願いをかなうノートで儀式の間の呪いを消し去った。
ラグアス王子は3つ目の願いを書こうとしたその時、ノートは光に包まれ消え去った・・・。
母の願いと父の意思を汲み、ラグアス王子はアルスたちと共にメギストリスへ戻った・・・。
「ずっと、この玉座に…………
お父さんは座っていたんですね…………。
王として、国を守る……。
その重みがどれほどのものだったのか、ぼくは何ひとつ知らない」
「…………」
「……ぼくが勇気を出せば、
お父さんから教えを請う機会は、いくらでもあったのに…………」
「ラグアス…………」
「……アルスさん……その……」
「別に畏まらなくていい、竜の騎士以前に俺は人の子だ。
呼び方はなんだっていいよ?」
「……そうですね。
そもそもぼくとアルスさんは一緒にメギストリスを、プクランド大陸を守るために奔走しましたからね?」
「いいってことよ」
「ラグアス王子……いえ、改めて陛下」
「陛下だなんて……まだそんな風に呼べる資格も貫禄も……」
「これから、ですからね?」
「……うん。
みなさんのおかげで、我がメギストリス王国……プクランド大陸は守られました。
先代の王、そしてプクランド大陸に住む
すべての民に代わって、お礼を申し上げます…………。
ありがとう、アルスさん
そして、サモンさんにレオナさん」
「どういたしましてってね、陛下?」
「いえ、私は成すべきをことをしたまでです」
「私は元々はアルス様の元へ赴いただけ、ですがお礼は受け取りましょう」
ラグアスは小さな宝箱から「紫のキーエンブレム」を出した。
「…………これは、ぼくからのお礼です。
メギストリス王国現国王ラグアスからの……なんて言えばいいんだろう?」
「普通に「お礼品」等で結構ですよ?」
「はは……そうですね……。
それでは改めて、どうぞお受け取りください」
「紫のキーエンブレム」を手に入れた!!
「これが……「キーエンブレム」!!」
「やったわね! アルス!」
「やりましたね、アルス様!」
「ええ、これはあなたの初の手柄の勲章です!」
キーエンブレムを手に入れたアルスたち
サモンもレオナたちも、キーエンブレムを得た喜びを分かち合っていた。
「……先ほど、みなさんが
この玉座の間へ入ってきた時、ぼくには未来が見えました」
「俺たち(私たち)の未来?」
「はい、竜の騎士であるあなたが
大いなる運命に導かれ、そして数多の仲間たちと共に世界を救う未来です……。
……それと、もうひとつ。みなさんのために
このメギストリスの駅を解放させておいたので、どうぞご自由にお使いください」
「っ!? マジか!?」
「本当っ!?」
「ええ、みなさま方の歩む道を
常に正しき光が照らすよう、ぼくはこの城で祈っています」
「ああ、ありがたいぜ!
……これで、ようやく本題に入れるな?」
「本題?」
「本題? ……あっ!」
「……レオナさん、近くの広場でいいな?」
「え? ……いいけど……??」
アルスたちはレオナたちと共に城を出た……。
「ええっ!? あなたダイ君の弟子なの!?」
「そうだ……」
「それじゃあ! ダイ君は今どこにいるのかわかるの!?
どうしていたの!! 元気にしていたの!!?」
「落ち着いてっ! 聞きたいことあるのはわかるけど、まずは私たちの話をっ!!」
アルスたちはレオナたちに自身はエテーネ村の生き残りであることや「冥王ネルゲル」という仇敵を倒すために冒険に出て、仲間を集めるという目的を打ち明けた……。
「そうだったの……」
「……その後、俺はマリーンさんとダイと一緒に旅してな?
修行の地として集落に身を置いたんだ。
ネルゲル打倒のために、一緒に鍛えたんだ
だけど…………」
「そこに竜の騎士が現れて襲われた……」
「そうだ……それ以降、ダイとマリーンさんは行方不明になっている……。
いくらあの二人が負ける要素なんて皆無だ、二人の強さは間近で見たんだ…………負けるなんてありえないんだ……」
「…………」
「アルス様、心配される気持ちはわかります……。
ですが、我らの冒険の目的はネルゲル打倒です。
それをお忘れなきように……」
「……だな、すまねえ……。
……さて、ここらで本題に入ろう」
「本題……? 城に出る前そんな話をしてたわね……?」
「単刀直入に言うぜ? レオナさん……もといお三方、俺たちの仲間になってくれるか?」
「仲間に………………いいわよ」
「まあ、「無理」にならなくて良い……だから……って、即答っ!? 」
レオナの即答に、アルスたちは驚いた!
