いつもの喫茶店で加藤と打合せをしている。夏休みのための40話。コンセプトがいまいちはっきりしない。
「というわけで加藤。とりあえず書いてみたんだけど」
「ああ、うん・・・なんていうか安芸くんさぁ・・・」
「なんだ?」
「今日が何月何日かわかる?」
「6月20日・・・だな」
「夏休み、いつから始まるんだっけ?」
「だいたい7月20ぐらいからだよな」
「あと一ヵ月しかないんだけどさ、ほんとに新しいものを書き始めて間に合うと思っているのかなぁ」
「じゃあ、これでOKなのか?」
「とりあえず・・・R18を削除してきてくれる?」
「・・・ダメ?」
「絶対ダメ」
「でも、去年よりもバージョンアップすべきだと思うんだが」
「ああ、そういうのいらないから」
「加藤っ、そこをなんとか」
「リテイク・・・だよ」
※ ※ ※
いつもの喫茶店で加藤と打合せをしている。夏休みのための40話。コンセプトに問題はないがR18要素は問題があるので訂正した。
「というわけで加藤。とりあえず書いてみたんだけど」
「ああ、うん・・・なんていうか安芸くんさぁ・・・」
「なんだ?」
「ここの表現・・・まだR18だよね?」
「いや・・・具体的な下半身の表現を激しく描写しなければセーフだと・・・」
「リテイク」
「加藤!?」
※ ※ ※
いつもの喫茶店で加藤と打合せをしている。夏休みのための40話。コンセプトに問題はないがR18要素と性描写は問題があるので訂正した。
「というわけで加藤。とりあえず書いてみたんだけど」
「ああ、うん・・・なんていうか安芸くんさぁ・・・」
「なんだ?」
「ここの裸の表現は・・・まだR18だよね?」
「いや・・・それぐらいならR15指定すら必要ない描写だと・・・」
「リテイク」
「加藤!?」
「あのさ・・・下ネタは全部削除してきてくれるかな」
※ ※ ※
いつもの喫茶店で加藤と打合せをしている。夏休みのための40話。コンセプトに問題はないがR18要素と性描写は問題があるので訂正した。
「というわけで加藤。とりあえず書いてみたんだけど」
「ああ、うん・・・なんていうか安芸くんさぁ・・・」
「なんだ?」
「ここの裸の表現は・・・まだR18だよね?」
「いや・・・それぐらいならR15指定すら必要ない描写だと・・・」
「リテイク」
「加藤!?」
「あのさ・・・下ネタは全部削除してきてくれるかな」
※ ※ ※
いつもの喫茶店で加藤と打合せをしている。夏休みのための40話。コンセプトに問題はないがR18要素と性描写と裸の描写は問題があるので訂正した。
「というわけで加藤。とりあえず書いてみたんだけど」
「ああ、うん・・・なんていうか安芸くんさぁ・・・」
「なんだ?」
「この通貨換算のところわかりにくい」
「海外旅行で買い物する話だから・・・それは無理だろ」
「無理かどうかは関係ないんじゃないかな?わたしは『わかりにくい』っていう感想だし、そこは訂正した方がいいと思うけど」
「で、どうすればいいんだ・・・?」
「さぁ?安芸くんビッグマック指数って知ってる?」
「もちろん。1つの経済指標だよな」
「あれって読んで面白い?」
「いや、勉強になるけど面白くはないな。人によっては面白いとは思うぞ?」
「じゃあ、これを読む人はビッグマック指数を面白いと思う読者層と一緒だと思うのかな?」
「リテイクしてきたいのは・・・やまやまだけど、どうしたらいいんだろ・・・」
「もう少し中傷的な表現でいいと思うけど」
「どういうことだ・・・?」
「例えばここの喫茶店の代金。いくらなる?」
「えっと、フリードリンクが380円が二つで760円。小倉ホイップパンケーキが580円。フライドポテトが480円。合わせて・・・1820円か・・・?」
「ドルだと?」
「1ドル140円だとして、13ドルか」
「約2000円として、バイト2時間分だよね」
「バイト代にもよるけど・・・」
「それだよ、安芸くん」
「どれだよ加藤!?」
「そのめんどくさがいけないじゃないかな。時給だっていろいろあるよ、でもバイト2時間分って、人によってそんなに違うかな?バイト2時間分ぐらいの食事っていわれて、フレンチのフルコースを想像しないんじゃないかな」
「そうだな・・・」
「うん。リテイク」
「わかったようでわからんな・・・」
※ ※ ※
いつもの喫茶店で加藤と打合せをしている。夏休みのための40話。コンセプトに問題はないがR18要素と性描写と裸の描写は問題があるので訂正した。通貨換算の部分は多少工夫してみた。
「というわけで加藤。とりあえず書いてみたんだけど」
「ああ、うん・・・なんていうか安芸くんさぁ・・・」
「なんだ?」
「時差ってなに?」
「はい?時差っていうのは、東京とアメリカだと時差があるだろ?東京で朝ならアメリカはまだ夜だ。時差はだいたい12時間だからな」
「それって重要?」
「重要だろ?地球は丸いんだから」
「リテイク」
「途中の説明は!?」
「そういう、安芸くんの面倒くさいとこは直したほうがいいんじゃないかな」
「えええっ・・・」
※ ※ ※
いつもの喫茶店で加藤と打合せをしている。夏休みのための40話。コンセプトに問題はないがR18要素と性描写と裸の描写は問題があるので訂正した。通貨換算の部分は多少工夫してみた。地球が丸くなくなった。
「というわけで加藤。とりあえず書いてみたんだけど」
「ああ、うん・・・なんていうか安芸くんさぁ・・・」
「なんだ?」
「こんなにトントン拍子でお金って儲かるかな」
「いや、そこは小説だし・・・」
「じゃあ、このストーリーからして儲ける必要ってある?」
「えっ・・・」
「例えば、この村が発展するところとか・・・いらないんじゃないかな」
「でも村が発展していくことで、2か月間がんばった苦労がわかると思うが」
「それは安芸くんが勝手に2か月間がんばっただけで、そこを読者側に押し付ける必要はないと思うけど」
「そんなつもりはないんだが・・・」
「安芸くんはそう思っていても、結局暗くて大変だった描写が多ければ、そういうことなんじゃないかな」
「そういうもん?」
「そういうもん」
「やっぱ、リテイク?」
「うん」
※ ※ ※
いつもの喫茶店で加藤と打合せをしている。夏休みのための40話。コンセプトに問題はないがR18要素と性描写と裸の描写は問題があるので訂正した。通貨換算の部分は多少工夫してみた。地球が丸くなり、俺の苦労話は大幅にカットした。
「というわけで加藤。とりあえず書いてみたんだけど」
「ああ、うん・・・なんていうか安芸くんさぁ・・・」
「なんだ?」
「うーん、やっぱり毎日プロポーズするって無理があるんじゃないかな」
「そこぉ!?」
「総ボツにしようか」
※ ※ ※
こうして、夏休みための作品がまた頓挫した。
(了)