前書
マーベラス空間とは……うごごごご
バレンタインデー、それは女の子達の戦いの一日である。それはウマ娘たちも同じだ。
気になってるあの子やその子、あんな人やこんな人にチョコレートをプレゼントしようとする。勿論本命だってあるし、被ったらウマ娘らしくレースで勝負したりするようだ。
今年も例に漏れず、一斉に彼女たちは準備を始めた。寮の運営が心配になるレベルだ。そうなったときのために、女性のトレーナー達はこの時期になると持ち回りでお手伝いに追われることになるのだが……
今日は2/13、直前である。連日続いていたチョコレート講習も大体終わりを迎え、落ち着きを見せてきた頃合いである。そんな時になって、私の担当であるマーベラスサンデーが調理室を訪ねてきた。
「マーベラス トレーナーさん!」
とっても元気な挨拶、元気が出るね!
なんて、疲れ果てて言えそうにないのだけども。
「マーベラス、今日も元気だねぇ」
「勿論!トレーナーさんは、マーベラスじゃない?」
「あはは、ちょっと忙しくて…ね?」
と調理室の惨状を見せたら納得してくれたようだ。
「みんなチョコを作ってたもんね。バレンタイン……マーベラスだよっ 」
「そうだねぇ でもやっとみんな作り終わったみたいだしここも片付けて終わりかなって思って「ちょっと待ったぁ!!!」…?」
大声と共に入り口から見覚えのあるウマ娘がこっちに駆け寄ってきた。マーベラスの同室、ナイスネイチャである。
「あ、あの子のトレーナーさん……どうも」
「あ、はい。ナイスネイチャさんよね、どうかしたのかしら?」
「あっ、はい!えーっと、チョコを作りたくて……」
「!!マーベラス ネイチャもチョコあげるんだっ!誰に誰に?トレーナーさんかなっ 」
「こらこら、待ちなさいなマーベラス。んで、どんな感じのを作りたいの?というかナイスネイチャさんは料理できるって聞いたような……」
確かマーベラスに聞いた気がする。ネイチャの料理はマーベラス って言ってたような……
「あ、はい。作ってはいたんですが、チームメイトが食べ過ぎちゃって……売店にも材料のチョコが売ってなかったんです」
「うーん、みんな買い占めちゃったのかな……うちもさっきの子達で全部使いきったんだよねぇ」
「あちゃあ~、そうですか……」
さっきの子達がすごい量作ってたからなぁ……まあしょうがない、買ってくるかぁ
なんて考えてたら端っこでガサガサしているでっかいツインテが……
「マーベラス こうしてこうやってこうすればー!!」
「えっ、何?何なのマーベラス!?!?」
「あ、これなんか図書室で見たことあるような……」
マベンマベンマベーン
マーベラス★
う……え?嘘ここどこ???あれ?私寮の調理室にいたよね??
「えぇ…ここはどこ?またマーベラスが何かやったのかしら」
「あー、えーっと、これはマーベラス空間ですねぇ」
「マーベラス空間??????」
「はい、多分そろそろマーベラスが来るかと……あっ、来ましたね…来ま……した…ね?」
マーベラスマーベラスマーベラスマーベラスマーベラスマーベラスマーベラス!!!!!!
な、なんということ……マーベラスが7人??
「まあ!!これなら並走も楽チンかも!是非とも連れ帰らなくちゃ!!!」
「ちょっ、マーベラスのトレーナーさん!?」
なんてわちゃわちゃしていると7人のマーベラスはこちらに話しかけてきた。
「ようこそマーベラス✨」「どうしたのかな?かな?★」「ここはマーベラス空間!」「マーベラスをもって、みんなにマーベラスを伝えるっ⭐」「そう!それこそが私達マーベラス軍団なのだ(☆∀☆)」「マーベラス!!!!」
……なるほど……なるほどなるほど…って
「かっわいいいいいいい!、!!??!なぁにこの子達みんな可愛すぎない???養うわ!」
「いやいやいやい何言ってんですか!?っていうかみんなマーベラス??頭痛くなってきた……」
「あ、ネイチャ どうしたのー?ってあ!!貴女達は!??!」
なんと、元凶のマーベラスサンデーもこの世界にいたようだ。まあ、ということはつまり
「「「「「「私達は!マーベラスマンデー(チューズデイ)(ウェンズデイ)(サーズデイ)(フライデー)(サタデー)だよっ」」」」」」
……ふむ
「うーん、可愛い!可愛すぎる!!」
「ちょっとトレーナーさんは静かにしてください!それで、マーベラスはどうしてこの世界?に私達を??」
「それはねぇ、聞くもマーベラスで語るもマーベラスな話があるんだよ! 」
