宇宙戦艦ヴンダー 《Reise zu einem Wunder》   作:朱色の空☁️

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最終章本編です。

ご都合に見える展開もあるかもしれませんが、技術面での考察をお願いしている方との協議の上で設定しています。
その点あしからず。


終わらせるための力 1

 シャンブロウ海戦から1か月が過ぎた。各部の損傷も癒え、艦内の雰囲気も少しだが暖かい物となっていた。スターシャの仲介で結ばれた休戦協定により、現在の所はガミラス間からの攻撃は受けていない。だが、それに反発した艦艇からの攻撃は避けられないため、艦内シフト等はいつも通り。大して変わらない、でも、希望を持って帰る事が出来ているという事実が、この復路の士気を徐々に上げにいっている。

 

 変わった事といえは、星名と岬、加藤と原田が新たに結ばれた事。心配な事と言えは、地球の現状。人類滅亡まで1年というのはあくまで試算。遊星爆弾の脅威を取り除いた事で多少余裕は出来ているかもしれないが、それでも今までの分の遊星爆弾で確実に人類の生活領域は侵食されてることだろう。

 

 だから急いでいる。1日3回のワープをこなし、毎日1500光年以上という距離を進む事で、まだ遠くはあるが確実に近づいている。艦内通路のモニターには精神衛生上の観点から自然の風景が映されているが、今はその写真を背景にして「地球までの距離」が表示されている。

 

 

 地球まで、残り8万5000光年。

 

 

 それはワープ1回ごとに更新され、日々の「奇跡のラジオ局」でも毎日お知らせされている。今の皆を大きく支えているのが、この確実に減っていく地球までの距離だ。家族の安否が心配な者もいる。だがまだ距離があり過ぎて、地球の未熟な超空間通信では観測データどころかほんの一言レベルの短文すら届けられない。

 

 ちなみに沖田艦長は……元気だ、まだ元気だ。投薬治療を続けながら日々次世代艦向けの戦術の考案を続けている。見かけは元気そうだが、ベットに横になる時間が徐々に増えている。徐々に体力が落ちてきている点は誰もが心配していて、古代なんかは沖田艦長の部屋で親子のように話す時間が増えてきている。勿論戦術の話ではない。何も知らない人から見れば、本当にどこにでもいる親子の話に見えるだろう。

 

 

 

 家族の顔が見たい。地球の今が知りたい。地球の明日を見たい。だから今日もWunderは進む。目的地は地球、母なる地球を救う為に、Wunder乗員800名余りとミサトとレイ、今は思念でしかない元AAAWunderブリッジ要員は、地球を見て進み続ける。

 

 その先に、例え何があっても。

 

 

 

 ____

 

 

 

 

「バラン星? どういう事だ?」

 

「そっか、亜空間ゲートを使うのね」

 

「ご名答。こいつで3万光年くらいは飛ばせる。マゼラン側ゲートは吹っ飛んだけど、銀河系側は無事なはずだ」

 

「あ~それなんだけど、期待しないで……あの時バランで大暴れして星吹っ飛ばしたの憶えてる? あれがエネルギープラントだから、吹っ飛んでいる以上ゲート使えないって問題もあるから、な……」

 

「「「あ……」」」

 

 リクが漸く治った左手で頭を掻きながら申し訳なさそうに忠告をした。

 3人は失念していた。亜空間ゲートという高速道路に気を取られていて、それを支えるインフラの事が頭から抜けていた。波動砲を撃ちこんだ以上無事では済まない。しかしバランの現状の観測はここからでは出来ない。まだバランまでの距離は1000光年と距離があり過ぎて、艦載のVLBI望遠鏡で観測しても1000年程前のバランの状況が映るだけだ。

 

「……でも使える可能性は」

 

「ゼロじゃない。どこかにバッテリーみたいな物があればまぁ……どうせ灯台で通り道だ。リスクはあるけど動くなら使おう」

 

「ところで暁さんは?」

 

「リハビリと検査だ。無茶して肩戻したツケだってさ。暫くは続く」

 

(そう言う無茶もする時はするのがハルナだけどな)

 

 かれこれ長い付き合いだ。危なっかしい部分もあるのはリクが一番知っているが、「そういえば僕、手榴弾を投げ返そうとしてたな……」と苦笑いをした。これでは人の事言えないし、寧ろもっと危なっかしい。

 

 その数分後、戦闘艦橋内にアラートが上がった。

 

「戦術長、救難信号を捉えました!」

 

「ガミラスの? 位置は?」

 

「この近くです。出力が弱いので、解析に時間を下さい」

 

「古代くん。一先ず救助しよう」

 

「はい。相原、発信位置を最優先で調べてくれ。甲板部に連絡、エンジントラブルと思しきガミラス艦艇を確認。救助活動準備にかかれ。繰り返す、救助活動準備にかかれ」

 

 

 


 

 

 

