英梨々を甘やかして作る物語   作:きりぼー

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本題の方がいっこうに進まない。
これは夏休み用の作品の草案である。

5週間なので、平日を5人のヒロインで回し、週末を一回ずつ担当される・・・
そんな荒っぽいプロットを作って、とりあえず書いてみた第一話。

美智留・・・というか、従姉妹ヒロインをしっかりと書いて、主人公の童貞を奪わせたいのだが・・・
すでに無理のようだ。

各ヒロイン一話ずつ書いて挫折してしまった。
要するに筆がのらないのだな。





絶対・童貞・防衛・戦線(ボツ1/5)美智留編

「トモー!ちょっとマイクみせて」

「どこだっけな」

「ほら、隠さないで」

「ちょっとまて美智留・・・そこにマイクは・・・」

「あっ・・・あれ・・・トモのマイクってこんなに大きかったっけ?」

「さぁな」

「握り心地もなかなかいい感じー」

「あのなぁ・・・」

「固くて・・・黒光りしてて・・・大きくて・・・」

「もうちょい大切に扱えよな?」

「じゃあ、口でふふぃふぁぁす」

「おいっ、ちょっと落つけ・・・あっ」

「ともょのまふぃくふぁ」

「まて・・・まて美智留・・・」

 

 ああ、俺はなすがまま。美智留が好き放題マイクをいじっている。

 

 ・・・

 

「うっ・・・」

「くちゅ・・・ふぅ・・・どうだった?トモ」

「あっ・・・えっと・・・」

 

 美智留が満足そうに唇の周りを舌で舐めている・・・

 

 そういえば、今度は政府がコロオギを国民に食べさせようとしているらしい。食糧不足問題は深刻だし、どうしたら世界はもっと平和で理知的になるのだろうか。

 

 いや、誤解しないでくれ。ただのマイクテストだよ?

 

 美智留は一足先に夏休みに突入していた。そして例年通り親とケンカをして、家出がてら俺の家に泊っている。

 

 俺の両親は仕事でだいたい家には不在だ。美智留も空いている両親の部屋で寝起きしてくれればいいのに、俺の部屋で生活している。いまでも子供の頃のままだ。

 

※※  ※

 

 夏休み初日の朝。俺は布団の上で目を覚まして背伸びしながらあくびをした。俺のベッドは美智留が占領している。それはまぁいい。

 

 タオルケットはすでに蹴とばされ床に落ちていて、美智留は何もない白いシーツの上で体を大の字にして豪快に眠っていた。

 

「押したい」

 

 思わず口にしてしまった・・・押し倒したわけじゃない。

 

 俺が押したいのは、美智留の・・・ぼっちだ。

 

 グレーのぴっちりとしたタンクトップブラは、美智留の乳首がはっきりと浮き出ている。見事な大きさの胸の膨らみは隠されてもいない。

 もうこれは、スパマリのPスイッチや、タイムボカンのぽっちとなスイッチを思い出さずにはいられなかった。

 

 絶対に押したい膨らみがそこにある。

 

「ふぅ・・・」

 

 理性。大事だ。美智留なんかで発情するわけにはいかない。産まれた日も一緒のこの従姉妹相手に欲情するなどプライドが許さない。小さい頃は一緒にお風呂だって入った。

 小さい頃、俺はティンティンのついていない美智留のオマタを不思議に思ったものだが、美智留は俺のティンティンに興味津々なのを隠しもせずに、つまみ上げて確認するようなやつだった。

 

 いや、そんな話はどうでもいい・・・

 

 そのおバカな美智留も発育良く育って、いまやボンキュンボンのワガママボディーになっている。運動が得意なのでプロポーションは抜群だ。豊満な胸の下にはギュッと引き締まったウエストがあり、惜しげもなくヘソを丸出しにしている。

 

「服ぐらい着ないと風邪ひくぞ・・・」

 

 と思うのだが、お互いにあまり冷房が好きではない。なので暑いながらも窓を開けて寝ていた。正直、俺だって下着姿で寝たいぐらいだ。

 

 美智留は下には白い下着を身に着けていた。なんの可愛さも綿パンツは角度がえぐいエロさを一番体現しているであろう太ももがそこから伸びていた。鼠径部の見事な造形美には思わず目が釘付けになる・・・

 

 美智留がバカみたいに大の字で寝て口の周りによだれがこぼれていないなら、多少はセクシーさも感じたかもしれない。

 

 とはいえだ。いくら美智留とはいえ下のパンツをまじまじと見ていると俺もヤバい。いくら昨晩に賢者タイムになったからといって朝からこの刺激はまずい。

 

 俺は腰をかがめて、やれやれと息子を軽くたたいてから部屋を出た。

 

※ ※ ※

 

 美智留の分まで朝食を作る。朝食といってもコンフレークと果物だ。うちの両親は毎日千円を机の上に置いていく。三日いないときは三日分置いていく。それが俺の食費であり、お小遣いに転用されることもある。

 

 しかし美智留が泊まり込んでいるので、今は2千円置いてある。お金を預かっている以上は美智留にも食事を与えないわけにはいかない。

 

 テレビをつけ、朝のニュースを見ながらコーヒーを飲む。

 

