朝起きたらアグネスフライトに転生してたしトレセン学園に見た事ないウマ娘が多過ぎませんか!? 作:佐久間有限
1話の前半は暗めですがこれ以降は明るいお話が続くのでよろしくお願いします!
「うーん、これは転生しちゃってますね」
朝起きたら知らない天井なんて経験をするのは思ってもなかった。しかも転生先は寝落ち寸前までやっていたウマ娘の世界。そして私は…見た事ないウマ娘に転生していた。
どうやらアグネスタキオンの姉に該当するアグネスフライトに転生していた。そして頭の中の記憶を辿っていくと私が転生した理由もなんとなく分かってきた。これはねぇ…しんどいやつですね。
『アグネスフライトはアグネス家のウマ娘として期待されたウマ娘だった。いずれダービーウマ娘になれる逸材と期待されていた。ただそれは…アグネスタキオンの走り姿を見る前までの話しだ』
『妹のアグネスタキオンは練習をしなくても姉にレースで勝ててしまうウマ娘だった。今までアグネスフライトに期待されていた目線はいつの間にか消えていた』
『負けた日から毎日学校終わりにギリギリまで練習をし続けてきた。余りにも必死に練習姿に普段は放任主義の親も心配する程だったが練習を辞める事は1度もなかった』
『時が流れるとアグネスフライトはトレセン学園には居らず公立中学校に進学していた。元々はトレセン学園への進学も考えたが今の自分では妹には勝てない。妹に勝てないウマ娘としてトレセン学園に入学する事はどうしても許せなかった』
『更に時が流れアグネスフライトは全国ウマ娘アマチュア大会の会場にいた。ここにいるウマ娘は全員が中央・地方を含めたトレセン学園に在籍していないウマ娘が対象の全国大会だ』
『選んだレースは日本ダービーと全く同じ条件のレース。今までダービーウマ娘になって全員を見返す為に頑張ってきた。ここでベストタイムを叩き出してトレセン学園に入学すると決意したが…結果から言えばこのレースに出たのは失敗だった』
『本来なら再興のタイムだった。まさかの東京2400mの日本レコードにコンマ1秒に迫るタイムでゴールした。最初だけはベストタイムと同時に喜びの感情しかなかった。ただ、それ以降はアグネスフライトにとって望んた事ではなかった』
『誰もが手に入れたいダービーウマ娘の称号。そのレースと同条件で日本レコードに迫った私のレース映像はうまったー、うまちゅーぶで拡散された。確かに私は妹を見ていた全員を見返す為に頑張ってきたけど…何度もインタビューを受けたり認知度を上げたい訳じゃない』
『あの日から苦痛と共に逃げられない日々は続いた。結果は残れたのでトレセン学園への推薦入学は決まった事だけは嬉しかった。その他の出来事は…本当に嫌な思い出ばかりだ』
『卒業式まで耐えた私は即座にトレセン学園への入寮を決めた。トレセン学園なら私は1人の一般生徒。平和に暮らせて充実した学園生活を遅れる…なんて甘い考えだった』
『逃げた先のトレセン学園でも私の日本レコードは話題に上がっていたらしく遠目から見られる事も多かった。違う、違う、違う!!!私はトレセン学園に来た一般生徒の1人なんだ!!!偶然日本ダービーと同条件で日本レコードにコンマ1秒迫っただけじゃないか!!!』
『そしてある日からトレセン学園を歩く事が怖くなり栗東寮の1部屋に居続けた。幸い同室になる予定のウマ娘は入学式前日に来るらしく迷惑は掛ける事はなかった。いや…迷惑を掛けてしまった先輩ウマ娘は1人いる。栗東寮寮長のフジキセキ先輩だ』
『フジキセキ先輩は私が栗東寮に来てくれた時から心配してくれた。今ではこんな私の為にご飯を持ってきてくれるめちゃくちゃ優しい先輩だ。本当は迷惑掛けちゃだめなのに甘えてしまった。何度も何度も…』
『もう嫌だ…私は妹のアグネスタキオンに勝つ為に頑張っただけなんだ!!!注目されたりする為に頑張ってきたんじゃない!!!嫌だ…嫌だ…もう誰でもいいよ!!!私の代わりにアグネスフライトを演じてよ!!!』
「そして目が覚めたらウマ娘をやっていた私に転生してしまっていた…何故私なんだ?」
疑問を浮かべなら時間を見ると夜の8時。机にはフジキセキ先輩が持ってきてくれた食べかけのご飯があった。記憶の中だとご飯を廊下に置いてフジキセキ先輩が持って帰ってくれたらしいけど…今の私にはそれは出来ないな。
とりあえず残っていたご飯を食べながら待っていると数分後にフジキセキ先輩がやってきた。多分、廊下にご飯が置いてなかったから驚いたりしたかな?
