ありふれた模型部は全国最高?   作:狼牙竜

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お待たせしました、模型部第3話です!

今回から少しだけ光輝視点の物語になります。

感想、評価をいつでもお待ちしています!!


第3話 正義と力と…

瑠美からインフィニットジャスティスを受け取った翌日。

光輝は放課後に瑠美から渡されたマップデータを頼りに学校から離れたある場所を訪れていた。

 

 

「えっと…赤い盾と黒と赤の翼がついたガンダムが目印………あれか?」

 

実物大エールストライクガンダムの立像を探して駅から歩くこと数十分。

湾岸近くに有るガンダム関連の商品をメインに取り扱う『THE GUNDAM BASE』を訪れた光輝。

その目的は瑠美から特訓としてオススメだとGBNを試しにプレイするといいと言われ、試しに筐体だけでなく基本を教えてくれるというこの店に訪れたのだ。

 

 

 

――――――――――

 

 

「おや、君がもしかして瑠美ちゃんが言ってた新人君かな?」

 

カフェスペースに来て瑠美が言っていた『ケンさん』とやらを探していた光輝は店長らしき壮年の男に呼び止められる。

 

「は、はい…もしかしてあなたがケンさんですか?」

「そうだよ。とりあえずGBNのアカウントつくろうと思うんだけど、ついてきてくれるかな。あ、ヒナタちゃーん!少し抜けるからお願いするよ~!」

 

そう言うとセミロングの髪をした女性…バイト店員の『ムカイ ヒナタ』が「わかりました~!」と返事をした。

 

「じゃあ、少しついてきてね…あと、君ガンプラは持ってる?無いならうちの店で貸すけど…」

「い、いえ…一応借りてきたので…」

 

そう言うと光輝はカバンからガンプラを取り出し、見せる。

 

「ほう…インフィニットジャスティスか。しかしよく出来てるねぇ。特にPS装甲を再現するための塗装や専用トップコートまで…っと、武装はストライクの物を…」

 

マジマジと見ているケンさんに若干の苦手意識を持ってしまった光輝だが、その後は問題なくアカウント作成を終える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、登録完了。あとはこのダイバーギアを使って実際にアクセスして、ひたすらに慣れていくといいよ。後それはGVRの機動認証にも使えるから、無くさないようにね?」

 

ケンさんから三角系の台座のような道具…アクセス端末である『ダイバーギア』を受け取った光輝はGBNのアクセス用筐体の席に座る。

 

 

(まさか俺がこんなことするなんて…)

 

どうにも慣れていないことをするためか、戸惑いながらもダイバーギアを筐体に接続し、その上にジャスティスを乗せると光輝はヘッドグラスを装着し、さらにレバーを握る。

 

システムによる案内が始まり、気が付くと光輝の意識は…

 

 

 

 

――――――――――

 

 

光輝が目を開くと、そこに広がっていたのは近未来を思わせるような光景のロビー。

 

「ここが…GBN…?」

 

ロビーを歩いて近くの窓をみると、そこには始まりのステージである『シーサイドベース』が広がっており、さらに空中を飛行形態のモビルスーツ『ユニオンフラッグ』と『クランシェ』が飛んでいった。

 

 

「…って、ボーッとしてる場合じゃない!?早いところ操縦に慣れないと………えっと、確かロビーの受付でミッションを…」

 

 

どうするべきか考えていると、後ろから肩を叩かれた。

 

「…えっと、どちら様ですか?」

「は~い♪あなたその様子だとビギナーね?お姉さんはマギー。まあちょっとしたお節介さんよ。あなたのような初心者にこのGBNを楽しんでもらえるよう、こうして自主的にナビゲーターをしてるだけの…ね?」

 

光輝(ダイバーネーム・コウキ)に話しかけてきたのは筋骨隆々の肉体をアピールするかのように下腹部までファスナーを下ろしたツナギのスーツにボレロを羽織ったインパクトのある格好をした男性アバター。

 

 

「は、はあ…」

 

これまでの人生でこんなタイプと会ったことのない光輝は動揺の連続で疲れてきたが、マギーの人柄が悪い人間ではないと悟ったのかナビゲーションをしてもらうことに…

 

 

 

――――――――――

 

「ここがバトルやミッションを受注できるミッションカウンターよ。最初から初級ミッションとかを受けられるけどコウキ君はまだガンプラ動かしたことないのよね?」

「は、はい…なので、操作に慣れておきたいんですが…」

 

マギーはあるミッションを指差してくれる。

 

「だったらこのチュートリアルミッションがいいわね。基本的な操作方法を学んで、実際のバトルを体験できるから」

 

そう言われコウキはミッションを選択。

 

 

 

 

『ミッションネーム ガンプラ大地に立つ!』

『概要

ようこそ、GBNの世界へ。

まずはこのチュートリアルミッションからはじめましょう。

 

よくって?敵は3機のリーオーよ。

 

相手の強さが最低レベルなのは事実。でも手加減なんてしてもらえるとは思わないでちょうだい。

 

初めての戦いの最中に、そんな余裕は無いですって?

君たちなら出来るわ。

 

ホワイトベースの女性通信士』

 

――――――――――

 

ミッション受注を完了したコウキに、マギーは次の行動を教える。

 

「オッケー。じゃあ次は格納庫へ行って機体のチェックをしましょう?」

「機体の…チェック?」

 

 

マギーはウインドウを開くとエリア移動を行い、コウキ達は格納庫に転移。

 

そこには全体的に黒とピンクをベースにしたガンプラと、コウキのインフィニットジャスティスが18メートル級サイズで格納庫に鎮座していた。

 

 

「す、すごい…!あとは、ガンプラの確認ですか?」

「そうよ。確認が終わったらお待ちかねの『アレ』、行ってみましょう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機体に乗り込んだコウキのインフィニットジャスティスはカタパルトデッキに固定され、出撃の準備が整う。

 

「なるほど…カタパルトで発進するのはやはりガンダムということなんだな…」

 

『発進シーンは定番中の定番でしょ!さあ、思いっきり飛んじゃいなさい!!』

 

通信でマギーが解説し、コウキは操縦桿を握る。

 

 

(………そうだ。俺は………『勝つために』ここに来たんだ!)

