獅子戦役からなんて聞いてない。   作:産業革命

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1度考えたら、つい筆をとっていた。

期待はしないで、メモ書き程度として読んで頂きたい。


獅子戦役からなんて聞いてない。(メモ書き)

《七曜暦748年》ノルド高原

 

 雄大な山岳に囲まれて穏やかな風が吹く草原の何処か、馬に跨った青年が広大な野原を一人颯爽と駆けている。

 馬の主たる青年の表情は何処か険しく、まるで疾走る事で嫌な事を忘れようとしているかの様だ。

 

 まぁ、青年の顔が険しくなるのも無理は無い。何せ青年の祖国たる『帝国』では、今血で血を洗う熾烈な内戦が起きているだから。

 皇帝の崩御から勃発したこの内戦の戦果は、既に帝国の全土にまで広がっている。各地の大貴族達の対立と帝位争いが絡まった争いは止む兆しを一切見せず、激化する一方だ。

 最も、現在争っている誰が勝利したとしても待っている未来が明るいという事はないのだが。皇帝の座に即位しても良くて後ろ楯たる貴族の傀儡で、悪ければ帝位簒奪があり得る。

 そして、その先に起きるのは他の貴族の不満から起きる第二の内戦か虎視眈々と帝国領土を狙う諸外国の侵略だろう。若しくは市民による『革命』もあるかもしれない。

 いくら帝国が大国であるとはいえ内乱によって国力は大幅に低下している現状、二度の内乱を治める事も外国からの侵略を防ぐ事も、市民の蜂起を防ぐ事も難しい。

 

 

 

 内憂外患な祖国を憂いつつ、愛馬に身を任せて走る事少々。青年の姿は高原と帝国を繋ぐ街道にあった。

 祖国を放浪した後に辿り着いたノルド高原、其処で遊牧民に迎えられてから早四年。

 結果として内乱から逃れる事が出来たのは幸か不幸なのかは分からないが、遊牧民である彼等と共にいると皇子としての責務、今は亡き母の想いを放棄している事をつい忘れそうになる。

 

 その皇子としての責務を思い出す為、母の言葉を忘れない為に、青年は護衛も無しに度々帝国へ続くこの街道――現代のゼンダー門周辺――に来ていたのだが…。

 

 

 

「む…。アレは…人か…?」

 

 七曜暦にして748年のある日、将来は『獅子心皇帝』と呼ばれ、後に帝国中興の祖として知られる事になる青年〈ドライケルス・ライゼ・アルノール〉は、ある一人の異邦人と出会った。

 

 

_____________________

 

 

 

 突然だが、一つだけ聞いてほしい事がある。

 

 「自室のベッドで『英雄伝説:閃の軌跡』をプレイしていたと思ったら、突然草原の何処かに立っていた。」

 

 何を言っているのか分からないと思うが、自分でもどうなっているのか分からなかった…(以下略)。というジョジョネタは兎も角として、まるで意味が解らない状態になっていたらどうすべきなのだろうか。

 

 周囲を見渡して見ても生い茂る草と疎らに生えている樹木、遠くにはストーン・ヘンジらしき何かと巨人らしき石像位で人も建物も見えやしない。

 強いて言うなら道らしきものは見当たるが、タイヤ痕や車輪痕等の乗り物が通っている様な跡がまるで無い。  

 獣道はあるので生物が闊歩している事だけは理解できるが、果たして本当に人が来るのだろうか。

 

 

「どうしましょう…。」

 

 

 そんな事よりもだ。付近に人がいるかどうかは今気にしている事に比べると別にどうでも良い。

 

 いや、本当に。

 

 

 

 大事な事は唯一つ。それは…

 

 

 

「私の…私の長年の相棒が…!?」

 

 

 

 アイエエエ!ナンデ!?TSナンデ!?