 その男、ガル・ディッツと親友アウル・クダンは、フリングホルニの艦橋で星を見ていた。第101艦隊はレプタポーダの一件を片付け、バラン星から逃れた艦隊と合流。そのまま跳躍を繰り返し、サレザー恒星系に辿り着いた。

 

「帰って来たんだな」

 

「長かったな。で、肝心のメルダは?」

 

「今はイスカンダルにいる。が、ユリーシャ殿下とガミラスに帰るらしい」

 

「……デスラー総統無き今、人民を一つに纏め上げるのは容易い事ではない。総統はカリスマ性の塊だったからな、誰にもあんな真似できんよ」

 

「クダン司令、外縁部臨時増強警務艦隊からの承認を受けました。ジャンプ先座標設定にかかります」

 

 サレザー恒星系の外縁部と外惑星軌道を周回する警務艦隊は、第5惑星エピドラと第2バレラスの崩壊を受けて編成が急遽変更され、平時より大幅に増員されている。通常は警務艦隊が管制塔代わりとなり「通過」の承認を出しているが、今回はエピドラ崩壊により濃密な星間物質が拡散され第5惑星軌道に航行困難宙域が出来てしまった為、特例でジャンプ可能となっている。

 

「分かった。では、第5惑星を上手く避けて第4惑星軌道に近い場所にゲシュ=タム・ジャンプだ。重力圏には入らんようにな。ああガル、如何やらエピドラは崩壊したらしいぞ」

 

「崩壊した!?」

 

「Wunderがここに来た時に親衛隊側が何か使ったみたいで、それでエピドラが崩壊したらしい。仕事が増えるな。ついでにバレラスにもダメージがあり、第2バレラスは何と大爆発。イスカンダル星と本星の間に出来立てホヤホヤのデブリ宙域があるらしい。お前胃に穴でも開くんじゃないのか?」

 

「もう既に空いている気がする。何をしたらこうなるんだ……」

 

 漸く帰ってきたと思えば故郷の周辺はボロボロ。クダンは涼しい顔で伝えるが、その報を聞く本人は胃がキリキリと痛むような感覚に支配された。

 

「あと、第2バレラス633工区がバレラスに落ちそうになったが、それをヴンダーが損傷覚悟で迎撃したらしい。何でも、『波動エネルギーを転用した巨大な大砲』その名も『波動砲』らしい」

 

「ゲシュ=ダームバル。ヴンダーがアレを使ったのか」

 

「十中八九そうだろう。……辿り着いたんだな、ヴンダーは。オキタ艦長に会っておきたかったが、もう遅いだろうな」

 

「ジャンプ先座標セット完了、全艦隊ジャンプ可能です」

 

「よし、ジャンプだ」

 

 クダンの指示で全艦隊がゲシュ=タム・ジャンプに入り、一瞬で第4惑星軌道以遠の宙域にゲシュ=タム・アウトした。黄緑のガミラス星と奥から覗くイスカンダル星。そして遥か前方から大量のデブリがお出迎えし、ディッツは顔をしかめた。

 

「酷い有様だな。ここにもデブリがやってきてる」

 

「回収にType-nullでも貸そうか?」

 

「あんな機密の塊、おいそれと借りれん」

 

「軌道上に艦影確認。タラン将軍です」

 

 1隻のガイデロール級とその周囲を護衛する艦隊が第101艦隊とバランからの残存艦隊を出迎え、ガイデロール級がフリングホルニに接舷。ヴェルテ・タランの弟のガデル・タランが乗り込んできた。

 

「ディッツ提督、無事の帰還をお待ちしておりました」

 

「無事……とは言えないな。酷い有様だ。本土防衛艦隊の方はどうか?」

 

「小マゼラン防衛戦線、サレザー絶対国防圏の再構築中です。まだ十分な艦隊数が帰還していないのが現状ですが、問題なのは閣下の召喚命令に背き違反した船がいる事です」

 

「問題ない。信頼できる者を向かわせた」

 

「癖アリだけど信頼できる者か。さあて誰かな?」

 

「知っとるのに何を言っとる」

 

 

 

 ________

 

 

 何処かの宙域。青色巨星の光を受け逆光で影となったデウスーラ2世は、デスラー派として離脱した残存艦隊と合流していた。

 

『このゲール。3000の艦隊を率い、昼夜の行軍を続けて参りましたが、途中、裏切り者ディッツの(ry』

 

 ゲールは泣いていい。デスラーは通信を切ってもいい。媚び諂われる事にもううんざりしているデスラーは気を紛らわせようとグラスに口を付けた。

 デウスーラ2世は第2バレラスの崩壊から辛くもジャンプで逃れ、どこかの宙域に身を潜めていた。その艦橋にはデスラーと、解放されたタランがいた。

 

「しかし、何故あの船に拘られるのですか?」

 

「欲しくなったのだよ、あの船が」

 

「私を追い詰めた物を、自らの力にする。魅力的とは思わんかね?」

 

