DRAGON QUEST 竜の騎士と神々の世界   作:梟帥

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クロコダイン回・序章です。
ランガーオの話に伏線(ネタバレ)を張ります。
て言うか、プレイ済みの人ならわかるネタです。


ランガーオ村

????? クロコダイン語り

 

 

 

 ダイが別世界(アストルティア)にいると聞いて、ポップ達と一緒にその世界に行く時、()()()()()()に襲われて散り散りになってしまった……。

 

 幸い、一緒に行くとついてきたチウとヒムと一緒にいたのはよかったが……。

 

 俺たちが目が覚めた場所には、()()()()()が倒れていたのだ。

 

 俺は、彼女をの安否を確かめた……だか残念なことに、息を引き取ってしまっていたのだ……。

 

 その時、そこに現れた鬼に似た赤い肌の少女に襲われたのだ! 

 

 

 

「待て!! 俺は敵ではない!!」

 

 

 

 そう言うも、彼女は聞く耳持たずに

 

 

 

「問答無用!! よくもジャンヌをっ!!」

 

 

 

 と言って攻撃の手を止めなかったのだ! 

 

 マァムにも匹敵する素早さと力強さに驚いた俺は防戦一方だった……。

 

 

 

「待て!!」

 

 

 

 その時、チウが立っていたのだ! 

 

 チウは、俺が襲われてるの見て、敵だと思ったのだろう。

 

 少女は「あなたもこの怪物の味方なのね!」と言い、そのままチウを殴りかかろうした! 

 

 慌てふためくチウ、あわや万事休すの時! 

 

 

 

「やめろっ!!」

 

 

 

 ヒムが少女の拳を受け止めた! 

 

 

 

「待ってくれ! 俺たちは敵じゃない! 話を聞いてくれ!!」

 

 

 

 ヒムはそう言うも、少女は聞く耳を持たなかった……

 

 無理もない、少女のから見ると「親友を殺したワニの魔族とそれに従うおおねずみと金属の男」という風に見られるもの無理もない。

 

 

 

 そうして、少女とヒムの一進一退の攻防が始まった。

 

 その激闘は長時間続いて、ようやく落ち着いたので話し合ったのだ……。

 

 なんとか話し合って、俺たちは敵ではないことや、別世界に来たと言うことを打ち明けたことや、ジャンヌという女性は俺たちがここに来て既に亡くなっていたことを……。

 

 

 

 そうして、俺たちは「ランガーオ村」に行くこととなった、亡くなったジャンヌを抱えて……。

 

 

 

 

 

 

 

ランガーオ村

 

 

 

 村についた俺たちとマイユは、すぐさまに村の人たちを呼んだ。

 

 村の人たちは、俺たち三人を見て驚きを隠せなかったが、俺が抱き抱えてるジャンヌの亡骸を見て、事の顛末を察したのか、冷静に落ち着いていた……。

 

 

 

「誰か…………誰かザンジャ神父を呼んできてもらえますか…………」

 

 

 

 一人の少女は、すぐさま神父様のところに駆けつけに行った。

 

 そして、神父は急いできたのか疲れていた……。

 

 

 

「ど……どうしたのじゃ? マイユさん」

 

「見てのとおりです。

 

 ジャンヌさんがロンダの氷穴でチカラ尽きていたのです…………」

 

「ああっ、その時偶然にも俺たちもその場にいたのだ……

 

 残念なことに、すでに息はなかったのだ……」

 

「なんだって!?」

 

「おっおい!! まさかあんたらが……!」

 

「違います! 彼らは敵ではありません! 

 

 彼らはこの地に迷っていて、ロンダの氷穴に偶然にも迷い込んでいたのです!」

 

 

 

 村の人たちはざわめくも仕方なかった、ワニの魔族の男におおねずみと金属体の男なんて組み合わせはそういない……。

 

 

 

「おいっおまえらな!」

 

 

 

 おおねずみの一声に、村の人たちは驚いた。

 

 

 

「俺たちは確かにみんなから見たらそう見えるのも無理ないけどな、死んじまった奴を村まで抱えてきた奴を疑うのはお門違いだぞ! 

 

 ありもしないこと言われてる身にもなれ!!」

 

「おいおい、言いたいことも怒るのもわかるぜ? ()()()()?」

 

 

 

 隊長!? その一言に驚いた人たちは、呆然していた。

 

 それはマイユも同じだった…………。

 

 

 

「俺たちのことよりも、ジャンヌを弔ってはくれないか? 

 

 もし俺たちが早く来ていればと思うとな……」

 

「お願いします、ザンジャ神父

 

 どうかジャンヌさんの魂を迷わぬよう、神にお祈りを……」

 

「うっうむ………………、

 

 かわいそうに…………。

 

 確かに死んでおる……」

 

 クロコダイン達をはじめ、村の人たちはジャンヌの死を悲しんでいた。

 

「皆に愛されたジャンヌが、こんなにも早く天に召されるとはのう…………、神もむごいことをなさる。

 

 さあ、皆で祈ろう。

 

 ジャンヌが迷わず、神の御許へ行けるように…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、不思議なことが起こった

 

 

 

 一つの魂が、ジャンヌの肉体に宿ろうしていた……。

 

 

 

ドクンッ

 

 

 

「…………?」

 

 

 

 ここは……? 

 

 …………そうだ、私は「魂の間」でアストルティアの各種族の像がある間で転生を受けたんだ……。

 

 たしか私はあの大地震で…………、

 

 …………っ!? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっうわあああああっ!!」

 

 

 

「きゃあああああっ!?」

 

 

 

「ぬおっ!?」「どわあっ!?」「なっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「どっどうしたことじゃ!? 

 

 なぜ、生き返った? 

 

 先ほどまで、確かに死んでいたはず! 

 

 それが突然、魂が戻ったようじゃ…………! 

 

 いったい、ジャンヌの身体に何が起こったと言うのだっ…………!」

 

 

 

 えっ!? 何この人たち!? 

 

 て言うか誰なの! 何なのここは!? 

 

 

 

「ジャンヌさん?」

 

「えっ?」

 

 

 

 なっ何この娘……? 

