そこで、彼らは衝撃の事実を目の当たりにする・・・。
王立調査団詰所に訪れた一行、そこには王子と調査隊員と女のウェディがいた。
「そうか…………。永遠の水について、新たにわかったことはなかったか……」
「はい、オーディス王子。
お役に立てず、申し訳ありません……」
「君が気に病む必要はない。
僕の個人的な依頼に応じてくれて、感謝しているよ。キンナー調査員」
「はい…………王子、女王様たちに
「……元はと言えば、僕の不注意によるものだ。
僕がこの不始末をつけないと王の連なるものとしての責任だ」
「失礼します」
王子たちが話す最中、一行は詰所に入ってきた。
「……! サモン様! 来てくれたのですね!」
「失礼、入る途中何か話し声が聞こえていました。
何かありましたか?」
「ああ、そうなんだ……それとサモン様。
そちらの方々は……?」
「この人たちですか? この方々は……」
一行は王子に自己紹介をした。
「……なるほど、つまりアルス君たちはキーエンブレムを得るためにこの王国に来たのですね?」
「そうです」
「あの、俺から質問いいすか?」
「なんだい?」
「オーディス王子は何か
でも母親に、女王様に撤回されたって話を聞きましたけど……?」
「! ……そうだ、僕は禁断の地についての依頼を出したんだ。
だけど……母上に撤回されて……」
「なるほど、訳ありのようですね?」
「ああ……なんか入って早々揉めてたな?」
「……さて、王子? 何かありました……というだけではないですね?」
「……サモン様、そして旅の方。
あなた方の知恵と力が欲しい、急で申し訳ありませんが……!」
「…………」
「……では、王子。
別件の調査に戻りますので、私はこれで失礼します」
「ああ、すまなかったね? キンナー調査員。
また何かあったら、声をかけよう」
「かしこまりました」
キンナー調査員は詰所を出た。
「サモン様……もといみなさまに来てもらったのには理由がある。
まず、彼女を紹介しよう。名前はキャスラン、旅の占い師でもあり考古学者でもある」
「初めまして、旅の占い師というのは相談役のようなもので、考古学者というのは間違いはありませんよ。
自身の運勢を占った結果、王子さまのお役に立てとの占いに従い、このくに……お城に参りましたの」
「へえ……?」
「彼女の占いに関して、初めは疑っていたけど……実は既に
「え?」
「そう、一つ目はサモン様……正確にはその一行。
実質的なリーダーは君のことなんだよ、アルス君」
「へ? 俺?」
「そうです、以前占った結果。
白亜の城、即ちここヴェリナード城に一人前の証を持つ旅人とその仲間達あらわる。
王子は、その者たちと共に目的を果たさん…………。
王子さまの見立てにまちがいないでしょう。
この方々たちは、大きなチカラとなってくれると……私も思いますわ」
「へえ……?」
「キャスランは、もう一つの占いで禁断の地として隠された「永遠の地下迷宮」の存在を教えてくれた。
そして、その永遠の地下迷宮には
「驚くべきもの?」
「……クチで
永遠の地下迷宮まで、来てくれないか?」
「永遠の地下迷宮? そこへの行き道は……」
「このヴェリナード城を北に行った場所だ、そこを左に向かって行けば永遠の地下迷宮の入り口だ」
「……そうですか、よくご存知で」
「…………」
「……どうしました?」
「あなたが……皆が来てくれてよかった……!
……それでは、僕はキャスランと共に永遠の地下迷宮へと向かっている。
必ず来てくれ、アルス君……サモン様……」
オーディス王子はそう言ってキャスランと共に詰所を出た。
「…………」
「……どうした? サモン?」
「彼……何か
「は?」
「……いえ、行けば何かわかります。
行きましょう」
「行こうって例の禁断の地のことだろ?」
「確か、城の北に行って左の方に行くんだよね?」
「そうです、支度は済ませていきましょう」
一行はそう言って支度を済ませ、北行きの舟に乗った。
北の地方にて左に向かった一行は王子たちと合流した……。
「ここが永遠の地下迷宮だ、禁断の地と呼ばれているんだ」
「なるほどね……?」
王子を護衛しつつ、道中の魔物を払いつつ奥へと向かって行った……。
「……ここだ」
「ここって……この扉が?」
一行と王子たちは扉の前に立った。
「この扉のカギは、僕が持っている。
このカギを見つけたのも、キャスランの占いのおかげなんだ」
「そうなのですか」
王子は扉のカギを差し込んだ。
「……よし、まずはアルス君とサモン様。
あなた方にお見せしたいのはこの奥にあるんだ」
「この扉の先に……?」
「何が……?」
王子はアルスとサモンと一緒に部屋に入った……。
「っ!?」
「これはっ!?」
そこには水柱が立ち、中には一人の姫らしき女性が佇んでいた……!
