああ、いいぜ?
オリハルコンの剣……それも倭刀だ、
「……って言っても、こいつらの耳に入ってもなにを言ってるのかわからない状態だ。
冥土の土産に、こいつの首ごと捧げるのも一つだ!」
ヒプノスは剣を振りかぶった!
「っ!?」
突然タナトとヒプノスに複数のメラが襲いかかってきた!
「キアリク!」
「!?」
アルスたちは催眠から解放された!
「……っ! なんだ!?」
「あれ……僕なにを?」
「間一髪でしたね? アルス様?」
「……!」
「なんだ貴様!!」
「何者だ!?」
儀式の間の出入口には一人の若き少年の姿があった。
修道士の服を着て、甲冑を纏い
半月状の長杖を持っていた。
「僕はサモン、術師サモンだ!」
術師サモンという少年はベホイミをアルスたちにかけた!
「……おまえは!? ってか、なんで俺のことを!?」
「話は彼らを倒してから!」
戦闘体勢を立て直し、アルス・フッキー・レオナたちはサモンと共に魔兵隊との戦闘を開始した!
「なんなんだ……!? あの人の魔術は!?」
「メラマータ…………!? メラを複数同時に唱える高等魔術……!?
どうしてあの子があの呪文を……!?」
「わからない……でも、あの人は僕たちを味方すると言ったんだ!
それに、窮地に陥った僕たちを助けてくれたんだ!」
「………………」(あの子……一体なんなの? それに、アルスさんが持っているあの剣は……!)
「くそっ! いいところだったのに!!
邪魔してくれやがって!!!」
ヒプノスは剣を振るった!
「させませんっ!!」
サモンは杖をメラを纏わせた!
「はあっ!!」
メラを纏った杖を振るい、ヒプノスの剣を打ち落とした!
「ぐあっ!?」
「ヒプノス!!」
「よしっ!
アルスさん! 今です!」
「っ!」
アルスは剣に闘気を纏わせた!
「勢い抑えての奥義!
魔神剣・竜穿!!」
剣先から全身にかけて闘気は身に纏い、闘気は竜の形となりて二人の魔兵を飲み喰らうかのように突撃した!
「ぐあああっ!?」
「ぎにゃあああっ!?」
「はあ……はあ……!!」
アルスは自身の闘気の消耗の反動で倒れかける……。
(くう……竜闘気を使わないでこの奥義はキツい……!)
「アルスさん!」「アルス君!」
「アルス様!」
「……勝った、のか?」
「はい、あなたの勝ちです! アルス様!」
「アルス
「……くくく、そうか。
その剣は
「何故貴様がオリハルコンの剣……それも高等にして最強最硬の倭刀の剣……なるほど?」
消滅しかけている魔兵隊は嘲笑っていた……。
「運が良かったな? 我が魔剣の術中にはまっていれば、貴様は死んでいた……。
それも、最高のいけにえとしてな……!
だか、結果は満足した……! なぜならここ儀式の間は
しかし残念なのが、貴様を仕留められなかったことだ……。
貴様の雁首をあの方に……
「ククク…………! 王に、報告するがいい。
魔物などはいなかった、すべては側近という名の奸賊イッドの企みだとな……!
だが、例え王が
しかし、あの暗愚な王は心を閉ざし……イッドに頼りっきりの傀儡……!
はたして、王はお前の言葉とイッド様の言葉を……どちらを信じるか……わかるよな?」
「……!」
魔兵隊の二人の魂は儀式の間の瘴気をかき混ぜ、禍々しく悍ましく間を邪悪な気を染め上げた……。
あーっはっはっはっ……!!!
「マジかよ……!? これ……!」
儀式の間は邪悪な気に包まれてしまい、重苦しく禍々しいものとなってしまった……!
「どうしよう……こんな状態では、儀式をすれば……!!」
「プクランド大陸を救うどころか、滅びてしまうわ!!!」
「早く戻って、このことを王に報告しましょう!!
じゃないとこのまま儀式をしたら……!!!!」
「ええ、奴の目論見通りの結末になってしまう……!
……アルス様!」
「そうだな……その前に、いいか?
……お前は誰だ? もう一度名前を教えてくれるか?」
「……! そうですね、急な登場でしたから自己紹介はしておきましょう。
僕の名前は「サモン」。グランゼドーラの賢者様の命にて、アルス様の補佐を仰遣わさられし術師です」
「ええっ!?」
「……なるほど、大方察するが今はここを出よう。
話はそれからだ、いいな?」
「……はい、それとあなたたちも来てもらいますよ?」
「えっ? 私たちも?」
「どうして……?」
「??」
「……? あの人たちもなのか?」
「はい、何故なら彼女たちが
「……へ?」
「え?」
「とにかく、今は出ましょう。
話はそれからでいいですね?」
「……わかった、状況が状況だ。
それでいいな? みんな?」
「……そうね、そうしましょう」
アルスたちはサモンと一緒に塔を出て、急ぎ王都メギストリスに戻った……。
次回
ノート探しと告白
戦闘描写・展開のずさん気味なのが気になってしまう・・・。