デスマーチスピンオフ・幸腹   作:naogran

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グルメ8「サトゥーの腕前」

『BGM:安穏』

 

ある日の朝。

 

アリサ「ん〜〜〜・・・はぁ。いい天気だわぁ♪」

 

”ぐ〜〜・・・”

 

アリサ「・・・はいはい。元気な胃袋です事。」

 

満開の晴れの日に起きたアリサとアリサの胃袋は今日も元気。

 

アリサ「さーて、今日の朝ごはんは何かしら♪」

 

 

 

 

キッチンの前。

 

タスク『おいルル、あんまり無茶するなよ!』

 

ルル『大丈夫ですタスク様・・・』

 

アリサ「ん?喧嘩かしら?」

 

 

 

 

キッチンのドアを開けた。

 

アリサ「おはよールルータスク様ー。・・・って!?」

 

タスク「あ!アリサ!」

 

ルル「おはようアリサー・・・」

 

朝食を作ってるルルの顔が真っ赤になって少しフラついてる。

 

アリサ「だ、大丈夫!?顔真っ赤よ!?」

 

ルル「そ、そうかなぁ?」

 

アリサ「そうよ!茹でダコよ!」

 

リザ「おはようございま・・・って、大丈夫ですかルル!」

 

アリサ「ホラ!タスク様、どう言う状況なの!?」

 

タスク「俺が作ってやるって言ってるのに言う事聞かなくて・・・」

 

アリサ「熱があるんじゃない?ゆっくり休んだ方が良いわ。」

 

タスク「そうだぞルル。俺が代わりに作るから。」

 

ルル「こ、この位平気です。」

 

サトゥー「ルル・・・体調が悪そうだね。」

 

ライト「明らかに熱ありそうな顔だ。」

 

アリサ「ご主人様!」

 

タスク「ライト!」

 

アリサ「聞いてー!ルルが休もうとしないのよ!」

 

ルル「お、お2人は気にしないで下さい。ちょっと熱っぽいかも知れませんが、結構元気なので・・・」

 

ライト「こりゃあ、かなり無理してるっぽいな。」

 

サトゥー「ちょっといいかな?」

 

彼女の額に手を当てる。

 

ルル「・・・!」

 

サトゥー「うん。やっぱりかなり熱い。今日は無理せず休むんだ。」

 

主人命令なら納得して貰えると思った瞬間、ルルの顔が更に赤くなった。

 

アリサ「ちょっと!更に体温上げてどーすんのよ!!」

 

ライト「天然かお前は!」

 

 

 

 

 

 

部屋へルルを運び、ベッドに寝かせる。

 

ルル「はぁ・・・はぁ・・・どうしよう・・・私が体調を崩したせいで出発出来なくなっちゃった・・・皆に迷惑掛けたくないのに・・・」

 

アリサ「そんな事考えないの。皆全然気にしてないわよ。」

 

ルル「でも・・・」

 

アリサ「もー。ルルは何時も頑張り過ぎ。こんな日位はご主人様にいっぱい甘えてもバチは当たらないんじゃない?」

 

ルル(甘える・・・)

 

 

 

 

部屋から出たアリサ。

 

タマ「アリサ・・・ルル大丈夫〜?」

 

ポチ「なのです・・・」

 

アリサ「心配させちゃったわね。」

 

ローズ「ルル、大丈夫かしら?」

 

メイリン「心配です・・・」

 

アリサ「そんなに不安にならなくて大丈夫よ。」

 

サトゥー「様子はどうだった?」

 

アリサ「この辺の子供達が罹る流行病みたい。通り掛かりの奥様方が噂してたの。鑑定スキルでその病気って事は分かったわ。」

 

ライト「だとすると、ルルの病気は軽い方だって事は確かだ。薬は魔法で治さず、自然治癒させた方が良いみたいだ。」

 

アリサ「そうね。1日位はゆっくりした方が良いわね。」

 

サトゥー「そうだね。」

 

アリサ「後は、心の栄養・・・具体的にはご主人様の手厚い看護とかあると良いんじゃない?」

 

ライト(今日はルルに優しくしてあげろって意味か。)

 

サトゥー「・・・了解。」

 

ルルの部屋へ向かった。

 

アリサ「感染るといけないから、私達は大人しくしておきましょう。」

 

ポチ「分かったのです・・・」

 

