Lostbelt No.■.■■ 昏き■■の玉座 作:KEI (~ ̄³ ̄)~
前回からだいぶ時間が開いたので初投稿です。
「────ふん、耳障りにわめき散らかす簒奪者は使徒たち引き連れて撤退したか。自身を守る皮が何重も破られて恐怖心でも芽生えたか?まあいい、逃したことは業腹だが羽化前の獣など今の私なら容易く屠れる」
星間都市山脈オリュンポスの最頂部に集まった者たちはあまりにも怒涛の展開に我を失っていた。
突如現れた全所長と瓜二つの器のU-オルガマリーと名乗った者
、そしてクリプター、アルフ・エンブリー。この2名が
「……マスター。私は今の状況が理解できません。私達の頭上に現れたあの人たちは、トリスメギストスの測定値、会話から先に撤退した方が『異星の神』、そして空中に竚む彼がビーストⅥ/S、クラス・ビーストと推測されます。ですが、ですが────」
「あとから現れたクリプターは分からないけど……………あれはオルガマリー所長、だよね」
「そ、そうですよね……………ですが、その所長から
藤丸立香とマシュ、そしてキリシュタリアも「まさかここまで、とはね」と狼狽を隠せないでいた。
ビーストの
そして、オリュンポスの大祭壇に降り立った。
浮遊するビーストⅥ/Sが一同を見渡すと一人の男に声をかけた。
「対面するのは久しぶりだな。実際に
ビーストⅥ/Sから放たれる威圧。大祭壇に集った全てにそれは降りかかる。アデーレとマカリオスは押しつぶされ、神姫エウロペが苦しみながらも二人に寄り添う。オフェリアも二人に同じように座り込み、藤丸立香も震えを足を抑え立ち上がろうとするが叶わずマシュと手を取り合う。名探偵ホームズと暴君ネロは座り込む程ではないが苦痛を表情に出している。神霊カイニスは他とは違うに余裕はあるようだがその顔には焦りが見えるを
その中で一人だけ地に足をつけ自身の力のみで立っている。大層な魔術礼装の杖に頼らず、胸を張り、眼前の大いなる存在に相対している。
「キリシュタリア・ヴォーダイムよ。何故立てる?」
「……………昔、ある"星"を見たことがあるからだよ、アルフ。一等星のような輝ける星とは言えない、か弱い光を放出する小さい、とても小さい星だった。けれど、その星に惹かれたんだ。天上に輝くほかのどの星々よりもね。存在しないもの、不要なものと切り捨てていたもののがこんなきれいな輝きを持つのかとあの時は驚いたものだ」
「─────」
そして、自分自身に尋ねた。
自分が美しいと感じたもののために、
何の見返りもなしに命をかけることができるか?
私は答えた。
無論―――できる、と
■■■■■は追憶する。
「君と過ごした日々はとても良く、暖かなものだった。朝は地をかけ、昼は食事を取り、夜は身体を重ね、共に一日を終える。これまで一緒に過ごしてようやくこの気持ちが分かった。────私はあなたのことを懸想している。だから、だから…………私とともにこの地で────」
「────ふ、ふふ、クハハハハハ!────こんなに心の底から笑ったのは久しぶりだ!あぁ、認めよう。認めよう、キリシュタリア・ヴォーダイム。貴様は、
「そうか。この世界でも君は私を認めてくれるんだね」
「ふん、その尊き意志を認めただけだ。
威圧が増す。それにより見栄を貼り続けた男は膝をついてしまう。
「キリシュタリア・ヴォーダイムの見極めは終わった。次は貴様だ─────ネロ・クラウディウス」
「貴様は何故………いや人類のために戦う?人を、人理を、守るというのか?母の愛も父の愛も知らず、人の愛すら知らずに失意のどん底の中人生を終えた貴様が」
苦痛により額を抑えていた手をゆっくりと外す赤く豪奢な舞台衣装に身を包んだ者の口が開いた。
「ああ聞こえる。都の嬌声が」
その歪な声に周囲の人間は心臓が締め付けられる感覚を覚える。
「何故戦うかだと?
「その熱狂が余を駆り立てる。故に退かず君臨し華々しく栄えてみせよう!」
「余こそが皇帝ネロ・クラウディウス!余こそが
「ネ、ネロ陛下」
藤丸立香が恐る恐るその名を呼ぶが本人には届かない。
「その傲慢さ、栄華繁栄を誘う薔薇、人間だけが持つ業堕落の数字を示す『666』の獣────。
貴様は魔王に、いや
雰囲気が変化したネロ・クラウディウスが剣を手に近接する。
黄金の杯を満たすために。
「彼女の中の別側面に感化されたか、もしくは私が6番目の席に着いたことでの共鳴か」
彼女の真紅の剣がビーストⅥ/Sに迫る。
その渇望は必ずや勝利を呼ぶだろう。
たが………
「通常霊基で私に歯向かうか、身の程を知れ。大淫婦」
風を切り裂くような斬撃の音がした。
瞬きすらも許されない一瞬で■■■■■は、ネロ・クラウディウスを両断し退去させた。
「あ────。ネロ陛下っ」
重圧に敷かれ援護できなかった自分自身を悔やむ藤丸立香。
そんな彼が見上げ、睨む支線の先にいる■■■■■が言った。
「ネロ・クラウディウスの排除は完了した、キリシュタリアは………まあいいだろう。どうせその身体では長くは持つまい。が、もし私の異聞帯までもったのなら全力を持って相手をしよう
北欧でスルトを撃退した女性が去ったとき、コヤンスカヤが転移するときと同じような光が■■■■■を覆う。その光はひどく暗い。
「待て────」
その声でやっとその存在に気づいたかのように視線を合わせる。
「人類最後のマスター、藤丸立香か───。どうしたってこの星は救えないというのに愚かしくも進む男よ。
もし、また汎人類史を取り戻せると考えているのならせいぜい足掻いてみるがいい。藻掻いてみるがいい。全ては無駄だと理解する、その時までな───。」
その言葉を残し、昏い光に覆われ『憤怒』を司るビーストⅥ/Sはオリュンポスから去った。
そして、ビーストⅥ/Sが去ったあと静寂だけが残った。
お久しぶりです。投稿が遅くなり申し訳ありません。
実はうつと診断を受け仕事も拘束時間が長くきつく時間がありませんでした。そして、本当に久しぶり書いたため矛盾が起きたらどうしようとビクビクしてます。おかしな点があったら修整頑張ります
【以下ネタバレ注意】
それはそうとナウイ・ミクトラン来ましたね。CMで9層の点がかぶるわーやら、最下層に○○○❍ーいないよね、頼むよ居ないでくねって願ってましたw
とにかく後編楽しみですね。
あと大統領のスキル見てもしかしてこれを書く上で矛盾発生?やばいかもってなってますwネガ○○ないし、防人って………?
次回は飛んでツングースエピローグからいよいよドイツ異聞帯ですかね~