宇宙戦艦ヴンダー 《Reise zu einem Wunder》   作:朱色の空☁️

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Calamity 4 -手を組もう、生まれ星が違おうとも-

『5,4,3,2,1、全艦隊作戦開始』

 

 破壊の光がガトランティス艦隊の隊列を引き裂き、5つの塊を作り出した。

 波動砲対策で面状に展開しても、肝心の戦場に辿り着くまでの間に隊列は長くなる、ならば真正面から相手にせずに横から薙ぎ払ってやればいい。

 

 そして、各分艦隊を構成するドレッドノート級が波動砲で艦列を大きく千切り、奇襲による混乱を添えて5つの小艦隊を強制的に生み出したのだ。

 

『全艦隊ワープアウト。会敵します』

 

 引き千切られたガトランティス艦隊の真正面に現れたのは、各防衛艦隊だ。

 第1、第2、第5、第7、特派機甲軍団とガミラス太陽系駐留艦隊がそれぞれの宙域にワープアウトし、正面から睨み合った。

 

『各艦隊からの観測情報を収集、全艦隊に共有します。艦種識別、カラクルム級計測不能、ゴストーク級650です』

 

『ヤマトCICより全艦隊へ、光学兵器撹乱幕を投射。以降の防御はVPS及び波動防壁、各艦載機による対空迎撃に務めよ』

 

『これまでの解析の結果、カラクルム級への実弾兵装の搭載は確認されていません』

 

『全艦隊、一式弾及びダインスレイヴ、バリアントの用意よし』

 

『航宙母部隊、ミサイル及び雷槍、実弾兵装準備よし。いつでも発艦可能です』

 

 

「撹乱幕展開」

 

 土方の号令で光学兵器撹乱幕がありったけばら撒かれ、濃密な霧が展開された。

 アンドロメダ級と共に白色彗星の侵攻阻害に向かった沖田に代わり、本隊迎撃中の全艦隊の指揮を執っているのだ。

 

 カラクルム級といった光学兵器に偏り過ぎた艦艇なら、この霧の中であれば無力化できるはずだ。

 そしてこちらもショックカノンが使えない事は分かっている、だから一式弾や実弾系OWを持ってきた。

 ガミラス太陽系駐留艦隊もOWを使えるように改造を施し、少々強引ではあるが撃てるようになっている。

 

 ここまで準備したんだ。

 他の作戦もしっかりと練り上げてある。

 

 

 

 

「全艦隊、攻撃開始」

 

 各防衛艦隊からありったけのミサイルが投射され、ガミラス艦隊からもクリピテラ級ケルカピア級

 を中心にした火力投射艦がVLSからミサイルを放ち目標に食らいつかせていく。

 

 まるで流星群だ。

 これがミサイルではなくただの流星ならどれほど綺麗な事か。

 そう思えるような「飛び切り図太い人」はいない。

 なぜなら、これから始まるのは人類が経験した事のない規模の「宇宙大戦」なのだから。

 

 しかし500mの体躯を持つカラクルム級は固く、ミサイル一発ではとても落とせない。

 

 だが、実弾に切り替えた艦隊にはコイツがいる。

 

「ダインスレイヴ、バリアント、一式弾用意。各艦隊は艦隊リンクを用い標的の重複を避けよ」

 

 そう、実弾だ。

 光学兵器に進化した事で使わなくなった文明もいるようだが、亜空間や撹乱幕環境下ではただの玩具に成り下がる。

 しかし砲弾は物理法則に従って飛ぶものであり、重力下では旧世紀の洋上艦の砲撃と同じように放物線を描き、無重力環境下では重力で干渉されない限りはほぼ無限に飛ぶ。

 

 そして、艦のエネルギーをほぼ使わない。

 

「砲撃開始!」

 

 主砲が砲煙を吹き砲弾を撃ち出し、一式弾が飛翔する。

 三式弾の改良型であり第2世代艦達の第2の牙であるそれは威力も向上しており、底上げされた初速も相まってカラクルム級に何と突き刺さったのだ。

 

 そして爆発。

 内部からの爆発には流石に耐えきれなかったのか真っ二つに千切れ、火が上がった。

 

 堪らずカラクルム級は艦橋大砲塔も使い砲撃を仕掛けるが、激烈に帯電した宙域では粒子の収束が大きく阻害されてすぐに散ってしまい命中すらしない。

 

 しかし相手も現状の理解が早い。

 ゴストーク級を正面に出しミサイルでの戦闘に切り替えて弾幕で押し潰そうとしてきた。

 

「ゴストーク級、正面に出ます!」

 

「全艦ゴストーク級へ照準。駆逐戦隊と航宙母艦隊を下方へ回す時間を稼ぐぞ」

 

