ウマ娘 恋愛ダービー『あなたはトレーナーである』読者参加型 作:雅媛
今回は、
ここは気晴らしにお出かけデート
が勝利をおさめました。
あなたはアグネスタキオンのトレーナーである。
皐月賞に勝利したタキオンに、あなたは休日を上げることにした。
タキオンの能力は素晴らしいものがある。
一方体質に関してはかなり改善されたものの、元来の病弱さ、という部分が残っている。
トレーニングさせて負担を増やすのは現状ナンセンスであり、ダービーまでは基本お休みメインで行くことに、あなたは決めていた。
「ということで、トレーナー室にも来なくてもいいからね」
「えー!! 何を言っているんだい!!」
タキオンは猫のように俊敏に移動すると、あなたの膝の上に頭を乗せた。
「トレーナー君は、トレーニングだけじゃなくて、私の世話を焼くのも仕事じゃないか! さぼりは許さないよ!!」
「いやでも、俺とばかりいっしょにいるのは疲れるだろう?」
タキオンにも友達はいる。
マンハッタンカフェやアグネスデジタルといった同期のウマ娘とは比較的仲が良い。
そういった友人と遊んだりして、気晴らしをすればいいのに、とあなたは考えていたが……
「やだやだやだやだ!! 私はトレーナー君で遊ぶんだ!! 絶対に放さないからな!!」
ギューッとタキオンはあなたの腰に抱き着いてきた。
あなたとしても嫌なわけではない。
というかすごく嬉しい。
だってあなたはタキオンのことが大好きなのだから。
それでもほかの付き合いがあるだろうと我慢していたのだから、縋られて嬉しくないわけがなかった。
「タキオン、ありがとう。じゃあ、俺と一緒に遊ぼうか」
「わーい!!」
今泣いた烏がもう笑っていた。
「ということで、たまにはお出かけをしようと思うだが……」
「デートだね!!」
「いや、ただのおでか」
「デートだねッ!!!!」
「……では、デートに行くとして、どこか行きたいところはあるかな」
タキオンが絶対に譲らないのでデートということになったお出かけ。
ただ、どこに行くか全く考えていない。
タキオンは比較的インドア派だし、あまりどこかに遊びに行くイメージがなかった。
「ふむ…… デートと言えば定番の遊園地とかどうだろう」
「遊園地か。どこか行きたいところがあるわけじゃないなら、定番の東京ウマーランドでいいかな?」
東京ウマーランド。東京のかなり西の方にある、遊園地である。
運営主体が東京ウマ娘アソシエーション、大井トレセン学園なんかを運営している会社な関係で、こちらのトレセン学園のウマ娘も、優遇割引があったりするし、何よりウマ娘用に作られていて全体的に丈夫である、という特徴がある。
べたすぎるかな、ともあなたは心配したが……
「ふむ、トレーナー君が選んでくれたんだ。そこにしよう」
とタキオンは嬉しそうに同意した。
当日、あなたはちゃんとキめた格好をしてきた。
白いスーツはオーダーメイド。
それに合わせる深紅のシャツと、真っ白なネクタイ。
白に赤のリボンのホンブルグハット。
サングラスもばっちりしており、どこからどう見てもトレーナーには見えない、完全にヤのつく自営業の方に見えるようキまっていた。
「トレーナー君は、いつも強そうだねえ」
そういうタキオンの格好も普段と違うかわいらしいものであった。
腰部がコルセット状になっているハイウエストの黒のスカートに、白いブラウスという、完全に童貞を殺しに来ている服であった。
ちなみにあなたは童貞である。
トレーナーとはウマ娘という存在に対する神薙の仕事の一種である。
ウマ娘という、ヒトとは違う人間と、ヒトとの間を取り持つトレーナーは、一種の神聖性が求められ、純潔が求められることがあった。
あなたも多分そういう系の信仰をしているのだろう。
つまり、タキオンの今の格好はクリティカルヒットであった。
鋼の意思がなければ理性が死んで大変なことになっていただろう。
そんな内心の葛藤を一切見せずに、あなたはタキオンを褒める。
「今日はかわいい服だね」
「かわいいのは服だけかい?」
「タキオンが世界一可愛いのはいつものことだろ?」
タキオンは反撃を受けて真っ赤になった。かわいい。
「それじゃあ行きましょうか、お姫様」
「エスコート頼むよ、トレーナー君」
あなたはタキオンと手をつないで移動を始める。
はぐれないようにするための対策だが、タキオンはあなたの指に指を絡ませてくるだろう。
恋人つなぎである。
タキオンの体温を感じ、あなたは少し緊張してしまうだろう。
幸い、周りの人はあなたたちを遠巻きにしているので、歩くのに問題はない。
「ふむ、タキオンが可愛すぎて周りが逃げてるぞ」