だが、驚くべき光景に左右奥には
「おーい、何かあった……」
ポップは中の部屋を見た瞬間、表情が固まった……。
「ポップ? どうし……」
レオナとポップは水柱の中にある少女を見た……それは自身たちの知る人物であった……!!
水柱の中にはポップとレオナたちの仲間である「マァム」が閉じ込められていた……!!
「なんで……どうなってんだよ!?」
「…………」
「……王子、ここで何があったのですか?」
「……君たちが来る前、彼女たちと出会ったんだ」
オーディス王子は淡々と自身と彼女と起きたことを話した……。
「キャスランと出会ってその後、僕はこの地の存在を初めて知ったんだ。
まず、見て欲しいのはこの女性だ」
「真ん中の女性……」
「前提として、彼女たちは
「えっ!?」
「死んでない……!?」
「この水は‘永遠の水’と言って、調査団の調べの結果は
「なんだって!?」
「それじゃあ……この中の3人はまだ生きているのか!?」
「そうだ、つまり彼女は囚われているんだ。
生きたまま、この水の柱の中に……」
「生きたまま……!?」
「全ては僕の責任だ、この地に彼女たちと共に調査した時……!
僕が……」
オーディス王子は淡々と話した……。
この地に彼女たちとこの地を調査した時、突如魔物の大群に襲われた。
魔物と応戦するも、マァムとユミの二人は押し出される形で永遠の水に落ちたこと全てを……。
「だから、僕は助けたいんだ!
初めは冒険協会で此度のことを依頼に出したんだ!
だけど……母上はそれを……!」
「……話したのですか?」
「話せるものか……! 僕のせいでこんなことになったなんてことを……!」
「……それで、私たちに彼女たちを?」
「そうだ、サモン様……お願いします! あなた方の力と叡智が欲しいのです!」
「……いいでしょう」
「本当ですか!?」
「元々、私たち……正確にはアルス君の旅路の支えとして就いている身故。
キーエンブレムとポップ君たちの仲間たちを探す旅をしているからね?
……異論はありませんね?」
「異論なしだ! 彼女と……マァム達を助けてやる!!」
「ええ!!」
「……話は纏ったみたいね?
まず、この女性の存在を隠すために
この場所を「禁断の地」とされたのでしょう。
私の占い……もとい調査でわかったのは、この女性は高貴なる出自の方であること。
おそらくは、ヴェリナード王家の…………」
「つまり、何かの事件で巻き込まれてこんな感じになって?」
「そうです」
「僕は助けたい一心で、城の中を調べさせたら
いつ書かれたのかもわからない古い書物が見つけたんだ。
そこには
「……なるほど、となると目の前の女性がその王女と?
偶然ではないね?」
「そうだ、はじめは彼女を助けたかった。
だけど、彼女たちを巻き込んだ僕の責任だ……だから、僕は助けたいんだ!!」
「なるほど、だけど……この水の効力の前では立ち往生というわけですね?」
「そうだ、この永遠の水をなんとかしない限り
彼女たちに近づくことすらできないんだ」
「つまり、迂闊にも飛び込んだら……」
「彼女たちの二の舞になる、そういうことです」
「そんな……!」
「占いで示したアルス君達ならば、ここに来れば何かが起こるかもしれないと思ったんだ…………」
「起きることはなくとも、知ることはできた。
それだけで十分な収穫です」
「諦めてはいけません、王子さま!
待ってて下さい、今新しい占いをします!」
キャスランは水晶玉を出した。
「そうだな……。今は、どんなことでも手がかりが欲しい。
やってみてくれるか、キャスラン」
「はい、ではさっそく……!」
キャスランは水晶玉に呟いた!
「ウラウラウラウラー!
占いたまえ〜閃きたまえ〜!
ウラウラッウララ!!」
「…………出ましたわ」
「そうか……」
「王家の者が唄う‘刹那の歌’が、眠った時を目覚めさせるだろう…………」
「王家の者…………刹那の歌…………?」
「刹那の歌……?」
「刹那の歌とは、なんだ…………?
恵みの歌と同じようなものなのか?」
「…………」
「王子、歌のことなら母君……女王様に聞くという手がありますが……」
「母上に? ……確かに、刹那の歌について何か知っているかも知れないな……」
「それなら、僕も立ち合おう。
事が事故に致し方なし……とも言えるからね?」
「すまない、サモン様……。
では今一度城に戻ろう、刹那の歌のことを母上に聞き出してこよう」
「そうね……。
まず助けるためには情報収集が大事だからね?」
そうして、一行は永遠の地下迷宮を後にしてヴェリナード城に戻った…………。
次回
遺跡
※動機付けの為とはいえごめん
こうしないと「本気になれない」から・・・。
同時にこのネタは後々使うことになります。