 

 

 

「よかった! 生きてきたんですね!」

 

 

 

 はっはあ……あとそれと……

 

 

 

「あっあのう……()()()()()()は?」

 

「むっ? 俺か? 俺はクロコダインだ、そしてこの二人は……」

 

「俺はチウ、獣王クロコダインの親衛隊「獣王遊撃隊隊長」だっ!」

 

「そして、俺はその遊撃隊の新参のヒムってわけだ」(左胸の12の文字に指を指す)

 

 

 

 ………………

 

 

 

「………………えっ?」

 

 

 

えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?? 

 

 

 

 転生者のミナコは「ダイの大冒険」に出てくるキャラクターであるクロコダインとチウとヒムに驚きを隠せなかった……。

 

 

 

 驚いてる中、村の人たちは安穏していた……。

 

 

 

「もうっいやだよ! 

 

 神父ったら早トチリしちゃって。

 

 ジャンヌは生きてるじゃないか!」

 

「そんな…………早トチリなどでは…………。

 

 おぬしは本当に「ジャンヌ」なのか? 

 

 確かに見た目はジャンヌだが、なにやら雰囲気が…………」

 

 

 

 神父の違和感はクロコダインも感じていた…………。

 

 

 

「ジャンヌさん」

 

「はっはい?」

 

「今日はゆっくり身体を休めてくださいね。

 

 それじゃ、私は用があるので失礼します」

 

「はっはあ…………」

 

「そういえば、マイユさんはお父上である村王の手伝いをしてあるんじゃったな。

 

 なんでも、今日は客人があるとか…………」

 

 

 

 マイユは、村王の元に行った。

 

 神父さんの話によると、お父さんらしいようだ。

 

 

 

「あんなに急いで…………」

 

「ふむ、ジャンヌよ。

 

 先ほどはおかしなことを言ってすまなかった。

 

 まあ、雰囲気が変わってしまったのは

 

 きっと、死にかけたせいじゃろうな……

 

 修行熱心なのもよいが、あまり無理をしすぎるでないぞ? 

 

 せっかく拾った命、大事にするといい」

 

 

 

(拾った命って……私もう()()()()()()身なんだけど……)

 

 

 

「なあなあ、ジャンヌはん? 

 

 もしかして、()()()()()()()…………

 

 やっぱ、なんでもあらへん! 

 

 てへへっ……ほなさいなら〜!」

 

「なんだ? あの小娘は?」

 

「やれやれ、ジェニャがあんな顔をするのは

 

 何かお金になることを思いついた時だよ。

 

 今度はいったい、何をする気かねえ……」

 

 

 

 へえ? あの娘ジェニャって言うのか? 

 

 

 

(ルーラストーン?)

 

 

 

 クロコダインは、ルーラストーンという言葉を聞く。

 

 恐らくは()()()()()()()()()ではないか? と推察していた……。

 

 

 

「それはそうと、たいしたケガもしてないみたいで安心したよ。

 

 本当に運がよかったね、ジャンヌ。

 

 後でいいから、マイユちゃんとそこの三人にお礼を言うんだよ? 

 

 大変な思いをして運んでくれたからね?」

 

「はっはあ……」

 

「そういや、あんた達三人はここにくるのは初めてだから言っておくよ? 

 

 マイユちゃんは村王の娘なのよ

 

 家はこの場所のよろいの看板を出している防具屋の横の橋を渡った先だよ? 

 

 ついでに、村王にもあいさつしておいで」

 

「これはどうもご親切に……」

 

「はっはい、どうも……」

 

「そうだな、ありがとよおばちゃん」

 

 

 

(…………あれだね?)

 

 ジャンヌ(ミナコ)は、防具屋の横の橋の先に見える建物を見た。

 

 

 

「なあ、あんたはあそこに行くんだろ?」

 

「えっ! あっそうだね……」

 

「いやぁ、それにしても驚いたなぁ……

 

 死んだかと思っていたら生き返ったなんてな!」

 

「あっああ……」

 

「よし、ならば行こう! 村王の元へ」

 

 

 

 こうして四人は村王の元に行った……時々の寄り道を兼ねて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロンダの氷穴にもいなかった……

 

 ジーガンフ……あなたは今、どこで何をしているの?」

 

「あのう、すみません……」

 

「よう、マイユ」

 

「……? 

 

 あら、ジャンヌさんに皆さん。

 

 どうしたんですか?」

 

「なあに、この間のお礼と謝罪にきたのさ」

 

「まあ! わざわざお礼に? 

 

 いいんですよ、ジャンヌさんが無事で本当によかった。

 

 それと、あの時はごめんなさいね……」

 

「いいのだ、我々のこの姿を見て襲われているように見えるのは仕方のないことだ」

 

「まあな、誰だってあんな光景を見たらそりゃあ誤解されるさ……

 

 あの時は本当に悪かった、すまねえな?」

 

「いいんですよ、あの時は私も驚いたわ

 

 でも敵じゃなくてよかった……? 

 

 あら、ジャンヌさん? 

 

 ルーラストーンはどうしたんですか? 

 

 いつも腰につけているのに…………」

 

「ルーラストーン?」

 

「ルーラストーンとはなんだ?」

 

「えっ? ジャンヌさん、ルーラストーンがわからない……? 

 

 使うと()()()()()()()()()()()()()()()()()()のことですよ?」

 

 

 

「何ぃ!?」「はぁっ!?」「何だって!?」

 

 

 

「うわあっ!? 何っ! 三人とも!? 

 

 何驚いてんだ?」

 

「すっすまん……だかそのルーラストーンとはそんなことができるのか!?」

 

「えっ? ……ああっ! あなた達は()()()()()()()()()ルーラストーンのことを知らなかったのですね?」

 

「いやぁ、すまねぇな! 

 

 しかし、そんなスゲェ石が……」

 

「そうだよ! そんな石があったら誰でもあっちこっち行き放題じゃないか!」

 

「あのう……それよりも……」

 

「むっ?」「んっ?」「なんだ?」「なに?」

 

「…………ルーラストーンの事もだけど……

 

()()()()()()()()()()を言ってるの?」

 

「……なに?」「……えっ!?」

 

「そんな……ジャンヌさん? 

 

 ルーラストーンだけじゃなくて、自分のこともわからないの?」

 

「そうなんだ……」

 

「まさか、記憶喪失なのか?」

 

「いや、でも()()()()()()()()から記憶が曖昧になってるとか?」

 

「まあまてよ、マイユさん? 

 

 このジャンヌって人のこと、わかるのか?」

 

「ええっ……

 

 ジャンヌさんは1年ほど前、修行のためにこの村へいらっしゃったんです……」

 

「1年前からこの村に? 