「大ガミラスの栄光が、この宇宙に秩序と救済をもたらす。それが出来るのは、この私だけだ」

 

「タラン。君を解放したのは、やってもらいたい事があるからだ。バランが破壊された今、亜空間ゲートのエネルギープラントも存在しない。それでもゲートを稼働させる方法を探し、実行して欲しい。君にはゲール君の艦隊を預けるから、好きに使いたまえ」

 

 

 

 


 

 

 

「こんな小さいのにワープ出来るんだ……」

 

「ファルコン2機分の全長でワープ可能とは、恐れ入るな」

 

 FS型宙雷艇。全長30m程、クリピテラ級の4分の1以下の体躯でワープ可能であることに、ハルナとリクは驚きを隠すことが出来なかった。

 FS型宙雷艇はどうやら度を越した回数のワープでゲシュ=タム・ドライブに不調をきたし、そのまま緊急停止。予備動力で生命維持機能の停止だけは回避していたようだ。今は右舷第3格納庫に何とか格納し、ガミラス語を話せる桐生と救助者と面識がある森が当たっている。

 

「それで、運び込んだはいいけど、これどうするの?」

 

「取り敢えず、分解修理でもしてみるか。どうせ近隣の星系基地付近で帰すし、足は必要だ」

 

「だね。リハビリ中だから程々にやるよ」

 

「あんまり動かさない様にな」

 

 リハビリ後のようで肩を擦っているハルナは、目の前でデータ採集されているFS型を見てふと思った。

 こんな小さな船でどうやってここまで来たのか。付近の星系からならまだ分かる。だが、森と面識あるという事は、少なくとも大マゼラン、もしかしたらガミラス本星から飛んできたことになる。

 どんな理由でここまで飛んできたのか、考えてもハルナの中には何も出てこなかった。

 

「救助者の方は桐生さんと森さんに任せよう。僕らはこっちだ」

 

「そうね。とりあえず帰れるようにしておかないと。アナライザーもオルタもいるから手伝ってもらお」

 

 そんな考え事は、リクに見抜かれていた。取り敢えず出来ることをやろう。至急の呼び出しでリハビリと検査を抜けてくることが出来たからか、ハルナは少しご機嫌だ。

 

 

「リハビリ抜けれてラッキー、だって?」

 

(バレてるっ?!)

 

「だと思ったよ」

 

 

 

 

 

 一方、第1会議室で保護したガミラス人と会っている桐生と森は、彼女の顔の白さで既に気づいていた。

 彼女はジレル人だ。ガミラス領内で生き残ったジレルの最後の2人。そのうちの一人だろう。

 

 幸いにも彼女、ミーゼラ・セレステラは多言語翻訳機を持っており、桐生が都度翻訳しないといけない問題は回避出来た。因みに、森がジレルと分かって話をする事を南部は止めようとしたが、古代が「彼女なら心配ない」と言った事で一旦は収めている。

 

 

「えっと、久しぶり……ね」

 

 気まずい。初めて会った時は徹底的にユリーシャと偽ってたから、こうして地球人として話すのはかなり気まずい。セレステラも何も返さないし、時間だけが過ぎていく。

 

「あなたの乗ってきた船は、今診てもらってるわ。直りそうなら乗って帰れるし、無理そうなら、近隣の星系まで移動して貴方をガミラス基地で降ろすことも出来る。とにかく、あなたにも帰るべき場所があるから、帰った方がいいわ」

 

「帰る場所なんて……ない」

 

「ない?」

 

「あんな星に帰っても、意味なんてない」

 

「私の帰る場所はあの人の元! バレラスで貴方達があんな野蛮なことをしなければ、あの人がいなくなることもなかった! あの人後私を置いて行くこともなかった! あの人が、どこにもいないなんて……どこにも……」

 

 何もかも吐き出すように喋ってセレステラはそのまま突っ伏すように俯くと、静かに泣き出した。あの人、デスラーの事がそんなに大事なのだろう。あの攻撃は正しかったのか、桐生と森はわからなくなりそうになった。

 

 

 

 


 

 薄氷を破り捨て、Wunderはバラン星の近傍宙域にワープアウトした。ワープネットワークのハブステーション。バラン側にある大マゼラン行きのゲートが吹き飛び、バラン星そのものにも異常が確認された。

 

「うわぁ……酷いな」

 

「これ動くんですか……?」

 

 この場にガミラス人がいるなら皆口を揃えて「どの口が言う」と言いそうだが、それくらいの被害だ。エネルギープラントであるバラン星が自らの重力に負けて大きく形を変え、大マゼラン行きのゲートやガミラス艦艇のデブリも多数浮いている。銀河系行きのゲートは無事に見えるが、エネルギー元がなければどうしようもなく、ただの大きなリングでしかない。

 

「物は試しだ。アナライザー、ゲートコントローラー立ち上げて信号を送って欲しい」

 

