ウマ娘 恋愛ダービー『あなたはトレーナーである』読者参加型   作:雅媛

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アンケート結果
 今回は
 結婚式の準備を始める
 カフェとの友情トレーニング
 が同数でしたので、混ぜ混ぜしながら書きます。
接戦だと予めかけないので、なかなか更新が厳しい。



8【宝塚記念】結婚式の準備を始める

 あなたはアグネスタキオンのトレーナーである。

 同時に、あなたはアグネスタキオンの婚約者である。

 

 結婚をタキオンと約束したあなたであるが、まずご両親に挨拶しなければならない。

 さすがに少し気が重い……

 重かったのだが……

 

「最終レースって有馬記念でしょ? じゃあ結婚式は正月かしら」

「ねえ、いつもの結婚式場、正月ならさすがに空いてるわよね? 今からなら大丈夫そう? じゃあ押さえておいて!!」

 

 挨拶もそうそう、お義母さまと、お義祖母さまが大興奮して、どんどんいろいろなものを決めていってしまう。

 まだ学生の娘に手を出したことについてとんでもなく怒られると思っていたのだが、そんなことはかけらもない。

 むしろ、絶対に逃がさないという意思すら感じた。

 

「ウマ娘と結婚するというのはこんなものだよ…… 私もそうだったし…… ウマ娘はみんな結婚意欲が高すぎる……」

 

 お義父さんが、遠い目をしながらあなたの肩を叩いた。

 

 

 

 ひとまず大騒ぎする義母義祖母たちを尻目に、あなたは、タキオンと部屋に一度避難した。

 このままでは落ち着けない。

 まあ、家族が皆、歓迎してくれているというのだけが救いだった。

 

「タキオンは、自分で結婚式のこと決めなくていいの?」

「そうだね。正直、トレーナー君と結婚できればいいから、あまり式自体には興味ないかな。あ、でもドレスは自分で考えようかなぁ」

「あとは指輪のデザインぐらいは、二人で決めようか」

 

 あとで聞いたが、アグネス家のウマ娘はだいたいこんなものらしい。

 本人たちは式自体はあまり興味がなく、大体親以上の世代が大騒ぎして式を決めていくということだ。

 

 お義母さまであるアグネスフローラなんか、自身の結婚式の時は全く興味がなくて、当日までどんな結婚式になるか、自分のドレスがどんなかすら知らなかった、なんていう話をお義父さまから聞いて少し驚いた。

 

 それに比べればタキオンは、多少はやる気である。

 ドレスはなんだかんだで自分で選んでいた。

 ビューティー安心沢氏と話し合ってドレスデザインを決めていたし、

 ウェディングケーキも自分でどんなのがいいかと選んでいた。

 

 だが、大体の式のスケジュールは義母と義祖母にお任せである。

 タキオンはレースもあるし、トレーニングもある。あなたもそれに付き合うために忙しい。そう考えるとそれくらいがちょうどいいのかもしれない。

 

 式自体は、親族だけを呼ぶというこじんまりとしたものだ。

 これはウマ娘の伝統でもあったりする。

 大々的に友人まで呼ぶと、トラブルが多いのだ。

 夫の間の見栄の張り合いは始まるし、いろんな人の結婚式に呼ばれて、ご祝儀がすごい金額になってしまう。

 そんなこともあり、基本、親族だけで行うが、一人ぐらいなら友人を呼んでもよいといわれている。

 

 学園だと大体ルームメイトである。

 タキオンの場合、アグネスデジタルだが……

 

「デジタル君もアグネスの親族だからね。カフェに声をかけてみようと思ってるよ」

 

 タキオンはそんなことを言った。

 

 

 

 マンハッタンカフェはタキオンにとってのライバルである。

 いままで、2戦2勝だが、タキオンが負けることを考えた相手である。

 それ以外には負けることすら考えないあたり、タキオンは圧倒的に強いのだが……

 そんなマンハッタンカフェを呼ぶことを考えているらしい。

 

 マンハッタンカフェは、現在、宝塚記念も回避して、凱旋門賞の挑戦を考えていると聞いている。

 日本にいるとタキオンに勝つのが難しいのもあるだろうし、最近海外挑戦が流行っているし、妥当な目標だろう。

 

 タキオンと二人、マンハッタンカフェに逢いに行くのだった。

 

 

 

「そうですか…… ご結婚おめでとうございます。いけるかはわかりませんが、招待状、ありがとうございます」

「そういうカフェのほうは、どんな感じなんだい?」

 

 あまりまだ公にできない話であったため、話はマンハッタンカフェのトレーナーのトレーナールームですることになった。

 部屋にはタキオンとカフェのほか、それぞれのトレーナーも同席している。

 

 招待状をタキオンが渡すと、マンハッタンカフェは素直に受け取った。

 尻尾が揺れているし、うれしいと感じてくれているようだ。

 それを見て、タキオンは、マンハッタンカフェの方の結婚の予定を尋ねた。

 

 多かれ少なかれ、この時期になると引退が見えてくる。

 マンハッタンカフェも脚部がそう強いウマ娘ではない。せいぜい今年いっぱい、といったところだろう。

 そうすると目の前のトレーナーとの結婚も見えてきそうだ。

 だが、二人の様子からはそうは見えない。

 

「……まだ、何も考えられません。私では……」

 

 マンハッタンカフェの隠しきれない思慕と、それを上回る諦観。

 タキオンに勝ちきれない自身の実績に自信が無くなってしまっているのだろうか。

 トレーナーの方も、勝たせられない自分に、相応しくないとか考えていそうだ。

 

 タキオンはどうにかしてやりたいと考えているようだ。

 あなたも、協力することはやぶさかではないが、どうするべきか。

 具体的な方法があまり思いつかなかった。

 