 

 私が?」

 

「はい、あなたはこの村で1番で熱心に修行なさってたのに、思い出せませんか?」

 

「いや……全然……」

 

「無理もない、()()()()()()()()()()のだ。

 

 何しろ、お前を見つけたのは俺たちなんだ」

 

「あの場所?」

 

「ロンダの氷穴で倒れていたんです」

 

「ロンダの氷穴?」

 

「そうなの、めったに人が行かない所で倒れていたから私も気になっていたんです」

 

「そこに、俺たちとマイユと出会ったのだ」

 

「まあ、そこで色々と揉めててな……」

 

「はあ?」

 

「ふふっ……でもあそこに行けば、何か思い出すかしら……? 

 

 ロンダの氷穴の場所はわかりますか? 

 

 村を出て、道なりに西へ進むと見える橋を渡った先の氷の洞くつです」

 

「ロンダの氷穴……」

 

「なるほど、俺たちはそこにいててな…………」

 

「確か……ジャンヌが倒れていたのは……?」

 

「ええっ、その氷穴を南西に抜けた先の「ロンダ岬」で倒れていました。

 

 もしかしたら、ルーラストーンもそこに……?」

 

「…………ああっ!」

 

「むっ? どうした?」

 

「もしかしたら、あの娘はそこに行ったんじゃないか!?」

 

「あの娘……ジェニャのことか!?」

 

「ああっ、まさかとは思うがそのルーラストーンを拾いに行ったんじゃあ……!?」

 

「ええっ!?」

 

「だとしたら、急がねばな!」

 

「いくら女の子一人でも、あの洞くつに行ったんじゃあ危険だ!」

 

「よしっ! なら行こうぜ!」

 

「待って!!」

 

「むっ?」「うん?」「何だ?」

 

「ロンダの氷穴へ行くなら気をつけて。

 

 ジャンヌさん、あなたは倒れてからチカラが落ちていると思うので、少しレベル(経験)を積み上げてながら慎重に行ってください」

 

「ああっ、わかったよ」

 

「ふむ、ならば我々もそうするか」

 

「ええっ? なんでまた……」

 

「いや、それについては賛成だな」

 

「ヒムちゃん?」

 

「二人とも、俺たちは先に村へ出るから

 

 支度が済んだら来いよ?」

 

 

 

 そう言い、三人は村を出た……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランガーオ山地・村付近

 

 

 

 

 

「なんだよ、急にどうしたんだ?」

 

「なあ二人とも、()()()()()か?」

 

「??? 何に?」

 

「ヒム、お前も気付いていたか……」

 

「えっ!? 何々?」

 

「隊長さん、俺たち……もとい人間や魔族には闘気(オーラ)があるってのはわかるな?」

 

闘気(オーラ)? それって、マァムさんやクロコダインさんの奥義に使ってる……? 

 

 それがどうかしたのか?」

 

「実はな、その闘気(オーラ)()()()()()になっているんだ……」

 

「ええっ!?」

 

「そうだ、チウはまだその力量(レベル)には達していないからわからないかもしれないが、俺とヒムの経験値(レベル)()()()()()()()()()のだ……!」

 

「ええええっ!? それって、つまり!?」

 

「いや、弱くなってるわけじゃねえんだ……()()()なんだよ……」

 

「えっ?」

 

「弱くなったと言うよりも、()()()()()()()()()()()弱くなったのだ……!」

 

「はぁ? なにそれ? つまり……どういうこと?」

 

「俺たちの元の力が基礎能力となっているのだ

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()からだ」

 

「はぁっ!?」

 

「つまり、俺はマイユと戦った時の実力(レベル)が互角じゃなくて、元々の戦闘能力が()()()()()()()となって渡り合えていたんだ」

 

「そっそれって……!?」

 

「そうだ、つまりいつも通りの強さの俺たちだと()()()()()()されていたってわけだ……」

 

「マジかよ!? つまりこの世界(アストルティア)の人たちは……っ!?」

 

「ハドラー様とバーン以上の戦闘力(レベル)を持っているということになる……!」

 

 

 

 雪原の風が、クロコダインの推察を冴えわたらせた……! 

 

 今の自分達の(レベル)は元いた世界とこの世界(アストルティア)と比較すれば、バーン(レベル)の人間と魔族が数十〜百人いても、今いる世界(アストルティア)の人間一人〜五人を相手に勝てないと言う事実を……! 

 

 

 

 そんな時だった……。

 

 

 

「おーい!!」

 

 

 

 ジャンヌ(ミナコ)が来たのだ……。

 

 

 

「おっ?」

 

「おおっ、ジャンヌか!」

 

 

 

 ジャンヌは、片手斧(ハンドアックス)と盾を持ち、

 

 防具は着ていた服の上に、皮のよろい一式装備していた。

 

 

 

「お待たせっ!」

 

「おおっ!」

 

「面子は揃ったな……」

 

「うむっ! 行くぞ!」

 

 

 

 一同は、ロンダの氷穴に向かった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロンダの氷穴・ロンダ岬

 

 

 

 道中のモンスターを倒しながら進む中、ジャンヌ達は目的地にたどりついた。

 

 

 

「ここだ、俺とマイユと出会った場所でもあり、君が倒れた場所だ」

 

「ここが……」

 

 

 

 ジャンヌ達は、周囲を見回す最中にきらりと光る石を見つけた。

 

 

 

「あっ! あったぞ!」

 

 チウは光る石を見つけた。

 

「なあなあ? もしかしてこれがそのルーラストーンじゃないか?」

 

「おおっ!」

 

「ほお、これが……」

 

「これが、私のルーラストーン……」

 

 ジャンヌはルーラストーンを手に入れた! 

 

「それが……聞けばこのルーラストーンは()()()()()()()()()()()()()()()()()そうだな?」

 

「そりゃあ、すげえや

 

 ポップがこの石を見たら「今までの苦労がなんだったんだっ!」って言いそうだな、こんな石一つでルーラし放題出来るんだからな……」

 

「ははっ、違いねえや

 

 それを見たポップの反応が見てみたかったなあ……」

 

「(ポップ……! じゃあ、()()()()()()()()()()()()()

 

 よし! あとは村に帰って……」

 

「ああっ〜! ジャンヌはん!」

 

「っ! ジェニャ!?」

 

「あっちゃ〜。ルーラストーン自分で見つけてしもうたんかいな」

 

「お嬢ちゃん? その様子だと、何か企んでいたな……?」

 

「うっはぁ、きんきらきんのにいちゃんの目は鋭くて構わんなあ〜」

(きっきんきらきんって……俺のことか?)

