ウマ娘 恋愛ダービー『あなたはトレーナーである』読者参加型   作:雅媛

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前回も随分好き勝手していた気がする。


3【全日本ジュニア優駿】デジたんに好き勝手する

デビュー戦は圧倒的な強さを見せつけて勝利したデジたん。

次の目標は、朝日杯フューチャリティステークスが候補に挙がった。

 

全体目標は、グランドマイルの制覇だ。

7つのマイルGⅠを制覇したその先に存在するワ〇ピースと呼ばれる財宝を求めて、私たちは走り続けるのだ。

 

「という設定を考えたんだけど」

「設定って言っちゃいましたよこの人……」

 

あなたのアイデアに、デジたんは呆れたように答えた。

 

「だって、何かしら物語作らないと、目標定められないじゃない」

「そういうトレーナーさんは、現役時代何を目標にしていたんです?」

「GⅠに一度ぐらいは勝ってみたいなーと思ってたけど、ダメだったねぇ」

 

重賞に勝利するだけで1割。

GⅠに勝つとなればその半分もいない。

 

重賞に勝っただけ、あなたはかなり恵まれた成績を残しているのだ。

だが、デジたんならそれを圧倒的に覆せるとあなたは思っていた。

1勝だけ、なんていうレベルではない。何勝も可能だろう。

1年に1人レベルどころか、数年に1人のレベルである。

 

「ただ、デジたんの適性を考えると結構路線が難しいんだよねぇ」

 

デジたんの適性を考えると、2400mのクラシックディスタンスは少し長すぎる。

マイルから2000mぐらいの距離で戦いたいところだ。

クラシック系の三冠を目指すとオークスや日本ダービーが壁になるし、シニア路線でも天皇賞春や有馬記念は少し厳しい。

取れるレースをしっかりとっていく、という方針もあり得たが、それだと華がない。

 

なので、あなたは、この際マイル系のレースを総なめするという方法を考えたのだ。

名付けてグランドマイル。某漫画からパクったネーミングだった。

 

「もちろん、デジたんの要望を最大限聞くからね。好きなの走ってもいいよ」

「そうですね…… 私は、いろんなウマ娘ちゃんの走りを間近で見たいのです」

「なるほど」

「なので、同じ距離のレースを走ってると望みがかなわなそうなので……」

「了解了解。デジたんの考えはよくわかったよ~」

 

ならば、その時その時ごとに、良さそうなレースを目指すとしよう。

まず、あなたが選んだレースは、全日本ジュニア優駿であった。

 

「地方のレースですか?」

「川崎のレースだけど、中央・地方全国指定交流競走だし、全国のダートが得意なジュニア級が集まってくるレースだよ。「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象競走だから、ケンタッキーダービーの出走馬選定ポイントももらえるようなレースだね」

 

ここからアメリカのケンタッキーダービーに出たウマ娘はいないので、名目だけに近いが、ちゃんとアメリカの超有名競争のトライアルとして認められるだけの格式があるレースだ。

何より日本全国から、強者が集まるというのが良いではないか。

 

デジたんも、俄然やる気になっていた。

 

 

 

さて、レースまでに何を準備するか。

もちろんトレーニングをするし、他にもいろいろデジたんを仕上げていかないといけない。

だが、まず最初に決めなければならないのは……

 

「ということで勝負服を考えます」

「交流戦、JpnⅠですもんね」

「そういうこと。で、どんなのにしようか」

 

勝負服はとても大事である。

本人が考えたり、トレーナーが考えたり、誰が決めるかはペアによって異なるが、大体本人が考えてトレーナーがアドバイスする、といったことが多い。

 

デジたんは、すでに原案は考えていたらしい。

取り出されたデッサンは、カラフルなセーラーワンピースが描いてあった。

 

「なかなかかわいいね」

「そうでしょうそうでしょう?」

 

左手だけの白手袋に、ガーターベルト付きの白タイツなんて、可愛いながらもセクシーな勝負服である。

色が基本パステルカラーで、そういう点はかなり冒険しているデザインといえるだろう。

 

「どう思います? トレーナーさん」

「私だったら、こういう風にするかな」

 

あなたの魔改造が始まった。

まず、上は白のチューブトップにして、へそ出しスタイルに変更する。

へそ見せは大事だ。

なぜならあなたがへそとおなかを愛しているからだ。

あなたのデジたんを見せびらかしたいという下心100%で提案をしていた。

 

