聖地にて、そこで真実が明らかとなった
アグシュナ王妃は既に亡くなられ「怪蟲アラグネ」に成り変わり、聖地のチカラを得るために潜入していた。
しかし、リタはそれを見破り
成り変わっていた王妃を己が命を犠牲にして封印した・・・。
そして、封印から解き放たれたことで
アルス一行は怪蟲アラグネとの戦いが始まった。
『さあ、絶望をするがいい!!!』
「クモの魔物か! 気をつけろ!」
「クモの糸だろ? わかってるよ!!」
アルスとサモンは戦線を展開し、陣形の中心に立った。
「いくぞ!!」
アルスは倭刀を抜き、先制攻撃を仕掛けた!
「……ん?」
その時、ポップはアルスの倭刀を見て反応した。
(なんだ……? あの剣……?
暗黒大樹の時は気にする暇がなかったから、あの輝き……何処かで……?)
本来、エルトナ大陸の刀剣類はアストルティア史において
(あの剣……まさか「真魔剛竜剣」なわけないよな……?)
「はぁっ!!」
アルスの先制攻撃!
『ぬうっ!』
アラグネにわずかながらもダメージを与えた!
「手応えありっ!!」
「なるほど、中々の手練れと見たっ!!」
リュウはバギを唱えた!
『くっ!』
「クモだからどうした! 恐るるに足らず!」
リュウは武器を構えつつ魔法を唱えた!
そして自身の武器に纏わせた!
「魔法をこうに使うのは難しいか!」
リュウはバギを纏った武器を払った!
『ぐうっ!?』
怪蟲アラグネにダメージを与えた!!
「やはり、付け焼き刃……実戦に使うは課題が多いか……!」
「いや、あの場でそれをできたのはすごい……!!」
『ええいっ! その程度で我を倒せると思うてかっ!!』
怪蟲アラグネは蜘蛛糸を吐いた!
「うわっ!?」
「きゃあっ!?」
「くっ!?」
「ポップ! みんな!!」
『くくく、流石に動きを取られれば身動きは取れまい?
くたばれ!!』
怪蟲アラグネは爪を立て襲いかかった!
「危ない!!!」
アルスは蜘蛛糸に絡め取られた仲間たちを庇った!!
「うぐっ!?」
アルスはダメージを受けた!
「アルスっ!」
「大丈夫だ! これくらいっ!!」
アルスは体勢を立て直した!
「やあっ!」
アルスの攻撃!
『ぬうっ!』
怪蟲アラグネはダメージを受けた!
「ほお……中々の太刀筋、ただ者ではないようだな?」
「そうかよ! みんな、ちょっと我慢してくれよ!」
アルスは剣にメラの魔法を纏わせ、絡め取った蜘蛛糸を燃やす為に振るった!
「うおっ!?」
「きゃあ!?」
「あちち!?」
ポップたちとリュウたちが絡めていた蜘蛛糸は燃え、身動きが取り戻した!
「大丈夫か? 熱かった?」
「助かったのと熱かったの二つだ、ありがとよ!!」
「OK! なら連続で行くよ!!」
アルスとポップの即席連携!
「いくぜ! バギ!!」
ポップはバギを唱え、アルスの剣に纏わせた!
「よっしゃあっ!!
威力増強の蒼波刃!!」
即席の連携「蒼波刃」!
「……の一発だけじゃねぇぞ!!」
からの踏み込み切り「蒼破追蓮」を繰り出したっ!
『ぬぁっ!!?』
怪蟲アラグネに会心の一撃を見舞わせた!!
「よっしゃあ!!
今のは応えただろ!!」
「はあ……はあ……!」
(バギを唱えるだけでも体力を使うなんて……!?
くそ! この呪いさえ無ければ……!
……っても、そんなこと言ってられねぇな!!!)
『おのれ……こざかしい真似をっ!!』
怪蟲アラグネは背中のトゲを剥き出した!!
「なっ!?」
「なんだ!?」
『奥の手の一つだが、皆殺しにするなら使わぬではないっ!! 死ねぇ!!!』
怪蟲アラグネは死グモのトゲを放った!