 

「にいちゃんのメンチ切りには構わんからバラしますわ、先に見つけてジャンヌはんに売りつけたら、ええこづかいかせぎになると思うたのに、残念やわあ」

 

「ジェニャ……^^;」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺に力を……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ん? なんか聞こえへんかった?」

 

「えっ?」

 

「…………!」

 

「どうした?」

 

「あの扉の向こうからだ……!」

 

「あの扉?」

 

「あの扉…………? 

 

 あの扉の向こうには「悪鬼ゾンガロン」っちゅうめっちゃ恐ろしい怪物が封印されとるんやで? そこに誰かいんのか?」

 

 

 

 扉の方に近づき、隙間を覗くジャンヌ達……。

 

 

 

「誰かおる……」

 

「むっ? あれは……」

 

「なんだ? 何かいたのか?」

 

「んっ? あれは……」

 

「なに? 誰かいるの?」

 

 そこには()()()()が立っていた……。

 

「…………っ! 

 

 あっあれって、ジーガンフはんや!!」

 

「ジーガンフ!?」

 

「何!?」「なんだって!?」「はぁっ!?」

 

 

 

 悪鬼ゾンガロンの前には、ジーガンフが立っていた……。

 

 そして、ジャンヌの脳裏に村王との話を思い出す……。

 

 

 

なにやら、あいつの様子がおかしいのだ……

 

 まるで何かにとりつかれたような……

 

 

 

(まさか、あの人はゾンガロンに!?)

 

 

 

「なんでジーガンフはんが悪鬼ゾンガロンに封印の所におるんや!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイツだけは許せねぇ……

 

 必ず思い知らせてやる! 

 

 うおおおおお!! 

 

 もっとチカラをよこせ、ゾンガロン!! 

 

 契約の時にもらった程度では足りんぞ!! 

 

 ぐおおおおおおお!!! 

 

 これだ!! チカラがみなぎってくるぞ!! 

 

 さあ、いつでも帰ってこい! アロルド!! 

 

 神聖な勝負を汚した罪を、つぐなわせてやる!! 

 

 戦いの神に代わり、このオレが!! 

 

 お前に天罰をあたえてやるぜぇええええっ!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その光景の一部始終を目撃したジャンヌ達、それは危険を悟ったのであった……。

 

 

 

「たっ大変や……

 

 あの無敵のチャンピオンのジーガンフはんが、悪鬼ゾンガロンからチカラをもろうてる!? 

 

 し……しかもアロルドはんのことをあんなに恨んではったなんて……」

 

「おいっ、これやばいぞ!?」

 

「おいおい……!? 

 

 扉越しでもこの邪悪な気を放つなんて……!!!」

 

「なっなんて悪き気だっ! 

 

 この世界にこんな禍々しい存在が……!?」

 

「なっなんであの人が……!?」

 

「これは……これは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これはチャンスや!! 

 

 誰も知らん情報やで!!!」

 

 

 

 

 

ちゅどーん!! 

 

(効果音)

 

 

 

 

 

 ジャンヌ達は、ジェニャの発言にずっこけた……。

 

 

 

「てへへっ、はよ村王はんに教えたろ!」

 

 

 

 一同揃って、心中こう思った。

 

「あの娘は将来大物になる」と……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 急いでランガーオ村に戻ってきたジャンヌ達は、すぐさまに村王の元に駆けつけた……。

 

 ジャンヌは村王のある部屋に入るその時……。

 

 

 

「おっと、失礼」

 

「?」

 

「おお、ジャンヌ……むっ? 君たちは?」

 

「ああ、クリフゲーンさんこの人達は……」

 

 

 

 ジャンヌはクロコダイン達を紹介し、経緯を話した……。

 

 

 

「そうか……! 

 

 君たちがウワサの!」

 

「そうだ、こうして語るのは初めてだな? 村王殿」

 

「はっはっはっ、にしても行き違いがあったとは言えど、ジャンヌを助けたことには礼を言わんとな!」

 

「いいってことよ、俺たちもそう思われるのも無理もないからな」

 

「あのう……一ついいかな?」

 

「むっ? なんだい、チウよ?」

 

「今の人は、誰ですか?」

 

「ああ、彼のことか? 

 

 あれはアロルドといって、うちのマイユやジーガンフの幼なじみでな。

 

 子供の頃からずっと仲良くしてたヤツなんだ」

 

「あの人が?」

 

「っ! そうだ、ジャンヌ!! 

 

 クリフゲーンさんに()()()をっ!」

 

「どうしたのだ? 

 

 君達、さっきから顔色が良くないが…………?」

 

「実は……」

 

 

 

「ちょっちょっちょっ! 待ってえなっ!!」

 

 

 

「むっ?」

 

 

 

 突如、ジェニャが現れた! 

 

 

 

「ジェニャ!?」

 

「ジェニャ? どうしたのだ?」

 

「ジャンヌはんは言うたらあかん!! 

 

 これはあたしが見つけた情報や!!」

 

「ジェニャ!?」

 

「なっなんだよ!? 

 

 今これから大事なことを話そうと……!」

 

「せやから、ここはまかせてっ! 

 

 ほらほら、出てってえな!! 

 

 こっからはあたしのびじねすなんやから!!」

 

「ガハハハ! 

 

 ジェニャが相手では、勝ち目はないな! 

 

 ここは引き下がっておけ、ジャンヌ」

 

「さっすが、村王はんは話が早いわ!」

 

「むぅ……」

 

「どうする……!? 

 

 それどころの話じゃないのに……」

 

「……そうだ、お前たちよ

 

 アロルドに挨拶をしておくといい」

 

「えっ?」

 

「あいつは村の中の武闘場は行ったはずだ

 

 武闘場はこの村の奥の山にある、きっとアロルドはそこにいるはずだ」

 

「でっでもよ!」

 

「村王はんがそう言うとるから、行ったらどや? 

 

 ほな、そういうわけで! 