タマ「あい・・・」

 

”ガタッ”

 

アリサ「ん?」

 

ルルの部屋のドアを開けたミーアの姿があった。

 

ライト「おいミーア?」

 

タスク「お前何してるんだ?」

 

ミーア「・・・羨ましい・・・」

 

ドロシー「だからってルルの病気を貰おうとするのはどうかと思うわよ・・・?」

 

 

 

 

ルルの部屋。

 

サトゥー(うん・・・よく寝てるな。)

 

ぐっすり寝てるルルに、サトゥーは安心した。

 

サトゥー(起きた時の為に、何か作っておこう。)

 

 

 

 

キッチン。

 

サトゥー「・・・よし。」

 

材料はカボチャ、バター、牛乳、塩、コショウ。

 

サトゥー「早速作るか。」

 

 

 

 

まずはカボチャを、火が通りやすい大きさに切る。3〜4Cm位。

 

鍋に入れて、水とカボチャを入れて味付けをする。

 

水分がある程度飛んだら、カボチャを潰す。

 

牛乳とバターを入れる。

 

更に、塩・コショウで味付けをする。

 

 

 

 

ここで味見。

 

サトゥー「・・・少し甘みが足りないな。ハチミツでも入れよう。」

 

器に注いで、最後に小さく切ったカボチャを乗せたら・・・

 

サトゥー「カボチャのスープの完成だ。」

 

カボチャのスープとパン。

 

 

 

 

 

 

ルルの部屋。

 

ルル(・・・病気になって、こんな風に優しくして貰えるなんて、幸せだなあ・・・今こうしていられるのにはご主人様とライト様のお陰だ。私は料理位しか出来ないけど・・・それだってご主人様とライト様とタスク様には敵わないけど・・・少しでも料理でご主人様や皆の役に立てていると良いな・・・ん?)

 

何かを感じて目を開ける。そこにサトゥーが立っていた。

 

ルル(ご主人様・・・はっ!)

 

目を見開いて起きた。

 

ルル「す、すみません!寝過ぎてしまいました・・・!」

 

サトゥー「無理して起きなくて良いよ。」

 

ルル「で、でも・・・」

 

”くぅ〜〜〜・・・”

 

ルル「ごめんなさい・・・」

 

サトゥー「気にしないで。朝から食べてなかったんだし仕方無いよ。」

 

ルル「・・・?」

 

小さいテーブルに置いてあるカボチャのスープの匂いを嗅いだ。

 

ルル「良い匂い・・・」

 

サトゥー「作ってきて良かった。食べるかい?」

 

ルル「勿論です!」

 

カボチャのスープをスプーンで掬って、少し冷まして飲む。

 

ルル「・・・あったかい・・・凄く美味しいです。(やっぱりご主人様にはまだまだ敵わないな。)」

 

スープとパンを食べ終えた。

 

ルル「・・・ご馳走様でした。」

 

サトゥー「片付けとくから、後はゆっくりしてていいよ。」

 

ルル「は、はい・・・」

 

食器を持ってキッチンへ行こうとするサトゥーに、ルルは。

 

ルル(食べ終わっちゃった・・・ご主人様、もう戻っちゃうよね・・・)

 

 

 

 

アリサ『もー。ルルは何時も頑張り過ぎ。こんな日位はご主人様にいっぱい甘えてもバチは当たらないんじゃない?』

 

 

 

 

ルル「・・・」

 

あの時のアリサの言葉を思い出し、サトゥーの服の裾を掴んだ。

 

ルル「・・・!す、すみません!手が勝手に・・・」

 

恥ずかしがるルル。サトゥーは椅子に座った。

 

サトゥー「・・・ルルがよかったら、眠るまで一緒に居るよ。」

 

ルル(・・・何だか、今日はご主人様を独り占めしてるみたいで、ちょっと嬉しいな。)

 

頑張り屋のルルには、こんな時間も大切ですね。

 

 

 

『ツヅク』




         キャスト

        ルル:早瀬莉花
       アリサ:悠木碧

       ライト:山崎大輝
      サトゥー:堀江瞬

        ポチ:河野ひより
        タマ:奥野香耶
        リザ:津田美波
       ミーア:永野愛理
       タスク:小林裕介
      ドロシー:山村響
       ローズ:藤田咲
      メイリン:佐藤亜美菜
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