イッドとの戦いに制するも、儀式の間の呪いと邪気は充満していた……。
「まさか……貴様のような……虫ケラに……竜の騎士に……! この、私…………が…………!」
「……っ!」
「アルス様!?」「アルス君!!」
闘気の反動で体を崩しかけるも、サモンとレオナに支えられる……。
「……やっぱ、見様見真似でするのはキツいな……?
……それより、ラグアス王子は?」
「僕は、大丈夫です……。
それに、ありがとう……アルスさん…………!
そしてみなさんも……。
みなさんのおかげで、この国は救われる……!
あとは、このノートのチカラで……!」
「ふっふっふっ……! この場合はこう言えばいいでしょうな?
「すべてはもう手遅れよ。
王の命はじきに尽きる」……くっくっく……。
「王は死に、儀式は失敗する。
……プクランド大陸は、じきに魔瘴に包まれ滅び去る」のだ! ……そのノートさえなければな?」
「……っ!」
「ネルゲル様……我が死の報を聞いても嘆かなくていいです……!
竜の騎士を見つけられましたぞ……!!!!」
「貴様……!」
「ラグアス王子よ? どうする?
その魔法のノートに願うか?
「国を救う」「王の命を救ってくれ」と願うか?
すでに「フォステイルになりたい」という一つ目の願いを書いてしまった貴様が、あと二つの願いを書けば……!
貴様の母親……アルウェと同じように
おぞましい破滅と死が待つのみよ。
…………それでも、願いを書けるのか?
くっくっくっ……グアッーハッハッハッ!!」
魔軍師イッドは、魔瘴の一部となって消滅した……!!
「消えたか……」
「……そんなこと言ってる場合!?
早くこの呪いをどうにかしないと、プクランド大陸が!!」
「わかっている…………」
「……お父さん!
お父さん! お父さん!!
しっかりしてください!」
「ラグアス…………か…………。
しばらく見んうちに、大きくなったな…………
……謀られたよ、イッドの企みに
まんまと、してやられた…………!」
「王よ、もう良いのです……」
「……サモン様、そして竜の騎士と旅人たちよ。
すまぬ、お前たちは真実を……真のことを語っておったのだな……。
あの時……わしがお前たちを信じておれば……、いや……フォステイルの言葉を信じておれば、このようなことには…………。ゲホッ! ゲホッ!!」
「……大丈夫です、お父さん!
お母さんが持っていた、あの「願いのかなうノート」が見たかったんです!
今、ノートに願いを書きます。
そうすれば、お父さんの命は助かるはずです!」
「……だめだ、ラグアス……!
すべては、わしのおろかさと
人を信じぬ、かたくなな心が招いたこと。
…………尽きた命を呼び戻すなど、天の理に反することをしてはならん…………!」
「お父さん! でも……!」
「ラグアス! ……それよりも、わしのおろかさにより……滅びようとしているこの大陸を……!
どうか……魔瘴から、我が国を…………
プクランド大陸を……救ってくれ…………」
プーポッパン王はラグアスの腕に抱かれ、息を引き取った…………。
「…………お父さん…………?
お……お父さ…………。
う……ううっ……!!」
儀式の間の呪いのチカラが溢れ出し、振動が部屋全体に響き渡った……!!
「なっなに!?」
「これは……!? 呪いのチカラが発動しようとしている!?」
「ラグアス! 早くノートを書くんだ!!
呪いが爆発するぞ!!」
「! ……このままでは、呪いのチカラで
プクランド大陸が滅びてしまう…………!」
ラグアスはノートを開いた!
「お父さん……!
このプクランド大陸を……。
……ぼくが魔瘴から守ります!
「魔瘴が ぼくたちのプクランド大陸から消え去る」ように……!!」
ラグアスはふたつ目の願いをノートに書き込んだ。
すると、ノートの願いによって儀式の間から大風車塔全域から出た魔瘴と呪いは一瞬に消え去った!
