ヒシアマ姐さんが足りないから出した(直球)
そろそろ1日の授業も終わろうかという午後。
1人のウマ娘が図書室から出てきた。
ちなみに授業をサボっていたわけではない。そもそも生徒でもなく、トレーナーである。
名を
ウマ娘としての名前もあるにはあるが、基本的にこう名乗っている。
「普通に読書しちゃってた……」
そこへ、1人の男性トレーナー……
「おや、新海さん。調べ物ですかい?」
「あ、細貝氏。そのつもりだったんですけどね……結局ただの読書タイムになっちゃいました」
「ヘッヘッヘ……新海さんらしいでやすね」
「もう、からかわないでくださいよ」
「ヘッヘッヘ、こりゃあ失敬」
などと笑いあう男女2人。しかし、そこに恋のような匂いはほとんど感じられない。
そもそも容姿端麗な者が多いウマ娘である新海はもちろんのこと、細貝もどちらかといえばイケメンの部類に入る。
が、「ヘッヘッヘ」という笑い方と独特な口調がせっかくの整った顔立ちを打ち消していた。
「ところで、何を調べるつもりだったんで?」
「レースの記録を色々と見るつもりだったんですが……脱線に脱線して最終的に『日本の難読名字』を読んでました」
「そんなW○ki○ediaでもしないような脱線がなんで紙の本で起こるんで?」
「さぁ……自分でも不思議です」
「ちなみに細貝氏は何を?今日はミーティングの予定はなかったと思いますけど」
ふと気になったことを聞いてみる新海。
「あぁ、実は……」と細貝が口を開こうとしたところ……
「あ!トレ公!どこ探してもいないと思ったら図書室にいたのかい」
「……げっ。もうこんな時間だったの……」
新海が担当するウマ娘……ヒシアマゾンが現れた。時間になっても練習場所に来ない新海を探しに来たらしい。
「まったくアンタは!アタシがいないとロクにご飯食べないし遅刻する!ほら、今日は並走だろ!早く行くよ!」
「ごめんってば〜……また今度何か奢るから〜」
そう言うなり新海の襟首を掴んで引きずっていく。
新海はなんというか、どこか抜けているところがあった。
(姐さん……心中お察ししやす……)
姉御肌な性格もあってか新海に振り回されるヒシアマゾンの苦労を案じつつ、細貝は2人を見送った。
新海に聞かれたことはとうに頭から抜け落ちていた。
(さて、あっしもそろそろ向かいやすか)
細貝もそのままトレーニングコースに走っていった。
「脱線読書……今度試してみやしょうかね」
どうでもいいひらめきを得てしまった。
キャラ紹介とかは後々作ろうと思います。
高田Tと細貝Tの担当は誰だって?
当ててみてください。…ちゃんと考えてますよ?
次回、【新たなトレーナー、みたび】