DRAGON QUEST 竜の騎士と神々の世界   作:梟帥

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玉座の間で、捨てられた城で起きた悲劇を思い出したニコロイ王。
その時、アグシュナ王妃の遺言を思い出し
アルス一行とキュウスケに、暗黒大樹の葉を手に入れる為に命じ、一行は暗黒大樹のある呪われた大地へと向かった・・・。



カミハムルイ-四〜呪われた大地〜

カミハムルイ・洛陽の草原「ガケっぷち村」

 

 

 

 領地と草原の道中の魔物を対峙しつつ、ガケっぷち村に到着したアルス一行。

 

 

 

「やっと着いたぜ……」

 

「この村ね? ……キュウスケさん、一体どこに……??」

 

 

 

「おーいっ! みんな!」

 

 

 

 その時、キュウスケは関所の向こうに立っていた……。

 

 

 

「キュウスケ!」

 

「ん? お前何してんだ??」

 

「何って、決まってんだろ? 

 

 待ってたんだよ、お前たちをよ! 

 

 ……さて、あれを見てくれ」

 

 

 

 キュウスケが指を指した先には枯れた巨大な木の影があった……。

 

 

 

「お前たちのために、このキュウスケさんが

 

 下調べをしておいてやったんだぜ! 

 

 ……っと、そんなことより、見えるだろ? 

 

 あのどでかい木が、ウワサの暗黒大樹だ。

 

 朽ち木当然で、普通なら葉っぱの葉の字もないことで評判だが、なんでも稀に()()()()()()()()()()()()()()()()って話だ」

 

「ほお? それは本当にあるのだろうな?」

 

「ほんとよほんと、実のところを言うと()()()()()()()()()その道を通って来たのよ! 

 

 その道を通れば暗黒大樹に辿り着けるって話だ! 

 

 …………さて、こんなことを言った以上、行く支度を整えてるからな?」

 

「…………」

 

「……言っただろ? 「もうオレはあの頃のオレじゃねえ」ってな? 

 

 道案内なら任せろよ!」

 

「だってよ?」

 

「道案内ねえ……本当に大丈夫?」

 

「そりゃあ大丈夫……って、言いたい場面だけど……道案内までの間は頼むな?」

 

「…………わかったよ?」

 

「よっしゃあ! それじゃ! 準備万端になったら言ってくれよ!!」

 

 

 

 アルス一行はどうぐ整理や武具の手入れを済ませた……。

 

 

 


 

 

 

呪われた大地

 

 

 

 エルドナ大陸の西端の大地は穢れており、あたり一面を見回しても薄く濃い魔瘴の霧が漂っており、視界が悪い……。

 

 汚れの谷と並ぶ「魔瘴の領域」と呼ばれる所以としてその名はアストルティアに知れ渡っていた……。

 

 

 

「酷いな、こりゃあ…………」

 

「そりゃあ、初めて来る人の一番のセリフが「酷い」だからな……。

 

 オレも初めて来た時は引きそうになったよ……でもよ、キーエンブレムのためと考えりゃあ躊躇ったらダメだからな! 愛する人の為に! たとえ火の中水の中魔瘴の中でもってな!!」

 

「盛り上がってるとこは悪いけど、道筋はわかるわよね?」

 

「お安い御用よ!! こんなこともあろうかと! 作っておいたのさ!」

 

 

 

 キュウスケはカンテラにパーツのようなものを取り付けた! 

 

 

 

「これをこうして……よっと!」

 

 

 

 カンテラの明かりは真正面に向いた! 

 

 

 

「おおっ!」「すごいっ!」

 

「これは……*1「龕灯」か?」

 

「おうよ、こういった見通しの悪いところにはうってつけなのと。

 

 もう一つある、「破魔のヒスイ」だ」

 

「破魔のヒスイ?」

 

「そっ! 「破魔のヒスイ」! 

 

 そこに一息つけば魔物は寄りつかないスポットでさ! 

 

 それを頼りに行けば怖いもんなんてないさ!」

 

「でも魔物には気をつけたほうがいいよな?」

 

「そゆこと、魔物に関しては頼むぜ?」

 

 

 

 こうして、キュウスケの案内によって一行は無事暗黒大樹のふもと付近にたどり着いた……。

 

 

 


 

 

 

 

 

暗黒大樹のふもと・付近

 

 

 

「……これが、暗黒大樹……! 

 

 世界樹を対を成す太古の樹……!」

 

「そうだ、エルドナの考古学者たちはこの暗黒大樹について物議になっているって話だ」

 

「え?」

 

「……ここだけの話、この暗黒大樹をどうするか? それが今エルドナにおいて抱えている問題なんだ。

 

 っても、今はこんな話をしてる場合じゃないな?」

 

「…………やっぱり、近づいてみないと分からないよ? 

 

 本当に「暗黒大樹の葉」があるの?」

 

「それについては……」

 

「……実際、あるって話は聞いてるけど()()は滅多にないって話だ。

 

 この朽ちた大樹の枝のどこかにそれがあるって話で、葉が芽生えてそれが葉となって取れるってのは滅多にないんだ」

 

「世界樹の葉はザオリクに匹敵する蘇生のチカラがあるに対し、この暗黒大樹の葉はどのような効力があるのか未だに語られていない……。

 

 摩訶不思議な話だ……」

 

「……とりあえず、話は取ってからにしよう!」

 

「そうね!」

 

 

 

 一行は暗黒大樹のふもとに向かった……! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗黒大樹のふもと

 

 

 

 近づいてふもとに来た一行。

 

 あちらこちらを見渡しても葉は見つかる様子がなかった……。

 

 

 

「……ふもとに近づいても、収穫はなし……か」

 

「いや、そうでもないみたいですよ?」

 

「……??」

 

「吉報です、みなさん。

 

 暗黒大樹の葉がありましたよ!!!」

 

 

 

 サモンが指を指した先には、それは見事な大きな葉をした「暗黒大樹の葉」だった!! 

 

 

 

「やったぁ!!」

 

「本当だっ!!」

 

 

 

 一行は暗黒大樹の葉を見つけ、喜びの束の間だった!! 

 

 暗黒大樹から、若葉の妖精の姿を似た者が

 

 アルス一行の前に現れたのだ!! 

 

 

 

「なっなんだ!?」

 

「これは……精霊!? 

 

 ……にしては、違う!?」

 

「なっなに!? 今度はなんなの!?」

 

 

 

我々は「暗黒大樹の番人」

 

 汝らは何故葉を求める? 

 

 これは、禁忌を犯した魔物の魂を封じる葉……。

 

 それを奪うものは、たとえいかなる事情であろうと許さぬっ!! 

 

 

 

 三体の番人は大剣を振るってアルス一行を襲いかかった!! 

 

 

*1
龕灯

 

 現代でいうところの「懐中電灯」である。

 

 蝋燭の火に正面に向ける為に金属製の桶状の道具を使う。




次回
暗黒大樹の番人の戦い
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