その後、一行はカミハムルイ城に戻った・・・
一抹の疑惑と疑問を抱いたまま・・・。
「玉座の間」
「おお! 戻ってきたか……む?
ポップたちはどうした?」
「ご安心を! ……というのも、手に入れる過程で戦いがありまして今養生していて……」
「暗黒大樹の葉は手に入れました、これがそうです」
アルスはニコロイ王に「暗黒大樹の葉」を差し出した。
「なんという不穏な気…………。
これが、暗黒大樹の葉か……。
アルス、それにキュウスケよ。
そなたらのはたらき、まことに感謝する!
褒美の方はコトル大臣から受け取ってくれ。
わしは、捨てられた城の御殿にある
玉座の間へ行って、この葉を納めにいくとしよう……」
そう言って、ニコロイ王は捨てられた城に行くその時。
「待った!」
「……? なんじゃ?」
「城へ行くなら、オレたちも行きます!」
「なに……!?」
「この間の二の舞になっては後が大変ですから、我々も同行させていただきます!!」
「…………そうか、それはすまないな?」
「……というわけで、コトル大臣? 褒美はさらに帰ってからでよろしいでしょうか?」
「ふむ……それも致し方ない。
元々は暗黒大樹の葉を奉納するとなれば、そなた達の力を必要となる……。
……今一度、頼めるか? ……というのは愚問でしたな?」
「へへっ! それではオレさまはニコロイ王さまと一緒に行きますので!
アルス……その……ポップの方は頼んだぞ……!」
ニコロイ王とキュウスケは捨てられた城へと向かった……。
「……それじゃあ俺はポップさん達の元へ行きます」
「そうか、ではあとのことは頼んだぞ?」
「はい!」
アルスはポップたちの元へ向かった……。
「それにしても、暗黒大樹の葉とは……?
なぜアグシュナ王妃は死の間際にあの様なものを求めたのだろうか……??
それに……ポップさまの身に何かがあったのか……???」
「医務室」
「…………」
医務室の診断室にて、サモンはポップの容態を検診していた。
「入るよ?」
アルスはゆっくりと襖を開けて入ってきた。
「……ポップは……まだか?」
「まだ……というより長引いてね?
そろそろ終わってもいいんじゃないかな……?」
診断室にてサモンが出てきた……。
「サモン!」
「サモンさんっ!!」
「…………」
「サモン様……! ポップ様の容態は!?」
「……今は安定している。
…………だが、事態は
「最悪な……!?」
「最悪って……!? 何が……どういう状態なのっ!?」
「‘荊の刺青’です。
今は下地が仕上がり、半身に蝕まれている……」
「‘荊の刺青’……!?」
「刺青が全身に色付き、完成すればその者は確実な死を迎える最凶にして最悪の呪印。
その時、ポップさんが居合わせていました。
……
「そんな……!?」
「幸いなのは、刺青の生成が遅いことです。
彼の原来の魔力と量が強大かつ強靭、それが刺青の完成を遅らせて一命を取り留めている状態です。
完全に取り除くには
「そんな……それじゃあポップさんは
「今は‘まだ’生きている!!
彼自身の魔力と根性がなければ、本来常人は数日経って死んでしまう呪い!
幸い進行度合いを見れば数年は長く持つ……遅いか早いかは彼の問題だ……!」
「そんな……!!」
城に戻る前のことだ。
ポップの容態の異変に気づいたサモンは医療室を借りて検診をした、検診の結果は最悪のものだった……。
ポップの身体に‘荊の刺青’という死印が宿られ、蝕まられていた……。
その刺青は人の命と魔力を吸い取り、死に至す呪いの刺青……。下地を作り、色が全体に付けばその刺青は完成される。
そうして完成されたその刺青は、死んだ人の身体に残りその悍ましく妖しい死に姿は荊の中に遺された屍の如く……。
「サモンさん……!」
医務室の隣部屋からポップが現れた!
「ポップ……!」
「ポップさん!!」
「俺はまだ……生きてることでいいんだよな……?」
「‘今のところ’は……と言ったところか。
幸いあなたの魔力量は強大ですから、進行度合いも遅い故に時々に起きる激痛は進行の証拠……。
それはいわゆる「発作」という形で表している、先に言ったとおり度々起きている激痛がそれだ。
本来なら養生して進行を抑えることに専念をするべきの事態だ」
「……っ!」
「‘本来なら’ここで養生するべき問題ですが……これまで貴方は
……いいですね?」
「!!」「っ!!」
「……悪いな? 足を引っ張る様なことが起きたら……その時は……!」
「安心してください、そのために私たちがいますからね?」
「リュウ……!」
「……さて、話はまとまった。
アルスさま、これからどこへ?」
「捨てられた城。
そこの玉座に暗黒大樹の葉を納めに行く」
「今から!?」
「ちょっとまって!! ポップ君がこんな状態なのに!?
今から行ってもポップ君がまた発作起きたら……!」
「気持ちはわかります、それなら
それで、どうします?」
「……行こうじゃないか」
「ポップ君!?」
「ただ何もしないで死ぬくらいなら……何か成し遂げて生きる方を選ぶ!
まだダイに会えてもないのに呆然と死ぬなんて真っ平だからな!」
「……それがあなたの答えですね?」
「ああっ!」
「それなら、よろしいですね?」
「ポップ君……!」
「……まとまったな? じゃあ行こう!」
一行は支度を整え、覚悟を決めたポップと共に捨てられた城へ向かった。
そして、その他にて
次回
捨てられた城
2度行く。