ではどうぞ。
怠惰、という言葉をご存じだろうか
知らない人はやる気がない、鬱、ニートなどをイメージしてくれればいい。
友人が言うにはどうやら僕”
普通だったらなんてことない行動でも僕にはとてもめんどくさく感じる。
食べるのがめんどくさい。友達と遊ぶのもめんどくさい。動くのがめんどくさい。
まぁ確かに怠惰という言葉が適切なのかもしれない。そんなダメ人間の僕は今非常に困ってる。なぜって?
「や、やめてください!」
「別にいいじゃねぇかよ~悪いようにはしないぜ?」
数人のスキルアウトに囲まれている黒髪の女の子が俺の進行方向にいるからだ。
さかのぼること数時間前。今日も今日とて不幸に巻き込まれる友人に巻き込まれた僕は友人と共にスキルアウトから逃げていた。
「不幸だぁー!!」
友人、
「お前に巻き込まれた僕の方が不幸だと思うんだけど……」
簡単に現在の状況を説明しよう。
上条と僕は補習の帰りに絡まれている女子中学生を見つけた。
僕はめんどくさそうなことに巻き込まれそうな予感がしたので無視しようとしたら、面倒なことに正義感の塊である上条が間に入ってしまった。
それだけならまだよかったが助けた相手が悪かった。常盤台の超電磁砲。ここ学園都市に七人しかいないレベル5の第三位御坂美琴だ。
始めは上条と御坂たちの様子を見ていたが、雲行きが怪しくなりついには御坂が切れたので僕は全速力で逃亡
もちろん上条を置いて。
なんか「裏切り者―!」とか聞こえたけど僕は知らない。
そうして僕は尊い犠牲と共に自分の住んでいるアパートに向かった。
舞台はここで最初に戻る
「どうしたものかな」
こいつらどいてくれないと僕の部屋に向かえないんだよな。
「あん? てめぇ何こっち見てんだぁ?」
うわ。目つけられちゃったよ。女の子の方も助けてほしいって目をしてる。
「あのーすいませんけど、どいてくれません? ここ僕の住んでるアパートなんですよ」
「あん?」
「どいてくれたら僕は何もしませんし」
僕の言葉に少女は絶望したような目を向ける
「はっ! 情けないなおい。ふつうこういうのを見たら止めるもんじゃねぇか?」
リーダー格のグラサンをかけた男が挑発するように言う。
それにつられてまわりの奴らも笑う。うるさいな
「いやー。最近の世の中だと見て見ぬふりが多いでしょ。その子を助けても僕に得ないし。まぁその子が何か僕のためにするならまだしも」
「……なんでも……す」
少女が何か言うが聞こえなかった。
「なんでもするから助けてください!」
「あぁ!? てめぇ何言ってやがる!」
「----ほんとになんでも?」
少女は少し驚いた顔でこちらを見て、頷いた
「よし、契約成立」
僕はめんどいことは嫌いだが得があるなら話は別。
「というわけで離してあげてくれないかな?」
「ふざけんなよ!」
一番近くにいた男が持っていた鉄パイプで僕を殴る。しかし僕は右手でそれを受け止めた
「なっ!」
「ほい、一人」
僕は驚いてる男の胸に蹴りを当てる。ミシリ、と骨のきしむ音が聞こえた。
「ついでにもう一人」
固まっていた男の顎に掌底をぶつける。
仲間が二人やられたことにビビったのかスキルアウトは一人を残して逃げ出してゆく。
残ったのはリーダ格の男。それに少女、僕の三人だけだった。
「う、動くな!」
男が少女の髪をつかむ
「動いたらこいつを燃やす!!」
直後男の手から赤色に輝く炎が出現した。まぁそんなの気にしないんだけどね
僕は男に近づく
「動くなって言っただろ!」
男の出した炎が少女の長い髪を焼く、ことはなかった
なぜなら男が倒れていたからだ。
「え?」
「大丈夫?」
少女は何が起こったのかわからなかったようだが自分が助かったことに気づく。
「あ、はい。なんとか」
「まったく能力者って碌なのいないなぁ」
これだから『科学』の連中は好きになれない
「そうだキミ、約束」
「っ!」
少女がビクッと体を震わす。……仕方ないな
「まぁ今日は遅いからまた今度で」
立ち尽くす少女を無視し僕は無事に部屋に向かった。
ここ学園都市は8割以上が学生が占める
そして ここでは 「超能力」と言う者が存在する
そしてその能力には 「レベル」と言う段階がある
レベル0 無能力者
レベル1 低能力者
レベル2 異能力者
レベル3 強能力者
レベル4 大能力者
レベル5 超能力者
簡単に超能力者を作る場所だ。
そんな科学の最先端の場所に僕はいる。『科学』と真反対の『魔術』を使える僕が。
「なんでこんなことになったんだろうねぇ」
僕はそうつぶやき、部屋の明かりを消して眠った
二話からはもう少し書く量を多くします。