「そうだ、カフェ。しばらく合同で練習しないかい? 私は宝塚記念に出るが、カフェは出ないから、直接対決はしばらくないだろう?」

「……そうですね。タキオンさんの速さの秘密、知りたいです」

「じゃあ決まりだ。いいよね。トレーナー君」

「もちろん構わないよ」

 

 タキオンが急遽合同トレーニングを提案した。

 何か考えがある、というわけではないだろう。

 ただ、何かできるかもしれない、そう考えての提案だろうとはあなたも気づいていた。

 

 そうしてあなたとタキオンは、マンハッタンカフェペアと合同でのトレーニングを始めるのであった。

 

 

 

「タ、タキオンさん!?」

「なんだい?」

「毎日こんなことしてるんですか!?」

 

 合同練習初日。

 ウォーミングアップのマッサージを見せると、マンハッタンカフェペア二人は真っ赤になった。

 タキオンはいつものマッサージ用水着である。

 あなたはタキオンになぜか強制されているブーメランビキニである。

 そんな格好をしながら、あなたはタキオンの肌を優しく撫でまわす。

 いつもやってることを、二人に見せていた。

 

 あまり見せたい光景ではない。

 あなたは、タキオンの柔肌を特に異性に見られると、そいつの目をえぐりたくなる衝動に駆られる。

 だが、合同練習であり、相手はトレーナーだ。

 どうにかまだ理性が働く相手だった。

 

「当たり前だよ。怪我をしないように、慎重に慎重に。トレーナー君は私を大事にしてくれているんだ」

「そ、そうですか」

「そういうカフェは、ウォーミングアップはちゃんとしているかい?」

「軽くランニングは……」

 

 ここまで充実したウォーミングアップ、クールダウンをするのはあなたとタキオンぐらいであり、最近アグネスの皆さんがあなたの教えに基づいてやっているぐらいである。

 まだまだ、浸透していない概念であった。

 

「じゃあ、カフェたちもやるといいよ。やり方自体は、難しくないはずだからね」

「あ、えっと……」

「ウマ娘のケアはトレーナーのお仕事だろう? トレーナー君がやるのが一番上手いだろうが、カフェ相手だとしても、トレーナー君が他のウマ娘に触ったりしたら、嫉妬が抑えられる自信がないからね」

「俺のマッサージはタキオン専用だよ」

「ふふん♪ そういうことだ、せっかく見せてあげてるんだし、真似してやってみるといい」

 

 タキオンが促すと、カフェも覚悟を決めて、マッサージ台に横たわった。

 体操着で横たわるカフェに、カフェトレーナーはマッサージジェルを塗り込み、マッサージを始める。

 

 マッサージを始めるとすぐに、カフェは気持ちよさそうに蕩け始めた。

 

 

 

 触れる、というのはとても大事なことなのだ。

 ウマ娘は不思議な生き物で、お互いに触ると、気持ちが何となく伝わるのだ。

 愛する者同士だと、非常に気持ちよい感覚をお互い覚えたりする。

 

 あなたとタキオンも、当然毎回とても温かい気持ちに包まれている。

 カフェとそのトレーナーも似たような気持ちに包まれているのだろう。

 すれ違っていても、気持ちがちゃんとあれば、すぐに向き合うのだ。

 

 今回のマッサージは予想以上にうまくいきそうだった。

 

 

 

 カフェとの合同トレーニングは、お互い参考になることが多かった。

 あなたとタキオンは、ウォーミングアップやクールダウンのマッサージを教えるとともに、とにかくイチャイチャを二人に見せつけた。

 そんなあなたたちに中てられたカフェペアも、どんどんお互いの距離が近くなっていく。まだ多少ぎこちなさは残るが、あとはもう時間の問題だろう。

 

「膝に乗せられて、ご飯食べさせられるのにどういう意味が……」

「疲れていてもご飯が食べられるだろう?」

「いや、自分で食べられますが…… もぐもぐ」

「建前はいいんだ。トレーナー君のぬくもりを感じ、トレーナー君に甘やかされる。私は幸せ。甘やかすトレーナー君も幸せ。つまりウィンウィンだ」

「トレーナーさんにあまり迷惑はかけたく…… 迷惑ではない? そ、そうですか……///」

 

 だいたいこんな感じである。

 結婚式の招待状は、タキオンはもらえるだろうか。

 

 一方あなたたちも参考になることが多かった。

 タキオンのトレーニングは無難で、一般的なものばかりである。

 彼女の脚部不安を考えて、あまり特殊なことはしていない。

 だが、タキオン用のメニューではなかった。

 いろいろなトレーニングを試している、カフェやそのトレーナーのアドバイスで、トレーニング内容をタキオン用にしたのだ。

 

 効率が圧倒的に良くなった。

 お互い、得るものがおおかった、合同トレーニングであった。

 

 

 

 その後、タキオンは当然のように宝塚記念を勝利した。

 圧勝である。もう負ける気がしなかった。

 

「勝利の秘訣はトレーナー君との信頼と愛」

 

 と答えたタキオンに、感化されたのか何なのか、カフェペアもその後、明らかに距離が近くなり、イチャイチャしながらフランスへと旅立っていった。

 多分フランスへの婚前旅行である。

 凱旋門賞はおまけに違いない。

 二人でそんな風に言っていたのだが、なんでかわからないが、カフェは凱旋門賞に勝ってしまった。

 

「有馬記念で、借りを返しますよ」

 

 優勝インタビューで、そう言うカフェの目線が誰に向いているか、一目瞭然であった。




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有馬記念までは何をしようか

  • 愚直にトレーニング
  • 婚前旅行に行く
  • 新居を探すか……
  • カフェと友情トレーニング
  • タキオンは放置してたづなさんと朝帰り
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