子供達の戦争   作:秋月雪風

4 / 20
第四話(戦果報告)

オホーツク海

 

日本第5艦隊旗艦空母赤城艦内

 

乗組員「艦長、友軍パイロットをお連れしました」

 

艦長「入れ」

 

雫「失礼します」

 

雫は敬礼してから中に入った。

 

艦長「やぁ、さっきは助かった」

 

雫「どうも。しかし、お父さんの艦隊とはね」

 

咲凪村中「ははは。俺も娘に助けて貰ったなんて驚いたよ。それで、今の階級は?」

 

雫「今は少佐、お父さんの2個下だよ」

 

村中「げっ、もうそこまで来たのかよ・・・」

 

雫「うん。これでも活躍してるからね!」

 

村中「ははは、そうか。・・・それで、横須賀からよく脱出できたな」

 

雫「飛行艇で脱出したから。それで被害はどうなの?」

 

村中「元々横須賀には50万人がいたけど、情報によると死者42万人、負傷者5万人らしい・・・、1万人が市内にいなかったから無事な人は2万人ぐらいだな・・・」

 

雫「・・・」

 

村中「ごめんな。嫌なことを言った・・・。友恵は?」

 

雫「・・・お母さんは、長野の親戚に避難させた・・・」

 

村中「そうか。ありがとう」

 

村中は咲凪を膝の上に座らせて頭を撫でた。

 

その後戦闘報告を受けた。

 

この戦いの戦果は、咲凪隊が空母1、巡洋艦1、駆逐艦3隻を沈め、第5艦隊が空母1、巡洋艦2、駆逐艦1を沈め壊滅させた。

 

しかし、第5艦隊は巡洋艦3、駆逐艦5、補給艦1、航空機15機の損失をしていた。

 

その後、黒刃艦隊のことを報告するため合流することが決まった。

 

その数時間後には第5艦隊と黒刃艦隊が津軽海峡で合流し、東京を目指した。

 

翌日

 

東京日本軍作戦本部会議室

 

東矢「・・・」

 

村中「・・・そんな緊張しなくていいから」

 

鈴木康正「やあ、待たせたね」

 

村中「お疲れ様です。長官」

 

東矢達が待たされた部屋に続々と上層部の人が入ってきた。

 

部屋に集まったのは、軍作戦総長の山上秀明、海軍長官の鈴木康正、そして軍作戦参謀長の加藤秋山が集まった。

 

山上「さてと、聞く前に、咲凪大佐、今回の防衛よくやってくれた」

 

村中「ありがとうございます」

 

山上「娘さんもよくやった。名前は?」

 

雫「咲凪雫少佐です」

 

山上「そうか。その年で少佐か・・・。さてと、春波くん。君の艦隊なんだが・・・」

 

東矢「・・・は、はい・・・」

 

鈴木「全艦君にそのまま託す」

 

東矢「・・・え、ほんとですか!」

 

あまりの驚きに東矢は立ち上がった。

 

山上「ああ。そうだ」

 

鈴木「それと揚陸艦を2隻配属させる。新造艦で艦名はないからそっちで決めろ」

 

東矢「は、はい!」

 

加藤「あと、艦隊名をこっちでは第47艦隊とするが呼び名はお前達で決めてくれ」

 

東矢「分かりました」

 

鈴木「よし、以上だ。今後も頑張ってくれ」

 

東矢「はっ!では、失礼しました」

 

東矢達は部屋を出ていった。

 

村中「正式な艦隊就任おめでとう、東矢」

 

東矢「ありがとうございます。大佐」

 

村中「そういえば、君って、階級は?」

 

東矢「伍長ですが・・・」

 

村中「じゃあ、こっちでなんとかしておく」

 

東矢「お願いします。では」

 

雫「・・・東矢って、私より下だったんだね」

 

東矢「お前が異常なだけだ」

 

東矢と雫は村中と別れると艦隊に向かって歩きだした。

 

翌日、黒刃艦隊は横須賀の状況を見るために横須賀基地へ向かった。

 

数時間後

 

横須賀基地

 

東矢「・・・ひっでえな・・・」

 

幸谷「そうだな。今も3万以上が行方不明だと」

 

康太郎「横須賀市郊外は被害が小さいから復興は終わったそうです」

 

幸谷「じゃ、俺らの家も無事か」

 

東矢「そうだな。それで横須賀市の復興は?」

 

康太郎「とりあえず比較的被害が小さい南部から復興を開始するそうです。しかし、放射能が・・・」

 

東矢「そんなに高いのか?防護服を着てると分からないな・・・」

 

康太郎「ここは30ですが、爆心地は500は超えてますし、市内は随時100から300はあるそうです」

 

東矢「・・・そうか」

 

幸谷「それで、基地運営能力はどうだ?」

 

康太郎「とりあえず、整備補給はできるそうです。が、防衛設備、索敵設備、指揮能力はまだないようです」

 

幸谷「じゃあ、まだ使えないか。補給は舞鶴か呉かな」

 

康太郎「東京の臨時港や名古屋港とかもありそうですね」

 

東矢「とりあえず戻るか」

 

幸谷「だな」

 

数分後

 

大和艦橋内

 

春奈「あ、お帰り。東矢、さっき封筒が届いたよ」

 

東矢「封筒?わかった。で、どこにある?」

 

春奈「第一戦闘室に」

 

東矢「じゃあ見てくるか」

 

康太郎「僕らも戦闘室に用があるので行きます」

 

東矢「あいよ、わかった」

 

・・・しばらくして・・・

 

東矢「これのこと?」

 

春奈「そうそう、それ」

 

東矢は封筒をあけ中身を見た。

 

東矢「・・・ふむふむ」

 

幸谷「なんて書いてるんだ?」

 

東矢「硫黄島基地を好きに使っていいってよ。まあ、12年も前に閉鎖されてるからぼろぼろだろうけど」

 

康太郎「修理のための物資とかは?」

 

東矢「9月2日までに輸送船8隻が合流予定の揚陸艦といっしょに来るって」

 

幸谷「1000t級じゃないよな?」

 

東矢「15000t級1、10000t級2隻、5000t級5隻だってよ。あと揚陸艦は好きに改造していいって」

 

康太郎「計50000tの物資なら十分ですね」

 

三雪「改造は任してください!」

 

雫「私も手伝う!」

 

東矢「じゃあ任した」

 

幸谷「子供かな?」

 

春奈「子供だよ?」

 

幸谷「そうだったわ。はっはっはっ」

 

東矢「・・・んっ?」

 

幸谷「ん?まだなんか入ってるのか?」

 

東矢は中にあった箱を出し中身を見た。

 

箱の中にはバッチがあった。

 

東矢「・・・これは、なんだ?」

 

雫「それ、勲章では?」

 

東矢「えっ?あっ、この書類か。えーと、春波東矢伍長、貴殿の活躍を認め、その証として中尉へ特進させる」

 

幸谷「お、おう、まじか。おめでとう」

 

三雪「おめでとうございます!」

 

春奈「意外と階級低かったんだ」

 

東矢「うるさいな。お前はなんだよ」

 

春奈「同じ中尉ですー」

 

康太郎「僕は軍曹です」

 

幸谷「俺は一等水兵だ」

 

東矢、春奈「お前が一番低いんかい!」

 

しばらく全員で笑っていた。

 

東矢「・・・とりあえず、よし。春奈、全艦出航用意。進路、硫黄島」

 

春奈「わかった」

 

東矢「総員出航用意!1時間後にでる!」

 

全員「はっ!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。