DRAGON QUEST 竜の騎士と神々の世界   作:梟帥

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ヴェリナード王国に着いた一行は、女王様の「恵みの歌」を聞いた。
その唄を聞き終え、一行は仲間探しをする為に城に赴いた・・・。



ヴェリナード-第二幕〜オーディス王子〜

ヴェリナード城

 

 

 

「ここがヴェリナード城……」

 

「何と見事な……!」

 

 

 

 城に入った一行は城内を見回した。

 

 

 

「すっげぇ綺麗な場所だな……!」

 

「メギストリスやカミハムルイの城を見たけど、この城もまた……!」

 

「みなさん? 観光に来たんじゃないんだから……まあ綺麗なのは分かりますよ?」

 

 

 

 水面にきらめき、心癒される水音は城と国柄を表すかのように雰囲気を出していた。

 

 

 

「綺麗……!」

 

「見惚れているところをすみませんが、謁見の間に行きましょう? 

 

 仮にも、僕は叡智の冠の一員ですからね?」

 

「え? ……あ、そうか」

 

「……これでも大変なんですよ、叡智の冠だからって末端でも激務が回せるからね?」

 

「大変なんだね?」

 

 

 

 一行は謁見の間へと向かった……。

 

 

 


 

 

 

「失礼……ん?」

 

 

 

 謁見の間には女王と大臣、そして王子がいた。

 

 

 

「どうし」「し!」

 

「?」

 

 

 

 女王と王子は言い争いになっていた……。

 

 

 

「母上。なぜ()()()()の存在感を、僕に教えてくれなかったのですか?」

 

「必要がないからだ」

 

「僕は、この国の王子。

 

 国のすべてを知っている権利があります!」

 

「…………たかがそれ‘だけ’を知って、理解したと考えるか。

 

 それが、浅はかだというのだ……」

 

「知ることができなければ、浅はかかどうかを判断することもできないでしょう。

 

 禁断の地のことを、僕に教えてください!」

 

「必要ないと言った!」

 

「ま まあまあ、落ち着いて……」

 

「…………」

 

「オーディスも、もう子供ではない。

 

 いろいろと考えているのだよ、ディオーレ。

 

 だから……その…………」

 

「もし? よろしいでしょうか?」

 

「む?」

 

「ん?」

 

「其方は……」

 

「お初目にかかります。叡智の冠の使いのサモンです」

 

「叡智の冠……? ……おおっ! 君はもしやサモン様!? 

 

 遠路はるばる、ようこそ!」

 

「叡智の冠……!」

 

「はい、それと……お話ししたいことがあります」

 

「申せ」

 

「……オーディス王子、あなたの出した依頼のことです」

 

「……!」

 

「王子の依頼を、女王様が撤回させた。

 

 そのことについてお話を……」

 

「待ってくれ」

 

「?」

 

「サモン様、そちらの方は?」

 

「……え?」

 

「……? アルスのことですか?」

 

「……!」

 

「なっなんだ? 俺に何か……?」

 

「……いや、すまない。

 

 ……僕はこれで」

 

 

 

(まさか……本当に()()の言うことが本当に当たった……!)

 

 

 

「……サモン様、アルス君」

 

「ん?」「何ですか?」

 

「この後、城内の調査団の詰所まで、足を運んでくれないだろうか? 

 

 場所は城のものに聞けば、すぐわかる」

 

「はあ……」

 

「……よろしく頼む、あなたが来てくれてよかった」

 

「?」

 

 

 

 オーディス王子は謁見の間を後にした……。

 

 

 

「……?」

 

「……サモン様、その……お見苦しい場面で申し訳ありません。

 

 ……改めて、旅の一行よ。よくぞ来た。

 

 こちらにおわすのが、ヴェリナード王国を治める女王ディオーレさまだ。

 

 ちなみに、ワシはそのダンナだ。

 

 メルー公と呼んでくれ、よろしくな」

 

「……わらわは、恵みの歌を終えて疲れておるのだ。

 

 旅の者たちと話すことなどない、引き取るがいい」

 

「はあ……」

 

「……すまんな、サモン様。

 

 旅の者たちも真に申し訳ない……。

 

 女王と王子の仲は、街の人たちも知っての通りなのだが……いやはや、困ったものなのだよ」

 

「知っていますよ? 継承権どうこうなのは前々からです。

 

 ……話というのはご存知ですね?」

 

「ああ、先の喧嘩のことなのだろう? 

 

 実は禁断の地について依頼を出したのを、女王は王権を持ってその依頼を撤回したのだ」

 

「そうでしたか……」

 

「それ以来、当の王子は王立調査団に入りびたりで、ワシの話を聞こうともせぬ……すまぬがサモン様。

 

 王子をどうか頼みます、あなた様が話し相手なら良い機会なのだが……」

 

「良いでしょう、あとで行くつもりでしたからね?」

 

「おお! ありがとうございます! 

 

 それと、旅の方もよろしくお願いします」

 

「ああ、俺もそのつもりだからね? 

 

 みんなも行くか?」

 

「ああ、俺たちの仲間のこともあるからな?」

 

「そうね、マァムがこの国にいるかもしれないからね?」

 

「む? 君たちは仲間を探しているのかな?」

 

「ああ、そうなんだ。

 

 何か、知っていることはあるのか?」

 

「いや……すまない、私たちは何も……」

 

「そっか……」

 

「それなら、王立調査団の詰所に行きましょう。

 

 おそらく、そこに行けば手がかりがつかめるかもしれません」

 

「そうだな……」

 

「おお、それなら詰所は2階にある。

 

 王子もそこにいるはずだ」

 

「わかりました、行きましょうみなさん」

 

「ああ」

 

「ええ」

 

 

 

 一行は2階の詰所へと向かった……。

 

 

 

「……ディオーレ、彼……彼らなら()()をどうにかなれるのではないか? もしかしたら……」

 

「彼らなら……なんだ?」

 

「……いや、もしかしたら……と思ってね?」




次回
禁断の地
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