『了解。ゲートコントローラー、フェイズ1始動』

 

 アナライザーが亜空間ゲートに信号を送る。ゲートを見つめて皆一様に祈ると、一拍遅れてゲートの縁が青白く発光した。バラン星という「エネルギー元」を破壊してしまったとはいえまだ動くことに一同驚いた。

 

 そんな中只1人、リクの頭の中では1つの疑問が浮かんでいた。エネルギー元が絶たれているのになぜ動いているのか。亜空間ゲートはまだまだあるはずだ。もし他の供給元があるならば、どこかのゲートを中継して遠回りをしてでもWunderを追いかければよかったのだ。

 

 それなのに地道にワープ航法に頼っていた。つまり、バラン以外のエネルギープラントが無いから動かせないのだ。

 

 そして、ビーメラコアの解析結果から、バラン星がワープネットワークのハブステーションであると分かっている。つまり、バランに損害があれば本来はゲートは機能しない。

 

 疑問が確信に変わり、警鐘が脳内に鳴り響く。

 

 

(そうか! バラン星(ハブ)が死んでたら機能しないはずなんだ!!)

 

 

「全艦に第1種戦闘配置を!」

 

 これはマズいと焦ったリクは、戦闘配置を具申した。

 

「戦闘配置?!」

 

「ハブがダメになってる以上、()()が動いてる事自体がおかしいのよ!! いいから配置! 古代くん出して!」

 

「全艦第一種戦っ!?」

 

 ハルナも違和感に気づき大急ぎで古代くんに戦闘配置を出すように伝えるが、1歩遅かった。把握していない方向からの砲撃がWunderに命中し、戦闘艦橋に警報音が鳴り響き始める。

 

「言った傍からこれだ!」

 

「全艦第一種戦闘配置、各部配置に付け!」

 

「後方に艦艇多数、デブリに隠れて待ち伏せていたようです!」

 

 皆自分のコンソールに飛びつき、2人は古代の両脇に立った。直ちにレーダーによる索敵が再度実行されると、驚くべき事が分かった。

 ゲート起動から1分も待たずにガミラス艦隊からの攻撃が始まったが、その艦隊がデブリの影に隠れて待ち構えていたのだ。ここまでくれば、ゲートも「起動できるようにされていた」可能性が高い。

 

(何処からエネルギーを引っ張って来たのか!)

 

「後方から魚雷多数接近!」

 

「波動防壁展開!」

 

 デブリ避けも兼ねて波動防壁を展開。咄嗟に展開した防壁に砲撃、魚雷、ミサイルが突き刺さり爆発に変わる。それらは全て後方、4時方向から8時方向からまるで追い込むように行われている。

 

「誘導されている?!」

 

 気付いた時には魚雷とビームによってさらに押し込まれ、真正面に肉眼で把握できるサイズでゲートが見えてきた。

 

「後方へVLSを出せ。博士、ホーミング撃てますか?」

 

「厳しいわね、発生させた重力源に色々引き寄せられるから正面に向かって撃つしかない。反転したくても小惑星が邪魔。悔しいけど今は真っ直ぐにしか飛べないわ。残弾には注意して」

 

「分かってますよ! 艦尾魚雷撃て!」

 

 艦尾から魚雷を発射。波動防壁にあけた隙間から飛び出した魚雷はガミラスに命中し、そのまま鉄屑と化した。が、敵の猛攻は収まらない。撃っても撃っても数が減っているようにも見えず、さらにゲートに追い込まれていく。

 

「クソっ、飛び込むしかない様だ!」

 

「仕方がない。全艦に達する、手の空く者は目視による索敵準備に入れ。これより亜空間ゲートに突入する、各員警戒を厳とせよ!」

 

 恐らく「何か」がいる。敵の陣に飛び込むことになるかもしれないが、状況的に飛び込むしかない。索敵の為に手の空いている乗員が窓に張り付き双眼鏡で観測を開始する。戦闘艦橋で前方を確認できても後ろに首を回す余裕は今はない。目は多い方が良いのだ。

 シャンブロウで底が見える程撃ったミサイルは艦内工場で補充出来ている。だが現状VLS以外の攻撃手段を封じられている以上、数を撃てば短時間で品切れとなるだろう。

 

「次元震確認! 正面魚雷出現! 至近距離です」

 

 更に正面から次元震を確認して、そのポイントから2本の魚雷が出現した。幾ら波動防壁に守られているとは真正面から魚雷を受ければ視界の確保が厳しくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 が、その魚雷はWunderを大きく逸れ、はるか後方のガミラス艦を撃沈した。

 

 

 


 

 

 

「何だ! どういう事だ!?」

 

『こうなってんのさ』

 

 正面方向が赤く波打ち、1隻の船が艦首を宙に突き上げ浮上した。UX-01次元潜航艦。総統直轄の特務艦で、大宇宙の墓場である次元断層を自由に行き来できるこの船は、一方的に敵を攻撃する事が出来る「絶対に敵にしたくない艦艇」の筆頭だ。