 砲撃、砲撃、さらに砲撃を仕掛けこちらの動向を悟らせまいと立ち回る。

 空間防衛総隊長官だったころの勘は鈍らずさらに磨かれ、相手の動きをレーダーと目で見て次々に指示を出していく。

 

 気付きかけてるような雰囲気を見つけると攻撃を集中させ、余裕があれば撃沈させる。

 それが無理なら下よりも目の前の方が脅威だと教え込んでヘイトを向けさせる。

 ゴストーク級はカラクルム級の前面でミサイルを撃ち続けているが、波動防壁とVPS装甲の打たれ強さを持つ第2世代艦が果敢に真正面で撃ち続けている。

 

「波動防壁は?」

 

「ヤタノカガミ避弾経始圧78%、内蔵式は88%です」

 

「別動隊の移動は?」

 

「残り20秒です」

 

 避弾経始圧にはまだまだ余裕があるが、ガトランティスは実弾を強制されてもかなりの打撃力だ。

 ゴストーク級は火薬庫と形容できる程のミサイル積載量を持ち、艦首に超巨大ミサイルを持つ。これがもし防壁に着弾すれば防御力をごっそり持っていかれてしまう。

 土方も超巨大ミサイルは特に注視する様に厳命していたため、今のところはモロに食らう様な損害は受けていない。

 

 しかし、更なる増援が来てしまえば艦隊の処理能力を超えてしまう。

 

 如何に有人艦___旗艦にFL乗組員がいても、限界はあるのだ。

 

「土方司令、そろそろですよ」

 

「イリスリーア三尉、戦況は?」

 

「ミサイル戦艦の数は減ってきているが、壁が分厚く大型まで砲撃が届きにくい。正面から叩くのは無理が見えて来ている」

 

 データ環で戦況の分析を続けていたミリシャはホログラムで表示される戦況モニターを見て苦い顔をしている。

 ただ、ミリシャはこの異様さに寒気を覚えた。

 

「ビームの撹乱は継続しているとはいえ、何故大型は引かない? 役割を果たせないなら後退して戦える船と代わった方がいい」

 

「それがガトランティスという事だ。戦って死ねという概念を持つ、戦闘民族だ。後退や撤退という概念を持たない以上、武勲を取るかあの世に行くかの二択だろう」

 

 彼女は絶句した。

 古代が艦長を務めている時にガトランティスとの戦闘は経験したが、こんな危険なようには見えなかった。

 恐らくカラクルム級を大量生産前の最後の戦闘だったのだろうと上は結論付けているが、強大な力を持つとこうも変わるのかと、彼女は恐怖した。

 

 

「別動隊から連絡。我、敵艦隊下方2万キロノ位置ニ到着。本隊ハ攻撃ヲ継続サレタシ」

 

「よし、駆逐戦隊、及び航宙母艦隊は所定の行動を開始。宇宙艦隊戦の極意を思い知らせろ」

 

 

 ____________

 

 

 

 ガトランティス艦隊Aの下方2万キロ

 第1防衛艦隊別動駆逐戦隊

 及び航宙母機動艦隊

 

 

 人類が艦隊戦を覚えてから、戦場の進化に伴い「見るべき場所」は大きく変わっていった。

 洋上戦闘は、基本的に前後左右の戦いだったが、潜水艦が生まれた事でその目は海中へも向けることとなった。

 航空決戦思想が生まれてからは、上にも目を向けることとなった。

 電子戦が生まれてからは、その見えない攻撃、電波のだまし合いにも目を向けることとなった。

 

 やがて人類が宇宙でも艦隊戦をするようになった時、いきなり前後左右上下に目を向けることを強いられた。

 浮かんではいるが、洋上に浮いているわけではない。

 艦隊戦とは言っているが、どちらかといえば航空戦に近かったのだ。

 

 そして、イスカンダル航海が始まり、人類は全く未知の方向に目を向けることとなった。

 前後左右上下、電波、そのどれでもない全く別の方向「亜空間」だった。

 

 

 こうして戦場は進化に伴い目を向ける方向が変わって来ていて、今回のガトランティスにはそれが欠如している。

 シャンブロウ海戦や8番浮遊大陸の時はそうではなかったが、今回は特にひどい。

 

 この隠密行動にも気づいてない訳だ。

 

 

 

 

 その彼らナガト型ヒュウガ、イセ、ソウリュウ、アカギ、イズモ、カガ、ホウショウを囲むように展開する護衛戦隊はVLSにミサイルを装填して警戒を続ける。

 この作戦でのユキカゼ型航宙高速巡洋艦の役割は、航宙母の護衛だ。

 航空機と戦術機の発艦に全てのリソースを割くナガト型を守り抜き、カラクルムへの攻撃を成功させる事こそ、勝利への道だ。

 

