Lostbelt No.■.■■ 昏き■■の玉座   作:KEI (~ ̄³ ̄)~

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ちょくちょく文章の一部を書き換えたりしてますが今後の展開には影響はないはずなのですたぶん大丈夫です。
隙間時間に書いてるのでなんかおかしいところあったら優しくおっしゃってください。








 



Episode 1 薔薇

  

 

 

「カウンターで召喚されたサーヴァントの排除完了した」

 

 クリプター、アルフ・エンブリーは黒の壁を背景とした、赤を基調とした薔薇の装飾がなされた玉座とも言えるものに座しているエミリーに報告をしていた。

 

「そう、さすがね。今後もまたカウンターでサーヴァントが召喚されることはあるのかしら?」

 

「汎人類史とここはそれほど逸脱していないためギリシャ異聞帯ほど数は多くないだろうがカウンターで召喚されるサーヴァントは定期的に現れるだろう」

 

「とりあえず出現したサーヴァントの補足はノイマンに任せましょう。対処の方は"私と貴方"、それとあなたの召喚したライダー(・・・・)で行いま───────」

 

かつん。

 

 主従関係のある二人が話しているとその場に足音が響き渡った。

 

「さて、アルフ。無駄話はここまでにしましょうか。来訪者のお出ましのようね」

 

 エミリーが呟くと広間にカツンと音が広がり、深い藍色の法衣を着た神父が現れる。

 

「それで何の用かしら?私達はとても忙しいのだけど異星の使徒、ロマノフ王朝の守り手の聖職者、グリゴリー・ラスプーチンさん」

 

 ドイツ異聞帯クリプターの協力者、エミリーが異星の使徒に視線を向け、目を細める。彼女の身体からは禍々しい魔力の隆起が感じられた。

 

「ふ、別に私はリンボのように異聞帯にちょっかいをかけに来たわけではない。そもそも私達異星の使徒はこのドイツ異聞帯の関心は低い。"君がどのような存在"であるかは私個人としては気になるが、君のサーヴァント、ジョン・フォン・ノイマンによって電子機器、コンピューター技術が飛躍的に進歩した神秘が感じられない異聞帯にリンボもコヤンスカヤ君も興味はなく、蒐集するものはないと考えているだろう。」

 

「ならどういった要件なのかしら?ラスプーチン」

 

「私が来たのはただ報告するためだ。カドック・ゼムルプスのロシア異聞帯はカルデアに破れ、カルデアは数日前、オフェリア・ファムルソローネの北欧異聞帯に突入した。」

「それから、報告が遅くなったことについては咎めないでほしい。私はコヤンスカヤ君のように異聞帯間を自由に行き来できないのでね」

 

 その報告にエミリーの表情には少なからずの驚きがあった。

 

「へえー。私のキャスター、ノイマンの予測演算だとカルデアがロシアを突破できる可能性は3割程度だった筈なのに。よほど頭のキレる参謀がいるのかしら?」

 

「優れた参謀という話だとシャーロック・ホームズが筆頭だな。実際問題、彼がいなければカルデアはロシア異聞帯を攻略することは叶わなかっただろう」

 

「そう、ならそれ込みでノイマンの再演算の必要があるわね。報告感謝するわ、ラスプーチン」

 

「役に立てたのなら幸いだ。では私はキリシュタリアのギリシャ異聞帯に帰らせて貰おう。知っての通りギリシャ異聞帯では汎人類史のカウンターが多いのでね」

 

 踵を返すラスプーチンをクリプターとその協力者はそのまま見送るとその場に静寂が訪れる。

 

「はあー。私、あの使徒、というか異星の神の使徒全員が嫌いだわ。千子村正はまだ良い方だけどリンボとラスプーチンは見た目の悪さと不気味さで受け付けないわ」

 

「それは仕方のないことだろう。(オレ)たちと奴らは反発する運命(さだめ)にある」

 

「────クリプター(異聞帯)側の監視、先導を目的とするあの3騎のアルターエゴ、異星の神の使徒に神が混ざっているってこともあることが大きな要因もあるけどね。この身に宿る存在(彼ら)が相容れないと主張している」

 

 異星の神、異星の神の使徒とは相容れないと結論づけるとエミリーは赤い薔薇が背後の壁に装飾された玉座から「よいしょっ!」と立ち上がる。背伸びをして、腰をトントントンと叩きながら「歳かなぁー。あいたたた」と口にする。外見は20代前半、10代後半の女性に見れるにもかかわらず。

 

「北欧に行くのか、"マスター"?」

 

 異聞帯に派遣されたクリプターという立場ではなく、彼女に召喚された者とし言葉をかける。

 

「ええ。このままだとオフェリアちゃんは死ぬ。苦痛と悲しみと炎の中で」

 

「────」

 

「オフェリアちゃんが私をどう思ってるかわからない。オフェリアちゃんとは両手で数えれるほどしかリモートお茶会してないし私もオフェリアちゃんのことは深い部分は知らない。でもね彼女とは友達になりたいと思ったの」

 

「────」

 

「"この身に宿った存在(彼ら)に苦しんでた過去の私"、もしくは"汎人類史の私"と今を苦しんでいるオフェリアちゃんを重ねているのかもしれないわね」

 

「────」

 

"マスター"の言葉に"サーヴァント"は沈黙を貫く。

 

「それにほら、それに彼女降霊科(ユリフィス)の秀才で第六架空要素に届き得る可能性もあるんでしょ?第六架空要素、即ち『悪魔』の召喚。助けになるかもしれないわ。それに身体もいい加減動かさないとね。椅子に座ってばっかじゃ腰痛めちゃうし」

 

自身のサーヴァントの沈黙にエミリーは無理に作り笑いをしてはにかんだ。

 

「じゃ行ってくるわ」

 

 そう言うと一人のマスターが光に包まれてその場から消えていった。

 




  

 
























「助けになるかもしれない、か。それはオフェリアのことか?()のことか?───────それとも"君自身"のことかマスター、いやエミリー・ローズ」
 























 








ドイツで、人気の高い赤い薔薇。
ドイツの人々にとって身近な存在である薔薇(Rose)。初夏に咲く花の代表。ジークフリートなどと英雄の名がつけられたものもある。



その別名は【花の『女王』】



そう、女王である。

ドイツ異聞帯のクリプター、アルフ・エンブリーと異聞帯の協力者エミリーについて

  • 北欧②以前にエミリーの真名は分かってた
  • 北欧②でエミリーの真名が分かった
  • 北欧②前にはアルフの真名はわかってた
  • 北欧②でアルフの真名は分かった
  • どっちも分かった
  • どっちもまだわからない
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