 

「じっ!? 次元潜航艦ッ!?」

 

『ディッツ提督の命令を無視し、艦隊をこんなトコまで勝手に動かしたんだ。ゲール閣下には逮捕命令が出ております。軍事法廷がアンタを待ってるよ』

 

 

 次元潜航艦の上部ハッチから顔を出したフラーケンはゲールのゲルガメッシュに通信を送り、次にWunderを見た。自艦の20倍近い体躯の巨大戦艦が波動防壁でデブリを轢き潰しながら進んでいく。魚雷と砲火がデブリに着弾し爆発に変わり、至近弾も増え始める。その数秒後、膨大な白煙とスパークを撒き散らしながらWunderは亜空間ゲートに突入した。

 

 

それを目視で確認したフラーケンは発令所との通信を開くとハイニに指示を出した。

 

「ハイニ、急速潜航!」

 

『急ッ速潜こうおわぁっとと!』

 

「どうした?!」

 

 至近弾がデブリに着弾して艦が大きく煽られた。それが原因なのか、発令所でエラーが響き始める。

 

『機関に異常、潜航できない!』

 

『イイ時にこれかよ、俺らちっちゃいから避け続けるしかねぇじゃんか! キャプテン、取り敢えずヤバいんで戻ってくだせぇ!』

 

 

 ____

 

「こんな時にへそ曲げやがって……おいスケルジ! そこで何やってんだ! スケルジ!」

 

 機関室でエラーを吐くゲシュ=ヴァール機関と格闘するベルンを他所に、ヤーブはコンソールを何とか操作してゲシュ=ヴァール機関の全体図を見ていた。多次元位相バラストタンクと次元弁で構成された複雑な配置図を必死に見つめ、指でなぞり、1つの赤く表記されたバルブで指が止まった。

 

「あった! ベルンさん、次元ベントの緊急バルブは!?」

 

「はっ……! おいスケルジそいつだ! カバー割って開け! それで潜航できる!」

 

「はいっ!」

 

 ヤーブはコンソールの樹脂のカバーを叩き割ると中のコックを開いた。緊急バルブが開かれたブザー音が鳴り、ヤーブは発令所への内線を繋いだ。

 

「機関室より発令所! 今、次元ベントの緊急バルブを開いた! 潜れます!」

 

『潜れるか!? 急速潜航っ!』

 

 ガクンと床が落ちるような揺れと共に次元潜航艦が潜航を開始し、コンソール上の計器の数値もマイナス値に反転していく。ゲシュ=ヴァール機関の応急修理にかかっていたベルンが戻ってきてコンソールを除き、ヤーブに確認を取る。

 

「次元ベント内がマイナス位相に変わっています。艦体の全てが断層内に沈降、潜れてます!」

 

「よく気付いた! お前やるじゃないか!」

 

 そのままヤーブはベルンにもみくちゃにされた。銀河を超えた大転職。ヤーブ・スケルジこと藪助治は、Wunderを降りて運よくフラーケンに拾われゲシュ=ヴァール機関の新米機関士となっていた。Wunderではなかなか見せなかった笑顔も眩しく、過程は何であれ良い転職先が見つかったかのだろう。

 

 次元潜航艦はスムーズにその身をさらに断層の奥に沈めていき、通常空間から完全にロストした。次元潜望鏡深度を保ち潜望鏡を上げ、バレない程度にアンテナも出す。

 

『この卑怯者めが! 姿を現せェ!!』

 

「お前だけには言われたくないっつーの」

 

「全くだ。ぎゃあぎゃあとよく叫ぶヤツだ。魚雷発射管1番2番開け。発射」

 

 慈悲も何もあった物じゃない。放たれた2発の魚雷は断層内を泡を出しながら泳ぎ、通常空間に浮上する。すぐにロケットモーターに点火しゲルガメッシュに猛進し着弾。自慢の近接防御火器も使う事なくゲルガメッシュは大破した。

 

「任務完了」

 

「いや~冷や冷やしたっすねぇ」

 

「だが、アイツは使えるな」

 

「ああ、新人のザルツ人? だったっけ? ザルツ語が分からんザルツ人なんておかしいっすけど、何しろキャプテンは捨て犬拾うのが好きだからねぇ。俺を含めてもう6人目でしたっけ?」

 

 ヤーブは今の所「ザルツ語が話せないザルツ人」を認識されているが、フラーケンからしてみれば正直どうでもいい事だ。任務は終わり。今回は危なかったが、新しく拾ったヤーブのファインプレーもあり無事に帰還も出来そうだ。

 

「また増えたな。……帰投する」

 

「ザー! ベルクゥ!」

 

 


 

 

『亜空間回廊ニ乗ッタ』

 

「どうにか、入れましたね」

 