「あ、あの……」

「スカートもこういう感じとかどうかな」

 

スカートは色味は変更しないが、真っ赤なベルトとリボンを追加する。

これでより派手になり、デジたんが目立つだろう。

 

「アシンメトリーの手足のデザインはいいから、右手首にはリングとかつけて、足元も左がサイハイソックスで右はルーズソックスにしてみるとか。こんなのどうよ」

「あ、あのトレーナーさん」

「何?」

「ちょっと派手過ぎません?」

「デジたんにはちょうどだよ!!! いや、全然足りてないかもしれない」

「そ、そうですか……」

 

デジたんは戸惑っていた。

変更後のデザインが悪いわけではない。

これが例えば目の前のトレーナーさんが着てくれたらデジたんも大喜びだっただろう。

だが、自分が着るとなると、自信がなかった。

なんせ派手だ。このパステルカラー全開の配色に、リボンだらけの格好は非常に派手だし、へそ出しに鎖骨出しの、露出も多めである。

 

「そ、そういえばトレーナーさんの現役時代の勝負服ってどんなんだったんですか?」

「見てみる?」

 

少し落ち着いて、考えをまとめたいと思ったデジたんは、あなたの勝負服について尋ねた。

あなたは現役時代の写真を取り出し、デジたんに見せた。

それを見てデジたんは思った。

〇魔忍だろうか? と。

ハイレグレオタードはレースに出ていいのか疑問になる露出だ。

あなたはスタイルがいい。身長はデジたんよりも小さいのに、スリーサイズはいろいろ暴力的だ。

それにその露出は全体的にほとんど違法である。

 

それに比べたら自分の服装なんて、大したことがないのではないかとデジたんは思った。

実際それなりに大したものだが、完全に混乱したデジたんは気にならなくなっていた。

 

結局、デジたんの勝負服は、あなたがアドバイスしたものに決まってしまうのであった。

 

 

 

勝負服が決まれば、次は本番までの準備である。

あなたはトレーナーとして、デジたんのいろいろなものを管理しなければならない。

 

「そう、ボクは! お仕事として! デジたんのすべてを管理するのです!!」

「トレーナーさん、やべーこと言ってますよ」

「大丈夫大丈夫、デジたんの嫌がることはしないよ」

「そういいながらベッドに入ってこないでください!!」

 

デジたんが騒ぐが、あなたは当然のように同じベッドにもぐりこんだ。

そのままギュッとデジたんに抱き着く。

 

「え、だってデジたん、ボクと一緒に寝るの好きでしょ」

「す、好きじゃないです」

「好きでしょ? 異論は認めない」

「横暴!?」

 

こうやってワーワーギャーギャー騒ぐのだが、結局疲れて二人ともすぐ寝てしまうのであった。

 

 

 

デジたんが朝、目を覚ませば、すでにあなたはとっくに目を覚まし、デジたんの肢体をマッサージしているところであった。

すでに慣れ切ったデジたんは、服を脱がされマッサージされている程度では目を覚まさない体にされてしまっていた。

大体目を覚ますころにはマッサージは終わっているので、そのまま着替えて朝練へと二人で向かう。

 

「はい、朝用のはちみー」

「ありがとうございます」

 

ふたりではちみードリンクを飲みながら、練習用のコースへと向かうのであった。

 

 

 

練習は、二人で併走したり、あと最近は筋トレをすることも多い。

といっても重い系統のものには手を出さず、もっぱら自重だけ使う、スピードと細さを維持する筋トレばかりである。

走るばかりでなくこういったトレーニングをした方が、バランスよく鍛えられ、怪我が防げるのである。

 

当然あなたも同じようなメニューをこなすのだが……

 

「目に、毒です……」

 

デジたんはスマートなので揺れるものと言ったらツインテールぐらいだが、あなたの胸部も臀部も非常に豊満なのである。

あなたはミホノブルボンでもないのに、ブルンボルンと弾むし揺れる。

それがデジたんを非常に悩ませた。

目線がそちらに引き寄せられ、慌てて首を振って煩悩を振り払う。

デジたんがそんな風に悩んでいるのも、あなたはわかっている。

分かっていてあえて見せつけている。

 

煩悩を振り払うための意思のトレーニングにより、デジたんの根性は天井突破していた。

 

 

 