 

 あたしのビジネスが終わるまでジャマせんといてな!」

 

 

 

 そんなこんなで、ジャンヌたちは山奥の武闘場に行った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランガーオ村・武闘場

 

 

 

 ジャンヌたちは、すぐさまに武闘場に行き、到着した……そこにはマイユとアロルドがいた…………。

 

 

 

「ねえ、アロルド。

 

 そろそろ、教えてくれてもいいでしょ? 

 

 2年前……どうして突然村を出て行ったの? 

 

 私に何も言わないで……」

 

「おーい、マイユ!!」

 

「あっ、ジャンヌさん……

 

 それに、クロコダインさん達も!」

 

「マイユさん、この人達は……?」

 

「ああ、アロルドは初めて会う人よね? 

 

 紹介するわ、こちらはジャンヌさん

 

 そして、このワニのような魔族の男はクロコダインさん

 

 そしてその仲間のチウくんとヒムさんよ、ジャンヌさんは一年前、修行のためにこの村にいらしたの」

 

「俺たちは、仲間を探しにここへ来たのだが……他にも実は仲間がいるのだが……はぐれてしまってな……。

 

 ところでマイユ? その男は?」

 

「ええ、こっちはアロルド。

 

 私の大切な……、大切な幼なじみです」

 

「アロルドです、あなたがウワサの獣王と呼ばれている方ですね?」

 

「そうだ、獣王と言うのは通り名でな……

 

 むっ? お前は俺たちのことを知ってるのか?」

 

「はい、村に立ち寄った時知り合いの人があなた達のことを話していました、そしてジャンヌのことも……」

 

「そうだったのか……」

 

「あっ、それよりジャンヌさん。

 

 ルーラストーンは見つかったみたいですね。

 

 ロンダ岬で、何か思い出せましたか?」

 

「思い出した……と言うより大変なのよ! 

 

 実は……!!!」

 

 

 

 ジャンヌ達は、ロンダ岬でジーガンフが見かけたことを伝えた……! 

 

 

 

「えっ、ロンダ岬でジーガンフを見かけた? 

 

 どうして彼が、そんな所に…………?」

 

「マイユ。

 

 ジーガンフのことなら、心配無用だ。

 

 ジーガンフはオレの自慢の兄貴分だ、

 

 まじめで強く、誇り高い。

 

 村王や、お前が案じてるような

 

 悪いことなど、起こるはずがないさ」

 

「でも……」

 

「おーいっ!!」

 

「っ! クリフゲーンさん!」

 

「アロルドよ、あいにくだがわしとマイユの悪い予感が

 

 どうやら当たっているようだぞ」

 

「えっ!?」

 

「実は、ジーガンフは強大なチカラを得るために

 

 あの悪鬼ゾンガロンと契約している。

 

 ジャンヌ達は、その場を見たのだ」

 

「あの恐ろしい伝説の悪鬼と!? 

 

 どうしてジーガンフがそんなことを……!」

 

「わからん、だがアロルドよ。

 

 ジーガンフは、お前のことを恨んでるらしい。

 

 お前に、神聖な勝負を汚されたと…………」

 

「あっ! 

 

 あの時、そんなことを言っていたな!!」

 

「……!」

 

「ねえ、アロルド。教えて。

 

 2年前の武闘大会で、何があったの? 

 

 あなたがあの後、急に村を出た言ったのも

 

 武闘大会のことと関係があるんでしょ?」

 

 

 

(2年前……?)

 

 

 

「…………」

 

「どうやら、事情があるようだな。

 

 だが、とにかく今は

 

 一刻も早く、ジーガンフを探し出すのだ!!」

 

「いや、村王さんよ……

 

()()()()()()()()()()()()()()ようだぜ……っ!!」

 

「っ!!!!!」

 

 

 

 武闘場から、一人の男がやってきた……!! 

 

 

 

「そいつの言う通りだ、探すまでもねえ。

 

 お前の帰りを待っていたぜ、アロルド……

 

 今日という今日は、貴様に己の罪深さを思い知らせてやる!」

 

「ジーガンフ! 話を聞いてくれ!」

 

「うるせえっ! 

 

 お前だけは、絶対に許さねえ!! 

 

 2年前の大会……! 

 

 お前のチカラは、あきらかにこのオレのチカラを上回っていた。

 

 なのに、お前は()()()()()()()()()()()んだ!!」

 

「何っ!?」「ええっ!?」「なっ!?」

 

「しかも、大会の後……

 

 お前はオレを避けるようにら村から出ていきやがって!!」

 

「そっそれは…………!」

 

「はっきり言え、アロルド! 

 

 マイユを……オレにゆずるために、神聖な勝負の行方を汚したのだと!!」

 

「っ!」

 

「そうなの……アロルド?」

 

「…………」

 

「そんなことで、このオレが喜ぶとでも思ったのか! 

 

 貴様のやったことは、戦いの神への裏切りだ!」

 

 

 

 ジーガンフは、アロルドを殴りかかってきた!! 

 

 しかし、アロルドは抵抗をしなかった……。

 

 

 

「なぜ、やられたままになっている……

 

 あくまで戦いの神に背き続けるつもりか……!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴様あぁぁぁぁああっ!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジーガンフの身体から禍々しい気を放った!!!!! 

 

 

 

「げげえっ!?」

 

「なっなんだこの闘気は!?」

 

「これって、暗黒闘気っ!?」

 

 

 

 そして、ジーガンフの身体は禍々しく怪物に近い姿に変貌をしたのだ……!! 

 

 

 

「ジ……ジーガンフ…………!?」

 

「なんとしても、全力の貴様をたたきつぶす! 

 

 でなきゃ、オレの怒りはしずまらねえ!! 

 

 どうあっても本気を出さないというなら、これならどうだ!? アロルド!」

 

「きゃああああああっ!!」

 

 

 

 ジーガンフは、マイユをさらった!! 

 

 

 

「マイユ!!」

 

「アロルド! マイユの命を助けたければ

 

 全力でかかってこい!!」

 

 

 

 どこからともなく、声が聞こえてきた……! 

 

 

 

ジーガンフよ……

 

 我のもとへ、来い……

 

 

 

(っ!? 

 

 なんだ、この悍ましい気は!?)

 

 

 

「まさか……、今の声は悪鬼ゾンガロンか…………? 

 

 ジーガンフを追うぞ! おそらく悪鬼ゾンガロンの所へ行ったに違いない!!」

 

「何っ!?」「なんだって!?」

 

「ジャンヌ! クロコダイン達よ!! 