「いっいいのか!? 冥王ネルゲルを討ち倒す冒険になるんだぞ!?
普通こういうのはゆっくりと話し合うもんだろ!?」
「話し合うもなにも、あなたは
そんな大冒険をあなた一人でやって行くなら、仲間が多い方が一番に決まってるじゃない!!
可愛い
「可愛い弟子……?? それって俺?」
「……でしょうね? 他に誰がいるのですか?」
「ははは……これまた個性があって良いじゃないですか?」
「さて! ということで、後輩であるあなたたちの大冒険をお供させてもらうわ! 良いわよね? メルル? フッキー?」
「えっええ……!」
「うっうん!!」
(あ……これいきなりの展開に驚いてリアクションに困っていたみたいだな?)
「……ああ、改めて……その……。
長旅になるぞ? それもいつ終わるのかわからない冒険……。
それでも良いのか?」
「構わないわよ、そんな壮大な大冒険は滅多に味合えないじゃない!!
それに、この世界での大冒険はこの上ない経験!
それ以外に何かあって欲しいことはある?」
「……いえ、ありません(汗)」
アルスは思った。
「これはどう答えてもOK YES thank you ありがとうという選択肢を選ばざるをえない」という展開を予感していた……。
「……えっと、話的にはまとまったことにしますかね?」
「なんですか、その投げやり感は……?」
「それじゃあ、改めましてって感じでよろしくね?
こちらはメルルとフッキー。メルルは占い師で、フッキー君は転生者……は、わかるかな?」
「……転生者? それって、一度死んだ肉体に魂が宿る?」
「! 知ってたの!?」
「旅道中でマリーンさんと集落のみんなが教えてくれたんだ」
「そう、それなら気兼ねはいらないわね?」
「ちょっとまった!」
「うおっ!? なんだ!?」
「仲間になるのはレオナさんたちだけではありません、私もアルス様の旅路のお供をさせていただきますよ?」
「ええっ!?」
「サモン様!? あなたもですか!?」
「……さて、この際本当のことを言いますと
私は「叡智の冠」の特命を受け、アルス様の冒険の導き役として参ったのです」
「えっ? ……っあ、そういえば儀式の間で初めて会った時そう言ってたわね……?」
「はい、……まあ先の流れでうっかりしてる方が多そうですから今この時、はっきりと言いますね?
アルス様、私魔導士サモンはあなた様の永き冒険の導き役として、努めさせていただきます……!」
「……さて、まずはアバンの使徒一人目を仲間にしたものの……あとは四つの大陸ですね?」
「オーグリード・ウェナ・エルドナ・ドワチャッカだな?」
「……ですが、まずはどこから行けば良いのでしょうか?
駅の利用はできるようになったっていうけど……」
「メギストリスの駅「だけ」利用できるようになったけど、他は足でいくしかないってか?」
「そうです、つまり
まずはどこからいきます……?」
「そうね……こんな時はメルルの占い頼りだけど……大丈夫?」
「……やってみます」
メルルは水晶に念を入れた!
その時、水晶の中からぼんやりと光景が映し出された!
「……これは!?」
「!!」
水晶には桜の花びらが舞い散り、その奥には二人の人影の姿が現れた。
一人は若きエルフと……。
「ポップ!?」
「ええっ!?」
そこに映し出されたのは、アバンの使徒の一人「ポップ」が映し出された!!
「今のって……まさか!?」
「間違いないわ! ポップ君だわ!!!」
「それって、あの「大魔導士」!?」
「ええっ……!! ポップさんだわ!!」
メルルの占いでポップの存在と気配を感知し、発見したのだ!
「それで! ポップ君は何処に!?」
「えっと……桜の花びらが舞って……城の中にいました……きっとそこに!」
「桜の花……? 城……?」
「……それはもしや「エルドナ大陸」の王都「カミハムルイ」では?」
「カミハムルイ?」
「ええ、エルドナの王都。
「桜の都」と謳われている王都です、ポップはそこにおられるということでしょう?」
「……!」
「……どうやら、次の冒険の舞台……もとい目標が出来ましたな?」
「……だな? 異論はないな?」
「ないわよ!」
「うん!!」
「はい!」
アルスの問いに、レオナたちの答えは満場一致だった。
駅に行き、一行は仲間を求めてエルドナ大陸へと向かった!
次回。
カミハムルイ編
仲間加入の動機は「ダイの弟子」「アバンの使徒の弟子」ってのは十分度はあるのかな?
あと流れに関しては整合性と勢い
どうすれば良いのだろうか・・・。