 まるで大昔の空母打撃群を思わせる配置は徹底した通信封鎖下でも乱れる事無く、慎重に進んで配置に到着するとすぐにカタパルトを展開し始める。

 AAAWunderで採用されナガトやタカオの第2世代で標準装備となったドラム式格納庫を両脇に抱え、艦載機特化のAdmiral(アドミラル)で最大60機、震電や秋水といった通常の戦術機で最大40機まで搭載できるこの即席の航宙母機動艦隊はかつての空母、航空戦艦の名を冠し今回の作戦に投入された。

 

「全航宙母艦に通達。航空隊、戦術機部隊、発艦」

 

 ヒュウガの艦長が号令を上げ、Ptolemy(プトレマイオス)Admiral(アドミラル)搭載艦から続々と艦載機、戦術機が躍り出た。

 6個航空隊108機と2個大隊72機がカタパルトで順次吐き出されていき、奇襲にようやく気付いたカラクルム級がこちらに頭を向けようとする。

 だが、護衛隊群が放ったミサイルが回頭を邪魔していき、猛烈な対空防御が随伴のナスカ級からのデスバテーターを撃ち落としていく。

 

 ユキカゼ級が揃って装備してきたエリナケウス(対空特化OW)とカミナリサマのお陰だ。

 対EM防御がおざなりなデスバテーターをショートさせ無力化、それを回避する利口な機体には赤い雨と例えられる対空掃射で片を付ける。

 

「艦載機部隊、攻撃入ります」

 

 オペレーターの報告が上がり、ヒュウガ艦長は光学防御撹乱幕のさらなる展開を命じる。

 一気に放たれた煙はカラクルム級を多い、激烈な帯電でビームが拡散していく。

 まさにサンダーボルト宙域、荷電粒子の光が一斉に止み、実弾だけの殴り合いの空間が生まれた。

 

 コスモファルコンspec2と震電が持っているのは、ただのミサイルではない。

 マイクロ化された波動機関とも呼ぶべき波動掘削弾であり、波動エネルギーの生み出す振動波で岩盤すら破砕可能な代物だ。

 展開寸前の余剰次元を弾頭内に据え置くというイカれた代物で、本来は白色彗星の拠点攻略用に考案され時間断層工廠で開発された物だが艦載機でもカラクルム級を撃沈可能にするために威力を抑え急遽小型化に成功したのだ。

 

 

「全機発射! 特注品を食らいやがれ!!」

 

 ファルコンspec2から打ち込んだ波動掘削弾がカラクルム級に突き刺さり、ドリル状の弾頭部がカラクルム級内部へと掘り進んだかと思えば青白い爆発を起こした。

 前後を一気に引き千切る爆発はナガトからも確認され、囮役をやって良かったと思った。

 

 確かメ号作戦でも、艦隊は囮だった。

 当時はイスカンダルの使者を内惑星へ通す為の盛大な陽動作戦で参加艦艇はキリシマを除き全滅したが、今回はそうはならない、それにできないのだ。

 

「航空隊、戦術機部隊による攻撃の評価を」

 

「新型ミサイルによる撃沈の多数を確認。カラクルム級、確認できるだけで残り4000隻」

 

「いや多いな!?」

 

「ヤマトは?」

 

「絶対重力圏外にワープアウト、準備に入りました」

 

 

 _________________

 

 

 総旗艦ヤマト

 

「ワープブースター解除。全艦砲撃用意」

 

「イツクシマ、ハシダテ、マツシマを確認。超重力砲、発射準備」

 

 総旗艦装備として建造された新たな決戦兵器、余剰次元の展開に一切頼らない超兵器は、総旗艦ヤマトのその身に溢れる莫大な力を持ってようやく稼働状態に入る。

 正式名称、重力波連鎖展開型放射砲____超重力砲と呼称されるその兵器はいまだ試射が行われていない兵器であり、エネルギー供給の続く限り強大な重力波を射線上に展開する事ができる。

 

 本来は対艦用兵装であるが、やむを得ない。

 今のところは1発撃てれば御の字のビックリドッキリメカだ。

 

 

「タウコア完全開放を」

 

「了解! タウコア完全開放、臨界稼働開始ッ!!」

 

 たちまち電子回路の紋様を纏った莫大な波動エネルギーを纏い、伝導管が輝き始める。

 ロンドン砲作戦からさらに調整が行われ損失がまた減った事で安定した高出力を獲得し、荒々しい流れは落ち着きながらも内に溜める力が増えているのだ。

 

「全艦全システムの連結を確認。艦内慣性制御システム、リアルタイム調整開始」

 

「直列型ツインドライヴ出力全開」

 

「リミッター解除、補助回路作動、安全装置の全停止を確認」

 

「イツクシマ、ハシダテの遠隔操作開始。発射位置へ」

 

「マツシマ、艦隊防御態勢に入ります」

 