「いや、ここでも何か起こるはずだ。敵はわざわざ亜空間ゲートを動かせるようにしていたんだ。ここで待ち構えている可能性もある。武装は?」

 

「ショックカノン、対空、VLSと魚雷、ホーミング、3式弾、何時でも行けます」

 

「第1と第2には3式装填、残りはショックカノンで待機」

 

 亜空間回廊に突入したWunderは全ての武装を立ち上げ最大級の警戒を続けながら航行を続ける。レーダーが効かない以上測的も難しく全て目視による観測に頼られる。

 亜空間ゲートによる移動は通常のワープとは異なり、ゲート間に敷設された亜空間回廊を通過する必要がある。今回は尚更だが、一瞬の移動ではない為警戒を緩めるわけにはいかない。

 

 

『左舷アレイ観測所班から艦橋! 後方に敵艦、デカいです!!』

 

 突如、アラートが上がった。

 

「艦級は!?」

 

『不明ですが、Wunder並みのバカデカいやつです!』

 

「エアレーズングか!?」

 

 リクとハルナも上を向くと、そこには二対の翼を持つ青い戦艦が上から覆い被さるようにして降下してきている。全身を青く染め、金の文様が浮かび、二対の翼を広げた姿、多数の陽電子カノン砲塔を搭載し優雅さと狂気を兼ね備えたその船体には、異形の目玉の様な何かを搭載している。

 すぐにミサイルを一斉射するが結果は見なくても分かった。全てATフィールドで弾かれ傷1つ付けられない。

 

 全ての攻撃を無視してデウスーラ二世はWunderに覆い被さるように停止し、アンカーケーブルを多数射出してWunderを拘束した。さらにハッチの一部を開放し多数のガミロイドを降下させた。空間機動用の小型スラスターパックを背負い短機関銃を装備したガミロイドはWunderのエアロックを爆破し侵入を始める。

 

「エアレーズングより降下兵多数を確認、艦内に進入されました!」

 

「艦内気圧低下!」

 

「エアロックに近い隔壁をすべて閉鎖。古代」

 

「白兵戦の指揮を執ります」

 

「真田さん、僕らも行きます」

 

「君達はここだ。AAAWunderに深く関わる以上、君達を失う訳にはいかない」

 

「だからです。艦橋が制圧されたらどうにもなりません。今のうちに防衛線を構築し最低限艦橋は守ります。ここエアロックも近いので。何人か戦力回してください。あと武器も」

 

「……分かった。防衛線を構築し何としても艦橋を守り抜いてくれ。こちらからも最大限の支援を行う」

 

「だったらアレの火力が欲しいので、格納庫から1門トラムで運んで下さい。電源込みで。それまでの間はトラムの発着駅を防衛線の内側になる様にしますので」

 

「アレ」が何なのか気になった真田にリクが耳打ちすると真田は目を見開いた。アレを艦内で発砲するのはどう考えても正気の沙汰ではないが、よく見ると「怒っている」ので、例外的に許可を出す事にした。

 

「試射用に威力を抑えた物があったはずだ。保安部と迎撃中の者も幾らか回そう。進めてくれ」

 

「分かりました。後これ預けます。本当は良くないですが、使ってください。マスターキー及びマスター権限保持者として、宇宙戦艦Wunder副長真田志郎にマスター権限とマスターキー使用権限の付与を」

 

 懐からマスターキーを取り出しシリンダーに差し込み、音声認証でMAGIに申請をした。

 

《マスターキー認証、及びマスター権限保有者の音声認証を確認しました。現在、武装兵多数侵入による緊急事態につき、マスター権限保有者死亡による権限保有者不在状況回避の為、副長真田志郎に、両権限の付与を承認します。この決定は、マスター権限正式保有者による権限削除申請が実行される場合を除き、状況変化による権限削除処理は一切行われません》

 

「これで真田さんも使えます。大抵の事は出来ますので、後お願いします」

 

 いざという時に備え、リクは自身のマスターキーを預けた。マスター権限とシステム改修権限を持ったマスターキーならばこの船のシステムの殆どを操ることが出来る。奪われるわけにも壊されるわけにもいかない。それに真田や赤木博士やマリなら有用に使うだろう。

 

 戦闘艦橋から出て行く2人を見送ると、真田は次の指示を出した。

 

「アナライザー、侵入した敵兵は?」

 

『侵入シタ敵兵ニハ、生体反応ヲ確認デキマセン。恐ラクガミロイド、オルタト同ジデス』

 

「ガミロイドか……アナライザー、オルタとの通信制限を一時解除。ガミロイドのシステムに干渉し、内部破壊の準備を進めてくれ。白兵戦も時間稼ぎでしかない。方法は任せる」

 

『了解。通信ポート開放。オルタトノ双方向回線ヲ接続シマス』

 

 

 ______________

 

 

 

「こんなところで悪いんだけど、ここを動かないでね」

 