たくさんのトゲがアルスたちに襲いかかるっ!!
『くっくっくっ……我がトゲからは逃げられたものはいない……!!』
トゲは爆発して爆煙を巻き上げていた……。
「はあ……はあ……!」
『……何?』
爆煙が晴れ、その中にはポップが魔法を唱えていた
オーロラのようなものが現れ、カーテンのように揺らめいていた。
「ポップ!?」
『何っ!?』
「へへっ……! 即席の魔法「オーロラヴェール」。
ヒャドとバギの魔法の質を合体させた魔法だ、弓矢や弾みたいな攻撃や武器の攻撃を包んで防ぐって感じの
息をあげながらも即席の魔法を出したポップ
そのおかげによって仲間たちのダメージを最低限防ぎ切れたのである。
「はあ……はあ……!」
「い゛っ!!?」
「ポップっ!?」
「ポップ殿っ!!」
『むっ!?』
(痛え……!! 刺青の呪いがこうも……!!)
「…………」
「ポップ! あなた身体は……!」
「わかってる……でもそんなことを気にしてたらアイツを倒せない……!」
(
この痛みは流石に堪える……っ!!)
『……くくく、くっはっはっはっはっ!!
そうか! 貴様、身体から発するわずかな呪いの気は‘荊の刺青’だったのか!
傑作だな! 風前の灯とはこのこと、私の手を下さずとも遅かれ早かれ死ぬ運命……。
なら、人として死を与えるのも慈悲と思うがいい! はっはっはっはっ!!』
「…………笑っていられるのは‘今のうち’だ、アグラネ!」
『何?』
アルスは怪蟲アグラネの正面に立った。
「お前相手に‘本気’でぶった斬るならよお……
このチカラをっ!!」
アルスは全身に闘気を発し、額に‘竜の紋章’が浮かび上がった!!!
『なっなんだと!? 貴様! その紋章はっ!?』
「あっあれは!?」
「な……あれって!?」
リュウとポップは驚いた、アルスの額に浮かび上がった‘竜の紋章’…………それはかつて
「まさか……!? 彼が!?」
「アルスが……まさか!?」
『貴様っ!! 竜の騎士なのか!!?』
「だとしたらどうなんだ!」
アルスは闘気を溜めた!!
それにより額の紋章も輝きを放った!!
「悪く思わないでくれよ? 仲間……ポップが無理してるから、早々
アルスは武器を構えた!!
そして、全身から武器にかけて闘気が纏った!!
「なんだ!?」
「言っておくけど、こいつは大技なんでな!!」
『ほざけ!! 竜の騎士を名乗るのなら、その力が嘘偽りのものか確かめさせてやる!!』
怪蟲アグラネはトゲを生やした!!
『今度のは防ぎ切れまい……!
粉微塵も残さずに死するがいい!!』
死グモのトゲが最大に放ち、降りそそいだ!!
「うわあっ!? さっきのより多い!?」
「いかんっ!! これでは防ぎようがない!」
「アルス!」
安心しろ……これは……
『ぐあぁぁぁぁっ!!?』
アルスは闘気を最大限に溜めた魔神剣を放った!!
放った魔神剣は竜の如くのよう放たれたことによってトゲは爆発、そしてその一撃はアラグネを貫いた!!
『ばっばかな……! け…………消される…………のか?
この……私……が?!
ふざけるな…………。私は……この時を…………50年を待って……いた……のに……!!
おのれぇ……竜の……騎士……!!
もしや…………あの白き者……リタは……私を封印したのは……
怪蟲アグラネは魔瘴に包まれ、消滅した……。
「やったぁ!!」
「勝った……のか……?」
「ああ、勝ったぜ……い゛っ!?」
アルスは全身に痛みが走り、倒れかけてしまう。
「アルス!?」
「アルス様!!」
「はあ……はあ……。
やっぱ、見様見真似に全力出すのはキツいのと辛いが来るなぁ……?」
「アルス! 無事か!?」
「まあ……なんとかな?