「いや、これはトレーナー君の格好のせいじゃないか?」
そんなことを言いながら、あなたたちはまず、お化け屋敷へと向かうのであった。
入り口から、中に入るとタキオンはあなたの腕に抱き着いてくる。
「お化けなんて非科学的なもの、私は全く信じてないからね。トレーナー君の脈拍でも測ってあげるよ」
そんなことを早口で言うタキオン。
お化け屋敷、苦手だったんだろうか。
だが苦手ならどうして選んだのだろうか。
すこし不思議におもいながら、あなたはタキオンをぶらさげて、中へと入っていくのだった。
「ぎゃあああああああ!!!」
案の定、タキオンはお化けに弱かった。
タキオンが抱き着く腕がミシミシといっている。すでに感覚がなくなっている。
延々とタキオンは叫び続けているが、あなたから離れるのは余計怖いのだろう、全力で抱き着いていた。
「トレーナー君!! とれーなーくぅうううん!!」
ゴールまで20分ほど、タキオンはずっと叫び続けるのであった。
「はっはっは、た、たいしたことなかったし」
顔に涙の跡を残しながら、タキオンは強がっていた。
あなたははちみーどりんくをタキオンに渡し、ベンチで一度休憩をとる。
「苦手なら、行かなくてもよかったのに」
「そ、それは……」
「それは?」
「ドキドキさせると、吊り橋効果が生じるからね。それで、トレーナー君には私のことをもっと好きになってもらおうと思ったんだ……」
もじもじしながらそんなことを言い始めるタキオン。
可愛い。
鋼の意思がなければ抱きしめて不適切な関係一直線である。
だが、あなたは鋼の意思持ち。桐生院には感謝するべきだろう。
「俺はタキオンのこと大好きだからこれ以上好きになったらおかしくなっちゃうよ。だから、そんな無理しないで、楽しいのに乗ろう?」
「……ん」
タキオンは恥ずかしそうにそっぽを向いた。
タキオンはほかにも絶叫系が苦手だということが判明した。
とすると、コーヒーカップに乗ったり、二人でメリーゴーランドの同じバ車にのったり、乗れる乗り物があまり多くない。
だが、コーヒーカップで隣に乗って、手を重ねてゆっくりぐるぐる回ったり、メリーゴーランドで肩を寄せ合って乗るのは、タキオンは気に入ってくれたようだった。
食事もして、ゆっくりと観覧車に乗る。
向かい側に座るタキオンは、やっぱりとても美人で。
あなたも少しドキドキするだろう。
「ねえ、トレーナー君」
「なんだい?」
「トレーナー君は、私のこと、好きかい?」
「好きだよ」
「ふふ、そうか」
タキオンはそれ以上を聞かない。
それ以上を聞いたら、この関係は続けられない。
続けられないということはレースに出られなくなるということだ。
それはタキオンにもわかっていた。
狂おしいほど相手を求める思慕の情。
これに流されたくなる、そんな凶暴な感情。
そこに踏み込んではいけない禁忌感も甘美な雰囲気を醸し出していた。
きっと、自分がこの気持ちを伝えられるのは、来年。ある程度レースを走り終えてからだろう。
それまで彼は待っていてくれるだろうか。
トレーナー君は待っていてくれるだろうか。
今のようなヤクザまがいの格好をするトレーナー君を見て、タキオンは安心する。
彼の本当の良さを隠すから。
彼の態度一つ一つにタキオンは安心する。
だがいつか、離れてしまうのではないかという不安が心にあった。
きっと、それが暴走した時、二人の今の関係は終わり、違う関係になってしまうのだろう。
それまでは、まだ、楽しい時間を……
「ッ!?」
「本当はいけないんだろうけど、手付」
タキオンが素早くトレーナーに寄り、唇にキスを堕とす。
一瞬だけ触れて、すぐに離れる。
動揺するあなたとタキオンの、静かな時間がしばらく流れるのであった。
なお、日本ダービーは言うこともなくタキオンが勝利した。圧倒的であった。
感想・評価・お気に入りよろしくお願いします。
ご意見はこちらまで
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=275110&uid=349081
アンケートの選択肢の提案や、1キャラ当たりの話数についてご意見募集しております。
次の展開はアンケートで決まっていきます。
アンケート期限は、大体投稿した日の24時ぐらいをです。
アンケート終了になっていなければ受け付けていますので振るってご回答ください。
夏合宿と言ったら海だが、タキオンの水着はどんなのだろう
-
学園指定のスクール水着
-
イベントダスカみたいなふりふりビキニ
-
ハイレグ競泳水着
-
ひも
-
たづなさんの水着姿セクシーですね