 

 正直ニンジャスレイヤーは一粍も知らないが、そんな事を叫びたくなる。

 長年の相棒は影も形もなく、それどころか慣れない下の感覚と奇妙な胸の重さと声の高さを感じる事にパニックをせずにはいられ無い。

 『俺』が自然と『私』に変換され、ヒラヒラとした服装故か少しだけ風を感じるのもパニックポイントに加算されている。

 

 彼の有名なトラック=リインカーネーションを経験した訳でもなく、ブラックダークノワールカンパニーで働い(社畜し)ていた訳でもない。ましてや部下に突き落とされて神の存在を否定してもいない。

 

 

 何が原因かとその場で考えていると、突如として頭が痛んだ。どんな痛みかといえば、頭の中を直接掻き回される様な頭痛がする。

 余りの頭痛に禄に思考が纏まらないが、何とか周囲と自分の状態を確認しようとする。

 

 そして痛みに耐えかねて気絶してしまう前に見た物は、遠くから馬で駆け寄ってくる一人の青年の姿だった。

 

_____________________

 

「……知らない天井です。」

 

 一度は言ってみたかった(※個人の主観です。)よくある目覚めテンプレな科白を呟きながら目を開けると、ゲルらしき天井が目に入った。

 上体を起こして周囲を見回すと、何時ぞやの本で見た事がある遊牧民らしい家具や寝具が置かれている。

 

 

 

「おっ…無事に起きたか。」

 

「え…と、アッハイ。」

 

 そのまま部屋の内装を観察していると、入口から一人の青年が入って来た。

 つい変な言葉と目を泳がしながらで返事してしまったが、突然現れた青年と今の状態に混乱気味な自分を察してくれたのか青年は今に至る迄の説明をし始めた。

 

 

 

 どうやら自分は『エレボニア帝国』へ繋がる街道で倒れていた所を青年…いや、自らを『ドライケルス』と名乗る目の前の人物に助けられたらしく、介抱する為に此処『ノルドの民』なる遊牧民の集落に連れてきたのだとか。

 

 

 

 ………『エレボニア帝国』…?『ノルドの民』…?

 

 えっ…?先程この人『ドライケルス』って言った?

 

 すみません。今は何年ですか?はぁ…『七曜暦748年』ですか…。

 

 

 

 えっ…エエェェええぇぇ!?

 

 

 

《こういうのって、普通はトールズ士官学院からじゃないの?》

 

_____________________

 

 こんな話があってもいいと思うんです。

 

 あと、この後に書こうと思って断念した妄想をちょこちょこ…。

 

 

 

 獅子戦役事態、流れは特に変わりません。

 

 ただ主人公がドライケルスに(前世からの推しである事も相まって)忠誠を誓って(話をグッドにしたいが為に)挙兵迄の一年間で現代ミリタリー&歴史知識云々を仕込んでロラン殿を存命させたり、途中で合流したリアンヌ殿とドライケルス殿の仲を縮めようと努力したりとかしました。

 あと富国の為に必要な事(教育の重要性や中央集権、立憲君主の必要性とか)を議論したりも…。

 

 最終結果としては、帝都決戦でリアンヌ殿は原作通りに(蘇るけど)死亡。

 主人公もドライケルス殿の戴冠式で発生したオルトロス派残党による時属性魔法テロで未来(リィン入学の二十年前)に時間転移(但し戴冠式に居た人々は死亡と認識)。

 エンド何とかさんの封印が解けたんだから、そんな魔術が使える魔術師がいても不思議じゃない…はず。

 未来では皇帝暗殺を防いだとして教科書に掲載されていたりいなかったり…?

 

 原作二十年前に時空転移した主人公は強力すぎた時魔法の影響でロリ化。

 そして孤児院に拾われた後、奨学金でトールズ士官学院に入学。

 卒業後は帝国軍へ入隊し百日戦役前のギリアス・オズボーンと再会。百日戦役後は全面的に協力する。

 

 原作開始時はギリアスの為に帝国軍を辞めて、スパイとしてノルティア州領邦軍参謀本部の補給参謀として登場。この関係で(主人公が面識を持ちたかったからか)リィン、アリサとは知人関係。

 

 閃2では途中然りげ無くリィン達に情報と物資を提供、最後のギリアス登場シーンで然りげ無く鉄血の子供ではなく鉄血の盟友として登場。

 

 閃3では第2分校の戦術教官として赴任。リィンに気を掛けつつ、黒キ星杯で明確に対立。

 

 閃4では所々で姿を現しつつ、二部で最終ボスとして機械人形と共に登場。敗けた際には成長したリィンを褒めた後に船から飛び込んで自害。

 最後の科白は「陛下、リアンヌ様…(先に逝って)申し訳御座いません…。」

 

 

 

 ……みたいな妄想をしてみたかった。

 

 誰か獅子戦役時代からのモノを書いてくれないかな…。

 

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