 

 お前たちのチカラを貸してくれ!! 

 

 戦いの支度を済み次第、ロンダ岬へ向かうんだ!」

 

「わかった!!」「わかったぞ!!」

 

 

 

 ジャンヌ達は、支度を済ませてロンダ岬へ向かった……!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロンダ岬

 

 

 

 岬は、赤い夕焼けに包まれていた……

 

 そこに、怪人化となったジーガンフがいた……。

 

 

 

「アロルド……! 

 

 貴様をたたきつぶし、勝負を汚した罪を……! 

 

 その命でつぐなわせてやる!」

 

 

 

我のもとへ来い、ジーガンフ。

 

 我を封じている結界を破れ。

 

 

 

「貴様の結界を……破れ…………だと……!? 

 

 ふざけるな…………。オレは、アロルドを…………!!」

 

「ジーガンフ! 

 

 マイユをはなせ!!」

 

「ジーガンフ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あがいてもムダだ、ジーガンフ。

 

 我と契約したお前に、逃れる(すべ)はない。

 

 さあ、我を封じる結界を破るのだ!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ…………そういう……こと……か! 

 

 …………ゾンガロン……貴様、最初から……こうす……るつもりで…………!! 

 

 くそっ……い……意識が…………! 

 

 アロルドを、たたきつぶすまで…………! 

 

 オ……オレは…………ウグ…………

 

 

 

 

 

アアアアアッ!! 

 

 

 

 ジーガンフは、マイユを放り投げた!! 

 

 アロルドは、マイユを助け出すも、崖に落ちかける!! 

 

 

 

「ジャンヌ達よ!! 

 

 お前は、ジーガンフを食い止めてくれ!! 

 

 わしは、マイユたちを助ける!!」

 

「わかったわ!!」

 

「応っ!」

 

「やっやるしかないのか!?」

 

「当たり前だ! 危なくなったら後ろに隠れるのも一つだぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「ウガアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狂鬼ジーガンフが現れた!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガアアアアアッ!!!」

 

 

 

「っ〜!? 

 

 なんてでけえ声だ!」

 

「あの雄叫びはやばい……!! 

 

 無闇矢鱈と接近したら痛いだけじゃあ済まないぞっ!!」

 

「くっ! 奴が雄叫びを上げる瞬間に距離を取れ! 

 

 あの状態で攻撃を仕掛けたら追い詰められてしまうぞ!!」

 

「だったら早く倒すにはっ!?」

 

「うむ……だが奴は見たところ雄叫びを上げた後の隙がある! 

 

 そこを叩くぞ!!」

 

「距離をとって、そこから攻撃すればいいのね!!」

 

「だったら、おれの奥義が有効的だな! 素早さに関しては誰にも負けないぜ!」

 

「おいおい? 素早さなら負けないぜ、隊長さん? 

 

 俺の拳なら、あいつを目を覚まさせられるかもしれねえぜっ!!」

 

「確かに二人なら奴と戦える、だが油断はするな! 

 

 チウの奥義で怯ませた時、俺とジャンヌで一気に叩くぞ!!」

 

 

 

 ジーガンフの対策を立て、戦いが始まった。

 

 クロコダインとジャンヌはジーガンフの攻撃を耐えながら戦った。

 

 激しい猛攻を耐える二人、持久戦だ……

 

 ジーガンフは雄叫びの姿勢を構えた! 

 

 

 

「来るっ!」

 

 

 

 二人は距離を取り、守りの姿勢を取る! 

 

 

 

がああああっ!!! 

 

 

 

 ジーガンフははげしい雄叫びをあげた!!! 

 

 

 

「〜っ!?」「グゥッ!!」

 

 

 

 ジーガンフの雄叫びを聞いた二人は堪えるも、その威力は物語っていた……!! 

 

 

 

(スッゲェ……っ!! あんなのまともに喰らったら鼓膜がやばい……!!)

 

 

 

(なんて奴だっ! 悪に堕ちたとは言えど、これほどの力を!?)

 

 

 

 クロコダインは戦慄を走っていた……、悪鬼ゾンガロンの力をもらったものとは言えど、ジーガンフの元来の実力(レベル)を底上げしてる事実に驚いていた……! 

 

 

 

(ジーガンフよ、なぜお前は悪鬼に魂を売ったのだ!?)

 

 

 

 同時に、彼の実力(レベル)にも驚いていた。

 

 悪鬼に魂を売らずとも、元々の戦闘力を脱帽していた。

 

 

 

「スキあり! 窮鼠包包拳(きゅうそくるくるけん)!!」 

 

 

 

 チウの奥義(たいあたり)が炸裂! 

 

 

 

「ぐあっ!!」

 

 

 

 その一撃でジーガンフはひるんだ!! 

 

 

 

「でかした、隊長さん! 

 

 あとは任せろ!!」

 

 

 

 ヒムの右拳が光り輝いた! 

 

 

 

闘気拳(オーラナックル)!!」

 

「があっ!?」

 

 

 

 ジーガンフに大ダメージを与えたことによって、優位に立ったジャンヌ達。

 

 

 

「まいったか!!」

 

「今の一撃は決まったはずだ!」

 

 

 

 ジーガンフは立ち直り、体勢を整えた! 

 

 

 

「いぃっ!?」

 

「流石にあれでKOはないか……」

 

 

 

 チウとヒムは、自身の奥義を受けたジーガンフの再生力に驚きを隠せなかった……! 

 

 ジーガンフは拳を構え、襲いかかってきた! 

 

 

 

「うわあっ!?」

 

「あぶねぇっ!」

 

 

 

 ジーガンフの猛攻! 

 

 猛攻はチウに向かれるが、ヒムはそれを遮った! 

 

 

 

「させるかよっ!!」

 

 

 

 ジーガンフの連続攻撃!! 

 

 しかし、ヒムは連続攻撃を躱す!! 

 

 

 

「いい線だな? でも荒っぽいな!」

 

「グゥッ……!!」

 

「いいか? 正拳(パンチ)ってのはこうやるんだよ!!」

 

 

 

 ヒムは腰深く落とし、真っ直ぐ相手を突いた!! 

 

 

 

「があっ!!」

 

 

 

 ジーガンフは大ダメージを受けるも、姿勢を崩さなかった! 