 

ハジメと同じ土俵に立ったことを再認識したコウキは叫ぶ。

 

 

「コウキ、インフィニットジャスティスガンダム、出る!!」

 

カタパルトが動き出し、勢いよくインフィニットジャスティスが射出され

 

 

その手には赤く塗られた大剣…『グランドスラム』が握られており、紅の大剣は太陽の光に反射するのだった…

 

 

 

 

 

――――――――――

 

一方同じ頃…

 

 

サウスとカオリはガンダム世界を再現した町の一つ、『ヘリオポリス』の街中を散歩しながらのんびりして、現在は近くの公園で二人で街を眺めている。

 

なお、サウスは恥ずかしがっていたがカオリの手によって強制的に膝枕状態になっている。

 

 

「…ねえカオリさん。僕このままのんびりしてていいのかな…」

「いいと思うよ?だって…あんまり練習してリーオーにサウス君が馴染み過ぎると光輝君が反論する口実になっちゃうかもだし、何より…インパルスに戻してもサウス君が操縦に戸惑うのはダメでしょ?」

 

 

実は雫ちゃんから言われたんだけどね。と小さく舌を出して笑うカオリ。

因みに二人だけでのんびりしているのも雫の差金だったりする。

 

 

 

 

 

『ほら、たまには二人でデートでもしてきなさい』と部室を追い出された香織はハジメを誘い、気が付けばGBNでヘリオポリスまで訪れていたのだ。

 

 

 

(…まあデート先がヘリオポリスっていうのも嫌なフラグ立ちそうだし、そろそろ次の場所行こうかな…)

 

「ねえサウス君。次はディオキア行ってみない?バイクのレンタルして、シンとステラが出会ったあの海とか…」

「いいね。じゃあ一度コロニーから出ようか」

 

 

サウスは立ち上がり、カオリとともにコロニーから出ているシャトルに向けて歩き出す。

 

 

 

 

 

 

…後にカオリが海辺でステラよろしく踊り、海に落ちるというある意味原作再現のアクシデントに見舞われハジメがうっかりハラスメントコードに引っかかりかねない助け方をしたという事件もあったがそれはまたいつか…

 

 

 

――――――――――

 

NPD(ノンプレイヤー・ダイバー)のリーオー3機とチュートリアルで戦っていたコウキだが…

 

 

 

 

「はあああああ!!」

 

リーオーの放つ『ドーバーガン』の射撃を避け、インフィニットジャスティスはビームライフルで反撃。

 

慣れない武装に関わらずコウキは3発ほど外した後は正確にドーバーガンを破壊した。

 

「いける、これなら!」

 

 

その様子を見ていたマギーは感心していた。

 

 

「あの子…今日ガンプラバトル始めたばっかりよね?なのに…」

 

ビームサーベルを抜いてきたリーオーに対し、コウキはビームサーベルで対抗。

鍔迫り合いが起きる中、インフィニットジャスティスはもう一本のサーベルを引き抜いて横一閃にリーオーを切断し1体目を撃破。

 

「次は…これだ!」

 

武装の一つ『ビームキャリーシールド』からアンカー『グラップルスティンガー』を射出し、リーオーを掴むと一気に引き上げ…

 

 

「セヤアアッ!!」

 

脚部に内蔵された『グリフォンビームブレイド』を使い、2体目を蹴り壊す。

 

 

(リーオー………南雲が使うガンプラ…!)

 

色こそ違えど、リーオーの基本的な武装を知る意味でもこのミッションはありがたいと思ったコウキは敵の最後の武器…『105mmマシンガン』の攻撃を真正面から受け止め、グランドスラムを構える。

 

 

「無駄だ!その武器は俺のジャスティスに通用しない!」

 

背部に背負っていたリフター『ファトゥム-01』が外れるとインフィニットジャスティスはその上に飛び乗り、グランドスラムを振りかぶった。

 

 

 

 

 

 

「これで…終わりだあああああ!!!」

 

 

真っ二つに最後のリーオーが斬られ、ミッションクリアの表記が出るのだった…

 

 

 

 

―――――――――――

 

「いける…このガンプラなら、間違いなく…」

 

 

インフィニットジャスティスのコックピット内部でコウキは小さくつぶやいていた。

 

 

「リーオーの武器、そしてジャスティスの武装…全て覚えた。あとはもっと操縦に慣れれば…」

 

 

 

 

コウキの胸に渦巻くのは、たった一つの思い。

 

 

 

「香織…雫…必ず、俺が取り戻すんだ…!!」

 

 

青空の下を力強く飛ぶインフィニットジャスティス。

その先に待ち受けていた未来を光輝も、ハジメも、まだ知る由もなかったのだ…

 

 

 

 

 

 




模型部ガンプラ紹介
③ガンダム・アリオスブーム
吉原或斗が使うガンプラで、ベースはアリオスガンダム。
変形時にガイアガンダムを思わせる武装の『GNビームブレイド』が追加され、変形しての近接戦が強くなった。
また、ツインビームライフルを改造し、先端にビームサーベルを出現させるよう改造されたことでビームランスとして運用可能となった。

どうやらある機体との合体ギミックが存在するらしいが…?
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