 まるで凧のような形状をした艦艇____超重力砲支援艦マツシマが、ヤマトとアンドロメダ級を纏めて防御できる規模の波動防壁を展開した。

 ゴストーク級の艦首超巨大ミサイルを10数発受けてもびくともしない鉄壁の守りはこの命知らずの艦隊に大きな安心感を与えた。

 

 さらに六角柱の見た目をした超重力砲艦が歩を進め、ヤマトの艦体と平行になるように並んだ。

 超重力砲を使用するためだけに建造され、自衛用武装を一切持たない追加武装は大顎を開き光珠を見せた。

 

 波動砲を収束させるときに使用する重力子を攻勢転用する兵器は、重力子スプレッドで存在はしている。

 しかしこれは度を越している。

 重力子を生成し量子跳躍させて薬室で圧縮__縮退させて撃つというのは、控えめに言って「何もかもひき潰す黒い暴風を撃ち出す」ようなものだ。

 

 

 と言っても、AAAWunderが持つミラーリングシステムと比べれはかわいいモノだろうが。

 

 

 そしてこの兵器なら、敵が重力制御を生業とする巨大要塞でも()()()くらいはできるだろう。

 

「アンドロメダ全艦、重力子スプレッド発射態勢!」

 

「各艦長から発射トリガーを預かりました!」

 

「艦長! エネルギー流路が持ちません! もって60秒です!!」

 

 多摩の叫びとも取れる報告にミサトは握るトリガーの奥にそびえたつ白い闇を睨んだ。

 

「薬室内、重力子密度高位へ推移。波動防壁による薬室内保護良好。縮退臨界!」

 

「着弾空間座標、白色彗星内部2万キロの地点! ライフリングよし、解放準備完了!」

 

 コントローラーの撃鉄を起こし、ミサトは叫ぶ。

 

「超重力砲、発射ァッ!!」

 

 カチャンと軽い音の次にやってきたのは凄まじい閃光だった。

 波動砲とは異なる()()()を覆う黄金の光が白色彗星に突き進み、そこにアンドロメダ級の重力子スプレッドが合流して増幅されていく。

 

 元々重力フィールドを展開して攻防一体の壁を作る兵器だが、その進化は集約と増幅だった。

 大量の波動砲を集約して巨人の一撃を生み出す事もできれば、重力に関する物を強大な出力にする事もできる。

 

 この2つが合わさり生み出すのは、「尋常じゃない程の重力波」だ。

 射線上に展開するカラクルム級が重力の暴風にひき潰されゴッソリ削り取られていく。

 さらに射線上の景色が歪み、そこに巨大重力波の残り香があることが分かる。

 

 重力波で制御されている筈の白色彗星のガスが巻き上げられていく。

 彗星が普段から操っている重力波を遥かに超え、光すら歪めるレベルの不可視の攻撃は彗星内部に突き刺さり、彗星は沸騰した様にうねり、唸りを上げていく。

 

「白色彗星内部に測定不能レベルの重力乱流が発生しています! 続けて、彗星内部から出現する艦隊に大きく乱れが!」

 

 モニター上に表示された映像はひどく乱れているが、カラクルムらしき緑の戦艦が隊列を乱しドミノ倒しのように他艦に衝突している。

 さらに、超重力砲の射線上のいたのだろうかカラクルム級が大きくえぐり取られた映像が映り、ミサトはガッツポーズをした。

 

「全艦急速回頭、この宙域を離脱。ヤマトは第1防衛艦隊へ、アンドロメダ級は各分艦隊に戻れ」

 

 ヤマトの舵を握る長良、アンドロメダ各艦の操舵がギリギリの位置で時計回りに急速回頭し、白色彗星の正面から脱した。

 反転180度は大きな隙を見せることとなるが今ならチャンスはある。

 大荒れの白色彗星を背にして、ヤマトとアンドロメダ級は全速力で撤退していった。

 

 

 

 

 白色彗星

 玉座の間

 

 

「これはッ?!」

 

「強大な重力場による攻撃かと。観測が振り切れるほど……テロンがなぜこのような物を……」

 

「例の大砲を持っている文明ではなかったのか?!」

 

 波動砲ではない未知の攻撃を受け、あろうことか彗星の運行にも支障をきたしている。

 歩みを止めさせるほどの大災害を彗星内で起こされては堪ったものではない。

 

 アケーリアスの遺産がそこで止まるはずがないが、WILLEが救われている点を言えば、ガトランティスは本当に「白色彗星の全機能を使えていない」事だろう。

 

「サーベラー」

 

 ズォーダーに命じられ、結晶体の鍵盤を操作する。

 放り込まれた重力場の嵐は乱気流が可愛く見える程の嵐を作り出し、時に支流が生まれ、束なり新たな流れとなり、局所的な渦を生み出したり、制御も何もなされていない煩雑な流れだ。

