夢の内容をできる限り詳細に書きます。
覚えてる限りは。
なにかっていうともっと近代的なところでした。
意識がはっきりとした時、僕は理科の実験室のような場所にいた。
薬品くさくて板が妙に黒色にテカテカしている机が置かれた、あの理科の実験室。明晰夢ではなかったので、夢だとは起きるまで気づかなかった。
そのうち先生から号令がかかった。
「今日の実験はバジリスクの毒と濃硫酸を使って、竜の孵化を体験しようと思いまーす。」
そんな内容のことを先生は言っていた。
この夢で使った実験器具は、液体を入れるためのビーカーと普通のピンセット、あとは少し大きめの卵と、言われていたバジリスクの毒、濃硫酸だ。防護用具はないのかと思ったが、みんな違和なく実験に参加しているので、安全なのだろうと思いこむことにして、僕も参加した。
先生の合図と共に実験は始まった。先生から配られていた術式のようなものが書かれた、昔の古い紙みたいな、茶色めのプリントにしたがってみんなそれぞれに実験をしていた。
そのとき僕は左足の膝からスネのほうに違和感を覚えた。
よくわからない水膨れのような目玉のような、若干青紫がかったブヨブヨとしたものが脚の内から出ていたのである。
先生に報告しようと思い普通に歩いて、先生の元まで行った。
不思議と恐怖はなかった。が、疑問はあった。もしかしたら一般的な症状なのかもしれないと、起きた直後に考えた。
先生にひと通り説明し終えると、先生は
「あーこれか、これは剥がせばへいき。」
とかそんなようなこと言って、ナイフのようなものを持ってきて、少しづつ足から、ガチャガチャの入れ物の半分くらいの大きさのブクブクを切除していった。
切除し終えると、左脚に違和感や薄い皮膜みたいなものが残るものの、見た目で言えば、ブドウの皮を剥いた実の部分を、乳白色に青紫色を少し入れて、瞳孔を足したような見た目だったブクブクは完全になくなった。
それからしばらくして、消毒や包帯を巻くなど、いろいろな処置が終わって、僕は実験に戻ることになった。このとき、消毒に使われたのは魔法の薬瓶のようなものに入った液体だった。液体は緑がかっていて、拭かれた後はなんだかスースーした。アルコールとおんなじようだった。
実験の過程はまず、ピンセットが濃硫酸に耐えられるように、術式でバジリスクの毒を強い酸性から弱い塩基性に書き換え、ピンセットに付与、いわゆるエンチャントすると言ったようなことだった。次に、竜の小卵を付与されたピンセットを用いて濃硫酸に漬ける。そして、しばらく待つ。こんな内容だった。
先生曰く、ドラゴンの棲息地帯は超高温度の火山内らしく、卵が孵化する温度が約100℃〜らしいのだ。そこで、濃硫酸を用いて卵の殻を融解、擬似的に温度を上げることによって孵化をさせよう、ということだった。
そんなことできるのか?と思ったところで目が覚めた...
記憶がある。
起きた後で思い返してみたがおかしいところばっかだ。
記憶の中では、中学の時の美術教師が実験の監督教師をしていたし、脚のブクブクを取るために、ジャージをめくった時の感触がリアルすぎた。一個一個のブクブクが、ジャージの裾に引っかかる感触は今でも残っている。場所も僕が通っていた中学校の理科実験室にそっくりだったし...
なんだろうか、あれは別世界の僕だったのではないかと、そう思えるぐらいにははっきりとしていて、妙に精巧だった。
思い返してみれば夢の中で見た美術教師は、自分の中で「魔女」と言ったような感覚が強かったのだろうと、納得してもう一度眠ることにした
こんなゆめを観ました。もちろん主観で。
読んでくださってありがとうございました。不定期ですがよろしくお願いします。