 

 

 

「へえ? 案外タフだな?」

 

「グッ……ギギッ……!」

 

 

 

 ジーガンフは苦しそうだ…………! 

 

「……?」

 

 

 

 その異変にジャンヌとクロコダインは見逃さなかった。

 

 

 

「??? 

 

 何か様子が……」

 

「まさか、正気が?」

 

「ギッ……ガアッ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだ? この感じは? 

 

 そうだ……

 

 こんなところで……

 

 こんなところで!! 

 

 オレは、あいつに……

 

 勝つまでは!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉぉォォォォォっ!!!」

 

「なんだ!? 何か様子が変だぞ!?」

 

「!!! ヒム!」

 

「なんだ!?」

 

闘気拳(オーラナックル)だ! 

 

 お前の光の闘気が奴の心に効いているのだ!」

 

「ええっ!? それってどういうことだ!?」

 

「おそらく、ジーガンフの正気が()()()()()()()のだ! ゾンガロンに支配されてもなお、光の闘気がジーガンフの心に効いているんだ!」

 

「それってつまり……!」

 

「恐らく、()()()()()()()()から解放できるはずだ!」

 

 

 

 ゾンガロンの支配の術から解放する方法を発見したジャンヌ達は、勝機を確信した。

 

 

 

 光の闘気を扱えるのは、この場にヒム一人……。

 

 彼がもし敗れた場合になってしまったら、ジーガンフは救えない……。

 

 

 

 

 

 

 

 ジーガンフを救うために、この戦いはヒムの力は欠かせない! 

 

 

 

 

 

 

 

「いくぞ! ジーガンフを助けるために!」

 

「うむ!」

 

「相手の雄叫びに気をつけて戦おう!」

 

「それに、深煎りの攻撃もね!」

 

 

 

 戦いの勝機を見出し、ジーガンフを助けれることを発見したジャンヌ達は、勢いを増した。

 

 

 

「孤月閃!!」

 

 

 

 ジャンヌは斧を弧を描くように切り掛かる。

 

 その攻撃をジーガンフは寸でのところに避ける! 

 

 

 

「おりゃあ!」

 

 

 

 チウは死角にジーガンフの背後を取り、攻撃をするも避けられる。

 

 

 

「ふんっ!」

 

 

 

 クロコダインは大振りでジーガンフに攻撃するも避けられる。

 

 

 

「はやい!? 

 

 私たちの攻撃をものともしない……!?」

 

「これじゃあ、あたりもしない! 

 

 こっちが疲れちまうよ!」

 

「ゾンガロンに契約をしているとはいえ、元々の実力が相まって強くなっているのだ!」

 

「おおかた、反射神経がよかったところがさらに増したんだろうよ! 

 

 俺たちの連続攻撃を避けるのと技を仕掛けても瞬時に見抜く……厄介な強さだよ!」

 

「よしっ! ならあいつが雄叫びをあげたあと、そこをついて攻撃しよう!」

 

「相手の行動の後を攻撃するってわけね! 

 

 確かにそうしないと攻撃が当たらないからね!」

 

「うむっ! だが大技だとかえって手間がかかってしまう! 

 

 ジャンヌの様に素早い技を使うのだ!」

 

 

 

 策を纏ったジャンヌ達は、行動を開始した。

 

 その策を功を成したか、雄叫びを上げた後にチウの奥義を当てて怯み、その瞬間をジャンヌの技とヒムの連続攻撃が当たった!! 

 

 しかし、流石のジーガンフもこれには応えるかと思いきや……

 

 ジーガンフはまだ倒れる気配は無く、立っていた……。

 

 

 

「ウグ……!」

 

 

 

 その時、ジーガンフはふらつきはじめた! 

 

 

 

「っ!?」

 

「どうやら、疲れ始めてきたようだな?」

 

「あと一息ってところだな!」

 

「油断はするな! 

 

 まだ彼を呪う契約がある限り、油断はできん!」

 

 

 

 戦局的にジャンヌ達が有利なのだが、油断はできなかった。

 

 ジーガンフはふらつきながらも、姿勢を崩さなかった。

 

 

 

「ギィ……アガ……」

 

「今のジーガンフなら、行かれるんじゃないか?」

 

「わからねぇけど、やってみる価値はあるな!」

 

 

 

 ヒムの右拳に光り輝く闘気が纏っていく……! 

 

 

 

「うむ、この一撃に賭けるしかない!」

 

「これでダメだったら絶望的よ!」

 

「ああっ! 決めてやる!!」

 

 よろめついているジーガンフは、避けようとするもののつまづきかける! 

 

 

 

「決めてやる! 全力(フルパワー)闘気拳(オーラナックル)っ!!」

 

 

 

 ヒムは闘気を纏った拳を、相手の腰深くついた! 

 

 会心の一撃を繰り出した!! 

 

 

 

「グアァァァっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

狂鬼ジーガンフをやっつけた!! 

 

 

 

 

 

 

 

「やったぁ!!」

 

「やってくれたか、ジャンヌ達よ!」

 

「クリフゲーン殿!」

 

「ジーガンフはっ!?」

 

 

 

 倒れたジーガンフの元に近づいき、ジャンヌ達は脈と呼吸を確認した……。

 

 

 

「よかった……大丈夫みたい!」

 

「そうか! あとは、支配から解き放たれてるか否か……」

 

 

 

 誰もが息を呑み、警戒しつつ静観していたが……。

 

 

 

「ジーガンフ……! 

 

 ああ、どうしたら…………

 

 どうしたらもとの姿に戻してあげられるの?」

 

「…………?」

 

「どうしたの、ヒムちゃん?」

 

「おかしい……! 

 

 ジーガンフの身体から()()()()()()()()()()()!?」

 

「ええっ!?」「なにっ!?」

 

「なんだと!?」「なんですって!?」

 

 

 

ふっふっふっふっ…………! 

 

 無駄だ、いくら貴様の光の闘気とやらでジーガンフを解き放しても、我の邪気には遠く及ばぬわ! 

 

 

 

「この声はっ!?」

 

「この声、悪鬼ゾンガロンか!!」

 

 

 

我がもとへ来い、ジーガンフ。

 

 我を封じる結界を破れば、貴様に誰にも負けぬ強大なチカラをくれてやる! 

 

 

 

「やめろ、悪鬼ゾンガロン! 