 

 まるで糸くずのように複雑に絡み合う、最難関の知恵の輪だ。

 

 しかしあれは何なのか。

 大砲___波動砲を持つ事は知っていた。

 

 バラン星域で放たれた光はこの戦場で確かに使われた。

 カラクルムの隊列を引き千切るという「攻撃目的ではない運用」がされているが、確かに使われた。

 

 しかしあれは全く見た事がない。

 重力フィールドを展開する飛礫(つぶて)、それをはるかに凌ぐ重力の砲撃、戦列歩兵とは異なる分断と各々の集団の得意を押し出した各個撃破戦法。

 

 これが3年以上前に滅びの淵にあった文明なのか……?

 

 

(カラクリがある)

 

 

 ズォーダーの思考は的を得ていたが、その正体を探る事はできなかった。

 蘇生体とコスモウェーブを用いた偵察は意味をなさない。

 AAAWunderに潜り込んだ純粋体はコスモウェーブが通じず現状を知る術はない。

 

 ガミラスの調査船団に潜り込ませた蘇生体は感知できるが、今は隔離されている。

 

 

 相手が一枚上手だった、とズォーダーは表情を厳しくした。

 蘇生体の自爆を恐れての隔離措置だろうが、現状では潜り込ませた耳目から得られるものはない。

 

 

 今はいい、儀式の場に歩を進めることが重要だ。

 サーベラーによる重力乱流の解消が済めばまた進む事ができる。

 

「さらに軍を送り込め。イーターもだ」

 

 

 

 _______________

 

 

 

 

 ガミラス特派機甲軍団+太陽系駐留艦隊

 改ゼルグート級一等航宙戦艦 サレザレウス

 

 

「1034、被弾!」

 

「556、戦列を離れる!」

 

「第3次航空隊、発艦しました」

 

「光学兵器撹乱幕、損耗率48%! カラクルムの砲撃が通るまで残り10%です!」

 

「追加散布開始。散布艦隊に濃度90を維持する様に撒かせろ」

 

 第11光学撹乱投射戦隊が撹乱幕を封入したミサイルと魚雷を装填し一気に発射、ビームが飛び交わない異様な戦場を煙幕が覆っていく。

 VSPST1発で悲惨な最期を遂げるガミラス艦ではカラクルム級の砲撃など受けられない。

 改ゼルグートという例外はいるが、1隻だけ例外がいても意味はない。

 

 だから、地球と同じような戦法を使った。

 唯一違うのは、デストリア、クリピテラ、ケルカピア、メルトリアによる機動戦ができることだろう。

 

 ただ惜しいことに、ガミラス艦は実弾砲撃能力に対応していない。

 ガミラス戦争の戦史公開でガミラスも実弾の有用性を認識したが、それをいざ取り込めるかと言われてもそうではなかった。

 既存艦を改装しようにもすぐにはできず、太陽系駐留艦隊に施された改装のように外付けにするしかないのだ。

 

 

 だから必然的に魚雷での攻撃となるがそこはガミラス、良いものを引っ提げてきた。

 

 メルトリア級の一隻が放ったミサイルが、カラクルム級機関部の反応目がけて突き進み命中した。

 そして大爆発、人間では即死するレベルの放射線と激烈な反応を放ち大ダメージを与えたのだ。

 

 

 ガミラシウム弾頭搭載型ミサイル、これがガミラスの牙だ。

 ガトランティスの量子魚雷のような「駆逐艦レベルでも使える高威力兵器」が開発のキッカケとなり、自国領内で採掘できる放射性物質ガミラシウムのなかでも「特定条件で急速に不安定になる同位体」を使用した大艦殺しがこのミサイルだ。

 

 

 地球側が見たら「核魚雷じゃないかそれ」と突っ込みを入れるかもしれないが、波動掘削弾と同じような高威力兵器としてその地位を確立したのだ。

 

 

「ゴストーク級発射態勢、数10!」

 

「27駆逐戦隊を向かわせろ!」

 

 クリピテラとケルカピアで構成された第27駆逐戦隊が一気に加速しゴストーク級に襲い掛かると、ガミラシウム弾頭ミサイルをお見舞いした。

 大量の艦載ミサイルの誘爆とのセットで撃沈するが、辛くも生き残った1隻が自爆覚悟で27戦隊の攻撃を突破して本隊に突進していく。

 

 

「1隻抜けました! こちらに突進してきます!」

 

「狼狽えるな」

 

 その瞬間、ゴストーク級が撃ち抜かれた。

 地球の第3防衛艦隊が特派軍団に同行させた震電が、彗星ユニットのレールガンでぶち抜いたのだ。

 

