宇宙戦艦ヴンダー 《Reise zu einem Wunder》   作:朱色の空☁️

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サブ1本目です

火星で何が起こったのか…
それを知る話です。

後半への伏線も兼ねてますんで「そういやそんな話あったなぁ」位で覚えておいて欲しいです。

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AD2155✕✕✕✕国連航宙技研 極秘研究施設ガリラヤベース残留記録

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Eyes only

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「回収した物体の素材分析の結果は?」

 

「破片の素材分析の結果、現在人類が開発したどの物質とも当てはまりません。恐ろしい強度です。それと、興味深いことが1つ。」

 

「興味深いこと?」

 

「回収した物体は生物でした。そのため、物体の組織構造を解析、ダメ元ですが遺伝子も解析してみました。その結果、遺伝子構成物質は随分と違いましたが人類に近い遺伝子が検出されました。組織の構造解析では密度が物凄いことになってますが通常の生物と同じです。」

 

 

「つまりあの物体は巨人ということか?全長40メートルの。」

「データではそうなります。」

 

「しかし、人類に近い遺伝子とは...近似率は?」

 

「99.99%、ほぼ人類です。」

 

「とは言われても、この鎧を纏った巨人は一体何で動いていたんだ?」

 

「と言いますと?」

 

「これだけ巨大だとエネルギーの補給と消費が釣り合わない。定期的に、冬眠のようなエネルギー節約期間があるなら話は別だが。」

 

「何かのエネルギー機関が内蔵されているという可能性は?」

 

「そこなんだよ。便宜上内蔵機関と言うが、巨人の胸部に謎の球体が発見された。原理はさっぱりだがここからエネルギーを得ていたと考えるのが妥当かもしれん。」

 

「無限のエネルギー.......旧約聖書の生命の実ですか?」

 

「あれは御伽噺だろ、でも、あながち間違ってはなさそうだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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事故現場より回収された仮説論文

 

 

執筆者 Dr.katuragi

 

情報漏洩防止のための暗号化処理を確認。

一部抜粋、簡略化して開示

 

 

スーパーソレノイド機関

通称S²機関

 

高次元宇宙からエネルギーを引き出す事実上の永久機関。

S²機関はその半身をこの世界を置き、もう半身を高次元宇宙に置く。

いわば2つの世界のゲートとしての役割、安定用バルブとも言える。

 

しかしS²機関は極めて不安定で、2つの世界の安定のためには莫大なエネルギーを受け止める器と、制御するための障壁が技術的に必要と推測。

 

S²機関は高次元宇宙側に深く沈み込むことでより多くのエネルギーを取り出せると推測。こちら側に存在する半身が全て高次元宇宙に落ち込んだ場合、次元境界が不安定化。高次元宇宙空間がこちら側の空間で加速度的に展開、半径数百キロメートルに渡り、『こちら側の空間が高次元宇宙に侵食を受ける』。

 

 

 

 

 

 

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「内蔵機関の解析結果は?」

 

「あの胸部の球体を境界として、向こう側に異空間の存在が確認できました。やはり、葛城博士の提唱したスーパーソレノイド理論で間違いないかと」

 

「まさか机上の空論が現実となるとはな」

 

「しかし、コレで現実に存在したと言うことになります。」

 

「これ以外の動力では説明がつかないからな。膨大なエネルギーに耐えられる器と制御用の障壁。内蔵機関からのエネルギーを元手にしてるならそれら2つも実現可能。結果、S²理論成立っと。」

 

「永久機関、ですが博士の理論だと、高次元空間に侵食される危険性もあると言われてますが...」

 

「何をどうしたらS²が向こう側に完全に落ちて侵食開始になるかが分かってない.......コレは調べちゃダメだな。」

 

 

 

 

 

 

「航宙技研から通信がありました。その、葛城博士が3週間後にここにやってくるそうです。」

 

「おいおい...。S²機関の提唱者が直々に来るのかよ。」

 

「どうやらその巨人に人間の遺伝子をダイブさせるつもりのようで....。」

 

「いや、それは不味いだろ...。技研の方は?許可したのか?」

 

「技研の許可は取れているようです。私たちに、葛城博士のサポートをするようにと上からの通達が来ています。」

 

「.......わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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最重要機密

2157年✕月✕✕日

ガリラヤベース消滅についての最終報告書

 

 

2155年9月13日、国際連合航宙技術研究局最重要極秘研究施設、通称『ガリラヤベース』の消滅を確認。

 

当時、施設内には研究員120名と客室研究員として葛城博士、その娘が在中。

 

事故現場より、当時の監視カメラのビデオ映像とスーパーソレノイド理論についての暗号化された仮説論文、観測機器残骸からサルベージされた、事故当時の観測データを回収。

 

 

事故当時、未確認の素粒子を複数種類1ダース近く観測、その激烈な重力振発生、空間の反転と共に高次元宇宙空間と通常空間の置換が発生。加速度的に置換現象が拡大していき、半径数百キロメートルまでの拡大後、赤い十字架と共に衝撃波が発生。火星居住地の約30%を破壊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生存者1名。救命カプセルユニット内で生存

 

細胞内のテロメアに異常を確認。

 




サブ1本目です

ガリラヤはイエス・キリストゆかりの地です。

しばらくは上がらないかと
試験勉強してるので終わったら暇になるんで執筆再開します。
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m(_ _)m

予定では、次の話で重力推進、ワープ航法、波動砲を発射します。
2門の波動砲を派手に撃ってみます。
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