 

 ジーガンフはもう動けん!!」

 

「わあっ!?」

 

 

 

 突如、ジーガンフが起き上がった! 

 

「ジーガンフ……!?」

 

 

 

 

 

「ウガアアアアアアアアアアアッ!」

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

「嘘だろ!? あれだけの闘気をぶち込んだんだぞ!?」

 

「ヒムの闘気を持ってしても、悪鬼ゾンガロンの支配から逃れられぬとは……!? 

 

 それほどの邪気を持っていると言うのかっ!?」

 

 

 

 ジーガンフが暴れはじめた! 

 

 封印の扉を打ち破り、そのまま悪鬼ゾンガロンの元へとかける! 

 

 

 

そうだ、ジーガンフ。

 

 その封印の宝珠をたたきこわせ! 

 

 そうすれば、我の無限のチカラはお前のものとなる! 

 

 

 

「グオオオオオオオ…………!!」

 

 

 

 ジーガンフは、封印の宝珠を一つ握り潰してしまった! 

 

 それに伴い、二つの宝珠が砕け散ってしまった…………!!!! 

 

 

 

 

 

 悪鬼ゾンガロンから禍々しい気を放ち、ジーガンフを包み込んだ! 

 

 そしてほこらから出て、ジャンヌ達の前にその姿をあらわす!!! 

 

 

 

 

 

「グハハハハハ! 

 

 愚か者めが、ムダに手こずらせおって!」

 

 

 

 真紫の肌に、獅子に似た毛並みと悪魔を彷彿させるその姿は、その場にいたもの達を震え上がらせた……!!!! 

 

 

 

「なっなんという気だ…………! 

 

 これが、伝説の悪鬼のチカラか!?」

 

「ひっひぃ!?」

 

「なっなんて気だ……!!」

 

「これが……! 

 

 貴様が、伝説の悪鬼ゾンガロンか!!!」

 

「いかにも、我こそが悪鬼ゾンガロン。

 

 あの男は喰らってやったわ。

 

 あんな小物程度では、腹の足しにもならんがな」

 

「えっ!?」

 

「ジーガンフを、喰らった…………!?」

 

「さあ、久しぶりの外だ…………。

 

 せいぜい、我を楽しませてくれ。

 

 たっぷり遊んだ後で、全員を喰らって……

 

 …………むっ?」

 

 

 

 その時、悪鬼ゾンガロンの目線にクロコダイン達に向けられる……! 

 

 

 

「っ!?」「ひいっ!? なっなんだなんだぁ!?」

 

「貴様……何者だ?」

 

「!?」

 

「この匂い……()()()()()()()()()ような匂いをするな……?」

 

「! 何……!? 

 

 クロコダインよ、奴を知ってるのか!?」

 

「いや、違う……俺は奴を知らん! 

 

 貴様、この俺を知っているのか!?」

 

「何を言ってる? 

 

 貴様の匂いはどういうわけか、()()()()()匂いをしているのだ! 

 

 答えろ、貴様は何者だ……名を名乗れ!」

 

「むっ……俺の名はクロコダインだ、かつて「獣王」と呼ばれた者だ! 貴様こそ、何故俺を知っている!?」

 

「獣王クロコダイン……? 

 

 それが貴様の名か、ただの魔族ではなさそうだな……!」

 

 

 

(クロコダインを知っている!? 

 

 俺や隊長(チウ)のことよりも、クロコダインのことを……? 

 

 でも俺たちはこの異世界(アストルティア)を来たばかりだっていうのに、()()()()()()()()()()()()()()()ぞ!?)

 

 

 

「まあいい……貴様が誰であろうと、所詮は我の餌に過ぎぬわ!」

 

 

 

 悪鬼ゾンガロンから凄まじい邪気を放ってきた! 

 

 

 

「くそっ! バケモノめ!!」

 

「っ!!!」「きゃあっ!?」

 

「ジャンヌ! マイユ! 

 

 二人とも逃げろ! オレの命に代えても、お前達を守る!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 絶体絶命の中、グリフケーン達の前にクロコダイン達が立つ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒム、チウ……」

 

「!!」「!!」

 

「こうなってしまった以上……やるしかあるまい……!」

 

「ああ、ここに来てしっぽ巻いて逃げるなんて格好の悪いことはしたくねぇよ……!」

 

「チウ、お前はジャンヌ達と共に……」

 

「おれは逃げないよ、クロコダインさん……」

 

「っ!?」

 

「何言ってんだ! 

 

 いくらなんでも相手が悪すぎるぞ! 

 

 相手は伝説の悪鬼ゾンガロンだ! 

 

 瞬殺されるのがオチだ!」

 

「俺がジャンヌ達と逃げても、あいつに追われるのは目に見えてるよ……」

 

「!」「!」

 

「ここで逃げて、俺だけが生き残っても……()()()()()()()()()()()()()()? 

 

 逃げるならクロコダインさん達と一緒に逃げたい……、でもあいつと戦うってんなら俺も戦う!」

 

「チウ……!」

 

「チウ、お前……!」

 

「それに俺は、獣王遊撃隊隊長だ! 

 

 隊長は、主人を守る! そして部下を守る! 

 

 それが遊撃隊隊長としての、俺自身の役目だ!!」

 

「チウ……!!」

 

「へっ、かっこいいことを言うね、さすが隊長さんだよ!!」

 

 

 

 クロコダイン達は、決死の覚悟を胸にゾンガロンと戦うことを決意した!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイ……

 

 ポップ……

 

 ヒュンケル……

 

 みんな……すまない……

 

 俺たちが死しても、ダイを見つけてくれ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 勝ち目のないことはクロコダイン達とジャンヌ達も承知の上のこと。

 

 死んでもおかしくない状況、そしてオーグリード大陸が滅びる絶体絶命の中…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………? 

 

 なっなんだ、この気配は!?」

 

 

 

「…………むっ!?」

 

「……っ!?」

 

「…………なっなんだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時

 

 不思議なことが起こったのだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




クロコダイン絶体絶命の危機です。
でも大丈夫。
次回はマァム回です。
ちなみに、弱体化のネタは「強くてニューゲーム」に「初期レベル+1」です。
つまり、ダイ大のキャラクター全員は「弱くて強い」状態になりました。
つまり、元々70〜90レベルの強さが「ステータスに振り分けられて」初期化しただけです。
つまり、この状態でレベル上げをしたら・・・・?
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