 背丈を超えるレールガンから放たれる砲撃は弾種変更で戦艦殺しから対空防御まで可能で、元から対空に乏しく陽電子ビームを封じざるえなかったガミラス艦隊の補助として同行していたのだ。

 

 巨大な人型が器用に右手を上げ地球式の敬礼をすると、ディッツもガミラス式の敬礼をした。

 相手が見えているかは分からないが、これは心強い。

 

 震電彗星装備型はそのまま砲撃位置に戻りゴストーク級狩りに戻り、ディッツも艦体の指揮を執る。

 

(我が軍でも採用できないものか……)

 

 それを少し考えるくらいにはわずかに余裕がある。

 だがそれもいつまでキープできるか____始まったばかりだがこの戦いはガミラス史上でも熾烈を極める戦いとなることだろう。

 

 

 

 

 _____________

 

 

 

 

 

 地球火星間軌道

 アメノハバキリ大隊(超巨大戦艦討伐中)

 

 一塊の流星が熾烈な対空砲火を受け散開し、人間業とは思えない軌道で全てを避けきる。

 鋭角、急加速、急停止、遥か神話のイカロスのように、しかし蜜蝋ではなく橙光の翼が背中を押し、赤き戦神は肉薄する。

 

『総員、撃て!』

 

 ミリーゼの指揮が飛び、イザナミ全機がライフルを構えた。

 亜光速で脈動する奔流が町の一角を吹き飛ばせるレベルの圧縮粒子ビームとして放たれ装甲に衝突するが、その体躯以上の堅牢さを見せつけ貫通を許さなかった。

 

『この堅牢さ、強敵であるな!』

 

『ですが完璧に無効化されている様ではなさそうです』

 

『じゃあアイツが腹一杯になるまでぶち込んでいけば?』

 

『こっちも半分無限動力とはいえ、銃身が保たんぞ!?』

 

『第11連隊による援護射撃を開始、近接戦闘に持ち込みます。これだけの巨体であれば懐に飛び込まれた時の対処手段が乏しい筈です』

 

 超巨大戦艦の苛烈な砲撃を超高機動で避けながら作戦会議をするが、どうやら超巨大戦艦は砲撃で対空ができるらしい。

 それもこの異常なほどの砲塔の数からくるゴリ押しだろう。

 

 砲塔の上に砲塔を載せるあり得ない設計思想を持っているが、カラクルム級の艦橋砲塔でも同じ設計が見られたから少なくとも「あり得る」のだろう。

 事実、これだけの大火力で対空防御できてしまっているのだ。

 

「IM01了解。各機近接戦闘用意」

 

 各々のスタイルに合わせた近接武器が背部兵装担架から取り出され、遥か彼方の陽光を受け鈍く光る。

 日本刀、直刀、ダガー、斧、そして機体全長ほどもある巨大な折り畳み式大刀、全てパイロットに合わせられた特注武器だ。

 

 さらにライフルの重心を折りたたみ太陽炉を唸らせた機体はなんと折りたたんだライフルの先端からビームの刃を走らせた。

 そう、このビームライフルはビームブレイドにもなるのだ。

 

『待ってください! ホルスアイに感アリ、このサイズは……?』

 

「艦載機か?」

 

『もっと大きいです。これは……ッ!? 出します!』

 

 スクリーンに映し出されたのは、驚愕の正体だった。

 自分達と同じように人型を取り、ライフルとナイフを持ち宇宙を駆ける兵士。

 

 

 戦術機、それその物だった。

 

 

『戦術機をコピーしたって言うのか!?』

 

『こちらでも確認しています。全長20.5m、基本武装はライフルとナイフ、油断しないでください!』

 

『とはいえ相手が震電タイプかッ!!』

 

 グラハム機が先行し、敵戦術機に強襲を仕掛ける。

 相手も反応しライフルからビームを撃ちまくるが「普通では殺人的機動」で瞬きする間に撒いてしまい、日本刀形状の単分子刀でけさ切りにした。

 

 そのまま橙色の軌跡をくっきりと残しながら3機纏めてビームで消し飛ばし、敵に格の違いを見せつけた。

 

『指揮官殿! 奴ら大した相手じゃないぞ!』

 

『恐らく陸戦の要領で動かしているのでしょう。第31連隊による支援攻撃を開始し、敵戦術機を引き付けます。無視して突っかかって来る分は自力で何とかして下さい』

 

『おう任せろ。歩兵のころにクソほどやったさ』

 

 手に吸い付くような操縦桿の感触を確かめ、超巨大戦艦に肉薄していく。

 相変わらずの大口径対空防御を掻い潜り、時に粒子フィールドで受け止め、兎に角距離を縮めていく。

 しかし、相手の物量はこちらを遥かに上回る軍団規模、数にして3個連隊324機で9倍の戦力差だ。

 これでもミリーゼ指揮で削りに削ったが、そもそもの敵の数が8個連隊で多すぎるのだ。

 