「呪いが…………消えた…………!?」
「すごい……! 本当に願いが叶ったんだわ!!」
「……はは、信じられないや
消滅滅亡確実の現実を覆したんだから……」
「…………見える、未来が……!」
「……やったな? ラグアス?」
「ええ、魔瘴の脅威は去った……。
これ以上、プクランド大陸の民が
苦しむことはない……。
これでいいんですね? お父さん……」
「いいもなにも、問答無用の答えだろ?
親父さんも、心から喜んでいるだろうよ?」
「そうですね……。
これまで、プクランド大陸のために
チカラを貸してくれてありがとう。
竜の騎士アルスさん……」
「俺だけじゃねえだろ?
レオナやフッキー、それにサモンたちがいなかったら確実に負けていたよ?」
「……そうですね。
……ノートに書いた願いはふたつ。
「…………!」
「ラグアス……?」
「国は救われた。
ならば、ノートを使う者としての
ぼくの役目は、もう終わりだ」
「!!」
「……ぼくなんかより
「ラグアス!! だめっ!!」
ラグアスはみっつ目の願いをノートに書き込もうとした、その時……!!
最後のお願い聞いてねっ
「お母……さん……?」
いつか、ラグアスが3つ目の願いを書こうとした時
「ノートが消えてしまいます」ように……。
ノートは光に包まれ、父の遺体と共に消滅した……。
「…………お父さん、お母さん……。
ノートが消えたのは、そういうことだったんですね?
お母さん、あなたが死んだのは……。
ぼくのために……。
ぼくを、助けるために……
3つ目の願いを書いたせいで……
あなた方は……こんな、ぼくのために……生きろと……」
「……ラグアス」
「……?」
アルスは「アルウェ王妃の手紙」をラグアスに差し出した。
「この手紙、母親から貰ったものなんだけどよ」
「……お母さんが!?」
ラグアスは手紙の封筒を開け、その内容を読んだ。
「……内容はなんだ?」
「えっと……」
このお手紙を読んでいるということは、ラグアスと出会えたのね。
私は悪魔との約束を交わしたあと、どうにか未来予知してみんなを救おうと頑張って予知していると、あなたが出てきたの!
初めはプクランド大陸を救う未来でしたが、あなたが大陸どころか世界そのものを
五大陸とレンダーシアだけではなく、竜の民を救い
滅びゆく世界を救うために時を渡って
大いなる闇の根源と宇宙の侵略者を倒し
そして消滅する世界を救う冒険などの未来を見たの!!
他にも何度も救う未来を見たけど、言葉にしきれない程のすごい未来でした!
流石の私もこんな未来を予知っちゃったの初めて♡
でも、世界を救うのはあなた一人じゃない
竜の騎士といえば「竜騎衆」!
陸海空の三騎将はあなたを命に代えて守ると誓うほどの人たちで、ちょっと危なっかしいところが玉に瑕かな?
これからのあなたの冒険はきっと長く険しいものになるかもしれない、でもあなたは一人じゃない。
あなたは世界どころか、神々も愛される竜の騎士だから!
「……つまり?」
「……これ、お母さんがあなたに向けたファンレターというものですね……」
「……そうか、さてと……これからどうする?」
「…………父と母は、命をかけて
ぼくと、この国を守ってくれた。
ぼくは……その心を報いるため、これからは国のために尽くします」
「……それがいいだろうよ? 父さんと母さんも、大いに喜ぶだろうよ?」
「……願いをかなえるノートは、もうなくなってしまったけれど……。
これからは、ぼく自身のチカラで国を守りたい」
「……それでこそだな? ラグアス王?」
「王だなんて……まだ若輩者だけど……。
いきましょう! みなさん!
メギストリス城に戻ったら、お礼をさせてください」
「だなっ!」
「うん!」
「承りました」
「はい!」
「ええっ!」
「そうね!」
儀式の間の戦いを制したアルスたちは、ラグアス王子と共にメギストリスへと戻った……。
次回
キーエンブレム&仲間加入
アルウェの予知そのものはネタバレだけど、「既存者」と「プレイヤー」からしたら知ってる内容だからな?
・・・竜の騎士を除いてな?