 森はセレステラを何とか第1会議室から避難させ、取り敢えず自室で保護する事にした。自分も戦闘要員として出るしかない。タッチパネルを操作してロックをかけた。

 

 


 

 

 デウスーラ2世の艦橋では、ガミロイド……機械化兵の操作コンソール上に艦内簡略図が表示され、機械化兵の展開状況、制圧状況が表示されていた。エアロック、艦橋、機関室、MAGI格納エリアの位置が大まかに表示されていて、複数の機械化兵の分隊が制圧に向かっている状況がリアルタイムに表示されている。

 

 ミレーネル・リンケがバラン星で実行したゴーストリンクによりガミラス陣営はWunderの大まかな構造図を入手することが出来ていた為、迅速な制圧行動に移ることが出来ている。既に制圧済みの通路も幾つか存在し、絶えず投入され続けているガミロイドは迅速に前線に向かい前進を続けている。

 

「第1、第5分隊は機関室の制圧を、残りの分隊は艦橋の確保に当たらせろ」

 

「順調そうだね。では、残りを任せるよ」

 

「総統、どちらに行かれるのですか?」

 

「ああ、艦長に挨拶をね」

 

 そう言い艦橋から退出したデスラーの背を見て呆気に取られたタランは、直ぐに直属護衛にデスラーの護衛を命じた。

 

 ____

 

 

 

 艦橋に最も近い隔壁が手榴弾で破られガミロイドが突入するが、ギリギリで間に合った防御陣地で何とか迎撃に着くことが出来た。が、機銃と拳銃では連射力に差がありすぐに劣勢に立たされた。

 

「埒があかない!」

 

「防衛線を下げるしかないですよコレ!」

 

「まだ! トラムでアレ届くから! あっ来た!」

 

 防衛線の内側にあるトラムリフト発着場にリフトが到着し、増援と一緒に巨大な何かが届いた。

 

「ようやく届いた。これでやる」

 

 色々と怒っているリクが引っ張り出してきたのは全長180㎝重量80㎏近くある「ちょっとした長物」だ。大破したコスモゼロ改1号機から無事な部品として取り外され動作試験用に用意されていた「コスモゼロ応急機関砲」で、それをバリケードで支えて構えた。試験用に取り付けられたグリップの下部に給電用のケーブルソケットが増設されていて、ハルナが手早く機銃とバッテリーを極太の給電用ケーブルで繋いだ。

 

「それどうしたんですか!?」

 

「真田さんに送ってもらったの」

 

「勝手に入って来た奴らに親切丁寧に教えてやる。吹っ飛べ!」

 

 グリップ部のボタンを押し込み、力場で成形されたプラズマが連続で発射される。相手は機械だ。躊躇もしなくていい。30ミリの口径から放たれるプラズマの塊がガミロイドを容赦なく粉砕していき、人型が無残な残骸となっていく。

 

「睦月さんえげつねぇ……やばいっ!」

 

「ハルナ」

 

 リクが名前を呼ぶよりも速くハルナが銃を抜き、投げ込まれた手榴弾を撃ち抜いた。ハルナにとって辛い記憶を呼び起こすものだが、それで震える暇も見せずに迎撃した。

 

「私のトラウマ抉ってくるとかいい度胸。文句は、言えないよ?」

 

 ガミロイドの残骸を睨みつけ保安部から借りた89式機関短銃二丁を構えて二丁機関銃となると、また頭を出したガミロイドを仕留めた。

 銃声で会話が成り立たない中ハルナが撃ち、リクが吹き飛ばし、星名率いる保安部と加藤に沢村が拳銃が応戦する。時折飛んで来る手榴弾をハルナが撃ち落とすか、「投げられる前にガミロイドを撃ち」無力化していく。黄緑のビームが霞めていく中それも咄嗟に身を捻って避け、リクを狙おうとするガミロイドも徹底的に破壊していく。

 そしてリクがコスモゼロ応急機関砲を撃つ。圧倒的威力と引き換えに来る大きな反動を強引に押し留め連射していく。宇宙空間の様に速やかな冷却が出来ない以上冷却時間を挟まないといけないが、間欠泉の様に噴出するスチームで何とか冷却して短いスパンで連射できている。

 

 そもそも航空機用の機銃は人間が艦内で撃つ物じゃない。180㎝80kgの兵器を構えている事自体がおかしく、バリケードで支えているとはいえ反動も大きくまともに撃てない筈だ。

 

『2人とも聞こえるか? 敵はガミロイドだ。アナライザーとオルタが内部破壊を試みる。持ちこたえてくれ』

 

「他の防衛線は?」

 

『既にいくつかの地点で死傷者が出ている。機関室とMAGI格納エリアの付近にもガミロイドを確認した。幸いにもまだ侵入はされてはいない』

 

「MAGIは止められないので隔壁全部降ろしちゃって下さい」

 

『もうやってるわ。次は直ぐ止められるように改良しておくわ』

 