 しかし、「上澄み中の上澄み」には関係なかった。

 

『俺に任せな!』

 

 7.5cm口径4連装速射光線砲と多連装ミサイルポットを両腕に装備した1機が躍り出た。

 さらに電磁投射小銃に単分子斧を取り付けたハンドガンを構え、剣類を排除した尖ったカスタムを見せつけるのはユーロの元震電乗りだ

 

 

「乱れ撃つぜ────────ッ!!!」

 

 それがこの男。

 震電を魔改造させガトランティスとの戦争では大量の弾幕で圧殺した「ライル・ディランディ三佐」だ。

 

 ゲシュ・タム機関を搭載した事で実現した「光学兵器での尋常じゃない弾幕展開」が敵戦術機を圧殺し、それに続いて強烈な弾幕を展開する僚機のお陰でさらに減っていく。

 

 弾の嵐を辛くも潜りきった勇敢な敵機にはハンドガンのアックスをお見舞いし、ガトランティスの物量戦に敢えて乗って優勢に傾けていく。

 

 それに呼応したハンドガン持ちのイザナミがさらに弾幕を張り、続々と迫る敵機を撃ち抜いていく。

 

 どんなに減らしても超巨大戦艦から沸いて出てくるその光景は、まるで蜂だ。

 蜂の巣を守るために巣穴から這い出る毒蜂、イザナミには艦艇用VPS装甲があるとはいえ限界がある。

 粒子フィールドで受け止めても限界があり、必ず限界がある。

 

『数が多すぎる……! なんだッ!?』

 

 撃てば必ず当たるレベルの大混戦に風穴を開けたのは、あり得ないカスタム機だった。

 震電の彗星装備が持つ超高出力レールガン、それを2丁拳銃のように構え大幅に増設された弾倉を見せる「魔改造」の局地にいるようなその機体は、北米から現れた戦闘狂だ。

 

 イオ・フレミング二尉____高火力カスタム機で戦果を積み、イザナミにもそれを要求した大火力至上主義だ。

 しかし中遠距離からの射撃に高い適性を持ち、イザナミが携行できる最大級の火力を与えられたのだ。

 

『やってもやってもゴミみてぇに出て来るな!?』

 

『口が悪ぃなぁ!! えぇ?!』

 

 大剣____バスターソードを構え切り刻む1機のイザナミ、彼は素行不良の烙印を押された「戦闘中毒者」だ。

 アリー・アル・サーシェス二尉、震電、秋水を共に乗りこなし武器を選ばない兵士として力を見せつけ、素行調査をスルーさせて選ばれたのだ。

 

『良いじゃねぇか!! イザナミ、コイツはやっぱとんでもない兵器だ!!』

 

『サーシェス機、フレミング機はそのまま突入援護を。本隊を肉薄させます!!』

 

『了解!』

 

『はいよお姫様』

 

 弾倉を自動排出し新しく弾倉を押し込むと、レールガンは再び膨大なエネルギーを貪り始めた。

 大きさゆえにアームでの保持が必要な超高出力レールガンをアームなしでの2丁持ち、さらにゲシュ・タム機関による供給の暴力で2秒に1発の射撃を実現し、有象無象を吹き飛ばす。

 

 さらに一部のイザナミが護衛に当たり、電磁投射小銃とビームライフル、さらには4連装速射光線砲を腕部に搭載した射撃特化機が砲撃をすり抜けてきた敵機を的確に撃ち抜く。

 

 活路を開く決死の砲撃を受け、ノウゼン率いる20機は超巨大戦艦に肉薄できる距離まで詰めた。

 1機が日本刀型超高振動単分子刀で砲塔に一線を入れるが、深々と切り裂いただけで爆発には至らない。

 

 予想以上に硬い。

 切っ先の厚みが分子1つ分しかないはずの剣でも一撃とはいかない、ならば数だと砲身部分に居合切りを仕掛けるため、全神経を研ぎ澄ませる。

 

 

『……今ッ!!』

 

 左上段に構えた刀を一気に振り抜き、砲身を3本とも切り飛ばした。

 そのまま刀を返し砲塔をけさ切りにして渾身の一撃で砲塔を1つ破壊した。

 

 

「ここまでやって漸くか……ッ」

 

 

 射撃で壊せず、確実に破壊するには近接で渾身の一撃を加えるしかない。

 艦の至近距離で射角の関係上砲撃を食らうことはないとはいえ、いくらなんでもこれは規格外すぎる。

 

 ふっ……と、影が降りた。

 その方向に視界を向けると、()()()()()()()()

 

 

「冗談だろ!?」

 