「えっと、ご飯は食べれたかい?」
「はい…なんとか」
「今日は珍しいね。廊下にご飯が置いてなくて驚いちゃったよ」
やっぱり驚きますよね。そして今、私に出来る事があるとすれば…
「フジキセキ先輩…今までご迷惑掛けてすいませんでした!」
誠心誠意謝る事にした。
「きゅ、急にどうしたんだい!?」
「えっと、その、今まで栗東寮に来て引きこもって…色々考えたんです」
「ふむ…」
「私は決めたんです。注目される存在になってるんだったら期待に応えれるウマ娘にならないといけないって。その過程でフジキセキ先輩にご迷惑を掛けましたし…本当にすいません!!」
恐らく私の雰囲気の変貌にフジキセキ先輩も驚いているんだろう。受け答えはしているが若干軽めだ。いや、本当に申し訳ない…。
「本当に…大丈夫なんだね?」
「大丈夫です。ご飯も自分で食べに行きますし自主練も始めます。後、フジキセキ先輩に困った事があったらなんでも手伝いますから!!」
「正直ね、少しホッとしてるよ。君の事を心配しているウマ娘は多くいたからね。ここまで数日で雰囲気が変わると思ってなかったけどその言葉を信じるからね」
その後何分か話した後にフジキセキ先輩と別れた。なんか騙したみたいで申し訳ないけど許してほしい。この姿に転生してからもう慣れてる気がするのはアグネスフライトの記憶を辿ったのも要因の1つかな?
「その記憶の中でなぁ…予想外の情報がありすぎたんよ」
私がやっていたウマ娘のアプリでは登場していない実在の競走馬が多数存在していた。その中には無敗の三冠馬もいたし記憶に残っていた競走馬も沢山いる。
「おかしいなぁ…私がやっていたウマ娘にはディープインパクトやオルフェーヴル。ジェンティルドンナやクロフネ、ジャングルポケットはいなかったんだけどなぁ」
まぁ、この世界では実在しているみたいなんですけどね!しかもリギルにディープインパクトとジェンティルドンナがいるのがバグじゃん。厨パの度が過ぎるんだよ。
色々調べていく中で1番便利だったのはトレセン学園の公式サイトだ。ここは本当に凄いの感想しか出てこない。なぜなら今まで行われてきたレースやウマ娘の個人成績が全部開示されている。つまりこの公式サイトを見ればディープインパクトやオルフェーヴルの三冠レースも全部見れるって事になる。
「しかもウマ娘の個人成績以外にもチームの紹介もあるのか…は????」
見ていた中で興味を示したのはアニメにも登場していたスピカだった。確認してみるとアニメと動揺のメンバーがいたけど他にも追加されていた。なんでキタサンブラックやサトノダイヤモンドも加入してるんだ…リギルクラスの厨パに変わってきてるやん。
それから何時間も公式サイトも見ると何百人以上の見知らぬウマ娘に出会った。後はトレセン学園の秘密も1つ分かった事はある。ずっと不思議に思っていた事が転生してきてやっと理解出来た。
「高等部が7年制でしたね」
もちろんだけどこれにも理由はある。仮に高等部から私のように入学して3年までトレーナーが見つからない可能性があるだってある。そんなウマ娘の救済措置や現役を長く続けるウマ娘への配慮らしい。
勉強とかどうなるかも調べると3年までに卒業判定を貰えばそれ以降は授業が免除されるらしい。トレセン学園に在籍しながら大学の勉強をしたい時は提携大学に通ったり教授が教えに来る事もあるみたい。
色々と考えられてるみたいだけど今の私には遠い未来だ。とりあえず今年でメイクデビューする為には選抜レースで結果を出してチームに加入するか専属トレーナーとの契約が終了必要になってくる。個人的にはチームに加入する方が楽しそうだけどそこは運が絡みそう。
「う〜〜〜ん、疲れた!もう頭も色々使ったし寝よ。明日は自主練で転生した私でもちゃんと走れるか確認してないと…」
外に出たら色々視線を受けそうだけど友達ほしいな〜。私と同じで高等部から入学してるウマ娘もいるだろうし同室予定のウマ娘とも仲良く出来ると嬉しい。知ってる名前のウマ娘だと嬉しいけどどうなるかな?
今思えばこの時の私は呑気だったんだよね。明日以降に声を掛けられるウマ娘、同室予定のウマ娘に驚愕し続ける日々が続いていく事になる。伝説の名馬にウマ娘として出会うのは嬉しいけも心臓に悪すぎるんですよね…。
呼んでくれてありがとうございました!
独自設定増し増しで好きなように書いてみました
今後はウマ娘に出てきていないウマ娘も含めて色々とアグネスフライトと絡ませていきたいと思ってます