「えぇ……なにそれ…ってかそうだ!チョコ!」
「それだよそれ ここにならマーベラスチョコがあるはず 」
「マーベラス…チョコ……?」
「そうっ 食べるとマーベラスな味が口のなかに広がる美味しいチョコだよっ 」
「な、なるほど……まあ手に入るならいっか、ねぇマーベラス?それ、貰えたりしないかな?」
まあ、たぶん体にめっちゃ悪いってわけではない……ないよね??マーベラス味ってのがわからないけど……
「よしっ、ネイチャちゃんのためにもさっさと入手して戻ろう!戻れる……よね?」
「うーん……でもチョコね、全部持ってかれちゃったらしいの ノットマーベラスだよ……」
な、なんだと……
「ふははは!マーベラスチョコは我らマーベラス軍団が預かった!!」「欲しければ~✨」「勝負(☆∀☆)」「なのだ★」「かかってこ~い⭐」「マーベラス!!!!」
なるほど、あの子達が全部持ってっちゃったと……
「よし、ならばマーベラス!サクッと勝ってきなさい!!」
「おおー それはマーベラスかもっ 」
「いつものごとくマーベラスってなんなのさ……まあチョコ欲しいし私もいっちょやりますか~!」
そして私達は、マーベラス軍団と死闘を繰り広げた。
人生ゲーム、UNOに大富豪……数々の接戦をくぐり抜け、尊い犠牲(ナイスネイチャ)を払いながらも最後の一戦、叩いてかぶってじゃんけんぽんも終盤戦だ。
私も参加したいけど、さすがにウマ娘同士の争いに首を突っ込んだらその首がへし折れちゃう、ってことでダウンしたネイチャちゃんと観戦役だ。というかこのレパートリー、単に遊んでるだけじゃない??
「それは言ったらダメだよ(☆∀☆)」
「とにかく!これに勝てば私達の勝利よ!やっちゃいなさいな!私の担当、マーベラスサンデー!!!」
「う~ん……頑張れマーベラス~」
「とってもマーベラスな気分 見ててねトレーナーさん、ネイチャ!やー 」
タタイテカブッテジャンケンポン!
スペーン!!!
「くっ、私達が負けても第二第三の軍団が……ガクリ★」
「マーベラスな勝利だよ~✨」「はいこれ、マーベラスチョコ(☆∀☆)」「よい、マーベラスだったよっ⭐」「負けちゃった~!」「マーベラス!!!!」
勝利を称える軍団達、みなとてもよいマーベラスだった。
例え敵だったとしてもマーベラスに変わりはない、よい戦いだったわ。
「よくやったわマーベラス!!今日もマーベラス絶好調ね!!!!」
「マーベラス やったよトレーナーさん!ネイチャもこれでチョコ作れるね 」
「アハハハ……ありがと、マーベラス」
マーベラス達が目の前にこんなにも……さてはここ桃源郷なのでは??」
「口に出てますよトレーナーさん。ほら、なんか目眩がしてきたしそろそ……」
「マーベラス 」
あっ、やっべ……
マベンマベンマベーン
パクパクデスワ!
「はっ!?」
あの空間、なんだったんだ……
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あの後、なぜか机の上にあったマーベラスチョコによってネイチャちゃんはガトーショコラを完成させた。さすがの腕でサクサクッと作ってしまったのだ。あれ食えるトレーナー、めっちゃ羨ましい。
まあ私はあげる男の人がいない寂しい独り身だけどね……アハハハ
「マーベラス トレーナーさん!」
「あら、マーベラス。どうしたの?」
「トレーナーさんがあんまりマーベラスじゃない感じがしたの!だからこれ 」
こ、これは……
「チョコ~!!!!!え、私に!?いいの!?!?」
「うん マーベラスなチョコ、食べてみて 」
「えへへへ、いただきまーす!!!ん!美味しい~!!」
「うんうん マーベラスになるように作ってみたよ 」
なんて美味しいのだ……えっめっちゃ美味しいんだけど
でも普段頑張ってるこの子にもちゃんと渡さないと……!
「それじゃお返し!いつもありがとね!」
「えーっ!?これ、トレーナーさんが作ったチョコ?」
「そうだよー!頑張ったんだから!マーベラスに仕上げてみました~」
「わぁっ これってとってもマーベラスだよっ 」
あげた瞬間小躍りしているマーベラス。
そんな彼女を見れてとても幸せになったバレンタインでした。
おしまい
マーベラスだと思ったら褒めてくれてもいいんだよー!!!! いつかマーベラスサンデーがメインの作品書きたいなー
作者
マーベラスきのこ
代表作
ナイスネーチャン
https://syosetu.org/novel/257245/