終われば、あなたはデジたんを連れて、一度あなたの自室へと戻る。

そこで、お風呂に入って汗を流すのだ。

あまり、共用のシャワーやお風呂でイチャイチャするのは、公共の福祉に反する。

まあ、あなたはそんなの気にせずにイチャイチャするのだが、デジたんに、みんなの前でイチャイチャするか、あなたの部屋の風呂に来てイチャイチャするかの二択を迫ったのだ。

デジたんは、断腸の思いであなたの部屋を選んだので、こうやってあなたの部屋を訪れていた。

 

お風呂に入って、お互いを掌で洗ったり、お互いの体をこすりつけ合ったりして洗っていく。

タオルは肌によくない。トレーナー白書にもそう書いてある。

体を洗うときは、お互いの体が一番いいのだ。

だから、お互いボディーソープでぬるぬるになりながら、体を洗っていた。

 

「うう、恥ずかしいですよやっぱり」

「そういいながら付き合ってくれてるデジたんが好きだよ」

「ううううう」

 

お互いまんべんなくぬるぬるになったら、お湯で流して、そのまま二人で湯船につかる。

そうしてさっぱりしたら、あなたの部屋で朝食である。

デジたんはそう食べる方ではないので、あなたのお財布の範囲内で朝食は済んでいた。

これがオグリだったらあなたはすでに破産していただろう。

基本的にあなたが作るが、時々デジたんも作ってくれて、あなたは大満足であった。

 

食事が終われば、デジたんは授業へ、あなたは書類仕事へと向かうのであった。

 

 

 

 

授業が終われば、午後はトレーニングである。

デジたんのトレーニングメニューは比較的過酷だ。

朝練でもちゃんと走っているが、午後もかなり走っている。

基本は、誰かと一緒に三人で併走することになる。

あなたとデジたんに挟まれる併走相手は大体不幸である。

観察され、分析され、ハァハァされ、そうして最後は抜かれる。

そしてあなたから問題点が指摘される。

有用だがストレスは大きいトレーニングだった。

 

そうしてあなたとデジたんは、次の併走相手を捕まえに行く。

デジたんとあなたの、趣味と実用を兼ねた、併走トレーニングであった。

 

あなたは考える。

ウマ娘ちゃんは、ウマ娘ちゃんごとの良さがある。

だがやっぱりうちのデジたんが一番だな、と。

 

うちの子が、一番かわいいし一番速い。

真理である。

 

一方デジたんがあなたをどう思っているだろうか。

正確なところはわからないにしろ、大体どう思っているかは察していた。

 

だって、併走するときこちらを見る目が違う。

抱き着いても困ったような顔はするが拒否するようなことは一度もしない。

デジたんの感じていること、思っていることは大体予想出来ていた。

きっと、デジたんは他人と距離を取って生きてきたから、近くに他人がいることに慣れていないのだろう。

だから、あなたはずっとくっついているのである。

隣にいる景色は、譲るつもりはなかった。

 

 

 

トレーニングが終われば、一度解散である。

あなたもデジたんも、お互いに知られずにしたいことはあるだろう。

例えばデジたんの最近買った同人誌が、ロリウマ娘ものだったのは、見なかったことにするだけの優しさがあなたにも存在した。

そっと、ロリ巨乳ウマ娘同人誌を重ねておくだけの配慮も存在した。

 

大体デジたんは、誰かのことを観察しに行き、あなたはデジたんのために何かするための時間として使っていた。正確なところはあなたも知らないのだ。

 

そうして夕飯では合流し、メニューをチェックしながら二人で夕食を食べる。

デジたんは食が細く、すぐに食事をおろそかにするのでチェックは必須である。

 

食事が終わったら、あなたの部屋に二人で行き、マッサージをしてお風呂に入る。

全裸で行われる二人きりの所業については一切秘密である。

ガイドラインは守られなければならないのだ。

 

そうしてすべてが終わればまた、デジたんの部屋で二人して眠るのである。

そんな仲の良い二人にあてられて、掛かるウマ娘が多数発生していたが、二人には関係のないことだった。

ちゃんと一線は守っているのだ。ライン際ぎりぎりでも、越えてなければセーフである。

死ななければ安いのである。

 

 

 

こんな生活を続けて、残念ながら二人の仲は進展しなかったが、トレーニングは非常にはかどった。

全日本ジュニア優駿はローカルの強豪を押さえ、見事アグネスデジタルが優勝するのであった。




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