それより、ポップは?」
「安心しろ、俺は無事だ……」
一同は完全勝利に安堵した……。
「皆、よくやってくれた…………!
皆のチカラがなければ、わしはおろかエルトナ大陸と聖地はどうなっていたか……!」
「なに……俺たちは仲間を探しに立ち寄ってきただけ。
その最中に国家大事の舞台に巻き込まれただけさ?」
「国家大事なんてレベルじゃないけどな? 絶体絶命の場面だったからな?」
「うむ…………しかし、まさか母上が……。
わしは何も知らずに……いや、知らなかったが故に姉上にすべてを押しつけて…………」
「…………」
その時、白い巨木が光出した!
「なんだ!?」
「今度はなんだ!?」
「……!」
すると、光は人の姿形を取り始めた!
「これは…………まさか!?」
なんと、光の中からリタ姫が現れた!
聖地を狙っていた恐ろしい魔物は、もういないのですね。
ありがとうございました。これで、この聖地のチカラを解放することができます。
聖地のチカラは、ふたたびこのエルトナ大陸中に届くでしょう……
竜の騎士さま、そして大魔道士様……そして皆さん。
私一人では、魔物を倒すことができませんでした
でも、聖地のチカラを借りてあなた方が来る未来が見えたのです。
ですから、私はあの魔物を封じました……」
「……!」
(竜の騎士……大魔道士って、俺とアルスのことか?)
私の…………私の
「……!」
「弟……それって?!」
身投げしてから50年……あの時はまだ幼い6歳の子供です、私が母を……母になりすました魔物を封印したとはいえ、あの光景を見た民と弟は私が父と母を殺めた悪魔の子として見られていた……。
それが原因で、今も心に傷を負っているかもしれません。
弟に……ニコロイに伝えてください
あなたは強い子、たとえあなたが一人になっても
新しい仲間と家族と共に、この国の未来と共に生きて
そして、守ってほしい
この国と未来を守る強い王になれる……と……」
「……わかった」
「ああ……」
「……わかりました。
伝えます、必ず…………!」
これで……私もお父さまとお母さまの元へ行けれます。
竜の騎士さま、大魔道士さま
弟を……ニコロイを助けてありがとう……!
私……みんなを……未来を…………
守れた……よね……」
光は強く輝き始め、リタ姫を包んだ
そして、光は天高く昇って行った…………。
「あ……姉…………」
「…………」
「そっそんな…………!
なぜ……あなたはいつも……!!
最後の最後まで、人のことをばかり思いやって…………!
あなたは、こんな所で……たったひとりで命を引き換えに聖地を守っていたというのに!」
「でも、ニコロイ王…………。
私たちは……最後にリタ姫様のことをお助けすることができたじゃないですか!
リタ姫様の魂は、自由になれました。
だからこそ、あんなにも幸せそうな顔をなさっていたのです」
「そうだぜ? それに、姉さんの思いをこうして果たせたんだ。
聖地を解放して、それを狙っていた魔物を退治することができたんだ!
それでいいじゃないか!!」
「ふっ…………。
そうだな、まったくお前たちにはかなわんな。
皆の者たちには、何度礼を言っても足りぬ。
共に、カミハムルイ城へ戻ろうではないか。
そこで、あらためて礼をしよう」
「そうだな……それならっと!」
キュウスケは‘おもいでのすず’を出した!
「これを使えばリレミトゲートが開く旅人たちの必需品!
一つ鳴らすと……」
おもいでのすずを鳴らしたその時、突如リレミトゲートが現れた!
「あら不思議! って言ってもほとんどの冒険者や魔法使いは常識の範疇だからな? ささ! これをくぐれば外へ出れますぜ! 安全確認のため、一番に行きますっと!」
そう言い、キュウスケはリレミトゲートをくぐった。
「やれやれ……おしゃべりなやつだな?」
「まあ、一番に出ても最後に出ても出る場所は安全なところ限定だよ?」
アルスとニコロイ王一行たちはリレミトゲートをくぐった……。
次回
桜のキーエンブレム
戦闘描写を描書く大変さは骨身に染みています。