 いつからだろうか、ブラックコーヒーを飲めるようになってしまったのは・・・

 

「関東地方の天気は晴れ。気温は30度を超え真夏日になるでしょう。皆様はくれぐれも熱中症に・・・」

 

 やれやれ今日も暑いようだ。

 

 とはいえ天気はあまり関係ない。何しろ俺は高3の受験生なのだから、毎日勉強をする予定だ。

 夏休みなのに夏期講習が学校で開催されている。参加は申込制で一定の学力以上で受講の許可が降りる。

 俺とクラスメイトの加藤が一緒だ。

 

 俺は朝食を食べ終えて部屋へと戻る。美智留は起こさないとずっと寝ている。とにかく自由なやつなのだ。

 何か天啓のようなものが降りると猛然と作曲活動をはじめる。かと思えば何もせずにゴロゴロとしてマンガを読む。美智留は受験はしないので勉強は一切しない。

 俺の邪魔をするようなこともしないが、協力的とはいいがたい。

 

 ベッドの上には半分落ちかけている美智留がうつ伏せで眠っていた。左手と左足がはみ出て落ちている。なんちゅー器用な恰好で寝ているのか感心するが、足を開いた後ろ姿はどうしたって下着の皺に目線がいってしまう・・・見えそうで見えない。

 

「おい、美智留。朝だぞ。起きろ」

「・・・」

「おい、コンフレーグが牛乳でふにゃふにゃになるぞ」

「ん・・・んー」

 

 ドサッ

 

「痛っ・・・トモー、なにすんのさー」

「俺は何もしてないぞ?お前が勝手に落ちただけだ。朝だぞ」

「もう・・・」

 

 美智留がベッド上に戻って胡坐をかいている。オシャレでない白い下着は腰骨あたりがはっきりと見える。汗をかいているのか肌は日光で光って見える。

 

「トモのえっち」

「なにが!?」

「気を付けた方がいいよー、目線でどこ見ているかわかるんだから」

「・・・すまん。とにかく起きろよ」

「ふぁーいぃ・・・」

 

 アクビをしながら美智留が返事をした。動く旅に胸も揺れる。

 

 豊かな胸の曲線だ。柔らかいのが見ているだけでわかる。さ・・・さわりたい。そしてポチッと押したい。

 

 ・・・が、我慢だ。そんなことをこちらから美智留にしてしまったら、美智留の思うつぼだ。

 

 そういうわけで、勝手に前に出た右手の邪神を左手で抑え、部屋を後にした。

 

「ふぅ・・・」と深く息を吐きだす。危うい。理性、理性と自分に言い聞かせる。

 

 しばらくすると美智留が降りてきた。緩いロングTシャツをワンピースのように来ている。ロゴは『ice-tail』のもので、自分たちのオリジナルだ。黒色カラーにガチャガチャとしたアメリカンマンガみたいなデザイン文字。作者はいうまでもないだろう。

 

「トモ、もうちょいまともな食事を用意してよー」

「居候のくせに贅沢いうな」

「でも、最低限の女性の扱いっていうのはあると思うよー」

「知らん。嫌なら食うな」

 

 ボンキュンボンのプロポーションは隠れたが、だからといってエロさがなくなるわけでもない。胸の膨らみは相変わらずだ。

 

 おまけに、下のラインが思ったよりも短い。ちょうど美智留の下着がちらほらと揺れるTシャツから見えている。その下にできるわずかな三角地帯もすばらしかった・・・

 

「だから、トモー。目線でわかるってば」

「しょうがないよねぇ!?」

 

 開き直ってしまった。何しろ俺は高校三年生。俺という存在は俺のティンコの付属物でしかない。年頃の男子なんてそんなもんだ。

 

「でもトモ、無理しなくいいんだぞ。いってくれたらマイクテストしてあげるしー」

「わー。わー」

「認めちゃった方が楽なのに」

「いや、断じて認めないから」

 

 美智留がイスに座ってスプーンを持った。それからミルクをかけてずいぶんと時間のたったコンフレークを口に含む。

 端正な顔立ちで口も目も大きい。

 

「トモー」

「どうした。ほら、カフェオレ」

「サンキュー。でも、このコンフレークふにゃふにゃだよー」

「お前が直ぐに降りてこないからだ」

「別に降りてきてからミルクかければいいじゃん」

「こうしておけば、明日はもっと早く起きるだろ」

「そうかなー、これじゃまるで・・・」

「まるで?」

 

 美智留がコンフレークを口に含み、それからバナナをかじり、カフェオレを一口飲んだ。

 

「マイクテストの終わったトモみたいじゃん」

 

 ・・・こうして俺の夏休みが始まった。

 

 絶対・童貞・防衛・戦線。おっ、なんか語呂がいい。

 

 俺は淫魔みたいに童貞を狙う美智留から、なんとしてでも童貞を守らないといけなかった。

 

(了)





美智留回にしては上々の立ち上がりだったと思う。

性的にオープンな女性との共同生活はなかなかいいもんだ。
浮気みたいな罪悪感も芽生えにくいし、悲壮感もない。

このまま続ければ、倫也だって童貞を捨てられたに違いない・・・
でも、そうなるわけにはいかなかった。

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