 我が身を傷付ける事も厭わず、超巨大戦艦を艦体ダメージを無視して砲撃を仕掛けてきたのだ。

 先程破壊した砲塔よりも小型だが、こうして飛ばす為にワザと小さく造ったのだろう。

 

『見えています! ボギーをタレット艦と呼称、各個にマーク開始します! なお、超巨大戦艦の解析が終了しました、送信します!』

 

 ミリーゼから送られてきたのは、超巨大戦艦の外観から分かる砲塔の位置と艦底部長巨体砲の情報だった。

 その気になれば惑星1つ吹き飛ばせる巨大砲、推定で10000ミリを軽く超える超重装甲、一昔前の遠隔誘導兵器を想起させるタレット艦、しかし対空銃座のようなものが一つも存在しない。

 

 

『ここまで近づけばッ!!』

 

 ほぼ至近距離で引き金を引き、橙色の奔流が装甲に突き刺さる。

 一切減衰していない理論上の最大出力が突き刺さり、バーナーのように装甲を焼き切りにかかる。

 しかしどう足掻いても貫通には至らない。

 

『だったらよぉ!!』

 

 装甲の穴に直刀型単分子刀を突っ込み、尋常じゃない膂力で切り上げようとする。

 フレームが軋みを上げる程の出力で無理矢理装甲を切り裂き艦内を露出させ、その大きな傷にライフルを捻じ込み艦の内部を焼き尽くす。

 

 漸く区画の一つを破壊、ボコボコと泡立つように膨らんだかと思えば橙色の光と共に消し飛んだ。

 

「総員! ビームライフルは接射での運用に切り替えろ! 射撃で倒そうと思うな!!」

 

『全長を超える単分子刀搭載機は敵艦装甲への攻撃を優先。ビームライフル持ちはそこに第2激を!』

 

 

『居合イィィィィィィィィィィッ!!』

 

 

 超加速で飛び込むグラハム機が接地脚を展開し粒子の質量増減効果で思い切り踏ん張ると、上段から日本刀型単分子大刀を振り下ろす。

 

 

『抜刀ォォォォォォォォォォ!!!!』

 

 

 魂の乗った雄叫びと共に装甲が切り裂かれ、凄まじい光と共に破片が飛び散った。

 同時に単分子大刀の切っ先が大きく割れ、割れた切っ先をその巨大な傷に突き立てるとさらに切り上げ素早くライフルに持ち替え斬撃の痕にとどめの一撃を入れた。

 

 さらに他の機体群はツーマンセルを咄嗟に組み装甲を切り裂き、ビームを捻じ込む連携を取り、堅牢な要塞であるこの超巨大戦艦にも火の手が上がり始めた。

 

「例の艦艇が来るまで持たせるぞ、行くぞ!」

 

『おうよ!!』

 

 ノウゼンもシュガと組み装甲を切りつける。

 ノウゼンが振り下ろす長剣型単分子大刀が装甲に深い傷を刻み込み、シュガは2丁持ちのビームライフルで装甲を膨大なエネルギーで焼き切り、また区画を吹き飛ばした。

 

 

 

『全戦術機、及びアメノハバキリ大隊に一斉通信! 60秒後に超巨大戦艦進路上にツインドライヴ艦艇がワープアウトする!』

 

「AAAWunderか?!」

 

『以降、全機はタレット艦への対処及びツインドライヴ艦の援護に移行します!!』

 

 

 遂にやってきたかと頼もしい援軍に期待を乗せ、さらに激しい機動を見せつけタレット艦に取り付く。

 ちょっとした山と同規模の艦艇も各所から火の手が上がるが、それでもまだ歩みを止めない。

 カラクルム級を雑に刈り取れるとは言えこのような動く要塞にはやはり決めきれない。

 

 本来イザナミはガトランティス要塞「滅びの方舟」を攻略して、サーベラーの複製体(?)の証言にあったゴレムを破壊する事を目的としているのだ。

 機動兵器としての純粋な戦闘力と突破力は最高峰だが、全長12キロメートルを超える戦艦を殺し切れるかと言えばそうでもないのだ。

 

『ワープアウト確認! 各機備え!』

 




イザナミだけで構成されたアメノハバキリ大隊がどれほどヤバいのか


マクロスの場合
VF19の翌年にyf29(アルトが乗ってる)量産したようなもの

ガンダムの場合
ガンダムMk2作った翌年にクスィーガンダム造って大隊組んでるようなもの
シャアザク造った翌年に「シナンジュ部隊」造ってるようなもの
ガンダムエクシアが完成した翌年に「クアンタで構成された部隊」ができたようなもの

ヤマトの場合
コスモハウンド完成した翌年にアンドロメダ級次元潜航戦艦造って艦隊組んでるようなもの


ダンボール戦機の場合
オーレギオン量産してベクターを雑に刈り取ってるようなもの
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