 通信から赤木博士の声も聞こえ、子気味いいタイピング音も聞こえてきた。

 

「機関室の方は権限書き換え込みで入力拒否にでもしてください。制圧もそうですけど波動コアが外されてもお終いです」

 

『直ちに対処を行う。それと他の防衛線にも予備の機関短銃を回す。応急機関砲の残りも全部だ。この鍵があれば大抵の事は出来るんだろう?』

 

「一応可能です。嫌がられたら保管庫こじ開けちゃってください。どうせ直すので」

 

 __________

 

 

 別の侵入口。第三格納庫付近では榎本が伏せたまま落ちていた89式を連射し、ガミロイドの攻撃を何とかしのいでいた。その横には血に塗れた遠山と岩田が横たわっていた。被弾した時に咄嗟に身体を引っ張り死角に入れたが、もう事切れていた。

 

「岩田、遠山……すまん」

 

 歯を食い縛り連射し続けるが、本職ではないため当たりが悪い。100式越しに撃ってくるガミロイドを狙おうとしても機体に当たる事を恐れて当てられない。

 

「榎本さん下がっていてください」

 

 感情が消えたような声がしたと思い振り向くと、トラムリフト発着場にアスカが立っていた。両手に89式を構えホルスターに拳銃を収めて静かに怒っていた。

 

「式波! お前、他はいいのか!?」

 

「援軍がいると聞いてここに来ました。Wunderは大きいので、行くだけでも一苦労です。コッチからも死者が出ました」

 

 そう言い、89式を構え直す。

 

「今は、手加減とか出来そうにないです」

 

 銃口の向きを把握して死角に身体を潜り込ませそのまま突撃。ガミロイドの足を払い転倒させて頭部を撃ち抜く。別のガミロイドは89式の銃床で思い切り殴りつけてダウンさせ、接射でガミロイドを撃ち抜く。銃口を向けるガミロイドを回し蹴りで沈黙させてこちらもゼロ距離で撃ち抜く。近接専用装備を用意していなかったガミロイドは全て近接格闘でダウンさせられた。

 

「お前、どうやって倒した!?」

 

「ユーロ空軍の必修科目です。もっと早くやれば、誰も死ななかったはずです」

 

 機能停止したガミロイドの頭部に更に銃弾を叩きこむとそのまま踏みつけた。今のアスカは、ガミラスでなくガミロイドにでもなく、自分に怒っていた。

 

「真田副長、左舷第3制圧。次は?」

 

『戦闘艦橋の防衛線に向かって欲しい。距離はあるが、かなりの数が流れ込んでいる』

 

「了解。左舷第3に医療班を。トラムなら安全だけど、もう、遅いかもしれない」

 

『……分かった。直ちに回す』

 

「榎本さん、生き残った整備班はどれくらいですか」

 

「……俺以外に2人だ」

 

「次が来る前に一塊になって、迎え撃つ準備をしてください」

 

 そのままアスカは隔壁の破れた通路に飛び込み、戦闘艦橋に向かった。

 

 


 

 

 解析室に居場所を持ったオルタの電脳に、よく知る友人の声が響いた。

 

『オルタ、応答シテ下サイ』

 

 それがただの通信ではなく仮想空間上でのやり取りである事を理解したオルタは回線を開き、アナライザーからの呼びかけに応じた。

 

『アナライザー、どうしたのですか?』

 

『ドウシタノデハアリマセン。艦内ニガミロイド兵が侵入シ、銃撃戦ガ始マッテイマス。ワタシハ……オルタの力ヲ借リタイデス』

 

『ワタシの?』

 

『私ハ、Wunderヲ守リマス。デモ、貴方ノ協力ガ……必要デス』

 

 アナライザーの懇願にオルタはどうしていいか一瞬分からなかった。自分は機械化兵でガミロイド、今侵入して来ている部隊の同胞だ。彼らを攻撃してもいいのだろうか。

 別にオルタに同族意識というものはない。あくまで一個体でしかないのだが、それでも、同じ使命を以て生まれた機体たちを殺せるのだろうか。

 

 

 意識を一時的に現実世界に戻し、置かれた将棋盤を見る。この将棋盤のお陰で、アナライザー以外にも繋がりを持つことが出来た。その彼らが戦っている中で自分は何をしたいか。

 

 丁寧にしまわれた将棋の駒を一つ手に取ると、オルタは決心したかの様に駒を握ると意識を仮想空間に戻した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アナライザー、セツメイしてクダさい。ワタシはナニをすればいいのですか?』

 

 




最終章です。
伏線回収も兼ねて色々やっていくつもりですが、そうはならんだろという所があっても暖かい目で見てください。

ちゃんと終わらせますから


久しぶりに章ごとのED曲を決めてみました。
リバーブ DAZBEE(メメントモリ)

メメントモリ。ゲームは知りませんがいい曲揃っているので、皆さんも聞いてみてください

次の話は1週間後を予定しています
(@^^)/~~~
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